2007年8月1日号掲載記事より
サプリコが定時総会開催 メンバー社は8月で67社に
地域卸の全国ネットワークであるサプリコは7月21日、第4回定時総会を開催した。出席者はほぼ全メンバーと参加希望(プレ参加)の2社。
役員改選では秋葉社長、森友徳兵衛会長以下現行役員は全員重任、さらに業務量の増大に伴い江尻一弥氏(山城屋商店=サプリコいわき)を新任役員(専務執行役)に選出した。
同社は、①共同企画販売②商品開発③共同納品の3つの事業を順調に進めており、東京1カ所での商談で全国に配荷が可能なことから、良質な流通チャネルとしてメーカーから注目を集めている。メンバー社は、第1回の総会の設立時には38社だったが今回の総会では65社に増加。今期(07年5月~08年4月)12社新メンバーを迎える予定だが、すでに5月に3社、7月に2社が加わり、8月には今総会にプレ参加した2社が加わる予定。
ツムラLS、事業方針説明会開き「経営方針」など発表
ツムラライフサイエンスは7月25日、代理店ら約80名を招き、同社初となる「事業方針説明会」を開いた。
古賀社長は今後の方向性について、①企業の基本姿勢として事業存続の目的と価値基準を示した『基本理念』②今後の方向性と理想像を示した『経営指針』③お客・取引先・社員、そして社会の期待に応えていくため全役員・全社員1人ひとりが規範とするための『行動規範』――の3つから構成した経営理念を詳細かつ具体的に解説。
10月からの半年間で組んだ第1期の経営成績(売上高75億700万円、営業利益9億1900万円、経常利益7億4900万円、当期純利益2億3300万円)については、「分社により間接費用が軽減できたことで、設立目標の営業利益段階での黒字継続を達成し、利益段階でも評価できる結果になった。親会社であるツムラの平成19年3月期決算でも、家庭用品事業は前年に続いて営業利益段階の黒字を達成した」と報告するとともに、中期事業目標について「基本は『強みを明確にした事業展開を図ること』で、入浴剤と育毛剤に特化した事業展開を実施するとともに、エクセレント、イノベーションをキーワードにした経営体制再構築にも取り組む」と発表した。
また、「経営管理のリーダーシップ、経営における社会的責任、顧客・市場の理解と対応、戦略の策定と展開、個人と組織の能力向上、顧客価値創造のプロセス、情報マネジメントなどの項目で見直しや改善を図ることで、エクセレントでイノベーティブな会社にする」と表明した。
小林製薬、秋の新製品商談会開催 特設ブースで新製品紹介
小林製薬は7月24日、近畿地区の卸店、販売店を招き「2007年秋の新製品商談会」を開催した。
今秋の新製品は計10品目で、不快な耳なりを改善する内服薬「ナリピタン」、トイレの床やマットのしみつき臭をしっかり消臭するトイレ用消臭ミスト「消臭元しみつき臭の消臭ミスト」、入れ歯をはずした後、口残りする安定剤のベタつき・ヌルつきのない水性入れ歯安定剤「ミズグリップ」などが発表された。今秋の新製品10品目の初年度売上目標の合計は56億3000万円。
会場では今秋の注力製品である「消臭元しみつき臭の消臭ミスト」「ナリピタン」の特設ブースが会場中央に設置され、デモンストレーションが行われたほか、製品ブースでは、眠れない時など素早く溶けて眠気を誘う睡眠内服薬「ナイトミン」、歯間にやさしく入って、歯垢・食べカスをしっかりかきとるL字型歯間ブラシ「Dental Dr.やさしく入る歯間ブラシ」、外出先で衣類についたニオイをすぐに消臭する衣類用消臭ミニスプレー「衣類のどこでもシュット」などが来場者の関心を集めていた。
ライオン、頭髪環境正常化システム提案する「PRO TEC HEAD」発表
ライオンは7月23日、“new30s”を目指す男たちに提案する新・頭皮ケアシステム「頭皮環境正常化システム」を提案する「PRO TEC HEAD」シリーズ4品を発表した。発売は9月12日。
「PRO TEC HEAD」は、20代後半で訪れる男のカラダの分岐点において、自己責任で自分自身をマネジメントするセルフマネジメントをする人のためのメンズソリューションブランド。インバスによる皮脂の除去、アウトバスによる皮脂の酸化抑制の新頭皮ケアシステムを提案する。ネーミングの由来は①プロテクト(守る)②プロのテクノロジーである。ブラシにシャンプーを塗って使うハミガキ・ハブラシの発想を取り入れた。
◎商品概要
「PRO TEC HEADウォッシングブラシ」=先端20μmの「超極細毛」で、毛穴につまった皮脂をかき出すブラシ▽「同ジェルシャンプー」(医薬部外品)=皮脂除去成分「モノラウリン酸ポリグリセリル」配合のジェルが、毛穴に詰まった皮脂などの汚れまでしっかり落とす▽「同スプレートニック」(医薬部外品)=気になる前に!毛髪保護成分配合。頭皮と髪をダブルケア▽「同インパクトジェット」(医薬部外品)=気になり始めたら!「薄毛の始まり」(髪が薄くなり始めた時)を防ぐ。脱毛シグナルを抑制し薄毛を予防
花王、ビューティケア事業が大幅アップ 平成20年3月期第1四半期業績概況
花王は、平成20年3月期の第1四半期経営成績及び財政状態の概況を発表した。
同社グループは商品の高付加価値化を進めた結果、各事業は概ね順調に推移。また、カネボウ化粧品の連結期間が、前年同期の2カ月間から3カ月間となったこともあり、売上高は前年同期より12.1%(為替変動の影響を除くと実質10.2%)増加して3182億円となった。
利益面では、原材料価格上昇の影響を受けたほか、成長のためのマーケティング費用を増加させたが、売上増加に伴う利益の増加やコストダウン活動などにより、営業利益は前年同期と比べて14億円増加して256億円、経常利益は254億円(対前年同期9億円増)、四半期純利益は130億円(対前年同期1億円増)となった。
セグメント別概況を見ると、コンシューマープロダクツ事業の売上高は、前年同期に対し11.8%増加し2642億円。ビューティケア事業の売上高は、前年同期に対し16.7%増加し1532億円。ヒューマンヘルスケア事業の売上高は、前年同期に対し8.3%増加し462億円。ファブリック&ホームケア事業の売上高は、前年同期に対し3.8%増加し647億円。 ケミカル事業の売上高は前年同期に対し13.2%増加し619億円。
2007年8月1日号 記事一覧
会合・発表会
- 大王製紙、新会長・社長就任披露に関係者約1200人を招く
- 日本薬業連絡協議会が定例合同会見開く 各協会の現状を報告
- シャボン玉石けん、「第27回シャボン玉会」開き約180人が参加
- ユニ・チャーム、大阪で秋の新製品発表会開き、営業方針など説明
経営・施策
- 原材料価格高騰 中小メーカーの死活問題に 価格転嫁やりぬく気構え必要
- JACDS、常任理事・委員長人事、事業計画などを発表
製品・サービス
- 花王、「バブ」から新しい香りの詰め合わせ「ふるさと花日記」新発売
- サンスター、Ora2ステインクリアペーストに新フレーバー2品追加
- ライオン、「CHARMY泡のチカラ」に地中海風オレンジの香りを追加発売
- P&G、柔軟剤入り液体洗剤「ボールドフレッシュジェル」を改良新発売
- P&G、新ヘアケア「h&s」会見詳報 最大級のマーケ投資で新たな価値創造
- 資生堂、セルフスキンケアブランド「アクアレーベル」から美容液新発売
- カネボウ化粧品、百貨店専用「ルナソル」からスキンケアシリーズを追加
- ジュリーク、自然派化粧品を今秋にブランドリニューアル
- ユニリーバ、50歳以上の女性に向け「ダヴ プロエイジ」新発売
- 花王、エッセンシャルダメージケアからヘアパック2アイテムを新発売
- ユニリーバ、「ラックス」ブランドシェア首位独走
- ファンケル、無添加総合美容液を通販・直営店舗で発売
- エステー、「エアウォッシュトイレCUBE」など秋の新製品発売
- ライオン、F&Fダメージエイドシャンプー&トリートメントにポンプ追加
- P&G、ブラウンから電気シェーバー「コントゥアプロ」新発売
- ユニリーバ、「ラックススーパーリッチシャイン」を改良
- 花王、デパート専用「est」から秋のベースメーク品新発売
- ライオン、「キレイキレイ」10周年 薬用ハンドソープ総計3億個を突破
- 資生堂、ベネフィークセオティから秋冬の新口紅新発売
宣伝販促
- 電池工業会など、プロ野球の「最優秀バッテリー」予想キャンペーン実施
- マスターフーズ、「シーザー」「シーバ」のブランドサイトをリニューアル
- ユニチャーム、プレママ向けコミュニティサイト「プレママタウン」オープン
決算
- 小林製薬、平成20年3月期第1四半期業績は売上高627億円に
研究・開発
- ポーラ研究所、「ハスカップ果汁」に疲れ目に効果的なアントシアニン含む
調査・統計
- 石洗工19年1~5月期販売統計 皮膚用洗浄剤・合成洗剤が回復傾向
- コンビニ19年6月度販売統計調査 売上減も来店客数は伸長
- ドクターベルツが調査 女性の気になる肌症状は「シミ・ソバカス」
訃報・葬儀
- 伊勢半社主・澤田亀之助氏が逝去 享年92歳
時評・コラム
- 時評 男性専用シャンプーに注力
- 泡沫 大先輩の壮絶一代記に幕
- 日雑談 「少子化」は豊かさの代償 ローマ帝国も同じ道
- 紙上ブログ 男のマラソン体験記② 暑さの克服が鍵に
その他
- マッチ時報第339号
特集 【暑中号②】
- ヘアケア市場は新たな段階 スーパープレミアムブランドが続々導入
- 上半期トイレタリー用品市場 高付加価値戦略で単価アップが奏功
- 子育て応援店舗「ハッピーローソン」、横浜・山下公園にオープン
- 日石工組・瀧山理事長インタビュー 深刻化する原材料高騰化問題を考える
- 特別講演 国家予算から見た医療政策への提言 向井治紀氏
- ラップ市場、夏秋の需要拡大に期待 価格安定も原料高は深刻
- 旭化成HP、地域性重視した施策展開 「サランラップふるさと自慢」展開
- 宇部フィルム、「ポリラップ」豊富なラインアップで展開
- ライオン、「リード」シリーズを積極拡販 店頭・サイトで訴求
- 日本製箔、両面カラー「キッチンフード美感」新発売
- エステー、「ジッパーズ」使用シーン拡大図る
- リケンテクノス、高品質「リケンラップ」で幅広いニーズに対応
- 日本デキシー、付加価値ペーパーウェア「てのりくま」シリーズなど展開
- クレハ、「NEWクレラップ」ブランド力を強化
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