2007年8月15日号掲載記事より
JACDS、記者意見交換会開く 第8回ドラッグストアショーのテーマ決まる
日本チェーンドラッグストア協会(略称・JACDS)は8月3日、記者意見交換会を開き、最近の活動内容を報告した。報告内容は次の通り。
①薬剤師担当責任者会議及び第2回JACDS勉強会の実施について=8月28日、薬剤師担当責任者会議及び第2回JACDS勉強会を開催する。
JACDS第2回勉強会は、「改正薬事法について」(20年度から実施される登録販売者の資質確認試験の実施概要を説明)、「ドラッグストア業界標準化について」(今年度実施する業界標準化=EDI、データベース構築、説明文の配信などの調査研究内容を説明)、「大規模小売業について」(平成17年の大規模小売業告示施行後の取引実態調査結果と不当な行為とはどういう内容かを詳しく説明)、「実践型人材養成システム」(制度の概要や手続き、助成金の申請などについて説明)
②第8回JAPANドラッグストアショー=平成20年2月29日(金)、3月1日(土)、2日(日)の3日間、日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催する。テーマは、「みんなで『セルフメディケーション派』宣言!」「こんにちは」「いらっしゃいませ」つながる、ひろがる、あなたの街のドラッグストアに決まった。
サプリコに樋口商事と林屋本店の2社が新たに加入
中小卸売業の全国ネットワーク・サプリコ(秋葉吉秋社長)に8月1日から東京都・調布の樋口商事(サプリコ調布)、静岡県・浜松の林屋本店(サプリコ浜松)の2社が新たに加入した。
一方、丸万商会(サプリコ三重)、山澤商店(サプリコ足立)の2社が7月末で退会。これによりメンバー社数は65社のまま変動はない。
サプリコは、①共同企画販売②商品開発③共同納品の3つの事業を順調に進めており、東京1カ所での商談で全国に配荷が可能なことから、良質な流通チャネルとしてメーカーから注目を集めている。メンバー社は、第1回の総会の設立時には38社だったが7月の総会では65社に増加。今期(07年5月~08年4月)12社新メンバーを迎える予定だが、すでに5月に3社、7月に2社が加わり、8月は前記2社の合計7社が加わった。
マンダム、08年3月期第1四半期業績は増収増益で推移
マンダムは7月27日、08年3月期第1四半期(07年4月1日~6月30日)の連結業績を発表。第1四半期業績は前年同期比増収増益となった。
販売面では、国内外ともにコア・ブランド「ギャツビー」が売上げを拡大し、特に国内事業ではヘアワックス(ムービングラバー)の牽引により、ヘアカラー剤や夏シーズン品の伸び悩みをカバーして前年同期比6.9%の増収となった。海外事業でも当期より新たに中国子会社を連結対象に加えたことや、円安による為替のプラス影響も相まって同15.2%の増収となり、売上高は142億7300万円(前年同期比9.5%増)となった。
利益面では、売上原価は国内におけるヘアワックスの売上げ拡大が影響し、62億1100万円(同10.2%増)となったが、広告宣伝費等販売費の投下が前年同期よりも低水準となったことから、営業利益は28億8700万円(同32.7%増)、経常利益は29億8800万円(同33.2%増)となり、四半期純利益も15億8600万円(同46.1%増)と前年同期に比べ大幅増益となった。
海外連結子会社全体としては2ケタ水準の増収を持続していることから、当第1四半期におけるアジア・セグメント売上高及び海外売上高は引き続き前年同期に比べ順調に増加しており、海外売上高の連結売上高に占めるウエートは33.6%と全体の3分の1を超える水準に達している。
メディ・パルHD、08年3月期第1四半期業績は増収減益に
メディセオ・パルタックホールディングスは7月30日、08年3月期第1四半期(07年4月1日~6月30日)の連結業績を発表した。
当第1四半期は、売上高5578億5700万円(前年同期比3.3%増)、営業利益65億2700万円(同29.7%減)、経常利益102億7800万円(同18.0%減)、四半期純利益62億4700万円(同17.5%減)で増収減益となった。
事業の種類別セグメントの業績は次の通り。
医療用医薬品等卸売事業では、医療用医薬品の販売は、新製品の情報提供や販売について積極的な展開を図るとともに、需要が拡大する生活習慣病薬への注力などにより、順調に推移。売上高は4228億3500万円(同2.7%増)となった。
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業では、化粧品・日用品の販売は、引き続き順調に推移。また一般用医薬品卸売事業の集約について、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業を展開しているパルタックへの人員の転籍、物流の集約が完了し、業態卸として強みが発揮できる組織体制が整った。売上高は1339億4700万円(同5.6%増)となった。
関連事業では、化学工業薬品及び食品添加物関係の販売は半導体業界での在庫調整があったものの、食品検査関連機器の需要が高まり、順調に推移した。売上高は15億2600万円(同10.8%増)となった。
コバショウ、売場企画提案会でセルフメディケーション応援する買い場提案
小林製薬グループの薬粧卸コバショウは8月8日、近畿地区のドラッグストアなど約660名を招待し、「第7回売場企画提案会」を開いた。
今回は、「新しい発見!-セルフメディケーションを応援する買場づくり」のテーマで、消費者の志向に応える品揃え、選びやすい買い場の提案、数値的な検証に基づいた買い場の提案を具体化した内容で計140社、新製品計900アイテムの規模で展開された。
会場は、入口に現在のコバショウグループの概要を紹介するパネルが掲示され、続いて①新製品ゾーン②新規専売メーカーゾーン(計23社/内新規4社)③化粧品売場展開ゾーン(ドクターズコスメ・機能性化粧品)④メインテーマゾーン⑤ドライシンドロームゾーン⑥シーズン提案ゾーン⑦漢方ゾーン⑧最適売場づくり・RS情報ゾーン⑨メーカープレゼンテーションゾーンで構成され、各ゾーンには、コバショウ担当者が配置され、売り場提案毎のコンセプトを来場者に説明していた。
また、同日報道関係者を集めて記者発表が開かれ、竹澤専務が18年度実績を発表。
平成18年度実績は売上高1658億4500万円(前年比106.2%)、経常利益8億6900万円(同84.5%)の増収減益で終了(売上増はKS東北の売上げが計上されたことによるもの)し、全国シェアでは22.9%となった。
19年度の目標については、売上高1728億4700万円(前期比104.2%)、経常利益10億800万円(同116.0%)を設定、今期の4~6月実績については、売上高431億8800万円(前期比102.1%)で推移し、上半期は計画通りの実績となると見込んでいる。
第87会藤信会開催 123社が出展し新製品中心に活発な商談
第87回藤信会展示会(主催=ピップトウキョウなど)が8月2、3の2日間開かれた。
会場は、ピップトウキョウ・松浦社長の等身大パネルが置かれた入り口に向かい左側に同社提案コーナー、右側にメーカーブースが置かれ、メーカーブースでは123社が新製品を中心に活発な商談を行っていた。
今回の同社提案コーナーの内容だが、まず「ウェルネスカンパニーとしての提案」では、薬事法改正における①一般用医薬品販売制度変更の概要②一般用医薬品のリスク別3分類――をパネルを用いて解説。「新商品コーナー」では、従来のようなカテゴリー別紹介とともに、メーカーがブース出展して新商品を紹介するコーナーが設けられ、ユニ・チャーム(ソフィはだおもい)などが熱心に商品特徴を説明していた。また「栄養・運動・休養・試飲」コーナーでは、“メタボリックシンドローム”の予防・改善に貢献する商品として、機能性食品や話題の“ブルブルマシン”などの運動器具を紹介。
さらに「こだわり商品コーナー」では、同社取扱品である「オーガニックコットン」シリーズをはじめ、「ピーターラビット」シリーズ(丸三産業)、「エステバン」(日本香堂)、石鹸製品などを通して“LOHAS”をテーマにした売り場展開が提案されたほか、ベビー、クリーン、シニアなどカテゴリー別シーズン提案や“男性用身だしなみグッズ”“防災グッズ”なども具体的に紹介されていた。
なお、会場ではピップブランドの新製品が大々的に紹介されるとともに、この秋に同社が「ピップの肩こり祭」と題したディスプレイコンテストを実施することが告知されていた。
2007年8月15日号 記事一覧
M&A・設立
- 大木、東邦薬品、国分が業務提携 新たなビジネスモデル確立へ
- メディ・パルHD、クラヤ三星堂の1事業を承継 本郷薬品を吸収合併
会合・発表会
- セルバンク、医療・美容サービス「細胞ドック」発表 細胞の個性を調査
- 日本杜仲研究会、第2回定期大会開く 杜仲葉による効果を発表
- 油脂工業会館、9月6日に京都で油脂論文講演会開催
経営・施策
- 家庭紙卸業界で再編進む 背景に日雑卸の家庭紙市場進出?
- 花王、「みんなの森づくり活動助成」助成対象団体の募集開始
- フマキラー戦略レビュー① 家庭用品事業の拡大図る
- 経産省、原材料価格高騰で実態調査 中小企業の9割に影響
製品・サービス
- ライオン、「エレガード」改良 パッケージに特長・用途わかりやすく
- 白元、「ミセスロイド」から防虫カバーを改良新発売
- 丸富製紙、「ハローキティプリントロール」新発売 トイレ空間に遊び心
- ニトムズ、清掃・省エネ関連品のラインアップ拡充 DIYショウにも出展
- オカモト、カイロ新製品「黒の快温くん」など新発売
- P&G、生理用品「ウィスパー」改良 さらふわシリーズに
- ライオン、新「クリニカ」発売 “かくれプラーク”まで徹底除去
- 小林製薬、「熱さまシート」夏季の売上げが伸長
- 桐灰化学、「スチーム足湯」「巻きポカ」など秋の新製品発表
- 不二ラテックス、2ちゃんねるとコラボしたコンドームなど新製品発売
- フェザー安全剃刀、「フェザーFⅡ」改良 買い得パッケージも展開
- ジェクス、水系ポリウレタンコンドーム「EROS」新発売
- 住友スリーエム、「スコッチ」両面テープシリーズのラインアップを拡充
- P&G、ブラウンから電気シェーバー新発売 音波の深剃りで滑らかな肌に
- 花王、「est」から15分間のうるおい密封マスク新発売
- 貝印、美粧・グルーミング用品「DuCurl」など新発売
- ライオン、「レインガード」改良 乾燥時間3分の1以下に短縮
- マスターフーズ、「シーザー」からワンランク上のドッグフード新発売
宣伝販促
- 白元、ミセスロイド対象にクリーニングギフト券1万円分当たるキャンペ
- エステー、「ムシューダ」秋の衣類ケア資金キャンペーンを実施
人事・組織
- 小津産業、8月1日付けで人事異動発表
決算
- ポーラ・オルビスHD、07年度中間期連結業績は減収減益に
- 攝津製油、平成20年3月期第1四半期業績は減収増益に
研究・開発
- サンスター、弘前大学と研究提携 3年間の協定に合意
- ユニ・チャーム、第3の生理ナプキン表面素材「FCLシート」開発
調査・統計
- シービック、靴をはいた足の雑菌調査を実施
- iMS、ヘアケアに関する消費者意識を調査
イベント・展示会
- 旭化成グループが記者懇親パーティー開く 業績は好調に推移
- 松下電器、オキシライドでスピードチャレンジ実施 時速105㌔㍍を記録
施設・店舗
- 中央物産、特販営業部西日本グループの営業所を移転
- 横浜市都筑区にSC「港北MINAMO」オープン ダイエーも出店
- ハーバー研究所、銀座3丁目店でイオンマイエステ体験コーナー開設
時評・コラム
- 時評 価値ある商品の適正価格は?
- 泡沫 定年を迎える“戦争を知らない”子供たち
- 日雑談 終戦記念日に思う 憲法改正の是非
- 紙上ブログ 男のマラソン体験記④ 夏の10㌔マラソンを完走!!
その他
- ポーラ、東京・銀座アネックスで9月に催事実施
- シャディ、ギフトブック秋冬号を発刊 温もりの伝わるギフトが満載
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