2008年8月13日号掲載記事より
セブン&アイHD、アインファーマシーズと業務・資本提携で基本合意
調剤薬局大手のアインファーマシーズと総合小売業のセブン&アイ・ホールディングス(以下セブン&アイHD)は8月5日、業務・資本提携について基本合意した。
業務提携の内容は、①店舗に関する提携、②医薬販売に関する提携、③商品開発に関する提携--の3点を挙げており、具体的には、調剤薬局とコンビニエンスストアの共同出店やショッピングモールにおける医療モールの共同開発、薬剤師・登録販売者などの採用・人材教育面での連携、PB商品の共同開発などを行っていくとしている。
また、資本提携の内容は、アインファーマシーズが第三者割当による新株式100万株を発行し、セブン&アイHDが全株を引き受けるというもの。これにより、セブン&アイHDは、アインファーマシーズの議決権の7・8%(潜在株式未反映)を保有することになる。
両社は今回の提携について、「両社グループの持つ経営資源を相互に活用することにより、相互のお客様に対しより付加価値の高く専門性に優れた商品・サービスの提供を行い、相互の企業価値向上が図れるものと確信している」としている。
マンダム、「ルシードエル」新キャラクターに木村カエラを起用
マンダムは、女性用ヘアメイクブランド「ルシードエル」のスタイリングシリーズを全品リニューアルし、スタイリングワックス「デザイニングポット」などの新製品21アイテムを8月25日から全国で新発売する。
この発売に合わせて、広告の新キャラクターにミュージシャンの木村カエラを起用。彼女が登場する新TVCM「カエラ流自由」編を9月1日から全国でオンエアする。
今回は、ターゲットである若い人たちに親しまれ、自由なおしゃれを楽しんでいる人を迎え、新しい商品特性や世界観を発信しようという目的から、ファッションからヘアまでセルフプロデュース力を持ち、個性を魅力的に発信している木村カエラに決定した。
TVCMは、新製品の特長である「自分テイストを自由に演出」がテーマ。まず木村カエラが登場し、スタイリング剤のCMにもかかわらず髪を無造作に乱しはじめる。それが彼女なりのヘアデザインであり、最後には彼女に似合う髪に仕上がるというもの。
木村カエラ流のヘアデザインを通して、使い方も、選び方も、表現方法も自由なワックス、自由で新しいルシードエルを表現。「もっと自由に楽しく、髪のおしゃれをしてみて」というメッセージを伝える。
ライオン、20年12月期中間決算は連結総売上高1.2%増
ライオングループは、高付加価値新製品の開発・導入による主力事業の重点強化や新規市場の開拓を進めると共に、更なる経営の効率化に取り組んだ結果、売上高1615億4800万円(前年中間期比1.2%増)となった。営業利益も、原材料価格上昇の影響を大きく受けたが、製造原価低減をはじめとするトータルコストダウン施策等により、25億2600万円(同3.9%増)、経常利益は持分法による投資利益の減少等により29億6000万円(同20.9%減)、中間純利益15億3600万円(同17.5%減)となった。
セグメント別概況は、「ヘルスケア事業」は、売上高645億6900万円(前年中間期比0.7%減)。営業利益30億7100万円(同12.8%増)となった。オーラルケア事業分野では、売上高256億2300万円(前年中間期比2.2%増)。ビューティケア事業分野は、売上高174億5700万円(前年中間期比0.3%減)となった。薬品事業分野は、売上高214億8800万円(前年中間期比4.3%減)となった。
「ハウスホールド事業」では、売上高773億3600万円(前年中間期比1.1%増)。営業利益5億2600万円の営業損失(前年中間期は4億4300万円の営業損失)となった。ファブリックケア事業分野は、売上高560億3800万円(中間前年期比5.2%増)。リビングケア事業分野は売上高212億9700万円(同8.4%減)となった。
「化学品事業」では、売上高159億円(前年中間期比1.1%増)、営業損失6100万円(前年中間期は1億5500万円の営業損失)となった。
「その他の事業」では、売上高37億4200万円(前年中間期比59.3%増)、営業利益6800万円(同48.2%減)となった。
資生堂、21年3月期第1四半期決算発表 国内低調で売上減に
資生堂は7月31日、平成21年3月期の第1四半期決算短信を発表、当第1四半期の連結売上高は、前年同期比5.4%減収の1641億700万円となった。
国内化粧品事業では、消費マインドが冷え込む中での競争激化の影響を受けたことなどから、事業全体の売上高は前年度を下回った。海外化粧品事業においては、スキンケアを刷新した中国専用ブランドの好調などで成長を持続している中国を中心としたアジアに加え、アメリカ、欧州も「SHISEIDO」ブランドを中心に順調に売上げを伸ばした。
一方、営業利益は、売上減に伴う差益の減少を原価率の改善や費用の効率化では補いきれず、前年同期比21.2%減益の122億2900万円、経常利益は前年同期に比べ17.2%減益の140億6900万円となった。
なお、四半期財務諸表における未実現利益消去に係る税効果の取扱いが当期より変更されたことにより、四半期決算においては従来年間の負担に比して過大に計上されていた税負担率を大幅に軽減することとなった。この結果、当期の純利益は前年同期に比べ約5倍の102億5500万円となった。
アルフレッサHD、21年3月期第1四半期決算発表 経常利益17.1%増に
アルフレッサホールディングスは8月4日、第1四半期の連結業績について、売上高4804億7700万円(前年同期比15.7%増)、営業利益68億8500万円(同17.3%増)、経常利益88億4600万円(同17.1%増)、四半期純利益41億4800万円(同3.1%減)と発表した。
医療用医薬品市場は、4月1日に薬価基準の平均5.2%引下げ改定が実施されたものの、同社では、昨年10月1日付けでシーエス薬品と琉薬を連結子会社にしたこと等により、連結売上高は前年同期比大幅な増加となった。
事業種類別セグメントの業績概略を見ると、医薬品等卸売事業は、販売の強化、適正利益の確保に努めるとともに、昨年の流通改善懇談会による緊急提言を受け、「経済合理性のある価格交渉」「総価取引の改善」「未妥結仮納入の改善」も重要課題として取り組んだことで、売上高は4763億7700万円(同15.9%増、セグメント間の内部売上高100万円を含む)、営業利益65億8900万円(同20%増)となった。
また医薬品等製造事業では、売上高は58億5900万円(同0.66%増、セグメント間の内部売上高17億5800万円含む)と堅調に推移。営業利益も1億2200万円(同65.3%増)を達成した。
2008年8月13日号 記事一覧
会合・発表会
- ライオン、LPC開き中間期経営課題の取り組み結果など発表
- JACDS、定例会見開く 薬業界の協力体制を強化
- JILS、第3期ロジスティクス環境会議・第1回本会議を開催
- ライオン、「アクロン」新製品を発表 上手に洗うコツを実演説明
- 日本オラクル、グリーンITフォーラム開き省エネITシステムを提案
経営・施策
- 岡山四国共和 川部誠新社長インタビュー
- ベイシアなど カーボンオフセット付き菓子を販売 国内小売業初の試み
- 花王、「みんなの森づくり活動」第9回助成対象団体の募集を開始
製品・サービス
- P&G「アリエール」、「節水ワークシート」をHPで提供開始
- PRページ ライオン「デントヘルス薬用ハミガキ」シリーズ
- サンスター、「G・U・M」発売20年目迎え新製品発売
- 伊勢半、「キスミー」ブランドから新製品発売 スキンイミテーションなど
- ニッサン石鹸、「ファーファ」シリーズなど新製品発売
- ユースキン製薬、「あせもクリーム」を大人のあせもに提案
- 小林製薬、サワデーブランドを一新し「香り薫るサワデー」新発売
- 花王、「めぐりズム蒸気でホットアイマスク」全面改良 ラインアップ拡充
- ホーユー、「ビューティーンヘアカラー」に新色など5ブランドから新製品
- 太陽油脂、赤ちゃんに優しい石鹸シリーズ「パックスベビー」新発売
- 資生堂、「アクアレーベル 保湿ライン」から練り状美容液を新発売
- バンダイ、「ロッテガム」モチーフにした入浴剤を新発売
宣伝販促
- 歯磨工、「いい歯の日」キャンペで「歯と笑顔」テーマに写真を募集
- ユニリーバ、「ダヴモイスチャーバランスケア」CMに酒井法子を起用
- 電池工業会、プロ野球最優秀バッテリー賞予想クイズを実施
人事・組織
- 花王、8月1日付けで人事異動を発表
決算
- エステー、21年3月期第1四半期決算発表 減収減益で推移
- 攝津製油、21年3月期第1四半期決算発表 油脂・化成品とも売上増
イベント・展示会
- 街づくり・流通ルネサンス、来年3月開催で出展社募集開始
- ダイエット&ビューティーフェア、25日から東京で開催
- キャラクターDB、「キャラビズアワード」創設し第1回受賞企業を発表
施設・店舗
- 日本オラクル、東京都港区北青山に新社屋を移転
時評・コラム
- 時評 オクト(置くと)売れる!?
- 泡沫 「借りたものを返す」を貫くために
- 日雑談 美男美女限定SNSが注目を集める
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。