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2007年6月6日号掲載記事より

大王製紙、井川意高次期社長が会見 「若さを行動力に転換」

大王製紙、井川意高次期社長が会見 「若さを行動力に転換」

 大王製紙は5月24日、社長交代記者会見を開き、5月18日開催の取締役会で次期社長に内定した井川意高代表取締役副社長・社長補佐・社長特命担当が抱負などを述べた。
 井川次期社長は、「入社数年後から役員を務めており、以来常務、専務、副社長を経験した。副社長としては9年間の経験があり、経験不足はない。むしろ、この若さを現場に近いところでの行動力に転換できればと考えている。個人的には次の3つの方向性・目標を持っている。1つは『過去最高益の更新』で、平成15年に過去最高益を達成しており、できるだけ早く達成したい。2つ目は『有利子負債の削減』で、過去5年間で1000億円を削減してきたが、向こう5年間でも同程度を削減、有利子負債比率を競合企業並みにしたい。3点目が『売上高5000億円』の達成で、これがなければ利益目標、有利子負債削減が難しくなる。原材料費の高騰など、業界を取り巻く環境は厳しいが、当社が置かれているポジションから見ると生産余力はあると考えている。各分野で丁寧にニーズの掘り起こしを進めれば、価格競争以外で開拓していくことができる分野、利益を上げて成長していく分野は残っている。現状、当社は各カテゴリーで上位を狙える位置につけており、現状では売上げ500億円を計上する規模にまで成長、収益状況も良い。小売業では採用ブランドを絞り込む傾向にあるが、これに勝ち残るべく、カテゴリートップを目指して営業に注力する」と語った。

家庭紙工業会定時総会 新会長に酒井一裕日本製紙クレシア社長が就任

家庭紙工業会定時総会 新会長に酒井一裕日本製紙クレシア社長が就任

 日本家庭紙工業会は5月24日、第3回定時総会ならびに理事会を開き、次の人事を決定した。(敬称略)
 会長=酒井一裕(日本製紙クレシア社長)▽副会長=加村喜久男(王子ネピア社長)、佐光正義(大王製紙専務)、石川省三(カミ商事常務)、黒崎暁(信栄製紙副社長)、田北裕之(九州家庭紙工業組合理事長・大分製紙社長)▽ティシュペーパー委員会委員長=鹿野秀人(日本製紙クレシア常務)▽トイレットペーパー委員会委員長=黒崎暁
 酒井新会長は、総会後の全国家庭紙同業会連合会との合同懇親会の席上、「現在、小売業のバイイングパワーは強く、流通優位メーカー劣位という状況の中、価格修元は思うようにいかないのが実情だ。店頭には、価格対応させられたレギュラー製品やセカンドブランド品が並んでいるが、これを解消するためには、私たちの製品が“赤字を余儀なくされる客寄せ製品”から脱却し、“高付加価値製品”だと認められる必要がある。消費者が満足する付加価値製品を創ることが、再生産可能な価格への修復に繋がる。
 おかげさまでティシュペーパー、トイレットペーパーは、ともに生活必需品として確実な需要に支えられている。従って我々メーカーには安定供給することの責任と、モノを作っているという強みがあることから、今般の価格復元は、自信を持って挑戦してきたい」とあいさつした。

ライオン、マレーシアに「MES」生産工場 製造販売の子会社設立

ライオン、マレーシアに「MES」生産工場 製造販売の子会社設立

 ライオンは、5月31日開催の取締役会において、パーム油を原料とする植物由来の界面活性剤「MES」(アルファスルホ脂肪酸メチルエステル塩)を製造販売する子会社「ライオンオレオケミカル(マレーシア)」を、マレーシア・ジョホール州に設立することを決め、今後、総額100億円を超える設備投資を行って新工場を建設し、年産10万㌧規模の「MES」を外販する予定(これは洗浄成分の量として、日本での1年間の衣料用洗剤需要の1.5倍を賄う量)。第1期としては43億円の設備投資により、年産2万5000㌧規模の生産工場を建設し、08年12月から事業を開始する。
 同日午後から、藤重貞慶社長ら出席のもと、東京・茅場町の鉄鋼会館で重工クラブ及びLPCとの共同記者発表会を行ったが、今回の決定について藤重社長は、「MESは“次世代型洗剤原料”として、世界の標準規格にも成り得ることから、大型事業への着手となる」と説明。さらに同社が中期経営計画の中で、環境対応先進企業を目指すことを企業ビジョンとして、環境中期3カ年計画を策定し、5つのテーマを柱とした“エコライオン”活動と取り組んでいることなどを報告した。

クラシエHP、新社名誕生記念キャンペーン展開

クラシエHP、新社名誕生記念キャンペーン展開

 7月1日、カネボウトリニティHDから、新商号・新商標の「クラシエ」でスタートする同グループは、全社挙げて新社名の認知・浸透を推進中だが、既に6月1日より前倒しでスタートしたクラシエホームプロダクツ(KHP)は、6月中旬から主要販売店頭で新社名「クラシエ」をアピールする“クラシエ誕生記念キャンペーン”を実施していく。
 クラシエ誕生記念キャンペーンの目的は、新社名の登場感の高揚と、認知・浸透強化を図ることで、キャンペーンタイトルは「ようこそ、あたらしい暮らしへ。Kracieキャンペーン」。店頭展開の内容は①キャンペーン商品として新社名「クラシエ」誕生記念セット(いち髪トライアルセット、いち髪シャンプー詰替用記念品、同コンディショナー詰替用記念品、ナイーブ新社名記念ボディソープ詰替30%増量、同シャンプー&コンディショナー詰替30%増量、同洗顔フォーム30%増量など)を新発売。
 さらに、新社名記念オープン懸賞キャンペーンの実施(応募期間―6月4日~7月31日)では、当選景品として①エコ&快適な暮らしへ、省エネ家電選べる2点セット=10名、②Wチャンス賞として、クラシエオリジナルエコトートバッグ入りのKHP商品詰合せセット=3000名。また、店頭装飾イメージにクラシエボードや各種POPツールを用意。

ホーユー、ヘアカラーの歴史などを一堂に会した展示会開催

ホーユー、ヘアカラーの歴史などを一堂に会した展示会開催

 ホーユーは85周年記念行事の一環として、5月25日~6月28日までの35日間、名古屋市内のセントラルパーク「パークスクエア」で、ヘアカラーの歴史とヘアカラーの楽しさを伝える展示会「Color your heart Museum」を開催しているが、初日の5月25日は、オープニング式典に、同社契約タレントのベッキーが水野新平社長や水野金平会長とテープカットを行い、テレビ局や新聞社など多数のマスコミ関係者が取材した。
 ベッキーをモデルにしたヘアシミュレーションも行われ、この時間帯はプレス以外の入場規制がかけられたにもかかわらず、通りがかりの人達が大量に会場を取り巻き、ごったがえす場面もあった。展示期間中の土日には、カラーに関する専門家や名古屋の人気モデルを呼んでのセミナーやトークショーなども行い、まず地元から同社とヘアカラーリング商材のPR発信を図る。
 テープカット前には、水野社長があいさつし、「85周年を迎え、日本のヘアカラーリング文化のパイオニアとして、またヘアカラーリング剤のトップメーカーとしての歴史と歩みの集大成を、より多くの方々にご覧になっていただき、まだまだ若い文化としてのご理解を得るとともに、1人でも多くの方がヘアカラーリングの楽しさを知ってもらうのが狙い」と語った。


2007年6月6日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日石工組、通常総会開く 「各社協力して現状突破を」
  • 全日本ブラシ工組が通常総会 「組合発展に向け支援を」
  • 日石工組東日本支部、研修会実施し花王すみだ事業場を見学
  • 店技研クラブが総会開催 「棚割・商談の場として活動を展開」
  • 家同連・東家同が総会開く 北村理事長が再選

経営・施策

  • 小林製薬、ユニ・チャーム高原豪久社長を独立委員会委員に追加
  • ライオン、年間CO2排出量603㌧削減 チーム・マイナス6%参加で
  • 資生堂、新しい健康管理基本方針を策定 4つのテーマ中心に健康施策展開

製品・サービス

  • 日本ロレアル、メイベリンNY新製品発表 マスカラ、アイライナーなど
  • PRページ サンスター オーラルケア市場を魅力ある市場に
  • P&G、液体洗剤「アリエールイオンジェル」を改良新発売
  • アメーズユーP、セイシェルオードトワレを新発売
  • シック、女性用ディスポカミソリ対象に消費者キャンペーン実施
  • ユニ・チャーム「ウェーブ」、ハワイの旅プレゼントキャンペーン実施
  • ユニリーバ、営業車をハイブリッド車に切り替え CO2排出量削減へ
  • 王子ネピア、ネピアティシュ35周年“昭和”復刻版を限定発売

宣伝販促

  • P&G「パンパース」赤ちゃんの世界を体験!イベント開催
  • サンスター、VO5新製品発売で“巻き髪LOVERS”キャンペーン展開
  • ユニリーバ、「ドメスト」新CM放映 「バイ菌」の名付け親募集も

人事・組織

  • アークランドサカモト、新社長COOに坂本勝司氏が就任
  • 日本製紙クレシア、6月20日付けで役員人事、関連人事を発表
  • エビス、6月1日付けで役員人事を発表

決算

  • キタムラ、3月期決算は大幅な増収増益に
  • シャディ、決算説明会開く 修正予算比をクリア

研究・開発

  • サンスター財団、世界歯科衛生士賞を創設 第1回の受賞者を発表

調査・統計

  • ライオン、児童の生活習慣と「決める力」の関連性を調査
  • チェーンストア19年4月統計、初夏物が不調

イベント・展示会

  • ビューティーワールドJ、大盛況のうち閉幕 次回は08年5月に開催
  • 14日に地域卸活性化セミナー開催 卸・メーカーに多数の参加呼びかける
  • ライオンなど学童歯みがき大会開く 「決める力」の大切さ学ぶ

施設・店舗

  • プロロジス、免震物流施設が特許登録 新技術「抗頭免震工法」を適用

時評・コラム

  • 時評 “細脈流通”は貴重な業界財産
  • 泡沫 “国益優先”の経済活動とは
  • 斜凡珠 2006年度縮刷版CD-ROM完成 過去の自社情報収集に寄与

その他

  • ディアゴスティーニ、「ピーターラビットコレクション」を創刊

特集 【ペット関連】

    特別企画

    • ペット関連市場 関連商材の日用品化進展 室内飼育増でニオイ対策課題に
    • ライオン商事、安全で高品質な商品を開発
    • ユニ・チャームペットケア、「ペットのニオイ一発消臭」を新発売
    • マース、小型犬特有のDNA配列の確認に成功
    • 花王、「ワンだふる健康ボディ」シリーズを新発売
    • ジョンソントレーディング、「ジョイペット」「立入禁止」から新製品発売
    • 東芝CM、ペットTシャツなど当たるキャンペーン実施
    • エステー化学、電池の消臭プラグにペット用を追加
    • ニトムズ、「コロコロ」がペットの毛取りアイムとして定着
    • ジャペル、蓄積されたノウハウでペット関連商材の販売促進をサポート
    • ホームテック、ペットリフォーム専門のショールームを展開
    • フマキラー、「犬猫まわれ右スプレー」「同粒剤」を発売

    特集 【薫香・ローソク】

    • 線香市場 予断許さぬ原材料価格の高騰 価格改定は各社の取り組みで浸透
    • ローソク市場 原料高騰で業界に深刻な影響 市場は前年並みキープ
    • 「100万人のキャンドルナイト」夏至に全国各地で開催
    • 全日本ローソク工業会 鳥居会長に聞く 「価格改定へのご理解を」
    • 日本香堂小仲社長インタビュー 線香を通年商品として定着化
    • 巣鴨地蔵通り商店街の小売事情 値上げ後も需要は前年並みに
    • 淡路島の線香メーカー、仏パリでキャンペーン JAPANブランド育成へ
    • カメヤマ新庄社長インタビュー ローソク市場拡大に向け取り組む
    • 栃木県の線香産業は今 苦境の中で生き残り模索 伝統文化として位置づけ
    • 梅栄堂、創業350周年記念キャンペーン実施 特別記念品を発売
    • 孔官堂山下本部長インタビュー 1ランク上の製品をユーザーに提案
    • キャンドルジュン氏、キャンドルオデッセイ2007を東京で開催
    • こもりコーポレーション小森社長 価格改定浸透後の荷動きに注目
    • ニホンローソク、短時間用ローソクプチシリーズを新発売
    • 梅薫堂、備長炭麗シリーズから進物用を新発売
    • 東京ローソク製造塩田社長 日常使いのキャンドル商品を展開
    • 鳥居ローソク本舗、高級蜜蝋ローソク「六角和型・蜜蝋 茜」発売
    • 誠寿堂、「ぷれみあむ紫紅梅」「うらわか・咲く春香」を新発売
    • 薫寿堂、「八十八夜(微煙タイプ)」「抗菌香」を新発売
    • マルエス、花柄模様の「華和」(はななごみ)シリーズが人気 
    • 敷島線香、ミニ寸「花小町」新発売 3つの特長が好評
    • らいたあ 「線香・ローソク」伝統守り伝えるため 本来の意味を知って
    • 東亜若松、「富士錨印ローソク」5分/10分ローソクが好調
    • 天昇堂、「ポプリ花心地Rose」が安定した動き見せる


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。