2008年2月13日号掲載記事より
中央物産、関東の家庭紙卸・五色屋を子会社化で基本合意
中央物産(東京都港区、児島誠一郎社長)は2月1日開催の取締役会において、4月1日目処に関東圏で家庭紙卸の五色屋(東京都足立区、一瀬初男社長)の株式を取得し、子会社化する基本合意契約書締結を決議し、同社と基本合意書を締結した。
ドラッグストアやスーパーマーケット、業務品ルート、通信販売など多岐にわたる業態との取引がある五色屋の子会社により関東圏における家庭紙卸売業の事業基盤をさらに磐石にする。
五色屋の平成19年度3月期決算は売上高28億9100万円、営業利益800万円、経常利益4200万円、当期利益2400万円。従業員25名、事業所は足立営業所、川崎営業所の2カ所。
今後は、中央物産及び家庭紙卸売業3社間で、これまで以上の相乗効果を創出し、より付加価値と専門性の高い機能やサービスの提供を行っていくとしている。
ライオン、オールマスコミライオン大会開く 「地方から日本を元気に」
本年1月から一部の組織改正と本社スタッフ機能の強化を図ったライオンは2月5日、日本全国の新聞・テレビ・ラジオ・雑誌・広告代理店など宣伝マスコミ関係企業のトップ800余名を招いて、「第1回オールマスコミライオン会」を開催、日頃同社が展開する全国津々浦々へのPR・販促活動への協力に謝意を表すとともに、新しい宣伝スタッフ(岩崎春雄常務宣伝担当、原田繁宣伝部長兼宣伝制作部長、相田芳幸広報部長など)及び同社役員とのコミュニケーションを深めながら、今後の更なる宣伝活動支援を要請した。
挨拶に立った藤重社長は、「ライオンは今年創業117年目となるが、この間、常に時代に沿った新しい生活の価値提案を、マスコミの皆さんと協力しながら情報発信してきた。ライオンは長い歴史の中で、マスコミの皆さんとは密度の濃い取り組みを行いながら共に成長してきた」と述べると共に、今回の主旨については①新しい生活価値の提案・革新的な情報発信をマスコミと共同で取り組む②地方から日本を元気にするため、エリアマスコミと流通を巻き込んだ地域密着型取り組みの強化を行う③オールマスコミライオン会は全国の新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・衛生メディア制作会社・広告代理店などが集結しており、この場を〝マスコミ界の交流の場〟として利用して貰いたいと説明した。
また、現在ライオンは3つのビジョンを掲げて取り組んでいるとし、それは①新快適生活産業ナンバーワン企業を目指す②環境対応先進企業を目指す③挑戦・創造・学習の企業文化達成を目指す―ことの強力推進であるとし、各エリアで強い影響力を持つマスコミとの「製品から消費に至るまでの一気通貫の取り組み展開」で協働していきたいと述べた。
マツモトキヨシ、藤越と業務提携解消 藤越の「SM事業への集中」理由に
マツモトキヨシHDは、1月31日、子会社のマツモトキヨシが平成16年8月に藤越(福島県いわき市)との間で締結した業務提携を解消することを発表した。
今まで、マツモトキヨシが自社開発商品を藤越に供給していたのをはじめ、商品の仕入、販売及び価格等に関する情報交換、物流センター機能の共有化、出店に関する情報交換など友好な関係を構築してきたが、小売業を取り巻く昨今の厳しい環境から、藤越はコア事業であるスーパーマーケット事業の展開に経営資源を集中する方針を打ち出し、マツモトキヨシHD及びマツモトキヨシもこの方針を理解したことにより、今年2月20日をもって業務提携契約を解消する事で合意した。
なお、今年1月1日付けの会社分割により、契約上の地位の一部がマツモトキヨシからマツモトキヨシHDに承継されたことから、今回の業務提携契約解消は、同社とマツモトキヨシの連名で行った。この件がマツモトキヨシHDの業績に与える影響は軽微とのこと。
パルタック、ストアソリューションフェア開催 「新流通最前線」テーマに
パルタックは2月6日~7日の2日間、大阪市内で「新・流通最前線」をテーマに「パルタック・ストアソリューションフェア2008」を開催。ヘルスケアと化粧品・日用品を連動させた新しいテーマの売り場の数々を提案したほか、メーカーブースゾーンでは、103社(ヘルスケア関連20社、化粧品・日用品メーカー83社〈うち重複メーカー7社〉)が今春の新製品や主力商品を積極的にアピールした。会期中は全国の販売業者約700企業約3000名が来場した。
会場では、今春発売される2341品目の新製品・リニューアル品の内1600品目以上が展示され、今回の傾向として、日用品関連では、高齢化社会・シルバー関連の製品、ビューティケアでは、ヘアケア、スキンケアなどのプレミアム製品、ヘルスケアでは、スイッチOTCなどの新成分を採用した製品の提案が数多く見られた。プレゼンテーションゾーンでは、入口に正面に現在の市場環境について、高齢化により国内の医薬健康関連の需要は増加する一方、薬事法の改正に伴いより専門性、利便性が求められているという背景から、フェアのテーマを「新・流通最前線」と決定し、①ヘルス&ビューティを結合した新しい切り口のMD②利益経営を目指すソリューション支援③ニーズが高まる薬事情報支援④店舗作業の効率化を支援するロジスティクス--を具体化したフェアとして企画されたことを説明。
なお、フェア初日には報道関係者を集め記者会見が開かれ、近者副社長が「近年、様々な業界で原料価格の高騰による対応が発表されているが、今回発表された商品を見ると、付加価値を向上し価格を改訂したものが多かったのが特徴的であった」と述べた。
アケボノ物産会長・河野義男氏が逝去 88歳 卸界の代表的存在
アケボノ物産会長河野義男氏が2月8日、入院先の豊中市立病院で逝去、享年88歳だった。通夜は2月10日18時から、葬儀・告別式は11日12時30分からいずれも大阪の千里会館で執り行われた。
故人は昭和21年3月31日、中国から引き揚げ、10月1日曙商会を設立、業界への第一歩を踏み出した。その後、業容の拡大につれ、公職関係での活躍も活発化し、昭和40年に大阪卸組合理事長に選ばれたのを皮切りに、次々と要職に就き、昭和62年には藍綬褒章を受章した。平成2年には全卸連会長に就任、同6年には勲五等双光旭日章を受けた。同8年に催した50周年祝賀会時には社員数171名の卸界の代表的存在となっていた。
2008年2月13日号 記事一覧
会合・発表会
- 日石工組が新春懇親会 瀧山理事長「適正な価格転嫁できる企業体質に」
- 花王、大阪で有力販売店懇談会開き360名が出席
- 大日本除虫菊、関東地区金鳥製品説明会 07年業績はトータル103%で推移
- クレンザー工業会が常任理事会開く 「クレンザーのPRに取り組む」
- JACDSが定例会見 改正薬事法への対応に注力
経営・施策
- ライオン、定款の一部変更を決議 執行役員の任期に係わる定めで
- 資生堂、ルーマニア・ブルガリアで化粧品の販売を開始
- 花王・尾崎社長が大阪で会見 「アジアでの飛躍の年に」
- クロバーコーポレーション永井社長が公取委経済取引局長表彰を受賞
- pdc、経営改革で業績回復基調に 春の新製品も発表
製品・サービス
- 日本香堂、東京ギフトショーに出展、新フレグランス「フローレンス」発表
- エステー、新食洗器専用洗剤「フレッシュアップ」発売 TVCMも展開
- 神戸製鋼所が開発した高機能抗菌めっき技術が話題呼ぶ
- ジャックス、「デンタルプロブラック超微細毛ハブラシ」など新発売
- P&G、排水口の除菌・防臭もできる台所用洗剤「除菌泡ジョイ」を新発売
- フマキラー、どこでもベープ蚊取りGO!など「ベープ」春の新製品発表
- 大日本除虫菊、春の新製品発表 「虫コナーズ」シリーズを拡充
- ライオン、“アロマ柔軟剤”「香りとデオドラントのソフラン」を新発売
- 広栄社、「クリアデント」シリーズから歯のピーリングスポンジ新発売
- P&G、パンテーンから“モバイル”トリートメント新発売
- ホーユー、シエロから「クリアヘアカラークリーム」新発売
- 花王、メンズビオレシリーズを刷新 男性の肌を24時間清潔に
- ファンケル、無添加日焼け止め「サンガード」シリーズを改良新発売
- 王子ネピア、ネピアJAPANプレミアムシリーズを新発売
- 花王、薬用クリアクリーンを改良 歯垢除去力さらにアップ
- サラヤ「ヤシノミ洗剤」、ハローキティとのコラボボトルを限定発売
- P&G、「プリングルズ」からクラッシュドペッパーを期間限定発売
- ユニリーバ、「モッズ・ヘア」からヒートサロンエステを新発売
- P&G、「ファブリーズ」から春限定のハーブシリーズを発売
- 小林製薬、水虫薬「タムチンキパウダースプレーブテナパワー」を発売中止
- 旭化成HP、「ジップロック」を改良 ディズニーキャラシリーズも展開
- ユニ・チャーム、ムーニーマンから「くまのプーさん」起用した新製品発売
- ライオン、「ホワイト&ホワイト」改良新発売
- マースジャパン、ドッグフード「ペディグリー」に新ライン発売
- シック、「クアトロ4フォーウーマン」「同GO」の替刃など改良新発売
- 花王、パックもできるタイプのうるおい浸透コットン化粧水を発売
宣伝販促
- 大日本除虫菊、第28回ゴンゴンV.I.P.陳列コンテストの概要発表
- 白元「ミセスロイド」、「収納黄ばみ防止Wチャンス!!!」キャンペ実施
人事・組織
- マツモトキヨシ、2月2日付けでドラッグストア事業本部部長の人事発表
- エステー、4月1日付けで組織変更と執行役員人事を発表
- ライオン、3月28日付けで役員人事を発表
決算
- エステー、20年3月期第3四半期業績発表 エアケア比率が全体の45%超に
- 資生堂、20年3月期第3四半期業績は海外事業が引き続き好調
- 摂津製油、20年3月期第3四半期業績は減収増益で推移
研究・開発
- 花王、加齢に伴う「髪のハリ・コシ低下」の遺伝子を特定
調査・統計
- コンビニ19年12月度統計 全店売上高は6カ月連続増加
イベント・展示会
- 日本SC協会が全国大会開催 接客日本一決めるコンテストも実施
- トゥディックが春の商談会開く 野村社長「増収増益に向け全力尽くす」
- 日本能率協会、人材開発の事例報告など行うHRDジャパン開催
施設・店舗
- アルフレッサHD子会社の成和産業、広島県尾道市に物流センター新設へ
時評・コラム
- 時評 商品名称と機能の関係
- 泡沫 命に関わる商品に責任をもつ企業とは
連載・講演
- JACDS米国最新流通視察ツアーレポート 米国小売業の現況④
その他
- 寺岡精工NEW BALANCE第60号
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。