2007年11月21日号掲載記事より
セガミメディクスとセイジョー、共同持株会社設立へ向け経営統合
大手チェーンドラッグストアのセガミメディクスとセイジョーは、11月15日開催の両社取締役会で、株式移転計画書を作成し、共同持株会社設立による経営統合を行うことを決議した。
セガミメディクスは、2008年1月22日開催予定の臨時株主総会において、セイジョーは12月21日開催予定の定時株主総会において、それぞれ承認が得られた場合には、08年4月1日に株式移転により「㈱ココカラファインホールディングス」(以下共同持株会社)を設立する。
セガミメディクスは、関東・東海・関西・中国・四国・九州の広範囲に子会社を含め341店舗を展開し、調剤併設型ドラッグストアを推進。またセイジョーは、関東・東海地区を中心として260店舗を展開し、都市・住宅立地型店舗や郊外型デイリーストア、調剤店舗とともに、ビューティケア製品を主力とした「ビーケアセイジョー」をオープンし新たな展開もスタートさせた。
両社は、新たに設立する共同持株会社の株式について、東京証券取引所に新規上場申請を行う予定。上場日は共同持株会社設立登記日である08年4月1日を予定している。株式移転に伴い、セガミメディクスはジャスダック証券取引所への上場が、セイジョーは東京証券取引所への上場が、08年3月26日にそれぞれ廃止になる予定。
なお両社の単体売上高は、セガミメディクスが822億6600万円(07年3月期)、セイジョーが579億8500万円(07年9月期)。
花王、新ブランド「ソフィーナボーテ」発表 ビューティケアの中核商品に
花王は11月13日、「花王ソフィーナ」の新ブランド「ソフィーナ ボーテ」を2008年1月29日に発売する。「ソフィーナ ボーテ」は、ソフィーナ25年の研究成果を発揮した新ブランドで、見た目年齢に差がでやすい30代から40代の肌に、角層の最深部「肌の芯」からつややかなハリを与える“新エイジング・スキンケア”シリーズ。ビューティケア事業を成長のドライビングフォースとして位置づけている花王は同事業に経営資源を戦略的に集中的に投下しているが、「ソフィーナ ボーテ」は、その成果が形となって現れたブランドであり、花王のビューティケア事業の成長を更に加速させそうだ。
ラインアップは「メイク落とし」「洗顔料」「化粧水」「乳液クリーム」「UV乳液」「ミニセット」の6品種18品目。ノープリントプライスだが参考小売価格は1890円から3675円の中間価格帯。販売チャネルは、ドラッグストア、量販店が展開の中心になる。
広告は石田ゆり子を起用し、テレビ、雑誌、WEBなどで積極的に展開。初年度100億円の売上げを目標に展開する。
ソフィーナは現在約800億円の売上げで、カネボウ化粧品の約2000億円を合わせると約2800億円の規模だが、「早期に3000億円の大台を超え、4000億円にメガブランドを増やすことで目指していきたい」(尾崎元規社長)としている。
メディパルHD、平成20年3月期中間決算発表 売上高は目標上回る
メディセオ・パルタックホールディングスは11月13日、08年3月期中間決算を発表した。同中間期の同社業績は、売上高1兆1102億円で前年同期比103.4%、売上総利益928億円で同97.6%、売上比8.36%、販管費811億円で同100.4%、売上比7.31%、営業利益117億円で同81.7%、売上比1.05%、経常利益192億円で同88.6%、売上比1.73%、中間純利益117億円で同135.7%、売上比1.05%となった。
売上高は、5月に開示した計画値=1兆1060億円を大きく上回って着地したが、内訳を見ると、医療用医薬品等卸売事業(メディセオ事業)が3.1%増、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業(パルタック事業)が4.7%とそれぞれ伸びている。
メディセオ事業の売上高は8352億円で、計画値から17億円のマイナスに終わった。
下期は、重点顧客のロイヤルカスタマー化をさらに進め、9月末現在、件数で5.2%、販売ウエイトで12%を占める「シェア80%以上の顧客」をさらに増加させることを目標に、調剤薬局市場に対しては、①CLASS Aの展開(9月末現在で会員数2225軒、加盟率6.3%、目標3000軒、入会後6カ月で効果発生)②クオールへの資本参加③BICの仕組みと機能で営業をサポート――することでシェア奪回に注力。
一方、パルタック事業は、売上高2727億円、売上総利益257億円、販管費211億円、営業利益46億円、経常利益50億円、のれん修正マイナス11億円、セグメント営業利益35億円という業績を達成。そのうち化粧品・日用品は、売上高2288億円、売上総利益223億円、販管費175億円、営業利益48億円、経常利益52億円となり、額にして139億円の増収を達成。一方、ヘルスケア事業は、売上高439億円、売上総利益34億円、販管費36億円、営業利益マイナス2億円、経常利益ヘルスケアマイナス2億円に終わった。
同社では「一般用医薬品市場全体を活性化させるとともに、メーカー、小売業に役立つ中間流通として、商品とともに価値を提供する」としている。
マンダム、平成20年3月期中間決算は増収増益に
マンダムは11月9日、平成20年3月期中間決算を発表。同中間期は、連結売上高303億5200万円(同11.2%増)、計画比1.2%増を達成。そのうち、国内売上高は206億1700万円、前年同期比5.9%増、海外売上高97億3500万円、同24.4%増だった。
グループ(国内5社、海外14社)売上高の単純合計は340億4400万円、同10.4%増で、そのうち海外は115億400万円。
営業利益は47億6200万円、同37.9%増で計画比2.4%増、経常利益47億3900万円、同36.3%増で計画比3%増、当期利益24億8800万円、同39.9%増。
重点ブランド別売上高は、「ギャツビー」は国内117億3200万円、同4.6%増、海外47億6700万円、同20.6%増で合計165億円、同8.8%増、「ルシードエル」は国内14億9500万円、同16.2%減、海外3億2800万円、同20.5%増、合計18億2400万円、同11.3%減、その他のブランドが157億1900万円。
「ギャツビー」は、国内ではヘアワックスが堅調で、夏のシーズン品も猛暑の影響から徳用サイズのシート類などが好調に推移。ヘアカラーが同99%と下げ止まるなど好調に推移した。「ムービングラバー」ワックスは、CVSを除く業態で競合品よりも優位に推移しており、9月には集中的なテレビスポットの投入や店頭での大量陳列などで毎週約1%のシェア回復を続けている。またCVSでのシェアは6~7割で、海外にも水平展開を開始、好調な推移を続けている。
小林製薬、平成20年3月期中間決算発表 単体は増益も連結では減に
小林製薬は11月14日、平成20年3月期中間決算発表会を開き、連結売上高1304億7000万円(前年同期比0.2%減)、営業利益91億4400万円(同0.1%増)、経常利益79億4400万円(同0.8%減)、中間(当期)純利益46億6800万円(同4.4%減)で終了。
単体の業績では、売上高545億900万円(前年同期比6.1%増)、営業利益92億1600万円(同6.3%増)、経常利益84億1700万円(同5.2%増)、中間(当期)純利益48億3500万円(同25.0%増)と極めて好調に推移したことを報告。
主要事業の業績(連結)については、家庭用品製造販売事業は、売上高が前年同期比8.1%増、営業利益は同10.5%増と極めて好調に推移。家庭雑貨品を除く全てのカテゴリーでの伸長、トイレの消臭元を除く同社の上位トップ10ブランド全てが前年実績を上回ったことを明らかにした。
家庭用品卸事業では、コンタクトケア関連商材の市場環境悪化により苦戦を強いられたが、生活改善薬や夏物商材の好調により、売上高は2.6%の増収を記録。しかし、価格競争激化による販売価格の低下により、営業利益は1200万円に止まり、前年同期比で1億8500万円の減益となった。
医療関連事業では、小林メディカルカンパニーでの電気メスなどの手術室関連や市場の拡大が見込まれる整形外科領域で、売上高が拡大するとともに、今期からイーベント社が連結対象となったが、在宅医療ビジネスのシールドヘルスケアセンター3社の株式譲渡が大きく影響し、売上高は前年同期比41.8%の減収、利益については、イーベント社の事業成長のための投資などによって、同6億3400万円の減益となった。
2007年11月21日号 記事一覧
会合・発表会
- 岡山四国共和が「後楽会」第21回総会開く 「強い岡山四国共和を目指す」
- P&GがオーラルBセミナー開催 口腔衛生と全身疾患の関係など説明
- ときわ商会、TOKIWA会秋の講演会開催「利益貢献できる取り組みを」
- 生防協、19年度総会開く 新会長に大日本除虫菊・上山社長が就任
- JACDS政治連盟が特別セミナー開催 業界再編時代をいかに乗り切るか
経営・施策
- アルフレッサHD、丹平中田とセルメデ事業体制構築で提携に合意
- ピップトウキョウ、社会福祉協議会19カ所に車椅子を寄贈
- 大王製紙、エリエールレディスオープン開会に先立ちチャリティ寄贈式行う
- 資生堂、「能力開発企業賞」本賞を受賞 人材育成への取り組みなどが評価
製品・サービス
- GSX、ISO20000構築支援サービスを開始 関連セミナーも開催
- 花王「ソフィーナボーテ」 “肌の芯”からハリ与える新スキンケアを提案
- ラブラボとバンダイ、「美肌一族」発表 業界初のコミック付シートマスク
- 資生堂、「クレ・ド・ポー ボーテ」から限定パレットを発売
- ドクターベルツ、ジェル状歯磨「オーラクリーン」新発売
- 花王、「オーブ」春の新製品 “カラーフィットヴェール”採用の口紅など
- 資生堂、メーキャップブランド「マジョリカマジョルカ」冬の限定品発売
- クラシエHP、機能性トリートメント「いち髪高浸透ヘアマスク」を新発売
- 資生堂、「インテグレート」から人気色の限定リップ発売
- ポーラ「cofu」、ハリケア美容液「サインズリペアセラムN」新発売
宣伝販促
- ライオン、「PRO TEC HEAD」新CMに松岡昌宏を起用
- フマキラー、「アルコール除菌キッチンクリーナー」TVCMの放映開始
- フェザー安全剃刀、フラミンゴシリーズプラス1増量キャンペーンを実施中
- ユニ・チャーム、「センターインコンパクト」新CMに松浦亜弥を起用
- 王子ネピア、「鼻セレブ」新TVCM放映 テーマは「鼻、おおきに」
- 貝印、女性用ディスポ「プリティーシリーズ」限定品発売キャンペーン実施
- 大日本除虫菊、「ティンクル」TVCMに佐々木健介・北斗晶夫妻を起用
- J&J、「ボディケアエクストラケア24Hourボディローション」新CM放映
人事・組織
- 岡山四国共和、高知支店を移転 26日から営業開始
- pdc、新社名を「㈱pdc」に変更 仙台営業所を新設
決算
- スズケン、平成20年3月期中間決算発表 増収増益で推移
研究・開発
- 常盤薬品工業など共同研究で「コエンザイムQ10」のシワ改善効果を確認
- 長瀬産業、ローズマリーが虚血から脳を守ることを発見
- ユニ・チャーム、マスク装用で「子供のインフルエンザ発症1/5に」実証
調査・統計
- 東家同19年10月度市況調査 市況安定の理解引き続き求める
- 西化工19年1~9月出荷統計、ヘアケア3品が伸長で市場拡大
- ライオン、主婦の「大掃除」意識・実態調査実施
イベント・展示会
- 資生堂、本社前で恒例の「クリスマスイルミネーション」を点灯
- ライセシング・アジアにバンダイなど出展
施設・店舗
- ポーラ、銀座ビルを建て替え 2009年秋にリニューアルオープンへ
時評・コラム
- 時評 点数制評価のプレッシャー
- 泡沫 石川遼君が切り開いたゴルフの可能性
その他
- ポーラ文化研究所、「輝きはじめた女たち」を発刊
特集 【歳末用品】
- 歳末商戦いよいよスタート 各社、“大掃除”需要喚起で拡販図る
- 花王、家族みんなで大掃除をテーマに大々的にキャンペーンを展開
- ライオン、「簡単大掃除&清潔をキープ」提案 ルックシリーズを積極展開
- サンスター、年末年始は“ハブラシ取替え“を積極訴求
- UYEKI、「オレンジ」シリーズで掃除の多様なニーズに対応
- フマキラー、「アルコール除菌キッチンクリーナー」を拡販
- ミマスクリーンケア、「緑の魔女」シリーズが好評 今秋から価格改定実施
- 小林製薬、お取り寄せ自慢プレゼントキャンペーンを実施中
- ハイネリー、大掃除シーズンに向け「キブツクリン」など展開
- 大日本除虫菊、「ティンクル」「サッサ」など大掃除の最適商品を拡販
- ニトムズ、「フロアクリン」スペアテープ3巻入を追加発売
- 旭化成HP、「サランラップ」拡販へ豪華キャンペーンを展開
- ジャックス、「フレッシュブラックハブラシ」限定品を投入
- ユニリーバ、「1日でできる簡単大掃除サイト」を開設
- クレハ、需要期にTVCMを積極投下 「一番うれしいラップになろう」
- 松下電器産業、「パルックボールプレミア」普及を推進
- 東芝CM、東芝「アルカリ1」マイバッグ付アルカリパックなど展開
- 三洋電機、「エネループ」モバイルブースターを新発売
- FDK、「極うま鍋」プレゼントキャンペーンを実施 「G.D.R」を拡販
- 松下電器産業、オキシライド乾電池を訴求 ギネス記録達成キャンペ展開
- エビス、舌クリーナー「くりたん」に新アイテム追加
- ウェ・ルコ、シートクリーナー(キッチン用/トイレ用)を新発売
- ジョンソン、大掃除キャンペーン実施 「カビキラー」などCM投下
- ユニ・チャーム、「ウェーブハンディワイパー」を拡販 限定品も発売
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