2008年3月26日号掲載記事より
熊善商店が破産申し立てへ
熊善商店(岩手県盛岡市)は、債務超過に陥り会社存続が不可能となったため、3月21日に代理人を通し破産申し立てに入ることを債権者に通知した。
代理人の住所・電話番号等は次の通り。(敬称略)
住所=〒020-0024岩手県盛岡市菜園1の3の6 農林会館3F 川上・吉江法律事務所 弁護士 吉江暢洋▽電話=019・651・3560▽FAX=019・651・3561
イオン、CFSコーポへの支配強化 CFS新社長に石田岳彦氏が昇格
イオン(岡田元也社長)とCFSコーポレーション(石田健二会長兼社長)は3月17日、記者会見を開き、両社が業務・資本提携強化に合意したことを発表した。昨年10月に表面化し、委任状争奪戦まで演じられた両社の“行き違い”も、今回の発表でようやく終止符が打たれることになった。
石田健二会長兼社長は「“行き違い”を乗り越え、改めて業務・資本提携関係の原点に立ち返り、真の相互信頼関係を構築していきたいと心から考えている」と述べ、「業績回復とともに、中・長期的課題への取り組みを強化するためには世代交代が必要と判断した」と、この5月に開催される定時株主総会で経営の一線から退くことを表明。「引き続き名誉会長として、新しい経営体制を見守っていく」と発表した。
今回のポイントは、①CFS経営体制の刷新②イオンのCFSに対する出資比率引き上げ(33.3%)③イオン参画によるCFSの中期経営計画策定④イオンの合意なしにCFSの経営に影響を及ぼす合併、資本提携、業務提携などの行為を行わない――の4点。これに伴い、現行の覚書は発展的に解消し、改めて4月末日を目処に両社の相互信頼関係を基本とする新たな業務・資本提携計画を締結する。さらにCFSは、アインとの間で計画していた経営統合問題の白紙撤回を確認した。
「経営体制の刷新」では、CFS新社長には石田岳彦現副社長が昇格。組織全体の若返りも図る。同時に取締役会も大きく見直し、CFSの社内取締役は現在の8名から4名に縮小。現CFS取締役では、石田健二会長兼社長を除く3名が執行役員となる。
同時にイオンからは岡田社長が社外取締役としてCFSの経営に参画する他、常勤取締役1名が派遣される計画で、イオンでは井元常務執行役員を人選しており、井元氏は3月17日付でCFS顧問に就任。CFS定時株主総会後に代表取締役副社長に就任する。
NID、春季展示会・全国総会開く 売上高290億円超える
日本ドラッグチェーン会ならびにニッドは、3月12、13日の2日間、第79回春季展示会及び全国総会を開催した。た展示会には、新規4社を含む256社(医薬品32%、衛生品8%、トイレタリー9%、医療用具2%、化粧品関連15%、フード《含む健食》17%、家庭日用品雑貨17%)が出展。124社の加盟社と28社の卸が参加し、事前約定分244億円を含めて目標の290億円を上回る売上高295億1032万円を達成した。
午後4時15分からは、全国総会が開かれ、日本ドラッグチェーン会・藤井孝洋会長(ザグザグ社長)が、「ここ3年半ほど“鬩ぎ合い”が続き、ボランタリーチェーン本来の目的を外れてしまっていることを残念に思っており、新体制ではこれの解消を目指す。本日の展示会における売上高、目標を大きく上回ったとの報告を受けているが、これは『新体制下で混乱が終息する』という期待の現われだと受け止めている。とにかく本来の商売、良い商品をより安く作り、それを販売して儲けることに徹したい」と新体制の方針を発表。
今後の運営方針については、「メーカーとの話し合いの場である『ドラッグ交流会』は、メーカーから忌憚のない意見を頂く会に変革する。5月のチェーン大会前までに交流会幹部と話し合いの場を持ちたい。またチェーン総会も中止とする。加盟社にはブロック会に欠席することなく、確実な出席を要請したい。規約も変更し、今まで年3回開催していた定時総会は今後年1回にする」などと報告した。
大阪で第39回ギフトショー開催 国内外から154社が出展
ビジネスガイド社が主催する第39回大阪インターナショナル・ギフト・ショー春2008が、3月12~14日の3日間、マイドームおおさかで開催された。今回のショーは「『デザインブーム後の商品トレンドは』付加価値創造の時代へ」をテーマに、国内144社、海外10社が出展。会場に並べられた各社自慢の商品群が多くの来場者を惹きつけていた。
当業界関連では、池本刷子工業が源氏物語をテーマにしたブラシを参考出品していたほか、五洲薬品が「和湯めぐり」シリーズなどの入浴剤を展示。また、ヤマサキは、「La Sana海藻ヘアエッセンス」などを紹介していた。その他、ショーの見どころとしては、美容と健康、ウェルネス商材を集めた特別企画展「美と健康トータルフェア」と、デザイナーやクリエイターに作品・商品を発表する場を提供する「デザイナーズ&クリエイターズゾーン」を新設した点で、ともにボリュームある出展が実現しており、バイヤーをはじめとする来場者の注目を集めていた。
14日には記者会見が開かれ、席上、事業部・湊川氏は今回のショーについて「今回は新たな2つの企画を擁することで、従来の雑貨や販促品に加え、全国的に関心の高まっている美容・健康関連商材や作り手の魅力が溢れる希少価値ある商材が集結し、更に幅広いバイヤーの期待に応えられる商談会となったことで、来場者は約5万1000人となる予想だ。商品はネットでも探せる時代になったが、展示会では実際に商品を見て、担当者と話が出来るという良さがある。こういった展示会ならではのアナログ的な良さを今後もさらに追及していきたい」と語った。
HCJ08開催、食の安全性・メタボなどの最新情報を発信
「HOTERES JAPAN(国際ホテル・レストラン・ショー)」「フード・ケータリングショー」「厨房設備機器展」の3展で構成するホスピタリティとフードサービスの総合展「HCJ2008」(主催=日本能率協会)が3月11日から14日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された。
同展は、宿泊業、給食施設、健康施設、飲食店などの業務を効率化・高品質化するアイテムやソリューションが一堂に集う専門展。今回は、テーマを、HOTERES JAPAN「ホスピタリィ産業の新たな価値創造に挑戦する」、フード・ケータリングショー「お役立ちの提案~安全・安心・健康志向への対応」、厨房設備機器展「環境と人にやさしい厨房のご提案」とし、合計で国内外約840社がブースを出展。当業界からもエステートレーディング、サラヤ、シック・ジャパン、フタバ化学、フマキラー/フマキラートータルシステムといった業務用品を展開するメーカーとともに、三洋コマーシャル販売、寺岡精工などが最新の店舗設備や什器を提案していた。
主催者企画では、国民全体で関心が高まっている“メタボ予防”をテーマにした特別企画が多数展開され、最終日のステージイベント「美味しい食事をローカロリーで提供します~メタボ対策メニューの開発に向けて」では、一流シェフによる大量調理向けの“メタボケアメニュー”の提案が行われたほか、食品関連の出展社ブースでも、メタボケアをサポートする製品・サービスが目立っていた。
2008年3月26日号 記事一覧
会合・発表会
- 近石工、第14回情報交流会開き油化産業、日進香料が講演
- 近石工、第79回技術部会など開催 講演で衛生管理の課題を報告
経営・施策
- 液体衣料用洗剤は多機能時代へ 大手3社が相次ぎ新製品投入
- ライオン、社会貢献型キャンペーンをスタート
- ポーラ財団、若手芸術家などに向けた第13回助成対象者を決定
- ハリマ共和物産、「100年史 消費財物流を拓く」を発刊
製品・サービス
- PRページ 花王「サクセス」髪が気になりはじめた人に向け育毛剤新発売
- ダリヤ、サロンドプロからヘアカラー、カラートリートメントを新発売
- 資生堂、クレ・ド・ポー ボーテから顔の部位別シートマスク新発売
- 小林製薬、高機能スキンケアライン「リアルラボ」から新製品
- コーセーコスメポート、水を使わない清潔グッズ「フレッシュケア」新発売
- マックスファクター、2層タイプのエマルジョンファンデーション新発売
- ホーユー、ビューティーン・メンズビューティーンから春夏の新色追加発売
- 資生堂、マジョリカマジョルカから数量限定品含む春の新製品発売
- ユニリーバ、「ドメスト」から阪神タイガース限定ペアバッグを限定発売
宣伝販促
- 大日本除虫菊、第22回V.I.P陳列コンテスト実施概要を発表
- ユニリーバ「AXE」、冬のプロモで新記録 モーニングコールサービス
- コーセー「ファシオ」 シンクロ日本代表をバックアップ
- 大日本除虫菊、「コンバット」大・中・小キャンペーン第2弾を実施
- シック、「ヒゲT」当たるキャンペーン開催 クアトロ4チタニウムが対象
人事・組織
- ユニ・チャーム、4月1日付けで機構改革・人事異動
- マンダム、4月1日付けで人事異動・機構改革 第三商品開発部など新設
調査・統計
- JACDS、ドラッグストア業界の現状発表 店舗数は前年より増加
- 家庭紙工業会・機械すき和紙連合会、2月度家庭紙出荷高発表
- ポーラ文化研究所、女性の化粧実態調査を発表 メーク開始時期は若年齢化
訃報・葬儀
- 訃報 立花和郎氏(元ライオン副社長) 85歳
時評・コラム
- 時評 卸と協働の新取引制度に期待
- 泡沫 脛をかじる者・かじられる者
- らいたあ 家庭菜園にハマる 自給自足の第一歩
その他
- 楽天・宮城球場 クリネックススタジアムのロゴが完成
特集 【卸産業化】
- 卸売業が取り組む未来への先導 少子高齢化時代へ向け製配販の対応注目
- 再編の地殻変動さらに勢い増す 日用雑貨化粧品業界この1年
- 全卸連森友会長インタビュー ブロック・単位組合の活性化を推進
- 地域卸取り巻く現状を追う 原料高騰による値上げ要請に苦慮
- パルタック、4月「パルタックKS」始動 小売店との信頼関係構築に注力
- ライオン、メガブランド化への取り組み 2事業体制で実績を構築
- あらた、“次世代卸”目指し機能強化 独自ツールや技術活かし店頭を支援
- 花王CSK、販売店と共通目標を設定、「消費者よりよく知る」取り組み推進
- 西日本共和 グループ運営による活力と機動力で業績前年増に
- エステー影浦営業本部長インタビュー 魅せる・育てる・攻める営業活動を
- サプリコ秋葉社長インタビュー 共同販売・商品開発事業など益々充実
- P&G GS・プログラムを推進 卸売業との協働通じ小売業を支援
- 中央物産 「卸“新業態”」目指し更に進化 紙製品カテゴリー強化を加速
- 九州卸商組合、地域における卸流通活性化セミナー開催
- ときわ商会 キメ細かなサービス展開で差別化戦略を推進
- カテゴリーマネジメント事例発表会 紙上再録① クスリのマルエ平野氏
- ユニ・チャーム森営業本部長インタビュー 協働による「店頭伝達」に注力
- こもりコーポレーション 仏具専門卸売業として事業展開
- 東流社 第2次三カ年計画推進 「新しい東流社をつくる」に照準
- ユニリーバ 卸の機能を評価した新取引制度を整備
- 裏方探訪 ときわ商会・内山庄司氏 「72歳、現役バリバリ営業マンです」
- 流通ビジネスメッセージ標準の現状と将来像
- 麻友清水社長インタビュー 得意先小売業のリピ-ター獲得を支援
- 持株会社「ピップ」設立 東西一律のサービス提供を推進
- J-NET 超卸売業を目指して 第1弾商品「ステップクリア」新発売
- カテゴリーマネジメント事例発表会 紙上再録② ぱぱす山本氏
- 中央ホームズ 取扱商品のフルライン化促進 今期業績は売上高2ケタ伸長
特別企画
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