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2007年10月10日号掲載記事より

中央物産、家庭紙卸・システムトラストの株式取得し子会社化

 中央物産(児島誠一郎社長)は10月1日、首都圏の家庭紙卸システムトラスト(東京都小平市、山村眞彌社長)と8月から協議を進めていた株式譲渡契約を締結、株式取得による子会社化を発表した。
 中央物産は日用品、化粧品、医療衛生用品を主要な取り扱い品目とし、小売業やメーカーなどの取引先の収益拡大に貢献する中間流通業を展開している。
 同社では、これらの取り扱い品目に加えて紙製品の品揃えを拡大させるべく、今年4月1日に家庭紙卸売業アルボを子会社化しており、今回のシステムトラストの子会社化も、引き続き首都圏における家庭紙卸売業の基盤をより一層磐石にするためのもの。
 今後は中央物産、アルボ、システムトラストと3社間で相乗効果を創出し、より付加価値と専門性の高い機能やサービスの提供を行い、取引先の収益向上への貢献を目指す。
 なお、子会社化後の中央物産の平成20年3月期連結業績見通しは、売上高1224億円(子会社化による影響見込み額34億円)営業利益2億2000万円、経常利益6億1000万円(同1000万円)、当期純利益85億500万円(同500万円)。

ライオン、オーラルケアセミナー開き「ドライマウス」を解説

 ライオンは9月28日、「オーラルケアセミナー『シニア世代の口腔トラブルとケアの重要性』」を開き、罹患者が増加傾向にある“ドライマウス”について解説するとともに、「デントヘルス」新製品2品を紹介した。
 山田常務は「5回目となる今回のセミナーでは、高齢化社会進展に伴う高齢者の増加や、社会環境によるストレスによって最近話題を集めている“唾液分泌量の減少”、つまりドライマウスをテーマに、鶴見大学の斉藤教授に研究成果を紹介していただく。研究によって、ドライマウスは加齢やストレスだけではなく、“医薬品摂取”も原因になることが判明しており、さらにこの症状が進むと、歯周病や口臭など口腔内の別のトラブルも引き起こすと言われている。今日はこのテーマに沿って開発を進めた新製品も紹介したい」とあいさつ。
 続いて、鶴見大学歯学部口腔病理学講座・斉藤一郎教授を講師として第1部の講演「歯科医から見たシニア世代の口腔トラブルとケアの重要性」が行われ、斉藤教授は、歯周病と全身疾患(糖尿病、高血圧など)の因果関係、ドライマウスの罹患状況や症状、さらに唾液の役割などを詳しく解説、ドライマウスのセルフケア方法として①薬に頼らない生活②会話を活発に、表情豊かに③よく噛む習慣を身につける④軽い運動で自律神経を活発に⑤口腔の保温を心がける⑥ストレスをためない⑦充分な水分の摂取⑧刺激物を避ける⑨口腔ケア(歯ブラシの励行)を紹介した。続いて第2部の「デントヘルス新製品」紹介が行われ、「デントヘルス薬用ハミガキ無研磨ゲル」、「デントヘルスマウスローション」の開発背景、商品特長を紹介した。

フマキラー、園芸用品方針説明会開き「カダンスプレーEX」など発表

フマキラー、園芸用品方針説明会開き「カダンスプレーEX」など発表

 フマキラーは10月3日、ジャパン・ガーデンショーの開催に合わせて、東京ビッグサイトで、「2008年度園芸用品方針説明会」を開催。08年度の営業方針並びに新製品「カダンスプレーEX」、「ザッソージエース」を発表した。
 大下一明社長は、「カダンシリーズ誕生40年目にあたる08年度は、さらなるジャンプアップの年と位置づけ、園芸市場の活性化を図っていく。本年度、フマキラーは“新価値創造”をマーケティングテーマに掲げている。『カダンセーフ』は化学殺虫成分を一切使用していないというコンセプトが受け、一気にシェアナンバー1を、『カダン殺虫肥料』も手軽さと簡便さによりナンバー1となった。園芸以外でも、『どこでもベープ』が一家に1台から、1人に1台のパーソナルユース市場に変化させ、アルコール除菌スプレーも除菌という潜在ニーズを顕在化させた。このように新しい発想の下、市場の創造と拡大に取り組んできた。これが我々が考える新価値創造である。本日紹介する新製品も新価値創造をテーマに開発したものである。当社は“日用品質”をスローガンに日々の暮らしにふさわしい効き目と安全性を両立させた商品を開発しているが、本年度もこの実現のため情熱をささげていく」と述べた。
 次に来年1月7日新発売のカダンプラスシリーズ「カダンスプレーEX」(450㍉㍑840円・900㍉㍑1260円)、雑草王シリーズ「ザッソージエース」(1㍑840円・2㍑1260円)について、開発背景、製品特長などを紹介した。

持株会社・マツモトキヨシHDを10月1日付けで設立

 「持株会社マツモトキヨシホールディングス」(以下マツキヨHD)が10月1日付けで、株式移転の方法により、マツモトキヨシの完全親会社として設立された。それに伴い、マツキヨHDでは、平成20年3月期の業績予想(連結・個別)並びに役員を、次のように発表した。
 ◎平成20年3月期連結業績=売上高3970億円、営業利益147億円、経常利益161億円、当期純利益70億円
 ◎平成20年3月期個別業績=売上高12億円、営業利益10億円、経常利益10億円、当期純利益5億9000万円
 ◎平成20年3月期マツモトキヨシの個別業績予想=売上高3450億円、営業利益125億円、経常利益137億円、当期純利益63億円
 ◎役員人事(10月1日付け、全員がマツモトキヨシの役員を兼務、敬称略)
 代表取締役社長=松本南海雄▽専務取締役=吉田雅司▽取締役=成田一夫、隼田登志夫、松本鉄男、渡邊孝男、矢部一、松本清雄▽取締役・社外=大爺正弘▽常勤監査役=佐賀淳▽監査役・社外=田井村政人、大岩哲夫

プラネット、決算説明会開く EDI事業は過去最大のデータ量に

プラネット、決算説明会開く EDI事業は過去最大のデータ量に

 プラネットは9月28日、07年7月期期末決算説明会を行った。07年7月期の実績は、売上高24億900万円(前年比5.6%増)、売上総利益12億5100万円(同7.3%増)、営業利益4億2900万円(同3.8%減)、経常利益4億4400万円(同3.2%減)、当期純利益2億7700万円(同6.5%増)となった。1年前の予想では次世代EDIやGDS(商品情報同期化システム)など将来に向けた経費を積極的に投入することから、増収減益を予想していたが、費用が予想以下だったことと主要サービスであるEDI通信処理量が好調に推移したことによって、当期純利益は前年を上回る実績となった。
 セグメント別の実績は、EDI事業20億2400万円(前年比4.7%増)、データベース事業3億1900万円(同0.4%増)、その他事業6500万円(同122.2%増)。EDI事業における通信処理データ量は計画を上回り、過去最高のデータ量11億7850万レコード(前年比5.8%増)を達成。新規ユーザー数の拡大と既存ユーザーの利用データ種拡大と接続拡大を推進した。その他事業では小売店に対するシステム開発のスポット的売上があり大幅に伸長した。


2007年10月10日号 記事一覧

経営・施策

  • 小林製薬、バイオベンチャー企業と共同開発契約 新医療用接着剤製品化へ
  • 企業経営を圧迫する「公的負担」 中小企業は価格転嫁難しく
  • 資生堂ギャラリーがメセナ大賞受賞 若手アーティスト支援が評価
  • 花王、WEB版「暮らしのボイスガイド07年版」を発信
  • 企業探訪 東京ローソク製造 原料高騰で9月から価格改定を実施

製品・サービス

  • GSX、データ連携ミドルウェア「Data Spider」を採用
  • PRページ 花王「ロリエエフ」で“肌ストレスフリーへ”に女性が共感
  • 花王、「めぐりズム」から蒸気で目を温めるアイマスク新発売
  • 花王、薬用入浴剤「バブ」から濃厚炭酸湯2アイテムを新発売

宣伝販促

  • サンスターなど、「STOP AIDS!チャリティ古本市」を東京・港区芝で開催
  • カイロ工業会、「カイロの使い方標語」の募集を開始
  • ジョンソン、恒例のおそうじ川柳の公募を開始
  • 松下電器産業、「オキシライド」でキャンペーン ギネス世界記録達成!

人事・組織

  • キリン堂、10月16日付けで取締役委嘱事項の変更を発表
  • ニトムズ、10月1日から経営企画部を新体制に変更

研究・開発

  • 資生堂、「アクアインプール」利用して層状微細カプセル技術を開発

調査・統計

  • 石洗工19年1~7月販売統計、市場全体で好調に推移、一部にデフレ傾向も
  • チェーンストア19年8月度統計、猛暑の影響で総販売額は伸び悩み
  • コンビニ統計19年8月度統計、既存店売上高14カ月連続減に
  • 流通システム開発センター、JAN型POSシステム導入実態を調査

イベント・展示会

  • ギフトショー大阪で開催 国内外から115社が出展
  • ナガセBCが美容・健康セミナー ストレス解消対策を紹介

施設・店舗

  • カミソリ倶楽部、配送センターを東京都稲城市に移転

訃報・葬儀

  • 訃報 里和治氏(富士見和製紙取締役会長)

時評・コラム

  • 時評 10月は「3R推進月間」
  • 泡沫 差別化のためのデザイン力

連載・講演

  • 物流・ロジスティクス事情⑱ ロジスティクス 物流改善その2

特集 【コスメティックレポート秋号】

    特別企画

    • スキンケア化粧品、順調に伸長 高額セルフ品の導入で活況
    • 花王、「アジエンス」リニューアル 「セグレタ」は新アイテム投入
    • ウインズコーポレーション、新スキンケアブランド「ル・クシェリ」発売
    • マンダム、女性白髪用カラーリング「プロデュース」好スタート
    • 資生堂、「TSUBAKI」から新ライン ゴールデンリペア発売
    • ビーバンジョア、初の男性向け化粧品「MK毛穴パック」を展開
    • 大島椿、スキンケアブランド「アトピコ」シリーズがロングセラー
    • 東京サービス、フェイスマッサージ専用クリーム「リズ&マギー」を新発売
    • ライオン、「PRO TEC HEAD」積極展開 頭皮環境正常化システム提案
    • 近江兄弟社、付加価値リップクリーム「セレクトリップス」など発売
    • pdc、美容効果のある化粧水「肌ヂカラプラス」など新発売
    • サラヤ、ラクトフェリン配合スキンケア「ニュウラ」にクリームを追加
    • ヘアカラーリング剤市場 白髪用は微増、黒髪用は低迷
    • ダリヤ河合副社長インタビュー 「ヘアケアシリーズをじっくり育成」
    • ユースキン製薬、新生「ユースキンA」50周年記念して大幅パワーアップ
    • ナリスアップ、白金ナノコロイド配合ハンドクリームなど発売
    • カネボウ化粧品、「コフレドール」第1弾にポイントメーク発売
    • 松山油脂、女性の悩み考えた高機能スキンケア品を展開
    • ホーユー、「ビューティラボ」「ビューティーン」に新色「モーヴ」発売
    • エステー、「セルフケア」ブランド第2弾 立体着圧ソックス新発売
    • ウェットシェービング市場 高付加価値・高単価ホルダーが定着
    • シック、クアトロ4チタニウムから「レボリューション」を来春発売
    • フェザー安全剃刀、フェザーFⅡホルダーを改良 特別パッケージ限定発売
    • P&G、ジレットフュージョン5+1を積極展開 シェア1位目指して
    • 貝印、「替刃革命」ガンダムキャンペーン効果で好調に推移
    • カミソリ倶楽部、1万円以上のギフト用高級カミソリを展開
    • インテージが男性化粧品市場動向を調査 10~20代中心に拡大傾向に
    • ユニリーバ、「ラックス」トータルビューティケアブランドへ
    • オリーブ化粧品販売、プラチナが主成分「ベルタプラチナム」新発売
    • コーセーコスメ、「クリアターン」シリーズが好調 マスク新製品を発売
    • ネサンス、ゲルマニウム配合の入浴剤「ゲルマソルトバス」など発売
    • 伊勢半、「ヒロインメイク」からリップグロスを発売
    • リンサクライ、潤肌クリスマスコフレを限定発売
    • 柳屋本店、ロングセラーブランド「4711」取り扱い開始 オーデコロンなど
    • クラシエHP、「肌美精」にプレステージラインマスクを投入
    • 資生堂、「dプログラム」から新ベースメーキャップ発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。