バックナンバー

2009年1月7日号掲載記事より

第51回近畿日用品化粧品業界年詞交歓会開催 320名が参列し盛況に

第51回近畿日用品化粧品業界年詞交歓会開催 320名が参列し盛況に

 2009年の日用品化粧品業界の幕開けとなる第51回近畿日用品化粧品業界年詞交歓会(近畿石鹸洗剤工業協同組合、大阪府化粧品日用品卸組合、石鹸新報社共催)が1月5日、大阪市内で開かれ、メーカー・卸売業をはじめ業界関係者320名が参加した。あいさつや懇親の場では、金融危機にはじまる円高不況や景気後退に揺れた08年の暗さを払拭し、明るさと希望を前面に押し出して、逆境をチャンスに転換させようという意気込みが溢れ、活気漲る交歓会になった。
 会では参加団体から、年詞交歓会会長・宮崎仁之氏、近畿石鹸洗剤工業協同組合理事長・瀧山謙氏、大阪府化粧品日用品卸組合理事長・藤原正則氏、日本家庭用殺虫剤工業会会長・上山直英氏、日本繊維製品防虫剤工業会会長・鈴木喬氏、日本衛生材料連合会を代表して高原豪久氏の6名が登壇。
 参加各団体を代表してあいさつした瀧山氏は、歴史を振り返ると丑年に経済変化が激しかったという例を挙げながら「〃災い転じて福と為す〃の諺があるように、基本に立ち返ってこの状況を乗り切っていかなければならない」とし、「良くない原因を解明し、恐れず自信と希望を持って立ち向かおう」と述べた。
 来賓祝辞に移り、ライオン・藤重貞慶社長は、「価格競争と安売りによる成長は何の意味もない」と指摘。人間の根本的ニーズに応えた確実に成長するマーケットの存在とそれを成長させることの重要性を強調し、「今こそ大きなチャンスととらえたい」とあいさつ。
 乾杯に移り、サンスターの濱田和生社長が「こういう時こそ明るくなって、明るい商品を消費者の皆さまにお届けしよう」と述べ乾杯を発声。最後に卸業界を代表して、パルタックKSの近者正平副社長が「これまでの経験や歴史をみても、我々の業界は、不景気であってもそれほど下がらない業界である。牛歩のようにしっかり歩いていこう」と述べた。
 参加者の声では、「こういう困難な時期こそチャンスである」「じっとしていても何も変わらない。積極的に前に出たい」という声が多く聞かれた。

クラシエHP、09年春夏経営・営業戦略発表 “植物力”新ナイーブなど

クラシエHP、09年春夏経営・営業戦略発表 “植物力”新ナイーブなど

 クラシエホームプロダクツは昨年12月11日、平成21年と春夏の新製品発表会を開催。岩倉社長から経営方針と基本戦略について説明、また、トイレタリー事業部、コスメティック事業部の新製品・改良品約50SKUの内容及びマーケティング戦略が各ブランド担当から、営業全体の戦略について行武営業サポート室長からそれぞれ報告した。
 岩倉社長は平成20年度の業績について「原材料価格の異常な高騰で大きな影響を受けたが、それに対応すべく不採算商品の削減、返品ロスの削減、コスト削減などの収益改善に努めた結果、昨年並みの営業利益は確保できる見込みだが、売上は微減だ」と述べ、特にコスト削減では、クラシエプロダクションシステム(KPS)による「大量生産型」から「多頻度小ロット生産型」が可能になったことでの在庫圧縮、ローコストオペレーションの確立が進んだことを挙げた。
 また、化粧品とトイレタリーのマーケティングを融合した〝高付加価値創造型企業〟を目指し、事業方針の「Shrink(効率化)とGrow(成長)」に基づいた新マーケティング戦略(カスタマイズドマーケティング)によるブランド強化、技術力強化と取り組んできたことを強調。さらに「平成21年度も効率化ではコストダウンと多頻度小ロット生産の確立、成長では15年目の〝新ナイーブ〟など約50SKUの新製品・リニューアル品を最大の武器に、市場の創造と売上拡大を図っていく」と述べた。

3団体業界連合が新年会開く 「お客様目線での活動が大切に」

3団体業界連合が新年会開く 「お客様目線での活動が大切に」

 東京化粧品工業会(前田新造会長)、日本歯磨工業会(金田博夫会長)、日本粧業会(中野了理事長)の3団体が主催する業界連合新年会が1月5日、東京で開かれ、政・官界からの来賓、メーカー・卸など関係者1049名が出席した。
 3団体を代表して前田東京化粧品工業会会長は「迎えた平成21年は、化粧品業界としては『化粧品及びその原料の安全性確保』『広告の適正化』『化粧品効能範囲の拡大』『国際的なハーモナイゼーションを踏まえた健全で活力のある発展』に向けて積極的に取り組むとともに、『流通システム標準化の普及拡大』や『新型インフルエンザ発生時の行動計画』など時流を捉えて検討を急ぎ進めている。また歯磨業界としても健康の増進に貢献できる先進的な高付加価値製品を導入することにより、口腔ケアを通じて国民の健康づくりの一助となることを目指していく。化粧品・歯磨業界は、個々のお客様の生活に最も近いところにある。こうした厳しい時代こそ、目線をお客様にしっかりと合わせた活動が大切であると考えている。すべての活動の軸を『お客様の喜び・感動』に据え、日々の活動を愚直に追求することで、逆風の中でもヨットが前に進むように、繁栄への道を切り拓いていくことができると確信している。お客様とともに喜びを分かち合える1年となるよう関係各位で一層の切磋琢磨をお願いする」とあいさつした。

ユニリーバが会見開き08年事業概況・09年方針を発表

ユニリーバが会見開き08年事業概況・09年方針を発表

 ユニリーバは昨年12月18日、記者会見を開き、里村治取締役営業本部長が、新取引制度導入を含めた昨年1年間の事業概況と09年の方針を発表した。
 里村取締役は09年方針について、「今年は、お客さまから要求されるサービスはもちろんのこと、お客さまの期待以上のレベルまで、サービスを高めていきたい。また商品・販売政策は昨年の方針を継続し、付加価値商品を〃協働の精神〃で卸業・小売業と一体となり、定番への配荷を進める。そして販売促進では、確実にベストな位置に陳列できるよう取り組みたい。広告政策では、団塊の世代に効果的な新聞広告、雑誌、一方で、若い人に合わせたウェブ展開など、360度のコミュニケーションをブランドの特性に合わせて継続実施。店頭でもチラシだけでなくポイントカード、クーポン、販売店の祭事、ウエブサイトなど販売店ごとにきめ細かく対応する。テレビCMも、主要ブランドを中心に、〃全国一律の投入〃から〃エリア特性に合わせた投入〃に取り組んでいきたい。加えて、大型商品においては、従来の〃新製品発売時に大量投入する〃方法から、“年間を通じて投入を続ける”方法へ転換を図っていく予定だ。今後、市場状況は厳しさを増すと予測されるが、常に業界価値の向上を目指して、卸売業、小売業の皆さまと協働し、共に成長を目指していきたい」と述べた。

花王、「アジエンス」を刷新 新ライン「ネイチャー・スムース」を新発売

花王、「アジエンス」を刷新 新ライン「ネイチャー・スムース」を新発売

 花王は3月28日、ヘアケアブランド「アジエンス」を刷新し、根元から軽くしなやかな髪に仕上げる新ライン「アジエンス ネイチャー・スムース」を新発売する。同時に従来の「アジエンス」を改良し、もろくなりがちな毛先まで強くしなやかで吸いつくような触れ心地に仕上げるライン「アジエンス インナー・リッチ」に名称変更する。
 2ラインとも、「東洋人特有のしなやかに弾む髪」の美しさを損なう原因(毛髪内部・外部のダメージ)に着目。花王独自の内部補修技術(HBT)と表面補修技術(M-18美髪テクノロジー)で、髪本来の美しさに導く。内なる美を呼び覚ます「東洋エナジーエッセンス」配合。全品オープン価格。
 インナー・リッチは、内部からもろくなりやすく、毛先にいくほど、芯の力が足りないと感じる現代女性のために、毛先までリッチな質感で、吸いつくような触れ心地に仕上げる。王乳(ローヤルゼリー)エキス配合(保湿成分)。香りは「陽の光を浴びて熟した花果実の香り」。ネイチャー・スムースは、髪の水分や地肌の皮脂のバランスを崩しがちな現代女性のために、根元からライトな質感で、みずみずしい指通りに仕上げる。ヒバマタ海藻エキス2配合(保湿成分)。香りは「スコール後の清らかな白花蜜の香り」。


2009年1月7日号 記事一覧

M&A・設立

  • キリン堂/アライドハーツHD、経営統合の検討を中止

会合・発表会

  • クラシエHP販売、大阪で春の新製品商談会開く
  • 日本ショッピングセンター協会が会見開く 「08年は72SCがオープン」
  • 日本香堂、香初めキャンペーン、新春特番冠提供などプロモーション発表
  • 資生堂、イヤーエンドパーティ開く 「化粧の力は希望に叶うと信じる」
  • 西日本化粧品工業会が新年会開催 「底力持った発展を期する」
  • 石洗工、定例会見開き環境委員会の活動状況など報告

経営・施策

  • エステー、非上場親会社シャルダンが子会社のファミルと合併
  • JACDSら薬業9団体、舛添厚生労働大臣に共同声明手渡す
  • セブン-イレブン、IT総合賞受賞 企業情報化協会が主催

製品・サービス

  • ポーラ、プレミアムオーラコレクションがパッケージングコンテスト受賞
  • アルフレッサファーマ社、ノーベルバール静注用の国内独占販売を開始
  • ニッサン石鹸、09年春の新製品発売 「ファーファ」ブランドを積極拡充
  • 資生堂、セルフメーキャップブランド「インテグレート」春の新製品発売
  • フェニックス、「雪蜜馬油薬用ボディミルク」を新発売
  • ナガセBC、ボディ専用保湿クリームを新発売
  • 宇部フィルム、「ポリラップ」など販促 価格の適正化と高品質維持図る
  • 日本精蝋、脱石油素材100%の新ゴム老化防止用ワックスを開発

宣伝販促

  • エステー「消臭プラグ」、CMブランドオブザイヤー定番ブランド部門入選

人事・組織

  • アライドハーツHD、北嶋副社長の任期満了に伴う異動を内定
  • セイジョー、医療連携推進室を新設 須永仁美氏が室長に就任
  • チバ・ジャパン、12月31日付けで取締役人事を発表
  • 長谷川香料、12月18日付けで役員人事を発表
  • 日本製紙クレシア、1月1日付け、1月3日付けで人事異動を発表
  • ポーラ・オルビスHD、1月1日付けでグループ人事の異動を発表
  • 攝津製油、1月1日付けで人事異動を発表
  • 中日物産、山口哲矢氏が社長に就任 山口剛男社長は会長に

決算

  • ライオン、20年12月期の業績予想を修正 当初予想下回る見込み

研究・開発

  • ツムラLS、毛包強化因子の産生促進メカニズムを解明

調査・統計

  • 経産省08年1~10月販売統計、数量微増、金額横バイで推移
  • 西化工20年1~10月販売統計、シャンプー・ヘアリンスが前年割り込む
  • チェーンストア20年11月度販売統計、低価格品拡大で総販売額増加
  • ライオン、「手洗い・うがい」意識・実態調査結果を発表

イベント・展示会

  • クックパッド×チーム・マイナス6%、「うちエコ!レシピ」体験イベント
  • 玉川高島屋S・Cでピーターラビットのクリスマスステージ開催

施設・店舗

  • シーエス薬品、医薬営業本部愛知営業部管轄下に南支店開設
  • ハリマ共和物産、大阪オフィスを開設 1月13日から業務開始
  • 森下仁丹、本社・工場・研究施設を移転

時評・コラム

  • 時評 内需減とグローバル戦略
  • 泡沫 政治も文章もリズムが大切
  • 日雑談 液晶テレビを購入 複雑な料金体系に唖然

年頭所感

  • 技術立脚の精神に則り社会に貢献 高砂香料工業社長 武弘樹

その他

  • マッチ時報第356号
  • 石洗工「クリーンエイジ」第216号


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。