2008年7月23日号掲載記事より
小林製薬、秋の新製品商談会開く 「香りの良さ」テーマにサワデーを一新
小林製薬は7月17日、「2008年秋の新製品商談会」を開催、また、同日大阪商工会議所8F会議室で報道関係者を集め記者発表を開いた。
今回発表された新製品は、ちくのう症、慢性鼻炎を漢方の働きで改善していく内服薬「チクナイン」、軽く歩けて疲れにくい履くソフトテーピング靴下「歩くたすけ」、清潔なせっけんの香りで消臭し、泡の洗浄力でしっかり洗浄する液体タイプのタンククリーナー「消臭シャボンタンククリーナー」など7品目で、これらの初年度売上目標の合計は45億5000万円。展示会場の特設ブースでは、注力製品として「チクナイン」と「香りの良さ」をコンセプトに新しく生まれ変わった「香り薫るサワデー」のデモンストレーションが行われたほか、製品ブースでは、女性や子供に人気のあるピンク色を追加した「熱さまシート」、狭い排水口に対応した「かんたん洗浄丸小粒タイプ」などが来場者の関心を集めていた。
別室で行われた記者発表では、①製品事業の業績②08年春の新製品の状況③新製品寄与率の推移④08年秋の新製品--について説明。販売高(メーカー出荷ベース)については、07年度(07年4月~08年3月)で1050億円(前年同期比104.5%)となり、カテゴリー別の実績は、芳香消臭剤323億円(前年同期比105%)、医薬品249億円(同110%)、衛生雑貨品156億円(同105%)、口腔衛生品135億円(同104%)、食品128億円(同108%)、家庭雑貨品54億円(同95%)となり、医薬品ではナイシトール85やナリピタンが、食品では杜仲茶群や栄養補助食品などがカテゴリーの伸長に大きく寄与したことを報告した。
ツムラ、子会社のツムラライフサイエンスの全株式をファンド会社に譲渡
ツムラは、7月15日開催の臨時取締役会において、子会社のツムラライフサイエンス(以下、TLS)の全株式をWISE PARTNERSが運営するファンド(WP1号投資事業有限責任組合)が全株式を保有する株式譲受目的会社(㈱プルメリア)に譲渡することを決めた。
ツムラでは事業をそれぞれ発展させていくために①ツムラの中核的な事業領域である漢方事業とのシナジー効果が少なく、TLSの事業への積極的な資源投入ができない状況にあること②WISE PARTNERS による提案は、MBO手法のスキームであり、現経営体制及び組織体制を維持し、TLS事業の企業価値向上への積極的な支援を継続的に期待し得ること③将来的に株式公開を目指し、資金調達や信用力の強化が期待できること--を理由にプルメリアへのTLS株式の譲渡を決定した。
株式譲渡の実行日は、平成20年8月29日(予定)。株式譲渡価額は45億5000万円。今回の株式譲渡により、ツムラの平成21年3月期連結決算において、概算で13億円の特別利益が発生する見込み。当期業績予想の修正については、第1四半期決算発表時に公表する予定。
小林製薬、子会社の桐灰化学の製造部門を分社化 「桐灰小林製薬」を設立
小林製薬は7月15日、同社の連結子会社である桐灰化学において、製造部門を分社し、小林製薬の100%出資による新会社を設立することを発表した。
現在、小林製薬の製造販売事業では、国内及び米国・英国・中国など海外においてカイロの製造・販売を行っているが、今回、桐灰化学の製造部門を分社化することにより、小林製薬の製造部門がカイロの製造を一元管理し、生産技術の向上及び効率的な生産体制の構築を目指すとしている。
新会社の社名は「桐灰小林製薬㈱」で、会社分割日は平成20年10月1日(予定)。なお、今回の分社化に伴う業績への影響は軽微としている。
【新会社の概要】
商号=桐灰小林製薬㈱▽事業内容=カイロ等の製造▽本店所在地=兵庫県三田市テクノパーク18の9▽代表者=代表取締役社長小泉易史▽資本金=4950万円▽純資産=19億3600万円(予定)▽総資産=36億1900万円(予定)▽決算期=9月30日▽従業員数=89名(予定)▽大株主及び持株比率=小林製薬100%
サンスター、「Ora2ブレスファイン」イメージキャラに大和田美帆を起用
サンスターは7月15日、新オーラルケアシリーズ「Ora2ブレスファイン」のイメージキャラクターに、女優の大和田美帆を起用すると発表した。
同社では、「新製品『ブレスファイン』は、仕事や私生活でポジティブに活動する女性たちが求めるキラキラとした“キレイな息”をコンセプトとし、『お口だけでなく女性たちの人生もキラキラ輝かせる』ことを目指している。ステインクリアとはまったく違う同品のコンセプトを表現できるイメージキャラクターとして、キラキラとした魅力を持つ若手女優の大和田美帆さんの起用を決定した。今後の活躍が期待される大和田さんとともに、当社のブレスファインにもご支援をお願いする」と述べた。
続いてテレビCMの発表となり、CMと同じ“キラキラした赤頭巾ちゃん”の衣装をまとった大和田美帆が登場。CM上映の後トークショーが行われ、大和田はCM撮影時の苦労話などを語ったほか「女性の皆さんにはブレスファインで〃キラキラの人生〃を楽しんでほしい」とメッセージを送った。
CFSコーポ、中期3カ年経営計画説明会開く 最終年度目標1600億円
CFSコーポレーションは7月11日、「中期3カ年経営計画説明会」を開き、石田岳彦社長が7月7日に発表した同計画の詳細について説明した。
「基本方針」は、お客・現場目線の経営を通じて①“クリーン=透明性”の確保②構造改革の実行③収益基盤の強化のための諸施策の実行④人財の育成・強化へ向けた取り組み。
「営業の基本戦略」は、まず「ドラッグストア事業」は、収益基盤強化策の実施とともに、調剤を核とした専門化による差別化を図り、顧客吸引力の高い店舗を実現。新店は調剤併設を基本として、構成比を現行の24%から40%に拡大する。さらに、現在は3店舗・90名の患者を対象に行っている在宅調剤も強化し、成功モデルの継続強化と水平展開を図る。これらの取組みにより、最終年度には、全店127億円、既存店以外95億円のプラスで営業収益1145億円を目指す。
一方、SM事業では、特に構造改革を進め、収益基盤の強化を図るとともに“地域密着型のSM”として品質・鮮度・利便性を強調し、ストアブランドの確立を目指す。
また、SM事業における「店舗網の整備・拡充」では、S&Bに加え、主力店の建て替え、改装も推進し、計画最終年度には450億円の売上目標を設定した。
計画最終年度の目標値は、売上高1600億円、営業利益32億円、経常利益32億円、当期純利益16億円、ROE8%、1株あたりの当期純利益50円で、そのうちイオンとの提携効果は営業利益段階で6.5億円を見込んでいる。
2008年7月23日号 記事一覧
会合・発表会
- DIY協会、ジャパンDIYHCショウの概要発表 “商談会”機能を強化
- エステー、大阪で夏の商談会開く クロスMDの具体例を提案
- シック、女性用L型カミソリ「シック サファイア」新発売
経営・施策
- 東京都、大規模事業所のCO2排出量を義務化 新たな投資負担増が重荷に
- アース製薬、特許侵害でフマキラーを提訴
- プラネット、EDI障害対応訓練を業界規模で実施
- ライオン、活動支援金額決定 「きれいな川と暮らそう」基金キャンペーン
- フマキラー 家庭用品戦略レビュー③ 「アルコール除菌ウイルシャット」
- 資生堂、東京宝塚劇場に緞帳を寄贈 題名は「ビューティー唐草」
製品・サービス
- P&G、「プリングルズ」から秋季限定品「スモーキーサラミ」発売
- ジャックス、「デンタルプロブラック超極細毛ハブラシ」からかためを追加
- ユニ・チャーム、「ソフィはだおもい」に「特に多い日の夜用」を追加
- 王子ネピア、ウエットティシュ2アイテムをリニューアル発売
- 花王、「ハミングフレア」から「毎日ふんわりエッセンス」を新発売
- 東邦、ロングセラー洗濯石けん「マホー石けん ウタマロ」が好調
- 王子ネピアほか、トイレとうんちの大切さ伝える「うんち教室」開催
- 花王、新発想の白髪染め「ブローネ 泡カラー」新発売
- エステー、秋の新製品 「自動でシュパッと消臭プラグ」など展開
- サンスター、“キレイな息”をサポートする「Ora2ブレスファイン」新発売
- ライオン、液体酸素系漂白剤「直効ブライト」新発売
- ユニ・チャーム、「ソフィボディフィットふわピタスリム」を改良発売
- P&G、「ジレットフュージョン5+1」限定トライアルパックなど発売
- サンケイコーポ、オーストリア製ガラス用洗剤を発売開始
宣伝販促
- オカモト、自動車レース「SUPER GT」に協賛 HIV啓発活動の一環で
- ライオン、「PRO TEC HEAD」新製品発売でダブルキャンペーン実施
人事・組織
- ユニ・チャーム、6月25日付けで新役員人事を発表
- 資生堂、8月1日付けで人事異動を発表
- 恒和薬品、8月1日付けで人事異動を発表
調査・統計
- 経産省 20年1~5月販売統計 液体洗剤が大幅増を記録
- 「ごみ減装実験08」実施でNPO法人「ごみじゃぱん」が分析結果を発表
イベント・展示会
- 国際雑貨EXPOに1万5389人が来場 雑貨・小物の商談専門展示会
時評・コラム
- 時評 NBの直取引を懸念する卸
- 泡沫 従来と違うツムラの子会社売却
- らいたあ 他人事ではない一斉休漁 方向転換の時期に
- 紙上ブログ 男の挑戦!クッキング編① 「シーフードカレー」に挑む
- 日雑談 地域文化との出会い 学生は街に出よ!
その他
- ビジネスブレイン太田昭和「BBSグループニュース」35
- マッチ時報第351号
特集 【暑中号①】
- 日用品化粧品業界の動向 来年の薬事法改正を前に医薬品卸が動く
- 全国上半期の流通動向 北海道地区 さらに進む卸の寡占化
- 全国上半期の流通動向 東北地区 地震発生で流通の役割を認識
- 全国上半期の流通動向 関東・甲信越地区 ドラッグのグループ再編が話題
- 全国上半期の流通動向 中京・北陸地区 ドラッグストア各社が商圏を拡大
- 全国上半期の流通動向 近畿地区 パルタックKSが4月に発足
- 全国上半期の流通動向 中国・四国・九州地区 小売新規出店の勢い衰えず
- 全卸連 卸流通研究会がスタート 森友会長に聞く
- 全家協、製配共同見本市「リビングワンダーランド」を9月初旬に開催
- トゥディック社長の野村誠一郎氏 「身の丈に合った経営で着実に前進」
- 中央ホームズ、中庄が加盟でメンバー社は12社に
- 麻友、8月に総合見本市開催 テーマは「生活者一体感」
- J-NET、第1弾商品が好調 足裏癒し系商品「ステップクリア」
- ピップトウキョウ、8月上旬に第89回藤信会展示会開く
- 競合の激しさ増す医薬品卸 薬事法改正を前に積極戦略で対応
- こもりコーポレーション 新値で荷動きは堅調
- パネルディスカッション「これからのスーパーマーケットに期待するもの」
- 道粧連 07年北海道流通トピックス 景気回復の遅れで売上げ低迷続く
- 08年度大店立地法新設届出データ調査 1000平方㍍以上の商業施設は726件
- 物流の現場 日本パレットレンタル 「JPR湾岸市川デポ」稼動開始
特別企画
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