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2008年4月23日号掲載記事より

イズミとマルミヤストア、資本・業務提携の協議を開始

 中国地区を中心にGMSを展開するイズミと、九州のスーパーマーケット・マルミヤストアは、4月11日開催の各々の取締役会において、資本・業務提携につき協議を開始すること、並びに株式を相互に持ち合いすることを決議した。
 両社はそれぞれ、中国・九州という隣接した地区で強みを発揮していることから、本提携による緊密な連携により、スケールメリットによるコスト削減に加え、お互いの得意分野を活かした業態・業務の補完を図り、地域に密着した消費者のニーズに的確に応えることで、共存共栄を志向できるとしている。
 業務提携の内容は、①開発物件の紹介②人材の相互交流③地場商品の共同仕入④電力、什器・備品、消耗資材等の共同調達⑤店舗の譲渡⑥システムの共同化⑦物流拠点の共同利用⑧その他2社間で合意した事項--の8項目。
 一方、資本提携の内容は、互いに1億円程度の株式持合いを市場買付等の方法により実施するとしている。

ライオン、「スクラート胃腸薬」10月から発売 中外胃腸薬を名称変更

ライオン、「スクラート胃腸薬」10月から発売 中外胃腸薬を名称変更

 ライオンは4月17日、「新中外胃腸薬」「中外胃腸薬S」の名称を、それぞれ「スクラート胃腸薬」「スクラート胃腸薬S」に変更し、10月から発売すると発表した。
 今回は名称だけを変更し、成分、容量、価格は従来のまま。パッケージは、胃痛に対する評価など「中外胃腸薬」が持つ高いロイヤリティを踏まえて基調色の黄色は踏襲。その上で「スクラート胃腸薬」は現行品のイメージを継承したデザイン、生薬配合の「スクラート胃腸薬S」は、ロゴ周りに緑色を配置した新デザインを採用して差別化を図る。同社は、10月には今回発表したパッケージで販売を開始し、細目決定後、改めて法が要求するパッケージに変更する。告知活動は、顧客ターゲットとして胃痛・胃もたれに悩む人、特に30~40代をコアターゲットに設定し、これらユーザー層に直接告知・訴求すべく、まず、4月下旬出荷分から、現行品の中に「処方(=効き目)は変わらない」ことを告知する文書を封入。7月からは、現行品上部にヘッダーシールを貼り付けてPRするとともに、「スクラート胃腸薬」のサンプリングを開始。発売後は、テレビCMや交通広告、新聞・雑誌などの媒体を活用して認知拡大を図る。
 同社では「胃腸薬カテゴリーは推定630億円といわれる規模がある“7大薬効”の1つであり、今後は“胃腸薬カテゴリーの核商品”として、『体に吸収されない安全成分=スクラート』の認知拡大を通して、市場のトップ5ブランドにまで育成する」(柳橋事業部長)と表明している。

スギ薬局、9月1日付けで「スギホールディングス㈱」に商号変更へ

 スギ薬局は、9月1日付で「スギホールディングス㈱」と商号変更するとともに、同日付で全ての事業を会社分割(新設分割)により新設会社「スギ薬局」「スギメディカル」に分社することで、持株会社体制へ移行する。(スギホールディングス本店所在地=愛知県安城市▽代表者=代表取締役・杉浦広一▽資本金=154億3400万円▽決算期=2月末日)
 これにより、同社の事業のうち、保険調剤に関する事業(スギメディカルに承継される事業を除く)、医薬品、健康食品、化粧品及び日用雑貨の販売に係る事業はスギ薬局に、調剤業務を主たる事業とする調剤専門薬局4店舗にかかる事業、SIPS(SUGI Possibility System)に関する事業及び医療に関する教育事業はスギメディカルにそれぞれ承継される。
 また、同社は会社分割後も持株会社「スギホールディングス」として引き続き東京証券取引所第一部及び名古屋証券取引所代一部への上場を継続する。
 同社では、今回の持株会社体制への移行により、①コーポレート・ガバナンスの強化②経営効率の向上③医療事業への深耕④機動的な組織再編--を実現し、企業価値の向上に努めるとしている。

P&G、「ミューズ」事業をレキットベンキーザー・Jに譲渡を発表

 米国P&G(本社オハイオ州シンシナティ)は、同社が日本において展開する薬用石鹸「ミューズ」の事業を、レキットベンキーザー・ジャパンが承継することで同意し、4月16日に資産売買契約を締結したと発表した。
 譲渡金額は非公表。なお、事業全般を譲渡した後も、当面はP&Gが生産・販売を受託して営業活動を継続するとしている。
 ミューズのラインアップは、固形タイプ(レギュラー・バスサイズ)/液体タイプ「液体ミューズ」(ボトル・大型サイズボトル・つめかえ用)/同「キッチンミューズ」(ボトル・つめかえ用)/ウェットティッシュタイプ「ミューズどこでもウェットクロス」。

ユニリーバ、スキンケア新製品「ポンズポアホワイト」TVCMに大塚愛を起用

ユニリーバ、スキンケア新製品「ポンズポアホワイト」TVCMに大塚愛を起用

 ユニリーバは4月15日、今春の新製品「ポンズ ポアホワイト」のTVCMに、人気女性アーティストの大塚愛を、大塚の新曲「One×Time」とともに起用することを発表した。
 同社では「ポンズ ポアホワイト」について、①20代女性をターゲットにしたブランドであること②ただ落とすだけではない“プラスアルファのスキンケア効果”という発想から生まれた美肌クレンジングシリーズであること③女性の70%が悩んでいる、小鼻の周りなどにできる黒ずみ“毛穴ジミ”(皮脂やメーク汚れが開いた毛穴の周りにまでたまり黒ずんで、シミのように目立って見える状態のこと)に着目して開発されたこと④「黒ずみキャッチ成分(洗浄成分)」と「ホワイトアミノ(保湿成分)」配合のポンズ独自のポアホワイト処方で、毛穴の奥にある皮脂・メーク汚れをしっかり落とし、“毛穴ジミ”が目立たない、透明感のある美肌に導く――ブランドであることを紹介。
 続いて新作CMならびにメイキング集の上映を挟み、美肌であり、20代女性から絶大な支持を集めていることを理由に起用が決定した大塚が登場。司会者とのトークを通じて、「チャームポイントは肌だと思っていたので、『ポンズ ポアホワイト』への起用が決定したと聞き、『やっと使ってもらえる』と感じた」など起用の感想を紹介した。

薬王堂、20年2月期決算は販促効果で増収増益に 今期は岩手に集中出店

薬王堂、20年2月期決算は販促効果で増収増益に 今期は岩手に集中出店

 岩手県を中心とした東北エリアでドラッグストアチェーンを展開している薬王堂は4月14日、2008年2月期決算説明会を開催した。
 2月期決算は、売上高341億5100万円(同113.3%)、売上総利益82億9500万円(同115.9%)、販管費73億1300万円(同118.3%)、営業利益9億8100万円(同100.9%)、経常利益10億8200万円(同102.1%)、当期純利益5億9900万円(同108.2%)と増収増益を達成した。
 セグメント別売上高は、ヘルスケア110億4300万円(同109.7%)、ビューティケア72億1300万円(同112.1%)、ホームケア39億4000万円(同109.6%)、コンビニエンスケア119億5400万円(同119.1%)で、そのうちHBC商品ならびに日配品を強化している「ESLP商品」は、アイテム数が1688アイテム(ヘルスケア413、ビューティケア390、ホームケア227、コンビニエンスケア658)、売上高構成比が31.2%に拡大。粗利率は22.7%を達成。
 出店については、①登録販売者制度の詳細が不明②建築資材の高騰(450坪クラスの店舗で1000万円の増)など懸念材料があるが、リース物件を中心に13店を出店、1店を閉店する計画で、確固たる基盤形成を図るために岩手県に集中出店するほか、企業誘致を積極的に進めていることで商機が拡大傾向にある宮城県ではNSCを中心に出店を進めていく。


2008年4月23日号 記事一覧

会合・発表会

  • エステー、ミュージカル「赤毛のアン」制作発表会、島谷ひとみらが出席
  • セルフ・サービス協会、6月から創立50周年記念事業の実施を発表
  • 日本薬業連絡協議会定例合同会見 OTC拡大に向けレポート作成に着手

経営・施策

  • ライオン、世界的SRI指標に選定 投資・ファンド商品作成の基盤に
  • マツモトキヨシ、高田薬局との業務提携契約の解除を通知
  • 米国P&G、四半期配当金の前年同期比14%増配を発表
  • フマキラー戦略レビュー前編 成長市場に新製品導入

製品・サービス

  • PRページ、小林製薬「ブルーレット漂白玉プラス」を新発売
  • ツムラLS、バスクリンクールから「沖縄美らアロマ」新発売
  • ユニ・チャーム、「ムーニーマン汗スッキリ」を夏限定で発売
  • B&Cラボラトリーズ、「スキンボリュームウォーター」など新発売
  • ユニリーバ、「AXE」から日本初の数量限定品2品を発売
  • PRページ、ライオン「newBan」店頭でより目立つデザインにリフレッシュ
  • 貝印、調理道具シリーズ「ハートdeクックちゅーぼーず」新製品発売
  • 白元、「アイスノン」から新製品 リラックマアイスノンなど

宣伝販促

  • ダリヤ「パルティ」、スペシャルWebサイト「ギャル校」を開設
  • ツムラLS、消費者向けサイト「通販ショップ」をリニューアル
  • 小林製薬、「あせワキパットリフ」TVCM製作 加藤夏希を起用
  • 大島椿、公式サイトをリニューアル 顧客とのコミュニケーションより充実
  • キャドバリーJ、「いつだってガムで健康!噛むタイム」キャンペーン実施
  • サンスター、東京・大手町でPRイベント「SUNSTAR TONIC AIRWAYS」実施

人事・組織

  • 小林製薬、4月11日付けで人事異動を発表
  • セルフ・サービス協会、理事の欠員補充・増員を発表
  • フマキラー、4月1日付けで山下修作氏の常務就任を発表

研究・開発

  • ツムラLS、MgSO4含有炭酸ガス入浴の足のむくみへの有効性を実証

調査・統計

  • 花王、高学年児童の初期むし歯の実態調査実施 2割の児童に初期むし歯

施設・店舗

  • インストアメディア社「アーキテクトカフェ青山」 ライオンなど協賛

時評・コラム

  • 時評 業界団体の価値観について
  • 泡沫 「ミューズ」ブランド取り扱いメーカーの変遷
  • らいたあ ひどすぎませんか? 後期高齢者医療制度

その他

  • プラネットVANVAN第78号

特集 【住居用関連】

    特別企画

    • 住居用洗浄剤 浴室用・トイレ用・汎用で6割占める
    • 花王 充実のラインアップで消費者から支持 効果的な掃除方法を発信
    • エステー ウルトラパワーズから洗たく槽クリーナーを改良発売
    • ジョンソン カビキラーからカビを防ぐミストを新発売
    • ニッサン石鹸 多目的洗剤「お掃除コビト」シリーズなど展開
    • ライオン 除菌革命で需要を喚起 「ルック」「きれいのミスト」など拡販
    • ニトムズ コロコロフロアクリンの展開強化 単身世帯向けに「S」新発売
    • カネヨ石鹸 フルーツ酵素と重曹組み合わせた「ジョフレ」シリーズを展開
    • ユニ・チャーム 「ウェーブ」から立体フロアワイパー新発売
    • マルフククレンザー製造 「アミノ酸由来洗剤」シリーズを積極展開
    • UYEKI 「バリアム」など汚れの広がりを押さえ込む住居用洗剤を提案
    • 第一石鹸 「ファンス」シリーズからお掃除用洗剤などを積極的に提案


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。