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2008年3月12日号掲載記事より

ライオン、生活情報懇談会開き“生活の中の香り”のトレンドを説明

ライオン、生活情報懇談会開き“生活の中の香り”のトレンドを説明

 ライオンは3月4日、「生活情報懇談会」を開催。“生活の中の香り”のトレンドと日用品の“香り”開発の技術を紹介するとともに、今春発売するファブリックケア新製品について説明した。
 執行役員ハウスホールド事業本部濱逸夫部長は、「ハウスホールド事業本部では、これまでClean(洗う)、Care(保護する)、Cure(改善する)の『3C』の価値を提供してきたが、今後は、この『3C』に香り、健康、環境、癒し、安心・安全といった“上質な生活価値”を付け加えて提供していく」とあいさつ。
 続いて、“香りのトレンド”から見た日用品の香料開発について、日本人の生活の中で、海外の香水や果物の輸入量増加や海外旅行者が増加していることから、「20~50代の9割以上が10年前よりも『香りを楽しむ様になった』と感じる場面が増えている」と説明。
 次に“香り”を特長とするファブリックケア新製品の紹介が行われ、「消臭ブルーダイヤ」の改良点と香りの特長について、「香りとデオドラントのソフラン」の開発背景、技術情報、商品特長について、「香りつづくトップ」の開発背景と技術情報、直近の販売状況を説明して第1部のプレゼンテーションを終了。引き続き、第2部の懇談会が行われ、出席者は会場の展示コーナーで研究員、企画担当者から詳細な商品説明を受けた。

全卸連、森友会長再選を内定 組織の原則ブロック単位に移行

 全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)は2月25日、平成19年度第3回常任理事会を開き、森友徳兵衛会長の再任を内定。また、全卸連の組織を「原則、ブロック単位を以て組織する」こと、会費の徴収方法の変更も決め、5月の総会で正式に承認する。
 森友会長再選は、昨年12月、全卸連規約に基づき森友会長から指名された選考委員会が指名され、同日、選考委員会を開いて次期会長に森友現会長の推薦を決議し、同会長が内諾した。
 森友会長は、2年前、会長を引き受ける際に、「財政の建て直し、地域卸活性策など改革を進めるには2期(4年)はやらせてほしい」と条件を出しており、選考委員会も、これを受けて、引き続き、森友会長にリーダーシップを発揮してもらうという意見で一致した。地域卸の活性化推進、財政建て直し、公正な取引の推進などを進めてきた森友体制が次期も続くことになり、更なる活動の推進に期待がもたれる。
 また、全卸連を「原則、ブロック単位を以て組織する」ことについては、暫定的に北海道、東北、甲信越、関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州の10ブロックに区分するが地域の事情に対応して、その区分・名称変更等を認める。また、地域の事情に応じて、都道府県単位組合の組織を継続することも可能であり、柔軟な対応を進めていく考えだ。
 各ブロックに所在する単位組合の意見統一を図るため「ブロック会」を設け、部会、役員会、新年会、総会その他のブロックでできる行事の合同化を推進するとともに、地域の卸流通活性化につながる活動を進める。

サプリコに新メンバー5社が参加 メンバー社は71社に拡大

 中小卸売業の全国ネットワーク・サプリコ(秋葉吉秋社長)に3月1日から坂口屋(埼玉県入間市・齋藤朝司社長・サプリコ入間)、今泉(長野県飯田市・今泉勝博社長・サプリコ飯田)、大協紙商事(富山県富山市・入部由美社長・サプリコ富山)、武本ホームズ(福岡県飯塚市・武本勝伍社長・サプリコ福岡中央)、ビーレイク(福岡県久留米市・三池寿昭社長・サプリコ久留米)の5社が参加した。サプリコでも一気に5社の加入は初めてのことで、これによりサプリコメンバーは71社となった。今回参加した5社は、それぞれ地域密着で幅広い得意先を持つ個性的な卸。 
 サプリコは、①共同企画販売②商品開発③共同納品の3つの事業を順調に進めており、東京1カ所での商談で全国に配荷が可能なことから、良質な流通チャネルとしてメーカーから注目を集めている。

第8回JAPANドラッグストアショー 前回上回る12万8859人を動員

第8回JAPANドラッグストアショー 前回上回る12万8859人を動員

 「第8回JAPANドラッグストアショー」(主催=日本チェーンドラッグストア協会《JACDS》)が、3月2日、3日間の日程を終えて閉幕した。出展社数は前回の346社から326社に減少したが、小間数は1159小間と増加。また来場者数は、会期中の晴天も好影響を及ぼし、前回を約3300人上回る12万8859人と、過去の動員記録を更新した。
 今回は、開催テーマに“みんなで『セルフメディケーション派』宣言!『いらっしゃいませ』『こんにちは』つながる、ひろがる、あなたの街のドラッグストア”を掲げ、例年通り、初日と2日目をバイヤーズデー、2日目と3日目を一般公開日として開催。
 入場者の内訳は初日3万3508人、2日目4万8935人、最終日が4万6416人で、特に2日目は、出展社から「今までに経験したことがない混雑が終日続いた」との感想が聞かれるほどの盛況だった。
 初日に「EDI・JACDSカテゴリーマネジメント事例発表会」が、2日目に「第3回セルフメディケーションアワード」ならびに「第3回薬剤師フォーラム」が併催イベントとして開かれ、これらを通して今後のドラッグストアの方向性や、ドラッグストアとのビジネスにおいて不可欠な情報が詳細かつ具体的に紹介された。
 JACDSは来年、設立10周年を迎えることから、次回のショーを記念大会に位置付け、「薬剤師フォーラム」は2日間にわたり開催することが計画されているという。その節目の大会を前にした今回のショーは、“第1期・JAPANドラッグストアショー”の集大成に相応しい充実したイベントになったと言えるだろう。

AJD、春季商品フェア開催 “次世代型ドラッグストア”を提言

AJD、春季商品フェア開催 “次世代型ドラッグストア”を提言

 2008AJD春季商品フェアが2月28日、幕張メッセにおいて過去最高となる246社・282ブースの出展で開催された。今回は、テーマを「協働・COOPERATION」と設定するとともに“4つのC”(チャンス、チェンジ、チャレンジ、AJD“チェーン”)を掲げ、お客に本当に喜んでもらえる商品を供給するために製造する仕入先メーカー、流通するAJD、販売する加盟社、それぞれの立場で協力して働くことを目指したフェアに位置付けた。
 また、今まで同フェアはホテルを会場として開かれてきたこともあり、約2倍の大きさを持つ幕張メッセでの開催にあたっては、会場を①スペシャルゾーン②ビジネスゾーン③パワーゾーン――の3つに分け、来場受付から会場入り口までの「スペシャルゾーン」には新製品コーナーをはじめ、成功事例やブランディング戦略を紹介するコーナー、ゼネリックメーカーとの提案コーナーなどを設置。
 また「ビジネスゾーン」では、ドラッグストアの武器であるカウンセリング力強化を図ることを目指して、ヘルスケアとビューティケアでカウンセリングコーナーを設けた。
 さらに「パワーゾーン」では、調剤(ドライブスルー調剤、調剤過誤防止、待ち時間削減案など)やロハス商品(協力=ピップトウキョウ)などを、店舗を再現して提案するとともに、やぐらを組むことで上部に特設ステージを設け、音楽バンドの生演奏を行うなどの工夫も凝らした。


2008年3月12日号 記事一覧

会合・発表会

  • ビジネスガイド社、9月上旬開催の東京ギフトショー秋の概要など発表

経営・施策

  • 花王、「みんなの森づくり」第8回助成対象団体を決定
  • 資生堂、中国事業の売上平均成長率を20%で計画
  • 資生堂、子会社のフルキャストを解散 3月28日付けで
  • P&G・ジャパン 定例会見質疑応答 各業態で「洗剤」がシェアアップ

製品・サービス

  • PRページ サンスター、妊娠期からの口腔ケアを提案する「C&F」新発売
  • ライオン商事、メタボをケアする機能性ペットフードを新発売
  • ライオン、口の健康気づかう人をサポートするガム「MEDISH」発売
  • 小林製薬、「のどぬ~るぬれマスク就寝用」が好調に推移
  • P&G、普及型電気シェーバー「ブラウン フリーコントロール」新発売
  • キャドバリーJ、シュガーレスガム「リカルデント」を全面改良
  • 花王、「アジエンス」トリートメントシリーズを改良
  • サンスター、「サンスタートニッククールスカルプスプレイ」を新発売
  • ユニ・チャーム、「ライフリー」からあんしん尿とりパッドを改良新発売
  • FDK、富士通アルカリ「G-PLUS」を改良新発売
  • カメヤマ「花げしき 備長炭」、消費者から好評 春の感謝キャンペも実施
  • J-NET、足裏癒し系エチケット品「ステップクリア」新発売
  • 花王、「グレイスソフィーナ メディケイテッド」から新スキンケア発売
  • マックスファクター、「イリューム」からUV美容乳液新発売
  • ドクターベルツ、「シャルコムリップカラーS」から新4色を発売
  • 小林製薬、車用芳香消臭剤「クリエアー車用」をリニューアル
  • ジュナシス、肌老化防止成分配合の美容液新発売
  • ニッサン石鹸、「ファーファ」から柔軟剤・洗剤追加品

宣伝販促

  • 旭化成HP、「サランラップ」新CMに山口智充を起用 記者会見開く
  • ライオン、制汗デオドラント剤「newBan」新CMにほしのあきを起用

人事・組織

  • エステー、組織変更を発表 各部門を再編 流通戦略グループを新設
  • パルタック、4月1日から「パルタックKS」に 役員異動・組織変更発表
  • ミドリ薬品、3月1日付けで百崎文弘会長が兼任社長に就任
  • 日清紡、機構改革・人事異動を発表 経営戦略センターなど新設
  • 資生堂、SBU制を5ユニットに再編 副社長に岩田喜美枝氏就任
  • 花王、3月1日付けで人事異動発表
  • 花王CMK、3月1日付けで機構改革・人事異動を発表
  • 資生堂、男女共同参画アクションプラン15に基づき人事制度を新設・改訂

調査・統計

  • 電池工業会、07年販売実績を発表 一次電池は減少
  • 歯磨工業会、07年歯磨出荷統計を発表 数量・金額ともに増加傾向に

イベント・展示会

  • JAPANドラッグストアショー セルフメディケーション浸透を促進
  • 花王が「ブースコンテスト総合の部・大賞」を受賞 ドラッグストアショー
  • JACDS、EDI特別セミナー開催 プラネット玉生社長が講演
  • JACDS、「セルフメディケーションアワード」「薬剤師フォーラム」を開催

施設・店舗

  • 東急電鉄、東急池上線五反田駅直結の新SC「レミィ五反田」をオープン
  • ポーラ文化研究所、ポーラ化粧文化情報センターを移転オープン

時評・コラム

  • 時評 排出量取引に係る設定枠問題
  • 泡沫 外需頼みの日本経済の行方

特集 【防虫・消臭・芳香剤】

    特別企画

    • 防虫剤市場、市場は微減も用途拡大明確に 課題は若年層の使用率アップ
    • 芳香消臭剤市場、各社強力な新製品投入 細かなニーズに対応し市場活性化
    • 小林製薬、「ブルーレット漂白玉プラス」「香り日和」など新発売
    • P&G、「ファブリーズ」から春限定ハーブシリーズを発売
    • 期間限定品の導入が定着 消臭芳香剤では有効な販促手段に
    • 大日本除虫菊、「カラーフロー」拡充 ゴンゴン1年防虫は増量企画品発売
    • ライオン、「ルックきれいのミスト玄関・くつ用」が順調に推移
    • オカモト、消臭剤3シリーズで超ビッグなタンクタイプ発売
    • 香料工業会、香料統計発表 18年度は好調 19年上期は天然・合成香料が増
    • エステー、防虫+消臭・香り「ビコーダ」新発売
    • アース製薬、おいしい香りで癒しを「ビストロアロマ」数量限定発売
    • オカモト産業 自動車用消臭芳香剤「キレイエア」新発売
    • 花王、「キッチンマジックリン消臭プラス」 汚れと一緒にニオイも落とす
    • ウェ・ルコ、「生ゴミ防虫・消臭・芳香剤クローバー」を新発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。