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2007年5月23日号掲載記事より

パルタック、松江共和物産と合併契約締結 期日は7月1日

 メディセオ・パルタックホールディングスは、5月14日開催の取締役会で、連結対象の完全子会社であるパルタックを存続会社とし、パルタックの完全子会社である松江共和物産を解散会社として、両社が7月1日を期して合併することを決議し、パルタックと松江共和物産の両社は同日付で合併契約を締結した。合併の方法は吸収合併方式で、解散会社の権利義務は、存続会社のパルタックが包括承継する。

P&G、泡で出てくるタイプの台所用洗剤「スーパー泡ジョイ」新発売

P&G、泡で出てくるタイプの台所用洗剤「スーパー泡ジョイ」新発売

 P&Gは、台所用洗剤ブランド「ジョイ」から、新技術で従来より3倍働く洗浄パワーを持った、泡で出てくるタイプの「スーパー泡ジョイ」を6月下旬から全国新発売する。
 台所用洗剤に対するニーズの中で、「泡で出てくる」ことは、約80%以上の消費者が持つ大きいニーズであることが同社調査からも判明しているが、「洗浄力の強化」に関しても引き続き大きなニーズとして存在しており、使用時に何度もつけ足すことは面倒で、洗浄力の高い泡が長続きしてほしいと消費者が強く感じていることがわかっている。
 「スーパー泡ジョイ」は、こうしたニーズを満たす、従来のジョイの3倍優れた洗浄力を発揮する泡タイプの台所用洗剤。これまでより油汚れに吸着しやすい新洗浄成分と、頑固な汚れを細かく粉砕し泡を長続きさせる技術「マイクロエマルジョンテクノロジー」によるもの。これらがボトルから作り出される理想の泡を通じて、油汚れに効果的に作用し、つけ置き洗いやごしごしこすることなく楽に皿洗いができる。台所に置いたまま、容器を持ち上げる必要のないポンプタイプを採用し、2重の細かいメッシュ構造を持つポンプから、きめ細かくクリーミーで理想的な泡が出て、スポンジの上であわ立てる必要がない。
 また、油汚れを洗った後でも、スポンジをもむと白い泡がよみがえるので、つけたさなくても理想の泡が長続きして一気に洗える。本体250㍉㍑、詰め替え用400㍉㍑各オープン価格。

パルタック、売上・利益ともに計画上回る 連結決算を発表

 パルタックが好調だ。07年3月期の実績は、売上高が計画を53億円上回る4798億円、営業利益も74億円で計画より6億円上乗せした。経常利益も83億円で計画をクリア。経費面でも販管費は391億円(売上比8.14%)で、計画の8.27%を下回る好結果となった。
 同社は5月9日のRDC堺の稼動で、化粧品、日用雑貨とヘルスケア事業の物流統合を完成させ、さらに営業スタッフも同事業の統合により移籍した200名とパルタックの800名、合計1000名規模のセールスフォースが誕生し、さらなる躍進を図っている。
 5月15日に行われたメディセオ・パルタックホールディングスの連結決算記者会見で、パルタックの業績について、三木田國夫副社長・パルタック社長は、ドラッグストア、ホームセンター向けの出荷が好調に推移したこと、従来のパルタックの日用品化粧品事業が計画を上回ったこと、また、資生堂「TSUBAKI」がヒットしたことも売上に貢献したことなどを挙げ、ヘルスケア商品もほぼ計画通り推移したことを報告した。リテールサポートでは平成10年からソリューション提案を進めており、ドラッグチェーンを中心にリテールソリューションの専任部隊が小売業の坪当たりの売上、粗利額アップ、店内コストの削減のための支援、商圏分析のための支援などに力を入れているが、ヘルスケアが加わったことで、幅広い提案が可能となりそうだ。
 09年3月期の見通しは、売上高5280億円、営業利益78億円、経常利益85億円、当期純利益50億円。
 一方、メディ・パルHDの07年3月期決算は、売上高2兆1667億6200万円(前期比112.8%)、営業利益277億7600万円(同134.8%)、経常利益415億7400万円(同127%)、当期純利益191億500万円(同91.7%)となり、国内卸売業として初の売上高2兆円を超えた。当期利益の減益は、質の高い改革実行のための投資などによる。

小林製薬、9期連続増収増益を達成 買収防衛策導入を決議

小林製薬、9期連続増収増益を達成 買収防衛策導入を決議

 小林製薬は5月14日、平成19年3期決算記者発表会を開き、9期連続の増収増益を達成したことを発表。また、同日付けで同社株式の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)の導入を決議したことを明らかにした。
 同社の19年3月期連結業績は、売上高2570億2200万円(前年同期比4.1%増)、営業利益180億2900万円(同6.8%増)、経常利益150億1200万円(同0.9%減)、当期純利益82億9700万円(同11.0%増)で終了、9期連続の増収増益を達成した。
 主要3事業の業績については、同社の利益の約9割を計上する家庭用品製造販売事業はかねてからの目標であった1000億円を突破。昨年は35品目(栄養補助食品は除く)の新製品を発売し、中でもおなかの脂肪の分解・燃焼を促す内服薬「ナイシトール85」(発売から期末までの売上高が35億円)、嫌な生活臭をイオン消臭する芳香消臭剤「クリエアー」、洗い立ての気持ちいい香りで清潔感のある空間にする芳香消臭剤「消臭シャボン」などのヒットが業績拡大に大きく寄与した。また、今後の成長戦略の核となる海外事業(主に北米、中国、欧州)は、カイロを中心に伸長、特に北米では昨年ヒートマックス社を買収したことにより、今期は単年度黒字化を見込んでいることを発表した。
 一方、同日付けで同社株式の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)が発表された。これは同社株券等の保有割合が20%以上となる買付行為及び所有割合が20%を超える公開買付を対象としたもので、同社取締役会が友好的な買付行為であると認めた場合を除き、大規模買付者に対して情報提供を要求し、取締役会が情報の評価・検討(外部専門家等で構成された諮問機関として「独立委員会」を新設)を行う。
 その結果、同社の企業価値及び株主共同の利益を損なう恐れがあり、対抗処置を発動することが相当であると判断した場合、同社が定める割当期日における株主に対して「新株予約権の無償割当」を行うなどの対抗処置を発動するというもの。

あらた、3月期連結決算の業績予想を修正 売上高・経常利益は順調

 あらた(畑中伸介社長)は、平成19年3月期の通期連結業績予想を修正した。
 売上高は5116億円の予想に対して、2.1%増の5221億3100万円に上方修正、対前期比では14.5%増となる。経常利益は14億円の予想に対して8.8%減の12億7700万円に修正、ただ対前期比では22.7%の大幅増となり、順調に推移したといえる。だが当期純利益は3億円の予想に対して、39%減の1億1700万円に修正、対前期比では14.1%減と予想を下回る見込みとなった。

マンダム、決算は増収減益に ムービングラバーワックスが大成功

マンダム、決算は増収減益に ムービングラバーワックスが大成功

 マンダムは5月14日、平成19年3月期決算説明会を開き、次のように報告した。グループ全体の売上高は、計画比1.3%増の512億5000万円(前年同期比6.9%増)を達成した。グループ売上高を単純合計すると584億9100万円(同5.8%増)になる。
 売上高の推移を地域別に見ると、国内はマンダムの15億3300万円の増収などで360億2500万円(同2.9%増)を達成。海外では一部の地域を除いて販売を伸ばし、152億2500万円、同17.8%増を記録し、売上高構成比でも29.3%と、目標の30%に接近。
 重点ブランド別売上高は、「ギャツビー」276億5900万円(同12.8%増)、「ルシードエル」40億7500万円(同5.8%減)で、カテゴリー別では「フェイス&ボディ」132億4300万円(同4.9%増)、「ヘアカラー」55億500万円(同6.9%減)、「女性コスメ」51億7600万円(同7.6%増)、「その他」345億6600万円(同8.2%増)となった。
 一方、利益は営業利益51億9500万円(同14.3%減、国内32億8800万円、同25.2%減/海外19億400万円、同14.5%増)、経常利益51億900万円(同16.5%減)、当期純利益24億8800万円(同19.7%減)で、その結果、ROE6.1%、EPS104.28円、DOE3.5%、配当性向57.5%となった。
 今期の目標は、通期連結売上高545億円、営業利益61億円、経常利益59億円、当期純利益30億円で、国内では、女性コスメ事業で市場本格的参入の基盤づくりの最終段階に取り組むとともに、「ギャツビー」に改良品を投入して夏シーズン品の売上げを拡大。ヘアカラーカテゴリーはさらに強化する方針で、発売が約2年間遅れている女性白髪用ヘアカラーは“アンチエージング”をコンセプトにした開発中。


2007年5月23日号 記事一覧

会合・発表会

  • 東京卸組合が通常総会開催 「地域卸復活への道を目指して」

経営・施策

  • ライオン、環境中期3カ年計画を策定 CO2の独自削減目標定める
  • P&Gが組織再編 ビジネスニーズの変化に対応する組織構造に

製品・サービス

  • PRページ ライオン スッキリ清潔、爽快ハミガキ「デンタークリアMAX」
  • ライオン、「バルサン氷殺ジェット」発売2カ月で計画の2倍の売上げ
  • ライオン、「CHARMY泡のチカラ」「トップ風合い感」が好調に推移
  • ユニ・チャーム、「マミーポコ」リロ&スティッチ起用で限定品
  • 桐灰化学、業界初の熱中対策専用品「熱中対策」シリーズを積極展開
  • マックスファクター、SK-Ⅱから新保湿ライン「アクアフィジックス」発売
  • 資生堂、ホワイトルーセントから薬用美透白マスク発売
  • モメンティブPM、化粧品用エマルジョンを発表
  • 花王、トータルメイクアップブランド「オーブ」から秋の新製品
  • マンダム 「クレージュ」からネイルカラーとパウダー2種新発売
  • ドクターベルツ かさつきや紫外線から唇を守りうるおい持続する口紅発売
  • ドクターエルウィン ベーシックスキンケア「ドクターエルフィン」を刷新
  • 花王、サクセスからWリンス成分配合の薬用シャンプー新発売

人事・組織

  • マスターフーズが新社名発表 グローバル企業ブランド「マース」に
  • アルフレッサHD、子会社含む役員人事を発表
  • CFSコーポ、営業力強化のために組織変更実施 人事異動も発表

決算

  • セイジョー、シブヤ薬局との合併効果で売上げ伸長 中間決算を発表
  • 攝津製油、3月期決算は増収増益に
  • アルフレッサHD、連結決算は増収増益 日本アクセスと業務提携

研究・開発

  • EPCglobal、電子タグ実証実験第1フェーズが完了

調査・統計

  • P&Gがセミナー開催 「トリートメントの使用率」は日本が圧倒的

イベント・展示会

  • 国際モダンホスピタルショウ、7月に東京ビッグサイトで開催
  • マックスファクター、恒例のビューティカウンセラーコンテスト開催
  • 化粧品産業技術展が横浜で開催 原料メーカーなど多数出展

時評・コラム

  • 時評 バイオ燃料と植物油価格の変動
  • 泡沫 「創立の精神」今も失われず

その他

  • マッチ時報第337号
  • P&G、プリングルズからインディアンカレー味など新発売
  • 日経新聞社、「第17回地球環境技術賞」公募を開始

特集 【ヘアケア】

    特別企画

    • ヘアケア市場 高付加価値・高価格品が牽引 市場拡大続く
    • 花王 マチュア世代の女性に満足を 新プレミアム「セグレタ」発売
    • P&G プレミアムヘアケア「パンテーンクリニケア」新発売
    • 資生堂 「TSUBAKI」計画比180%の初年度出荷を達成
    • 大島椿 ヘアケア2シリーズでトータルケアを提案
    • カネボウHP 信頼されるKHPブランドへ
    • ヘアカラーリング市場 白髪用は安定、黒髪用が苦戦
    • ダリヤ河合副社長インタビュー 市場先行の土台作りを推進
    • ホーユー ビゲン香りのヘアカラーに新色ナチュラリーブラウン追加
    • 日本合成洗剤 「ウインズ」シャンプー&リンスが好調に推移
    • 牛乳石鹸共進社 「カウブランド無添加」ヘアケアシリーズが大幅伸長
    • せっけんシャンプーが安定推移 高い収益性で流通からも好評
    • ライオン F&Fダメージエイドから機能性美容液シリーズを積極展開
    • 本島椿 「本島椿 純椿油」が好調なスタート切る
    • マンダム ギャツビーナチュラルブリーチカラーを全面改良
    • サラヤ ヤシノミの自然派ダメージケアシリーズ3品を改良
    • サンスター VO5ヘアスプレイに「カールキープ」を追加
    • 東邦 「桃湯物語」豊かなあわ立ちと仏・グラース産の香りでリラックス
    • ユニリーバが調査結果発表 カラーリングしたい女性は約9割に
    • ユニリーバ バリアント戦略導入し「ラックスカラーシャイン」を新発売
    • コーセーコスメポート ヘッドスパ発想の新「サロンスタイル」発売
    • ミヨシ石鹸 無添加せっけんシャンプーなどヘアケア2ラインに注力


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。