2008年9月24日号掲載記事より
イオンWS人材総合研修機構がフットケアセミナー開催
有限責任中間法人イオン・ウエルシア・ストアーズ人材総合研修機構は9月11日、小売企業6社80名の参加で第3回総合研修Ⅰを開催。今回は、フットケアの総合ブランド「ドクター・ショール」を展開するエスエスエルへルスケアジャパンの青野利亮取締役営業企画部長を講師に招いて「フットケアセミナー(サポートフットケア用品)」を行った。
青野部長は、国内で最多の人口層である団塊の世代が60歳代に突入し始めたことで、健康志向・セルフメディケーション意識が高まっており、その一環として、新たなヘルス&ビューティーカテゴリーとして、フットケアに対する関心が高まっていること、併せて店頭では、若い女性を中心に、素足で歩く「生足」が定着していることに伴い、フットケア用品コーナーの充実が図られていること等を説明。
また、日本のフットケア市場が約170億~180億円規模であるのに対して、アメリカではその24倍、欧州では5~7倍の市場規模となっており、今後日本においても少なくとも現在の4~5倍の市場規模になるとの見解を示した。さらに、足の形や足の骨の構造を詳細に解説した上で、足の主なトラブルとして、「うおの目」「たこ」「靴ずれ」「まめ」「外反母趾」「静脈瘤」「変形性膝関節症」の症状と原因を説明しながら、「ドクター・ショール」シリーズにラインアップされている各製品を使用したケア方法を紹介・解説した。
マツモトキヨシ、シミズ薬品との提携を9月30日で解消
マツモトキヨシホールディングスは9月18日、マツモトキヨシとシミズ薬品(京都市・清水義夫社長)との間で締結していた業務提携契約を、9月30日をもって解消すると発表した。
両社は平成14年4月から、情報の交換、商品の相互供給、PB商品などマツモトキヨシの物流システムによる商品供給に関し業務提携契約を締結していたが、今年8月8日にシミズ薬品がイオンと業務・資本提携することを発表し、動向が注目されていた。
日本香堂、薬師寺「稚児散華」にさだきちくんとかおりちゃんが大抜擢
日本香堂は、法相宗大本山薬師寺(奈良市西ノ京町)の依頼を受け、同社テレビCMでお馴染み「さだきちくん」と「かおりちゃん」の原画を新たに描き起こして奉納。それを元絵とした「稚児散華(ちごさんげ)」がこの度完成し、同寺の法要を彩ることとなった。
薬師寺では、これまで著名な画家の作品から数多くの散華を制作してきたが、近年は、青少年の健全な心の育成に寄与することを願って、漫画・童画による「稚児散華」にも力を注いでいる。その多くは日本の漫画界を代表する大家の手によるもので、企業のCMキャラクターが登場する例は数えるばかりだという。そうした中、「さだきちくん」と「かおりちゃん」に白羽の矢が立ったのは、長年にわたる人気の知名度の高さ、見る者を「心のふるさと」へといざなう優しくほのぼのとした世界観が高く評価されてのこと。
同社では、この抜擢を大変な栄誉と受けとめ、同寺にちなみ玄奘三蔵や吉祥天に扮したキャラクターのオリジナル作品3点を奉納。これらの原画を元に蓮型の色紙に印刷された3種類の散華は、いずれも見事な出来映えとなった。さだきちくんとかおりちゃんの散華は今後、薬師寺の様々な法要に使用される一方、原画は同寺の宝物として末永く保存されることとなる。
プラネット、20年7月期決算は増収増益に EDI事業、DB事業が好調
プラネットは9月12日、平成20年7月期の決算短信(非連結)を発表した。
売上高は24億5400万円となり、前期に比べて1.9%増加。営業利益は5億1500万円で20.1%の大幅増。経常利益は5億700万円で14.1%増加。当期純利益は2億9600万円で前期より6.7%増加した。
同社は当期、日用雑貨化粧品業界及び隣接業界のメーカー・流通業の更なる取引業務効率化のための情報化投資を支援する形で、①主たる事業のEDI(電子データ交換)サービスの利用率拡大(利用データ種・接続データ本数の拡大)②メーカー・卸売業間におけるEDIサービスの利用企業数の増加③メーカー・流通業を結ぶマーケティングネットワークであるバイヤーズネットサービスの普及④インターネットによる新技術を活用したEDIシステムや新しいマーケティング手法に関する啓蒙普及⑤情報インフラストラクチャーとしての事業継続性を重視した安全化対策を行った。特に業界大手流通業によるインターネットEDIサービスのSMOOTHEDIの安定稼動やデータベースサービスの商品マスタ登録支援システムの導入拡大を通じた成果を得た。
次期業績は、売上高25億円(前期比1.9%増)、営業利益4億7000万円(同8.9%減)、経常利益4億9000万円(同3.4%減)、当期純利益2億5000万円(同15.6%減)を予想している。
ライオン、「粗グリセリン」有効活用で成果
ライオンは9月11日、独立行政法人産業技術総合研究所(以下産総研)と共同研究を進めてきた「植物油の利用で副生する『粗グリセリン』の有効活用」に関し、酵母の発酵プロセスを利用して「粗グリセリン」から生分解性と機能性に優れた界面活性剤を効率的に生産する技術の開発に成功したことを発表した。
同社では、坂出工場(ライオンケミカル)で粗グリセリンが毎年7000㌧副生されることから、これを有効活用すべく、同工場の加工プロセスから副生される「粗グリセリン」の純度が比較的高いことから、バイオプロセスの導入が有利と判断。環境に優しい材料開発の一環として天然の界面活性剤である「バイオサーファクタント」の研究に取り組み、発酵プロセスの活用により植物油からの量産技術の基礎を確立していた産総研に対し、2年前に共同研究を申し入れ、今回の結果発表に至った。
今回の共同研究は、環境低負荷なプロセスによって「粗グリセリン」から新しい機能性素材を提供するもので、効率的な植物資源の循環を通じて、二酸化炭素の排出削減や地球環境保全にも貢献できる技術の1つとして期待されている。
ライオンでは、再生産可能な資源による循環型社会実現のため、副生される「粗グリセリン」を有効活用できる新しい製法の研究に引き続き取り組むとともに、今回の手法によって生産された界面活性剤の有効利用に関する研究を進める予定とのこと。
2008年9月24日号 記事一覧
会合・発表会
- マンダム、東京でも記者懇談会 アジアでの「グループ経営戦略」を強化
経営・施策
- イオンWS人材総合研修機構が目指す“かかりつけ薬剤師の在り方”とは
製品・サービス
- pdc、ピュアナチュラルつめかえ用など新発売
- 花王、「薬用ピュオーラハミガキ」を改良新発売 エリスリトールを増量
- カメヤマ、「クリ・オ」「花げしき」などから新製品発売
- ライオン、「CHARMYクリスタジェル」から増量品を限定発売
- ツムラLS、入浴剤「きき湯」から新アイテム発売
- ユニ・チャーム、夜用キッズパンツ「オヤスミマン」を新発売
- 小林製薬、サワデーを一新 「香り薫るサワデー」として新発売
- 白元、「ミニーマウス ソックタッチ」を期間限定発売
- キャドバリー、「リカルデント」から初のリキッドガムを新発売
- PRページ ライオン、「アクロン デオドラントグリーンの香り」新発売
- ユニ・チャーム、超立体マスクから女性用を新発売 かぜ用を改良
- コーセーコスメポート、ソフティモメイク落としシートを改良
宣伝販促
- P&G、「ブラウン」デザイナーのデザイン展に協賛
- P&G「ジレット」、サスペンション付5枚刃体感キャンペーンを実施
- エステー、「ムシューダ」新CM「歯医者篇」を全国放映開始
人事・組織
- 常盤薬品工業、9月9日付けで役員人事を発表
研究・開発
- 花王、“生乾きのニオイ”を解明 洗濯直後の除菌消臭スプレーが効果的
イベント・展示会
- 国際物流総合展など開催、「人と環境にやさしい物流」を提案
- 広島共和物産ほか、第33回メンバーズフェア開き150社が出展
- 寺岡精工、ニューバランスフェア開催 最新のストアソリューションを紹介
- 日本セルフ・サービス協会、10月にコーネル食品産業企業戦略セミナー開く
時評・コラム
- 時評 問われる経営トップの判断力
- 泡沫 経営者の潔さとは
その他
- 石洗工 クリーンエイジ第215号
- 小林製薬 News Letter
- マッチ時報第353号
特集 【シルバーケア】
- 排泄ケア関連品 需要拡大に期待も市場は鈍化 製品の高機能化が影響
- リブドゥコーポ リフレはくパンツうすくて快適からお得用パック発売
- 小林製薬 履くタイプのソフトテーピング靴下「歩くたすけ」全国展開
- ユニ・チャーム 自立排泄を応援する「ライフリー」から新製品発売
- 白十字 失禁症状に苦しむすべての人に提案 サルバなど3ブランド展開
- 和光堂 口腔ケアウエッティーオーラルフレッシュ詰替え用を発売
- 特別レポート 排泄ケア商品売場の現状探る 省スペース型提案に注目
- フェニックス 介護衛生用品「アラシリーズ」を展開
- 大王製紙 「アテント」から新製品 わかりやすい売り場作りを推進
- 日本製紙クレシア 「フリーダムアクティ」の消臭機能などを強化
- 王子ネピア 「ネピアテンダーうららか日和」を新発売
- 花王 「リリーフ」からやわらかラク伸びパンツを改良新発売
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