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2008年11月19日号掲載記事より

岡山四国共和、「後楽会」第22回総会開く 新ビジョン「5つのC」を表明

岡山四国共和、「後楽会」第22回総会開く 新ビジョン「5つのC」を表明

 岡山四国共和のメーカー会「後楽会」の第22回総会が11月7日、会員82社中75社101名が出席して開かれ、収支予算などの議案審議を滞りなく、承認可決。川部社長は会社の方針について、新ビジョンの「5つのC」を発表した。
 川部誠社長があいさつに立ち、上期の業績が予算に届かなかったものの前年同期をクリアし、下期も厳しい状況だが年末商戦に向けて、全力で対策を打ち、結果を残す努力していくと述べるととともに、社内ビジョンの3つのS(スピード・サーブ・サムシング)に加えて、「5つのC」(チェンジ・チャンス・チャレンジ・チャージ・チェック)を掲げたことを発表した。
 上期(08年4月~08年9月)は売上高110億3000万円、昨年ベースで99%の進捗。売上構成は岡山エリア67%、四国エリア37%、第1四半期の4月~6月は計画を上回り堅調に推移したが第2四半期はお盆過ぎには天候も不順で夏物、季節商品が低調となり厳しい結果となった。原油高騰からくる消費の低迷、お得意先における仕入構造の変化も顕著に現れた。数量ベースからみると出荷は5ポイント前年を下回っているが、洗剤、家庭紙、香粧品、殺虫剤、電気製品、台所消耗品、ペット用品などは前年を大きくクリアし上半期は減収増益で終了した。

アルフレッサHD、09年3月期第2四半期業績は増収減益に

アルフレッサHD、09年3月期第2四半期業績は増収減益に

 アルフレッサホールディングスは11月6日、2009年3月期第2四半期連結決算を発表。売上高9472億3900万円(前年同期比116.8%)で計画比100.1%、売上総利益724億2400万円(同109%)で計画比93.1%、販管費650億3200万円(同116.8%)で計画比98.1%、営業利益73億9200万円(同68.4%)で計画比64.3%、経常利益107億8600万円(同78.5%)で計画比73.4%、四半期純利益48億4000万円(同69.1%)で計画比68.2%だった。
 期中の卸売事業は、シーエス薬品と硫薬のM&A効果や新規取引、新製品への注力により前年をクリアするとともに市場平均を上回る伸びを達成。M&A効果を除いても実質5%増を実現。“3つの課題解消”を目指して展開した医療用医薬品卸売事業は、まず「未妥結仮納入の改善」は、金額70%、件数90%を達成。「総価取引の改善」は全品総価取引が登場するなど成果が上がりつつあるが、「経済合理性のある価格交渉」は、同期の利益に大きな影響を与えた。
 その利益面は、仕入価格体系に変更があった中で販売価格水準の充分な改善が図れず、さらに販売先の経営環境に価格交渉が引きずられたこと、販売価格の妥結時期早期化を目指したことなどで販売価格水準の改善が不十分だったことで、期首計画は未達となった。

ユニ・チャーム、21年3月期第2四半期連結決算発表、増収増益に

 ユニ・チャームは10月31日、平成21年3月期第2四半期連結決算を、売上高1700億3100万円(前年同期比6.1%増)、営業利益152億6300万円(同3.8%増)、経常利益150億5600万円(同3.6%増)、四半期純利益80億2700万円(同13.8%増)の増収増益と発表した。
 事業セグメント別の概況を見ると、まずパーソナルケア事業部門は、売上高1430億9300万円(同4.6%増)、営業利益122億6800万円(同1.1%増)となった。
 そのうちベビーケア事業では、前年同期に比べて49億1200万円増の売上高701億3000万円を達成。フェミニンケア事業は、前年同期に比べ6億1500万円減少した354億4200万円となった。
 一方、ペットケア事業部門は、売上高212億9500万円(同17.4%増)、営業利益27億700万円(同28.8%増)を達成。ペットフード事業は、“4大潮流”の進展によりニーズが高まりつつある差別化されたカテゴリー製品を中心に強化・販売促進を推進。ペットトイレタリー部門では、増え続けるペットの室内飼育に対応した製品の強化・販売を促進した。

小林製薬、21年3月期第2四半期連結決算は減収増益、高利益率の既存品堅調

 小林製薬は11月10日、平成21年3月期第2四半期連結決算の概況を発表、売上高607億8300万円(前年同期比53.4%減)、営業利益84億4200万円(同7.7%減)、経常利益80億9700万円(同1.9%増)、中間純利益49億6900万円(同6.4%増)の減収増益となったことを発表した。
 今中間期の売上高は、期初計画に比べ若干の減少となったが、利益については利益率の高い既存品が堅調に推移したことに加え、コストダウンを実施した結果、概ね予想通りに推移。なお、売上高の減少については、20年3月期第4四半期からコバショウが連結対象から外れたこと、営業利益の減少については、会計処理の変更があり、売上原価に影響したことによるもの。
 家庭用品製造販売事業では、7月の猛暑により「熱さまシート」「あせワキパット」などの季節商品や、通信販売を中心に「栄養補助食品」が好調に推移し、売上高545億3100円(前年同期比1.9%増)、営業利益85億円(同8.9%減)となった。
 医療関連事業では、国内では市場の拡大が見込まれる整形外科領域、手術室関連領域へ注力し売上げは順調に推移した一方、イーベント社においては販売をしている人工呼吸器のリニューアルの遅れの影響もあり売上高は減少となった。この結果、売上高は53億9300万円(前年同期比6.5%)の増収となり、引き続きイーベント社の人工呼吸器事業の成長のため積極的に投資をしていることなどから、営業損失は2億4900万円となった。

店舗探訪 キリン堂、大阪・江坂に実験店「コスメ・デ・ルアップ」開店

店舗探訪 キリン堂、大阪・江坂に実験店「コスメ・デ・ルアップ」開店

 キリン堂は11月11日、大阪市営地下鉄江坂駅近くに、ビューティ強化型の実験店舗「コスメ・デ・ルアップ江坂西店」をオープンした。同店は、「女性の美をサポートする総合ソリューションの提供」をコンセプトとした戦略的実験店。店舗建物には同社初となる“都市型2階建て”を採用し、屋号も新たに設定した。
 1階は医薬品や調剤(12月開局)、セルフ化粧品、日用品などから、健康食品・軽食類・雑誌までを扱う“ドラッグストアが提案するコンビニエンス”を展開。
 一方、2階は制度化粧品や輸入化粧品などに加え、エステサロンやネイルサロンを併設したほか、人気香水店も誘致している。1階は、軽食類や飲料水の品揃えこそCVSにやや劣る感があるものの、医薬品販売とドラッグストア、CVSが見事に融和したユニークな売り場となっており、価格もCVSよりお徳感があった。また2階では、制度化粧品や香水がブランドごとに整然と展開されていたほか、奥にはネイルサロンとエステサロンがあり、ネイルサロンでは訪問客にネイルしている様子が伺えた。同社では、「同店は新業態としての可能性を秘めていると考えており、同店ならではの新たな取り組みを積極的に行っていく」としている。


2008年11月19日号 記事一覧

M&A・設立

  • パナソニック、三洋電機が資本・業務提携へ協議開始 シナジー効果を実現
  • 広島共和物産、ウエキを関西支店に 来年1月に業務開始の予定

会合・発表会

  • JACDS、第4回セルフメディケーションフォーラムを開催
  • プラネット、ユーザー会に169社351名が出席 JACDS宗像守氏が基調講演
  • 生防協、20年度総会開く 「登録マークの価値向上目指す」
  • JACDS政治連盟、特別セミナー開きドラッグストア10兆円産業の課題等解説
  • 流通システム開発センターと経産省、「流通BMS」普及説明会開く
  • 家事塾、発足セミナー開く 家事通じて“見えない学力”を育成
  • 大王製紙、エリエールレディスオープン開催に伴いチャリティ寄贈式行う

経営・施策

  • サプリコ、長崎県のワコー紙業が新加入 メンバー70社に
  • アドック、パナッシュのITアウトソーシング事業を譲受
  • セルフ・サービス協会、「にっぽんe物産市」ネットショップを本格運用
  • 企業探訪 こもりコーポレーション「今年のお盆商戦は順調に推移」
  • ライオン、大日本印刷がユニバーサルデザイン健康読本第5弾を発行
  • 歳暮商戦 花王、「アタックプレミアムギフト」を積極拡販
  • 歳暮商戦 ライオン、通年ギフト「チャーミーベア」新発売
  • 歳暮商戦 クロバーコーポ、「ローズスパ」など人気ギフトセットを訴求

製品・サービス

  • ポーラファルマ、仏スキンケア化粧品「アデルマ」の輸入販売契約を締結
  • 小林製薬、「洗い立て消臭シャボン」に2種の限定の香りを発売
  • ユニ・チャーム、マミーポコパンツから増量パック品を新デザインで発売
  • 資生堂、「&フェイス アートメソッド」から唇・口もと用美容液新発売
  • 王子ネピア、スノー柄アンパンマン採用の限定品「冬GENKI!」発売
  • ツムラLS、「バスクリン」から冬の和柑橘ブレンドの香りを限定発売
  • ショーワグローブ、フィット感追求した手袋「フィットグリップ」新発売

宣伝販促

  • 富士フイルム、「アスタリフト」TVCM第2弾の包装を開始
  • 桐灰化学、カタログギフト「ごっつお便」当たるキャンペーン展開中
  • 王子ネピア、「まおレゴフィギュア」など当たるキャンペーン実施

人事・組織

  • 澁谷油脂、渋谷禎彦専務が社長就任 渋谷卓磨社長は会長に
  • 日清紡、09年1月1日付けで人事異動を発表

決算

  • マツキヨHD、21年3月期第2四半期累計期間の業績予想を修正
  • オカモト、21年3月期第2四半期決算は増収増益を達成
  • ハリマ共和物産、21年3月期第2四半期連結決算発表 売上高167億円に

研究・開発

  • 母性衛生学会学術集会とJ&J、セミナー開き乳幼児の睡眠状況を説明

イベント・展示会

  • 11月12日は「いい皮膚の日」 神奈川県皮膚科医会などイベント開催

時評・コラム

  • 時評 金融危機の次に来るものとは
  • 泡沫 米国の大人気のバスケットボールに歓喜
  • 鹸楽席 “毛細血管”の時代 ネットワークで力を結集
  • 日雑談 北海道を旅する 広大さと緊張感を実感

その他

  • チームマイナス6%ニュースレター10月31日号
  • 小林製薬News Letter

特集 【歳末用品】

    特別企画

    • 歳末商戦 強まる大掃除の前倒し傾向 売り場の早期展開が鍵に
    • 花王 大規模キャンペで大掃除意識を喚起 大掃除を家族皆のイベントに
    • 大日本除虫菊 ティンクル積極訴求 大掃除に最適な製品として拡販
    • エビス 「リグハブラシ」「ヤッターマンハブラシ」など拡販
    • ライオン 売り場テーマは「ルックで開運おそうじ」 主力商品を積極展開
    • UYEKI オレンジシリーズ拡販 「オー!レンジ シート」に注目
    • ユニリーバ 「ジフ」「ドメスト」家中イケメン大賞キャンペーン実施中
    • P&G 「アリエール洗たく槽クリーナー」など数量限定発売
    • ユニ・チャーム 「ウェーブ」から限定品 新しい掃除習慣を提案
    • サンスター 歯周病とメタボの関係を訴求 ハブラシ買い替え需要を喚起
    • ライオン商事 「ペットキレイきれいのミスト」など好調に推移
    • ジャックス ブラック超極細毛に歯間ブラシL字型つけた限定品発売
    • ニトムズ コロコロの使い分け提案 「おこづかいプレゼント」キャンペも
    • 小林製薬 冬のフェア「厳選 味なプレゼント」キャンペーンを実施
    • 旭化成HP サランラップなどで企画品展開 「ズビズバ」から大型新製品
    • FDK アルカリ乾電池「G.D.R」でプレゼントキャンペーン実施
    • 三洋電機 次世代電池「エネループ」を拡販 「宮古島プロジェクト」実施
    • パナソニック 新アルカリ乾電池「エボルタ」を積極提案
    • クレハ 「NEWクレラップ」主要アイテムを改良 多彩な提案で拡販図る
    • ウィズ 浴玩ブランドから「おふろでケーキやさん」新発売
    • ジョンソン 大掃除キャンペーン実施 インパクトあるPOPで売り場を演出
    • ミマスクリーンケア バイオ洗剤「緑の魔女」人気 原料価格動向に注目
    • 東芝HA 「マイバッグ付アルカリ1」など投入 応用品とのクロスMDも
    • ハイネリー 年末の大掃除期に「キブツクリン」など石けん製品を拡販
    • 玉川衛材 「フィッティ7DAYSマスク」から立体ドーム型を新発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。