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2008年11月12日号掲載記事より

フマキラー、家庭用園芸市場で№1目指す 新テーマは「Natural&Safety」

フマキラー、家庭用園芸市場で№1目指す 新テーマは「Natural&Safety」

 フマキラーは10月30日、全国の代理店・販売店約150人を招き、「2009年度園芸用品方針説明会」を開催した。
 大下一明社長は「本年度の当社の業績は、殺虫剤、家庭用品、園芸用品すべての部門が好調に推移し、5期連続で業績を伸ばしている。家庭用殺虫剤は昨年に比べて11%、家庭用品12%、園芸用品では3年連続20%の伸長を達成する見込みである。フマキラーは昨年から『新価値創造』をマーケティングテーマに掲げ、新しい発想で製品開発を行い、市場の創造と拡大を目指してきた。09年にフマキラーが掲げる新しいテーマは『Natural&Safety』である。より安心して楽しめるガーデニングのために効きめはもちろん、安心・安全という新価値を備えた期待の新製品を市場に投入する。本日発表する新製品は、このテーマで開発したもので、自信を持ってお薦めできる商品に仕上がっている。今後も今までにない商品の開発と更なる市場の拡大を目指していく。フマキラーはお客様本位の姿勢を忘れることなく、品質と安全性を両立させたクオリティの高い商品を提供すべく全力を挙げていく」とあいさつした。
 さらに、09年度の営業方針における商品戦略では家庭用品園芸市場で№1を目指すこと、販売戦略においては販売店、卸店との取り組みを強化し、店頭で、きちんと商品の価値を伝えること--に注力していくことを表明した。

メディ・パルHD、09年3月期第2四半期決算発表 売上増で推移

メディ・パルHD、09年3月期第2四半期決算発表 売上増で推移

 メディセオ・パルタックホールディングス(以下メディ・パルHD)は11月4日、09年3月期第2四半期決算説明会を行い、決算概況と今後の取り組みなどを説明した。
 メディ・パルHDの同期決算は売上高が1兆2321億円(前年比111%)、当初計画の1兆2420億円よりも99億円下回った。この内、メディセオ事業(医療用医薬品等卸売事業)は販売価格下落等の影響で計画に117億円未達成の8617億円(前年同期比103.2%)となったものの、パルタック事業(化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業)は、エイコーの統合もあり、計画を21億円上回る3681億円(前年同期比135%)と順調に推移した。
 売上総利益は計画を54億円下回る996億円(前年同期比107.3%)。パルタック事業は計画を上回ったがメディセオ事業が計画を下回ったことが影響した。営業利益は106億円(前年同期比91.4%)で計画に対して64億円未達。要因は売上未達の影響が8億円、販売価格の低下の影響が22億円、原価値上げの影響が24億円、コスト増加が10億円等による。経常利益は185億円(同96.4%)で前年に比べて3.6%減少した。第2四半期純利益は105億円で同10.3%減となった。

エステー、原料高などの影響で減収減益に 21年3月期第2四半期決算発表

エステー、原料高などの影響で減収減益に 21年3月期第2四半期決算発表

 エステーは10月31日、「平成21年3月期(第62期)第2四半期累計決算説明会」を開催。同中間期決算の概況を報告し、下半期の経営方針などを説明した。
 同期は、連結売上高224億3300万円(前年同期比1.7%減)、営業利益18億1900万円(同17.1%減)、経常利益16億300万円(同20.1%減)、中間純利益8億8600万円(同4.9%減)と減収減益で推移した。
 売上面では、消費の厳しい冷え込みなどを背景に、エアケア部門(消臭芳香剤)とホームケア部門(その他)が伸び悩んだ。一方、湿気ケア部門の除湿剤は、梅雨期を中心に雨日が多かったことから順調、サーモケア部門(カイロ)は、年明けの冷え込みによる需要拡大と、社内横断的な返品ロス・在庫削減努力の成果で大幅な売上増となった。
 利益面では、引き続き製造部門を中心としたコスト削減活動、店頭販促を重視したマーケティング費用の適正化などに取り組んだものの、世界的な原材料高騰に伴う資材価格の上昇などを要因に減益で推移した。
 小林社長は、特にエアケア部門の苦戦について「ここ数年成長を続けていたエアケア市場全体が伸び悩みをみせている。当社においても、積極的な新製品開発やプロモーション活動による売り場の活性化、消費者の購買意欲の喚起につながる取り組みが不足していた」と振り返り、今秋は「自動でシュパッと消臭プラグ」をはじめとするエアケア大型新製品を多数投入したことなどを報告した。

マンダム、売上高101.7%、増収を達成 21年3月期第2四半期連結決算発表

マンダム、売上高101.7%、増収を達成 21年3月期第2四半期連結決算発表

 マンダムは11月6日、21年3月期第2四半期連結決算説明会を開き、西村社長が期中の概況について説明した。第2四半期は、連結売上高308億7000万円(前年同期比101.7%)、計画比100.6%を達成した。グループ全体の売上高の単純合計値は341億9300万円(同100.4%)で、07年同期の為替レートで換算すると前年同期比は104.8%になる。
 エリア別に見ると、国内は206億4700万円(同100.1%)で構成比66.9%、単純合計値225億8000万円(同100.2%)、海外は102億2300万円(同105%)、構成比33.1%、単純合計値116億1000万円(100.9%)となるが、海外ではインドネシアやタイ、韓国、マレーシア、シンガポールなどは現地通貨ベースで2桁成長を達成、昨年同期の為替レートで換算すると113.8%になる。
 重点事業別では、男性グルーミング事業は、国内155億3900万円(同100.9%)、海外58億6700万円で横ばい、合計214億600万円(同100.6%)。女性コスメタリー事業は、44億2300万円(同91.1%)。女性コスメティック事業は18億8400万円(102.3%)。国内では4億8400万円(同103.9%)を達成。その他の事業は64億7900万円(同106.9%)。
 利益段階では、営業利益が45億300万円(同94.6%)で計画比102.3%、経常利益が46億5000万円(同98.1%)で計画比108.1%、当期利益が24億6300万円(同99%)で計画比105.3%となった。

ツルハHD、来年5月に関東物流センターを開設 関東地区の物流を合理化

 ツルハホールディングスは11月4日、関東地区における物流の合理化を目的に、「ツルハグループ関東物流センター」を来年5月に開設すると発表した。
 これは、関東地区を重要な展開地域と位置付け、また、関東甲信越地区への積極的な出店も計画する同社の、関東地区での戦略的な物流網の構築を目指して開設されるもの。
 同社では、同センターをグループ各社で共用することで、物流効率の引き上げを図るとともに、従来の配送機能に加え、在庫機能も備えた物流センターとして、フレキシブルに活用するとしている。


2008年11月12日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日本総合システム、ストアマネージャーユーザーフォーラム開催
  • ビジネスガイド社、「大阪ギフトショー」来年3月に開催で説明会開く
  • ナガセBC、考える力助ける健康食品新発売、プレスセミナーを開催

経営・施策

  • ツルハHD、子会社2社を新設 グループ内の業務再編方針を発表
  • 東邦薬品、長岡薬品と企業統合を推進 覚書を締結
  • マツキヨHD、コクヨとPB販売契約 中国で通販を展開
  • 東邦薬品、来年4月1日から持株会社制に移行 グループ経営機能を強化

製品・サービス

  • J&J、「バンドエイドキズパワーパッド」をファミリーマートで販売開始
  • 資生堂、「化粧惑星」からリップグロス「グロスドレッシー」を新発売
  • フマキラー、「カダンセーフ」「カダン」など園芸関連新製品発売
  • 白元、プロ仕様マスク「スーパーガードプロ」ドラッグストア等で展開開始
  • サンスター、「エクイタンス」から新スキンケア「ヴァイトロジー」新発売
  • 資生堂、「インテグレート」から数量限定パレットを発売

宣伝販促

  • シック、「クアトロ4 NO.1プログラム」第2弾を実施
  • ユニ・チャーム、「超立体マスクマン」を開発 冬のセルフケア習慣を喚起

決算

  • 攝津製油、21年3月期第2四半期決算発表 増収増益に
  • 資生堂、海外売上高が引き続き好調 21年3月期第2四半期決算発表
  • ライオン、国内売上高0.5%増に 20年12月期第3四半期業績を発表

研究・開発

  • 小林製薬、前立腺肥大症へのノコギリヤシエキス含有食品の有効性を確認

調査・統計

  • 冷えた消費意欲喚起する小売業 価格巡る攻防厳しさ増す
  • ユニ・チャーム、シニア世代の意識調査実施 “排泄ケア”を重視
  • チェーンストア20年9月度販売統計 総販売額が2カ月連続ダウン
  • ライオン、高血圧に関する意識・実態調査を実施 50~60代女性を対象に

イベント・展示会

  • 越谷レイクタウン、エコイベント開催

時評・コラム

  • 時評 地域卸の“したたかさ”
  • 泡沫 介護される側の論理
  • 鹸楽席 喫茶店の黒船に違和感 ゆっくり味わいたいのに

その他

  • 泉製紙会長・宇高道男氏、秋の叙勲で旭日双光章を受章
  • 全日本ブラシ工業協同組合理事長・稲田眞一氏、秋の褒章で藍綬褒章を受章

特集 【カイロ】

    特別企画

    • カイロ市場 「健康」「エコ」など訴求内容が多様化
    • 白元 「ホッカイロWarm Heartキャンペーン」今年も展開
    • 立石春洋堂 「貼るサンホッカー」など展開 価格修正も視野に
    • 桐灰化学 「健康」「エコ」切り口に「お湯ポカ」など新製品を投入
    • オカモト、「快温くん」シリーズを積極展開、高付加価値ライン拡販に注力
    • 大日本除虫菊 「どんと」8点で商戦に臨む
    • エステー・マイコール 「冷え対策」「ウォームビズ」で売場を活性化
    • ロッテ健康産業 「ホカロン」を大幅拡充 「ドラホカロン」など発売
    • 三洋電機 「エネループ ウォーマーシリーズ」から充電式カイロ新発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。