2008年12月3日号掲載記事より
ココカラファインHD、取引先卸・メーカーが第1回CF会総会開催
ココカラファインホールディングスと同社の取引先卸やメーカーとの協力体制強化を目指して設立されたCF会の第1回総会が11月27日、大阪で開かれ、関係者やマスコミなど約500人が出席した。
CF会会長のあらた・畑中伸介社長は「CF会は、ココカラファインHDと我々取引先との懇親の場であり、その協力体制をより一層強化していくための場でもある。ドラッグストアの未来を目指して設立されたココカラファインHDも変化への強い意志によって生まれたものであり、我々もいっしょになって繁栄の道を歩んでいきたい」と述べ、ココカラファインHD・瀬上修会長は「この4月に創設されたココカラファインHDは、東証の一部に上場し、すでに第2四半期も経過した。環境の変化が一時に押し寄せてきて大変厳しい時代になってきたが、力を合わせて頑張っていきたい。ぜひ皆様のご協力をよろしくお願い申し上げる」と述べた。同・塚本厚志社長は、「統合以来、当社が取り組んでいることは、仕入統合機能の本格稼動とMD機能とサービス機能等のナレッジの共有化、そして管理機能の協働である。仕入れの統合については、我々は単に規模を追求するのではなく、全体最適化を追求していくものであり、商流の一本化、物流の統合などによって今まで以上の効率化を推進しきたい」と語った。
JACDS、医薬品ネット販売に改めて反対 オンラインドラッグ協会に反論
医薬品をインターネット販売している業者が結成した「日本オンラインドラッグ協会」(後藤玄利益理事長)は11月20日、記者会見を開き、「安心・安全な医薬品インターネット販売を実現するガイドライン」を発表するとともに、全てのOTC医薬品の取扱いを認めることを主張した。それに対して日本チェーンドラッグストア協会(略称JACDS、松本南海雄会長)は、翌21日にプレスリリースを発表、日本オンラインドラッグ協会の主張を改めて反対する姿勢を示した。
プレスリリースでJACDSは、「今回の薬事法改正は“対面販売の原則”をより具体的に明文化したもの」と定義した上で、改正薬事法ではインターネット販売そのものを認めていないこと=違法であることを改めて主張。「今後、一定の安全・安心が法的に担保できれば、生活者の便利性を高める上でネット販売も必要な時代にきているといえる。しかし、そのためには現在の無法のままでのネット販売ではなく、時間をかけてネット販売に対応した安全・安心づくりを検討し、違法なネット販売があれば、すぐにキャッチし、責任がとれる法整備が必要だ。現状のままでは、ネットによる医薬品販売は極めて無法状態に陥るのは明らかで、それによる健康被害は計り知れないと言える」とコメントしている。
なおこの件について同協会は、11月28日に緊急記者会見を開くとともに、12月2日には「緊急フォーラム『なぜ薬は対面販売されるのか』~ネットで安全は買えるのか~」を開催した。
富士フイルム、エイジングケア化粧品「アスタリフト」に美白美容液を追加
富士フイルムは11月26日、エイジングケア化粧品「アスタリフト」の新ラインアップ「ホワイトニングエッセンス」を発表した。09年2月21日から新発売する「ホワイトニングエッセンス」(30㍉㍑8400円、医薬部外品)は、開発コンセプトを“シミを永遠の問題にしない”とし、同シリーズ共通成分(アスタキサンチン、コラーゲン)に加えて、美白有効成分「ビタミンC誘導体」を配合した美白美容液。
メラニン生成抑制効果を発揮するビタミンC誘導体が肌に定着してしまうシミやソバカスを防ぎ、アスタキサンチンが紫外線などの外的ダメージから肌を守る。さらに従来品と同じく3種のコラーゲン(水溶性コラーゲン、浸透性コラーゲン、ピココラーゲン)が、年齢とともに肌から減少するコラーゲンをしっかりと補う。
これら有効成分により、女性が気になるエイジングサインとシミの両方を総合的にケアし、白さが際立つハリと透明感あふれる「フォトジェニックスキン」へと導く。
また、アスタキサンチンの赤色が際立つ美容液は、みずみずしくしっとりしたテクチャーとなっており、紫外線の強い夏場だけでなく、肌が乾燥しがちな冬場にも大活躍する。
販売チャネルは、通信販売および同社アンテナショップを中心に、一部ドラッグストアなどでも展開する予定。販促活動については、09年春から、引き続き中島みゆきと松田聖子を起用したテレビCMの大量投入を行う。
ココカラファインHD、09年3月期第2四半期決算は増収増益
ココカラファインホールディングスは11月26日、2009年3月期第2四半期決算説明会を開き、決算概要並びに事業戦略について説明した。
同期は、売上高802億4900万円(前期比105.1%)、売上総利益230億5300万円(同106.8%)、営業利益21億9500万円(同94.2%)、経常利益34億5300万円(同118.6%)、当期純利益19億2100万円(同135.8%)。営業利益の減少は、ホールディング設立による経費増等が要因となった。
今期の取り組みとして①統合仕入機能の本格稼動②ナレッジの共有(MD機能)/同(サービス機能)③管理機能の協働――について詳細に説明するとともに、「各事業会社の取り組み」などを説明。
同社では、09年3月期通期について、売上高1740億2000万円(同112.4%)、営業利益61億4000万円(同117.3%)、経常利益90億1000万円(同138.3%)、同期純利益49億3000万円(同157.9%)を予想している。
また長期目標は、小売業のグローバル化への対応と医療の地域密着化を実現することで、高収益ビジネスモデル確立を図り、2013年3月期売上高2500億円、経常利益150億円、1000店舗を目指す。
資生堂、「唇のしわ目立たなくする」新奇球状パール剤を開発
資生堂は、口紅使用時における悩みの上位である「唇のしわ」を目立たなくすることに対応するため、粉末の複合化技術により、全く新しい球状パール剤を開発した。従来の板状パール剤とは形状が全く異なり、球状にすることで全ての光を均一に拡散反射させることで唇が明るく、しわが目立たなくなることを確認した。
口紅の主な成分の中で、パール剤は光の反射効果で輝きを出すために使用しますが今回開発した新奇球状パール剤は、核となる球状粉末の周りにパール層を均一に積層させた二重構造をもっており、核部分となる球状粉末の粒子径を揃えるための選別技術、さらにパール層部分の粒子を均一に積層する技術など様々な複合化技術を組み合わせることで、従来困難であった板状パール剤と同様に鮮やかな赤色の光を放つ球状パール素材の開発に成功した。同社は、今後口紅にこの技術を応用し、口紅に求める機能を充実していく。
2008年12月3日号 記事一覧
会合・発表会
- プラネット、大阪でユーザー会開催 68社123名が参加
- ときわ商会、秋の講演会開く 「常に感謝の思いを口にできる人間に」
- 神奈川卸組合、3地区合同ブロック会開催 「活気ある組合活動を」
経営・施策
- サンスターほか、エイズ予防財団に寄付 チャリティ古本市の収益など
- ライオン、チーム・マイナス6%活動結果発表 目標上回る排出量削減達成
- ロケット石鹸、ISO9001:2000認証取得 来年の創業60周年での飛躍目指す
- 日本家庭紙工業会、“価格下落”報道に反論 すぐに売価下げる状況にない
- サンスターほか、エイズ・性感染症啓発小冊子「MY WILL」制作に協力
- 経産省、公募していた「カーボンフットプリント」統一マークを決定
- 貝印「遠藤斉治朗記念科学技術振興財団」、研究助成金を授与
- ヘンケルJ、カンボジアでボランティア活動 美容職業訓練を実施
製品・サービス
- 日本オラクル、「サプライチェーン計画ソリューション」提供開始
- PRページ 花王、今年も「年末大そうじキャンペーン」で拡販図る
- 資生堂、メーキャップブランド「マジョリカマジョルカ」冬の新製品発売
- ボタニカルオイルラボ、「Hiroko・K」が欧州オーガニック規格の認証取得
- ライオン「バストロジー」入浴液、「スウィートハーブの香り」限定発売
- J-NET、静電気防止+消臭のW効果エアゾール「エレクリン」新発売
- 王子ネピア、「nepia GENKI!さらさらおしりふきBOX」がグッドデザイン賞
- 資生堂、メーキャップ「ベネフィークセオティ」からミニ口紅セット
- ライオン、デンタークリアMAXから2つの新香味を発売
- P&G、「プリングルズエクストリーム」から数量限定品2品を発売
- 常盤薬品工業、「サナエクセルスプリングカーラー」季節限定品発売
宣伝販促
- フマキラー、「虫や植物とふれあうコンテスト」審査会実施
- エステー、「脱臭炭」新TVCM“炭祭”篇を全国放映開始
研究・開発
- 小林製薬、「ピクノジェノール・アルギニン含有食品」のED改善効果を発表
- 常盤薬品工業など、アトピー性皮膚炎の重症度指標の新しい測定方法開発
調査・統計
- 今秋の新製品動向を探る 景況感悪化で期待と不安が交錯
- 西化工20年1~9月販売統計 ヘアトリートメントが2ケタ近く伸長
- ライオンが意識調査 “子供と一緒に取り組む”大掃除のポイントを紹介
- ユニリーバ「ダヴ」がアンケート すっぴん美人1位に「藤原紀香」選出
イベント・展示会
- JILS、グリーン物流基礎コース講座を来年2月に計3回開催
- 埼玉県こども動物自然公園、ピーターラビット関連クリスマスイベント開催
施設・店舗
- フマキラー、大阪支店を吹田市江坂町に移転
- 阪急西宮ガーデンズがオープン 西日本最大級のサーキット型モールのSC
- ポーラ、ロシア第1号店にカウンセリングシステムを導入
- ポーラ、ポーラコーナーを熊本市、仙台市にオープン 記念限定商品も発売
時評・コラム
- 時評 市場は業界努力の上にある
- 鹸楽席 刺激と新鮮味で「脳は若返る」
- らいたあ “完食”を志す エコと食料自給
その他
- ピーターラビット、公式ファンサイトを開設
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