2008年6月25日号掲載記事より
大木と広島共和物産が業務提携へ、ウエキは広島共和物産の子会社に
大木(本社東京都文京区、松井秀夫社長)と広島共和物産(本社広島市、中野晴雄社長)の両社は、日用品雑貨および一般用医薬品等卸売業分野において、それぞれの取扱商品に関する販売業務についての広範な業務提携についての協議を進めることを6月20日開催の取締役会で決議し、同日付でその覚書に調印したことを発表した。
また、この業務提携の一環として、大木の資本・業務提携先であるウエキの株式の取得(子会社化)について、大木は中止することとし、広島共和物産が、ウエキの株式を取得し、子会社化することで合意したことも併せて発表された。
エビス、第1回協力会通常総会開く 「感動と信頼獲得する企業目指す」
エビスは、同社と取引先の情報交換並びに相互の親睦を図る場として「エビス協力会」が発足したのに伴い、6月18日、同社の仕入先関係者など60社85名を招き、第1回エビス協力会通常総会を開いた。
発起人紹介と役員選出が行われ、発起人代表のカルトンi・高田康弘社長を協力会会長に、発起人の四国・谷口孝社長を同副会長に、発起人の武野産商・矢尾板彦衛社長を同監事にそれぞれ選出。続いて乾正孝社長が同社の①企業理念②3カ年中期経営計画③平成20年5月期業績報告④平成21年5月期事業計画について報告。この中で乾社長はまず、企業理念について「常にお客さま志向に立ち、品質を重視し、感動と信頼を獲得する企業を目指す」と述べた。また06~08年度までの3カ年中期経営計画(NEP=New Ebisu Plan)では、「新たなる成長軌道の確立」と「新たなる組織力の向上」を改革の柱としていることを報告。更に07年度(平成20年5月期)の業績は、前年比で売上高105.3%、営業利益133.0%、経常利益132.6%、税引前当期利益118.9%、当期純利益100.3%となる見込みであることを報告した。
ザ・ボディショップ、新ボディケアシリーズ発表
イオンフォレストが展開するザ・ボディショップは、6月12日、新製品発表会を開き、心と身体の日常的なストレスにナチュラルな解決法で応える新ボディケアシリーズ「アロマティックライフスタイル」(全19品)を8月24日から新発売すると発表した。
岩田松雄社長があいさつに立ち「『ザ・ボディショップ』は、創業から30年余の現在、『美しさの道は自然の力しかない』という考えのもと、『ネイチャー(自然)』をキーワードによりナチュラルに進化していく」と述べた。
続いて、「アロマティックライフスタイル」の概要について説明。「アロマティックライフスタイル」は、伝統的なハーブのナチュラルパワーと独自のブレンド法によってウェルビーイングな(心地良い)状態へ導くボディケアシリーズで、世界各地から調達したコミュニティトレード原料を多く配合。“不眠や不安によるイライラ”“疲れが抜けず元気がでない”“不健康な生活でも心と体のバランスを取り戻したい”といった悩みを抱える人に、①トータルエナジー(4品)②クワイエットナイト(5品)③ジェントリーピュリファイ(5品)④ディヴァインカーム(5品)――の厳選した4つのナチュラルな解決法でライフスタイルにアプローチする。
ライオン「部屋干しトップ」シリーズ 販売累計総数1億個を突破
ライオンが01年10月に新発売した洗濯用洗剤「部屋干しトップ」シリーズは、洗濯用洗剤市場で新しいマーケットを創出し、発売後の累計販売個数の総計が08年5月末に1億個を突破した。
「部屋干しトップ」シリーズは、洗濯物を部屋に干した時に気になる“生乾きのイヤなニオイ”を防ぐ性能の高い洗濯用洗剤として、01年10月に粉末タイプを、05年5月には液体タイプを新発売し、06年以降は季節に合った新しい香りを採用した数量限定品を販売し、部屋干しニーズの高い生活者に好評を得ている。「部屋干しトップ」の発売以降、洗濯用洗剤市場において“部屋干し”を コンセプトとする新しいカテゴリーが確立されている。
「部屋干しトップ」の発売後、同社お客様相談室には、「部屋干しなのに乾きも早いし、ニオイもない」「こういう洗剤の登場を待っていました。もう梅雨も盛夏も冬のどんより空も怖くありません」など数多くの賞賛の声と、06年以降に発売している香りの数量限定品は、「洗濯物を干している部屋全体もいいニオイになり、とても気に入りました」「とってもいい香りで、パパを初め家族全員のお気に入りです」など香りを楽しむという消費者の要望にも応えて好評だという。
岩手・宮城内陸地震が発生 流通にも被害、卸は軽微に
6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震は、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強もの激しい揺れとなり、土砂崩れなどによる被害が相次ぎ、死者10人、行方不明者12人、負傷者266人が確認されている。(6月17日現在、気象庁発表)
この地震で流通にも被害が出ており、ホームセンターのコメリ(新潟県新潟市)が24店舗で被災したが、18日には全店舗が店内営業を再開、地域住民に生活必需品の販売を行っている。岩手県のドラッグストア・薬王堂(岩手県紫波郡)は、数店舗に商品落下や建物の一部破損等の被害が発生したが当日中に全店普及を完了し、通常通り営業を行っている。みやぎ生協、いわて生協でも一部の店舗で被害が出た模様だ。
卸売業の東流社(宮城県仙台市)は、人的・物的な被害はなく、14日の地震当日、東北自動車道が通行止めとなったために、一部で遅配があったものの、大きな影響はなかった。同社の得意先販売店には被害の大きいところでは天井の落下、床にひびが入る店舗もあったほか、商品が落下した店舗が多数あった模様。
一方、あらた(千葉県船橋市)も人的・物的な被害はなく、仙台支店で多少の商品落下があったが、すぐに復旧しており、商品供給にも影響は出ていない。
また、地域卸の全国ネットワーク・サプリコのメンバー社である高良商店(岩手県奥州市)、小瀬川商店(岩手県花巻市)は、ほとんど被害もなく、通常通りの営業を行っている。
災害時、流通は緊急支援物資、生活必需品を被災者、地域住民に供給する重要な役割を担っているが、卸売業は、被災した店舗などの協力要請を受けて、緊急な商品手配や手助けなども行っており、社会的な役割を十二分に発揮している。
流通・メーカーから救援物資の送付なども行われている。イオン、マイカル、イオンスーパーセンターの3社は、万が一の災害時に備え、救援物資や避難場所の提供などの協力について、イオングループ900店舗と各地の地方自治体との間で独自に締結している地域防災協力協定に基づき、現地災害対策本部からの要請を受け、救援物資を緊急手配し、宮城県栗原市へ水、お茶、おにぎりなど一式200人分を、また、岩手県一関市に水(2㍑5000本)を送った。
メーカーの対応では、ライオンが16日、被災者の支援のため、義援金100万円の寄贈を決めたほか、自社製品を救援物資として送付する準備も進めていると発表した。
2008年6月25日号 記事一覧
M&A・設立
- 33年ぶり復活のミツワ石鹸、今夏より全国展開実施
会合・発表会
- ユニ・チャーム、名古屋で秋の新製品発表会開く
- 日本薬業連絡協議会が定例会見 JACDSなど3団体が報告
- 道粧連、第83回総会・大会開く 145名が参加
- 千葉卸組合、通常総会開く 「安定した商品供給で市場を維持」
- 埼玉卸組合、通常総会開く 新理事長に大久保雅央氏
- 長野卸組合、通常総会開く 大越理事長を再任
- ビーバンジョア、「ケアグラデ」セミナー開催 男性の新スキンケア提案
- クレンザー工業会、定時総会開催 フリーペーパーに啓発広告を出稿
- セルフメディケーション推進協議会が会員総会開催 公式HPの内容を充実
経営・施策
- 中元商戦の取り組み 花王 「アタックプレミアムギフト」を拡充展開
- 中元商戦の取り組み クロバーコーポ 「ローズスパ」など展開
- あらた 「販促工房」が中部支社で稼動 小ロットや個店への対応が魅力
製品・サービス
- PRページ 花王 「バブクール」で“夏の入浴コーナー”の売場提案
- 小林製薬、「クリエアー」などから期間限定の香りを発売
- 鳥居ローソク本舗、新盆用高級蜜蝋ローソクを発売
- シーボン.、「ビューティイオニックセット」を限定発売
- オクゼン、スキンケア美容液「ミネラルクィーン」発売
- 貝印、巻き髪作りに便利な「DuCurl」シリーズから新ヘアクリップ発売
宣伝販促
- 日本香堂、お盆需要期キャンペーンを発表 3つの柱でお盆期を活性化
- ダリヤ「パルティ」、「きわめろギャル道」イベントを渋谷109で開催
- 大島椿、夏の店頭企画提案 ツバキ油で髪の紫外線対策を訴求
人事・組織
- 日本ロレアル、副社長兼コンシューマープロダクツ事業本部長にブリュア氏
- アルフレッサHD、子会社の明祥の執行役員人事・人事異動を発表
- マツモトキヨシHD、7月1日付けで取締役人事を発表
決算
- プラネット、20年7月期第3四半期業績は営業利益16.5%増に
調査・統計
- 公取委、「NO・1表示」の実態調査行う 消費者が確認できるように
- ライオン、夫に対する意識と洗濯物のニオイを調査 4人に1人が分け洗い
イベント・展示会
- 花王、環境総合展に出展 「CO2排出量削減」の活動内容を紹介
- 「インテリアライフスタイル」に過去最高の2万7390人が来場
時評・コラム
- 時評 「NO・1」表示に係る責務
- 泡沫 “横暴”な「消費税増税論議」
その他
- マッチ時報第350号
特集 【創刊60周年記念号】
- 「ごあいさつ」 -創刊60周年を迎えてー 主幹 作田信幸
- 特別インタビュー 花王・後藤会長 「強くて良い会社」へ信念貫く
- 特別インタビュー ライオン・藤重社長 統一ブランドでグローバル展開へ
- 卸売業トップ対談 あらた・畑中社長×パルタックKS三木田社長
- 海外市場とグローバリゼーションへの対応 P&G
- 海外市場とグローバリゼーションへの対応 小林製薬
- ユニ・チャーム・高原社長インタビュー 不織布ビジネスのアジア代表に
- 海外市場とグローバリゼーションへの対応 資生堂
- 海外市場とグローバリゼーションへの対応 エビス
- 海外市場とグローバリゼーションへの対応 東京ローソク製造
- エステー・小林社長インタビュー ニッチ商品を適材適所化
- 海外市場とグローバリゼーションへの対応 日本香堂
- 海外市場とグローバリゼーションへの対応 シック・ジャパン
- 海外市場とグローバリゼーションへの対応 ショーワグローブ
- 日石工組・瀧山理事長インタビュー 中小洗剤メーカー生き残りの課題
- 企業価値高める環境保全への取り組み 牛乳石鹸共進社
- 企業価値高める環境保全への取り組み マルフククレンザー製造
- 企業価値高める環境保全への取り組み サラヤ
- 企業価値高める環境保全への取り組み サンスター
- 企業価値高める環境保全への取り組み UYEKI
- 企業価値高める環境保全への取り組み フマキラー
- 企業価値高める環境保全への取り組み pdc
- 企業価値高める環境保全への取り組み クレハ
- 企業価値高める環境保全への取り組み マンダム
- 企業価値高める環境保全への取り組み クラシエHP
- 企業価値高める環境保全への取り組み 旭化成HP
- 企業価値高める環境保全への取り組み ミマスクリーンケア
- 企業価値高める環境保全への取り組み ニッサン石鹸
- 企業価値高める環境保全への取り組み 日本デキシー
- 企業価値高める環境保全への取り組み 大日本除虫菊
- 企業価値高める環境保全への取り組み 松下電器産業
- 企業価値高める環境保全への取り組み カネヨ石鹸
- 企業価値高める環境保全への取り組み カメヤマ
- 企業価値高める環境保全への取り組み ジョンソン
- 企業価値高める環境保全への取り組み ツムラLS
- 企業価値高める環境保全への取り組み コーセーコスメポート
- 企業価値高める環境保全への取り組み 宇部フィルム
- 企業価値高める環境保全への取り組み 太陽油脂
- 企業価値高める環境保全への取り組み リケンテクノス
- 企業価値高める環境保全への取り組み ユースキン製薬
- 企業価値高める環境保全への取り組み 日本製紙クレシア
- 企業価値高める環境保全への取り組み ヱスケー石鹸
- 企業価値高める環境保全への取り組み 第一石鹸
- ミヨシ石鹸・三木社長インタビュー 中小化粧石鹸メーカー今後の課題
- 消費者起点で利便性追求する企業 プラネット
- 消費者起点で利便性追求する企業 ジャックス
- 消費者起点で利便性追求する企業 リブドゥコーポレーション
- 消費者起点で利便性追求する企業 ニトムズ
- 消費者起点で利便性追求する企業 白十字
- 全卸連 近年の活動レポート 改革進めて地域の卸流通を活性化
- 全国卸・地域卸の現状を見る パルタックKS
- 全国卸・地域卸の現状を見る プラネット物流
- 全国卸・地域卸の現状を見る あらた
- 全国卸・地域卸の現状を見る ときわ商会
- 全国卸・地域卸の現状を見る 西日本共和
- 全国卸・地域卸の現状を見る サプリコ
- 全国卸・地域卸の現状を見る ハリマ共和物産
- 全国卸・地域卸の現状を見る 麻友
- 全国卸・地域卸の現状を見る 東流社
- 全国卸・地域卸の現状を見る J-NET
- 全国卸・地域卸の現状を見る 中央物産
- 全国卸・地域卸の現状を見る 中央ホームズ
- 特別レポート 薬事法改正に伴う小売流通の変化と展望
- 大規模小売店舗立地法新設届出調査 8年間の推移を分析
- ネットマーケティングの今 ユーザーからの情報発信力強まる
- 流通テクノロジーの現状① グローバルデータシンクロナイゼーション
- 流通テクノロジーの現状② 流通ビジネスメッセージ標準
- 流通テクノロジーの現状③ RFID
- 特別企画 本紙業界名鑑から業界の変遷を読む
- 石鹸洗剤・日用品雑貨業界 60年の歩み 1948(S23)年~1961(S36)年
- 石鹸洗剤・日用品雑貨業界 60年の歩み 1962(S37)年~1972(S47)年
- 石鹸洗剤・日用品雑貨業界 60年の歩み 1973(S48)年~1986(S61)年
- 石鹸洗剤・日用品雑貨業界 60年の歩み 1987(S62)年~2008(H20)年
- 石鹸新報社 60年の歩み
- 編集後記
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