2009年1月14日号掲載記事より
メディ・パルHD/アルフレッサHD、合併に関する基本合意を解約
メディセオ・パルタックホールディングスとアルフレッサ・ホールディングスは1月9日、合併に関する基本合意書の合意解約を発表した。
両社は昨年10月10日、4月1日付を期して両社が対等の精神に基づき合併すると発表。同日の基本合意書締結後、両社のメンバーで構成する経営戦略委員会を設置し協議を進めるとともに、公正取引委員会への事前相談を行っていた。
しかし先般、公取委から本合併に関して詳細な審査を目的に第2次審査に移行するとの方針が示されたことから、この場合4月1日に予定する合併予定期日を越えて審査期間が続くことを予想。激変する経済環境の中で、①経営統合後の新企業グループ構想での施策の遅れの発生②統合効果の早期実現の困難さ③収益面で大きなリスクを抱えること--などが想定されると判断し基本合意書を合意解約するとともに、公取委への事前相談を取り下げた。
「コラボレート21」大阪で開催 メーカー6社が合同で商談会実施
牛乳石鹸共進社、日本香堂、サラヤ、白元、ショーワグローブ、キクロンによる合同商談会「Spring2009 コラボレート21 17th」が、1月8~9日の両日、大阪で開かれ、中京、北陸、近畿、中四国地区の小売業者、卸業者らが来場した。
会場は、出展各社の展示ブースとフロアの中央に設けられたオープンカフェの2つで構成され、初日は開場間もなく多くの来場者が展示ブースに詰めかけ、各社の担当者は熱心に製品の説明を行っていた。
各社の主な新製品・展示商品を見ると、牛乳石鹸は「ミルキィボディソープ」の新しい香りとして「せっけんの香り」を提案、日本香堂は、やわらかい色彩のパッケージと大型の桐箱で高級感を演出した進物用線香「銘香風月桐箱サック6入」などを披露。サラヤは、天然洗浄成分ソホロリピッド配合の低刺激洗濯パウダー「ヤシノミ洗たくパウダーネオ」などの新製品を紹介。白元は、真夏日の屋外用途のアイスノンシリーズ「熱中ガードアイスノンシリーズ」などを発表。ショーワグローブは、やわらかさが心地よいふわふわとした感触の家庭用手袋「ナイスハンドふわっとタッチ」を発表。キクロンは、折り曲げても使用できる薄型タイプの貼り合わせスポンジ「キクロンNEX」などを展示し、来場者の注目を集めていた。同商談会は、東京(1月14~15日)、札幌(1月21~22日)、福岡(1月29~30日)でも行われる。
日本香堂、米国インセンス3ブランド取得 同市場で圧倒的トップシェアに
日本香堂は、昨年12月23日、米国家庭用品メーカーのウィラート社(ミズーリ州セントルイス)からインセンスを中心とした3ブランドを同社100%出資の米国子会社ジェニコ社(イリノイ州シカゴ)を通じて取得したことを発表した。
同社グループが取得することとなったブランドは、①「Concerto(コンチェルト)」=アロマテラピー志向のインセンス、ポプリ、オイル②「The Scented Garden(センティッドガーデン)」=インセンス、ポプリ、オイル③「Spritual Sky(スピリチュアルスカイ)」=インセンス――の3つ。
同社によると、3ブランドを合わせた年間売り上げは約200万ドル。これを加算した同社グループの売上見込みは、約1800万ドルと推計される米国インセンス市場にあって、過半を占める1000万ドル規模となる。
現在、米国では健康や環境、自然、文化に対する関心が強い〃カルチュラル・クリエイティブス〃と呼ばれる生活者層が拡大。彼等のライフスタイルと親和性が高いインセンスは今後さらなる発展が期待されており、有望市場のイニシアティブを掌握した意義は大きいものと推断されるとしている。
今回のブランド取得により日本・韓国・米国のインセンス主要市場においていずれもトップシェアの地位を確立した同社では、「ニッチながらも薫香を中心した分野に絞り込むことによりオンリーワンを目指すのが従来からの当社の戦略。今回の取引もそれに沿ったもの」と説明している。
カネボウ化粧品、海外戦略ブランド「SENSAI」から新シリーズ新発売
カネボウ化粧品は2月1日、欧米や中東など38カ国の高級パヒューマリー(専門店)や百貨店、高級スパなど4000店で展開しているスーパープレステージブランド「SENSAI(センサイ)」から、日本独特の繊細な色文化からインスパイアされた〃KASANE(襲ね=かさね)〃を提案する新ポイントメイクアップシリーズ「COLOURS(カラーズ)」(全23品目76品種、税抜き8ユーロ~45ユーロ)を新発売する。
新シリーズ「カラーズ」は、四季や着物などから生まれた日本独特の繊細な色文化である〃襲ね〃をコンセプトに、「丁寧に作り上げる凛とした美しさ」を提案し、「センサイ」ならではの色味の世界を表現する。1つひとつのアイテムにおいて、〃襲ね〃の繊細で知的な色味を実現。「IWATSUTSUJI(岩躑躅)」「KOUSOME(香染)」「SAKURA KASANE(桜重)」など〃襲ね〃の色名を採用し、全く新しいオリジナルなメークの世界観を提案していく。なお同ブランドは、日本国内での販売は予定されていない。
アライドハーツHD、11月期連結業績は減収増益 今期は25店の新店計画
アライドハーツ・ホールディングスは、昨年12月25日、平成20年11月期連結決算を連結売上高1020億5600万円(前期比1.4%減)、営業利益34億円(同6.0%増)、経常利益38億8300万円(同5.5%増)、当期純利益は20億6100万円(同128%増)の減収増益と発表した。連結キャッシュフローの状況は、営業活動によるキャッシュフローが40億7800万円、投資活動によるキャッシュフローがマイナス20億2200万円、財務活動によるキャッシュフローがマイナス47億7300万円で、現金及び現金同等物の期末残高は12億8000万円となった。
期中、同社グループは、常に「顧客満足の最大化」を追求し、地域の生活者のニーズに即応できる仕組みと生産性の向上による小商圏型コスト構造の構築を推し進めてきた。
8月にはエリア特性への適応・店舗運営の効率化・店舗ブランドの確立を図るべくグループ会社間の事業譲渡による営業エリアの再編を行い、ジップドラッグの営業エリアを滋賀・奈良・和歌山以東、ライフォートの営業エリアを京都・大阪以西(首都圏店舗を含む)に整備。ライフォートは5月16日付けで京都地区をドミナントとする子会社の松ノ木薬品が同じ子会社のホップスドラッグを吸収合併した。
営業に関しては調剤部門の業績が好調に推移する一方、ジップドラッグで実施したチラシ配布枚数削減によりチラシ依存度の高い食品類の売上が減少した。
2009年1月14日号 記事一覧
M&A・設立
- 東邦薬品、医薬品卸のオムエルと統合へ協議を開始
会合・発表会
- 石洗工/界面工が合同新年会開催 「消費者からより支持される団体に」
- 東海4県卸組合が合同新年会開く 「ブロック単位での活動へ一歩」
- 花王、賀詞交換会開く 「魅力・価値ある商品提供して売上・利益伸ばす」
- 首都圏7卸組合が合同賀詞交換会開き346名出席 「自分に期待して努力を」
- ライオンが賀詞交換会を本社ビルで開催 飛躍期す意気込み感じる会に
経営・施策
- 「危機をチャンスにする大胆な行動を」 業界主要企業 初出のトップ訓示
- エステー、「エコシップマーク」に認定 海上輸送へのモーダルシフト促進
- 花王、改質ポリ乳酸樹脂「ECOLA」を開発 プラスチック製品への利用拡大
- 「nepia千のトイレプロジェクト」、東ティモールでトイレ新設
- 日東電工グループ、大阪国際女子マラソンに協賛
- 石洗工、「プラスチック容器包装削減事例集」を作成
- フマキラー 園芸用品事業戦略レビュー①
- 主要各社のトップ訓示 2009年の抱負語る
製品・サービス
- 花王、「ソフィーナ プリマヴィスタ」から春夏向けファンデ新発売
- B&Cラボラトリーズ、「ホワイトコンフィデンス」など春の新製品発売
- 資生堂、「マジョルカマジョリカ」から春の新製品発売
- 小林製薬、「消臭元」「香り日和」から春の限定企画品発売
- ジェクス、「グラマラスバタフライドット」など春の新製品発売
- ジュジュ化粧品、ヒアルロン酸配合「アクアモイストC」から美白乳液
- ライオン、「Ban」シリーズ新発売 香るデオドラントでピュアな香り実感
- バンダイ、食品がモチーフの入浴剤「雪見だいふく入浴剤」を発売中
- クラシエHP、「プチモア パーティーライン」の人気高まる
宣伝販促
- P&G、「ジレットフューチャーチャンピオン」投票開始
- J&J、婦人科疾患情報サイト「婦人科info」を開設
- ハーバー研究所、「スクワラン」などの情報発信のため“SEO対策”強化
決算
- キリン堂、第3四半期連結業績は前年同期下回る グループシナジーを追求
- メディカル一光、第3四半期業績は増収増益 コア事業・調剤薬局事業好調
調査・統計
- コンビニ20年11月度統計 全店・既存店とも売上増
- ツムラLS、入浴による熱ストレスの増加を検証 ぬるめ・長めが健康的
- 今季の花粉飛散量予測を環境省が発表
時評・コラム
- 時評 悲観論に惑わぬ強い意志を
- 泡沫 輸出産業の内需産業の差
- 記者の目 不況風吹き巻く中、楽観主義で前向きに
- 鹸楽席 「文体」について 語り手と書き手の意思
その他
- 石洗工、「環境年報第33号」2008年度版を発刊
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。