バックナンバー

2008年10月1日号掲載記事より

ウエルシア関東、寺島薬局の株式公開買い付け実施で子会社化目指す

グローウェル・ホールディングス傘下のウエルシア関東は9月22日、寺島薬局(茨城県つくば市・田口武社長)を株式公開買付け(TOB)により子会社化すると発表した。
 買付価格は1株につき1976円とし、発行済み株式の50.18%以上の取得を目指す。買付け期間は9月24日から10月30日まで。
 ウエルシア関東では、寺島薬局を子会社化し同社のノウハウを注入することで、寺島薬局の利益率改善を図ると同時に、同社グループにおける関東圏のドミナント化の促進、新たな地域への出店の足がかり、新規出店における投資の削減およびリスクの軽減、規模拡大によるスケールメリット、シナジー効果が得られ、さらには介護事業への新展開をすることにより、相互の企業価値の一層の向上が図られるものと判断した。
 なお、寺島薬局は9月22日現在、「対応を検討するが、現時点で決定している事実はない」としている。

日本総合システム、「ストマネPLUS」発表 棚割商品情報配信サービス

日本総合システム、「ストマネPLUS」発表 棚割商品情報配信サービス

日本総合システムは、あらた、シーエス薬品、サイバーリンクスの3社と協働で、商品カテゴリーの枠を超えた棚割商品情報をインターネット経由で配信する棚割用商品情報配信サービス「ストマネPLUS」を11月5日から開始する。
 この棚割用商品情報配信サービスは、メーカー、卸、小売企業に約1万1000ライセンスの販売実績のある日本総合システムの「StoreManager」の契約ユーザーを対象にデーターサプライヤーの役割を担う企業(あらた、シーエス薬品、サイバーリンクス)が保持・管理する棚割用の商品情報(文字・画像)をネットワーク経由で提供するもの。
 4社の役割は、あらたが日用雑貨・化粧品、ペット用品、家庭用品の商品情報を、シーエス薬品がOTC医薬品、健康食品の商品情報を、サイバーリンクスが加工食品、種類飲料の商品情報を提供。サイバーリンクスはデータセンターの役割を担う。日本総合システムは、それぞれの商品情報を取りまとめ、利用者に配信する。
 あらたの畑中社長は、「卸の機能は、営業、仕入代行、物流、金融など様々な機能があるが、この商品データ管理についても卸としての1つの役割だと考えている。メーカー、販売店、卸のサプライチェーンの中での重複作業が行われていることを考えるとこの事業は重要である。あらたとしては担当するカテゴリーについて精度の高いデータを提供していき、卸の新しい機能の1つとして発展させていきたい」と語った。

ユニチャーム、「リハビリパンツ」から新提案 プレス発表会開く

ユニチャーム、「リハビリパンツ」から新提案 プレス発表会開く

 ユニ・チャームは9月25日、「『ライフリーリハビリパンツ』からの新提案 新製品プレス発表会」を開催した。
 高原社長は、「ライフリーリハビリパンツ」の新ブランドメッセージ「生きることが、リハビリ」導入の背景について、「当社では、介護は、介護される人のものであり、介護される人らしい人生を全うしてもらうために、我々周囲はどのようなサポートができるのかが重要だと考えているが、その一方で、介護される方も『できれば全て自分でやりたい』と願っており、中でも“排泄”は、最も自分でやりたい行為になっている。そこで、介護される人、介護する人ともに“諦めないでがんばろう”という願いを込めて新メッセージを制定した」と説明。
 その上で、現在の大人用紙おむつ市場が、生理用品市場を上回る1100億円の市場規模に到達したことを報告して「今後は、市場のトップメーカーとして、『ライフリー』ブランドと『生きることが、リハビリ』という新メッセージを通じて、リハビリの効果は努力し続けた分だけ有効で、限界がないことを提唱する『生涯リハビリ有効論』を広く普及させていく」と宣言した。

プラネット、20年7月期決算は売上高24億5400万円に

プラネット、20年7月期決算は売上高24億5400万円に

 プラネットは9月25日、平成20年7月期決算説明会を実施。売上高は24億5400万円となり、前期に比べて1.9%増加。しかし5~7月が商品価格の値上げから業界全体の取引量が減少し、データ量が見込みよりも少なくなったことで、当初予想(24億8000万円)よりも下回る結果となった。ただEDI事業の通信データ量は12億4461万レコードを達成し、5.6%増と堅調に推移した。
 また、卸売業の実販データをレポート使用に編集加工するシステムの「販売レポートサービス」のメーカー利用が増加。また、同社の商品データベースを活用し、卸売業・小売業の商品マスタや台帳のメンテナンス業務を効率化するサービス「商品マスタ登録支援サービス」が主な流通業で利用が開始されるなど売上げに貢献した。
 事業別の売上高は、EDI事業21億円(3.4%増)、データベース事業3億3100万円(2.7%増)、その他事業2100万円(59.9%減)となった。
 売上総利益は13億2900万円で6.2%増加。営業利益は5億1500万円で20.1%の大幅増。経常利益は5億700万円で14.1%増加。当期純利益は2億9600万円で前期より6.7%上回った。利益面では、営業利益が前年に比べて20.1%増。当期純利益はほぼ当初計画通り推移した。

ニッド、第80回秋季展示会・全国総会開く 目標約定額288億円に届かず

ニッド、第80回秋季展示会・全国総会開く 目標約定額288億円に届かず

 日本ドラッグ(略称ニッド)は9月17、18の2日間、第80回秋季展示会および全国総会を開催した。展示会には加盟社119社と卸27社が参加。新規9社を含む267社がPBや専売品の新製品108品目(医薬品8品目、衛生用品3品目、化粧品関連10品目、フード《含む健食》37品目、家庭用雑貨50品目)を中心とした主力品で商談を実施したが、目標約定額の288億円に対して、事前約定額は225億円、18日午後2時の中間発表時点では230億円に留まることとなった。
 18日の展示会終了後には全国総会が開かれ、はじめに藤井孝洋チェーン会会長(ザグザグ)が登壇し、前日に開かれた会員総会の内容について「9月1日にイオン・ウエルシア・ストアーズの有力メンバーであるウエルシア関東と共同持株会社・グローウェル・ホールディングスを設立した高田薬局の会員資格について議論した。以前、ニッドとして競合するドラッグストアチェーンを選定したことがあったが、その時にイオン・ウエルシア・ストアーズは認定されなかったことから、会員資格が継続することを確認するとともに、高田薬局には、ウエルシア関東にニッド商品を供給しないよう強く要請。さらに、激しい合従連捷が続いており、先行き不透明な状況であることから、今後は問題発生の都度、協議することとした。また“開かれたニッド”の実現に向けて、現在は、過去の経営全般の見直しを行っている」と発表。次に田中元伸運営委員長(くすりのコーエイ)があいさつに立ち、“開かれたニッド”の実現に向けて、「運営委員会の議事録とともに、取締役会の議事録も公表するようにした」と報告した。


2008年10月1日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日本薬業連絡協議会、定例会見開き各団体が取り組みなど発表
  • 日石工組東日本支部、第3回研修会平木横河電機甲府工場など見学
  • 近石工、第15回情報交流会・環境部会合同部会開催 41名が出席

経営・施策

  • 厚労省、改正薬事法のパブコメ募集 OTC医薬品ネット販売に賛否
  • 花王、コミュニティミュージアムプログラムの助成対象企業を決定
  • エステー、中学生2人が広報グループで「職場体験」
  • 花王グループ、ピンクリボン100万人キャンペーン実施
  • ユニチャーム、「ソフィ」通じてピンクリボン活動の啓発推進

製品・サービス

  • エクスパンド、新フレグランス「ラブ&ピースリミテッド」など新製品発売
  • PRページ 花王、「ハミングフレア毎日ふんわりエッセンス」新発売
  • ライオン「バストロジー」、泡のボディケアウォッシュが売上100万個突破
  • 小林製薬、「消臭シャボンタンククリーナー」など新発売
  • ライオン、「キッズバファリンシロップシリーズ」を改装
  • ショーワグローブ、次世代型作業用手袋「ブレスグリップ」発売
  • 花王、「バブ胡蝶蘭の香り」新発売 パッケージ・ロゴなどデザイン一新
  • ライオン、「部屋干しトップ」朝摘みシトラスフルーツの香りを限定発売
  • 花王、「ビオレu泡で出てくるハンドソープ」からフルーツの香り新発売
  • ペリカン石鹸、泥炭石竹炭ヘアケアシリーズを新発売
  • pdc、「スキンラミネート」「ヒートマグマジェル」など新製品発売

宣伝販促

  • 大日本除虫菊、キンチョール1000万円キャンペーン抽選会開き当選者決定

人事・組織

  • ユニ・チャーム、10月1日付けで人事異動を発表

調査・統計

  • 西化工20年1~7月販売統計 ヘアトリートメント、シャンプーは堅調

イベント・展示会

  • 東京ギフトショー09春、来年2月に開催 記者発表会開き概要を説明
  • ウテナ、日本フィルのコンサートに協賛 秋川雅史がゲスト出演

時評・コラム

  • 泡沫 業界の“世界遺産”を守るために

特集 【化粧石鹸】

    特別企画

    • 化粧石鹸に高まる注目 ニーズも多様化 今こそ原点回帰のアピールを
    • 花王 「花王ホワイト」さらに充実 「ピュアホイップ」と2ブランド展開
    • フェニックス、かかとケア専用ソープ「艶めくかかと石鹸」発売
    • 牛乳石鹸共進社 釜だき製法の「赤箱」「青箱」がロングセラー
    • まるは油脂化学 昔ながらの製法でこだわりの石鹸を展開
    • ニッサン石鹸 天然コラーゲン配合の「うるおいせっけん」など展開
    • レキットベンキーザー 薬用石鹸ブランド「ミューズ」を展開開始
    • ミツワ石鹸 復刻版は“ミツワ思い起こし”品 33年ぶりに復活
    • マスター 情熱絶やさずニーズに挑戦 環境対応型出島向上の拡張視野に
    • マックス “全社挙げての営業体制”目指す 横のつながりを密に目標共有
    • クロバーコーポ 多品種小ロットでOEMは差別化
    • フェニックス OEMと介護衛生用品が成長の柱に
    • マスター、ギフトセット「花うさぎ」「彩花だより」など新製品発売
    • 大香 ハワイをイメージした「ロコアロマソープ」新発売
    • ペリカン石鹸 昭和のレトロな雰囲気の「ムテンカセッケン」が好調な動き
    • クロバーコーポ、ギフトショーに出展して「洗顔泡せっけん」など紹介
    • カネヨ石鹸 コエンザイムQ10配合の「Q10クリアソープ」が好評
    • マックス、「マリ・クレール」から入浴料ギフトを新発売
    • バーモントソープJ 敏感肌の人に向け100%オーガニックな石鹸を展開
    • ハンドソープ市場が拡大 清潔意識の向上で需要伸びる
    • ライオン キレイキレイから薬用泡で出る消毒液新発売
    • フマキラー 「アルコール消毒 きれいな手」を新発売
    • ロート製薬 「ママはぐ」からハンドソープ泡タイプなど発売
    • LUSH六本木店を訪問 フレッシュな「ソープ」を展開
    • 太陽油脂 赤ちゃん専用品「パックスベビーシリーズ」発売
    • 資生堂 「薬用ハンドソープ」が好調 ユニークな形状のつめかえ用も人気
    • ポーラ研究所 石鹸の泡立てで洗顔乾燥を防止
    • ヱスケー石鹸 「“コネコネ”マイせっけん」環境イベントで認知が向上


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。