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2007年4月4日号掲載記事より

資生堂、07年度営業利益率8%必達を目標に 経営方針など発表

 資生堂は3月27日、同社が“100%お客様志向”の会社に生まれ変わるべく、05年度からスタートした「3カ年計画」の最終年度となる07年度以降における、新たな経営・営業・マーケティング方針について説明した。
 前田社長は07年度の経営方針について、①3カ年計画の仕上げの年として営業利益率8%の必達②次期3カ年計画の準備を整える年として、全社挙げてグローバルコンペティターに伍して戦えるための変革のシナリオを描き切る--の2点を達成するため、活動における要素の全ての質を高めていくことだと述べ、国内の化粧品事業においては、導入後絶大な支持を得ている3つのメガブランドの育成が最大の課題とし、さらに海外事業も、地域・国・都市別の質の高い販売戦略を展開していくことが重要だと説明した。
 07年度の基本的な営業方針については、①新たなる協働取り組みづくり②マーケティングと連動した取引体系③ブランド削減と配置の見直し④営業サービスレベルの向上⑤営業活動の質の向上との取り組みを行うとし、一方、チャネル政策として専門店(地域密着のソリューション)、組織流通(中央集権とオペレーション)、デパート(店別対応とディベロップメント)、ホールセール(役割分担と機能連携=役割評価に対する取引体系)と取り組むという。また、07年度マーケティング方針は、課題として「ブランド戦略の進化+既存ブランドの育成」=1つひとつのブランドを太く強く育て、光り輝かせる、「愛用者との関係強化」=花椿CLUBを始めとする愛用者サービスの見直し、「宣伝・販促展開の強化」=ブランド別に効果・メリハリを効かせた展開を行う、を挙げて取り組んでいくと述べた。

花王、マチュア世代向け新ヘアケアブランド「セグレタ」発表

花王、マチュア世代向け新ヘアケアブランド「セグレタ」発表

 花王は3月29日、大人のための新ヘアケアブランド「セグレタ」を発表した。
 尾崎元規社長は、「昨年から『商品の高付加価値による利益ある成長の達成』というトータルの目標の下に、中でもビューティケア事業の成長の加速を最重点施策としている。プレミアムヘアケアシリーズ『セグレタ』は、同事業の本年度の最重点商品として位置づけにある。美容意識の高いマチュア世代の女性をターゲットに、この世代の女性が機能と情緒の両面において、真に満足していただける商品を目指した。このターゲット女性の価値観や髪への想いを深く掘り下げ、髪のベネフィットを開発するとともにブランドの世界観を創り上げた。花王グループの総力を発揮し、ブランド育成に努めていく」と語った。
 「セグレタ」のブランド名はイタリア語の「秘密」に由来。パッケージデザインは夜会ドレスをまとった女性のボディラインをイメージしたフォルム。イメージキャラクターには80年代のスーパーモデルブームを牽引したクリスティ・ターリントンを起用。テレビCM、雑誌、WEB、イベントなどを積極的に実施し新市場の創造を目指す。4月27日発売。

プラネット、中間決算説明会開催 売上高5.8%増に

プラネット、中間決算説明会開催 売上高5.8%増に

 プラネットは3月22日、平成19年7月期中間決算説明会を開き、同期の決算内容並びに重点施策、中長期戦略などについて玉生社長が説明した。(カッコ内前年同期比)
 中間決算の売上高は12億800万円(5.8%増)、売上総利益6億2100万円(6.4%増)、営業利益2億1900万円(0.7%減)、経常利益2億2700万円(0.7%増)、中間純利益1億4800万円(同13.4%)となった。事業別の売上高は、EDI事業9億9700万円(2.8%増)、データベース事業1億6400万円(3.6%)、その他事業4600万円(262.4%増)。主力事業のEDI事業が順調に推移、データベース事業、その他事業も拡大した。
 通期業績予想は、売上高23億5000万円(3%増)、売上総利益11億9000万円(2.1%増)、営業利益3億7500万円(16%減)、経常利益3億7000万円(19.4%減)、純利益2億3000万円(11.8%減)。経常減益の要因は、次世代EDIとGDS(グローバルデータシンクロナイゼーション)など新しい流通基盤が整備される予定で、そのための実証実験に積極的に参加する先行投資の増加によるもの。
 中長期戦略は、インフラとしての責務を果たすことに注力、また、流通全体でのプラネットの認知度をさらに上げるための広告宣伝の強化、関連団体・ユーザー各社との連携・折衝の継続。テキストデータからマルチメディア、レガシーシステムからオープンシステムへのサービス、次期EDIサービス、事務合理化から情報系、B2BからB2E、B2Cなどへの展開を進め、プラネットサービスをさらに発展させる。

ライオン、オキナワモズク抽出物に脱毛シグナル「NT-4」抑制効果を確認

ライオン、オキナワモズク抽出物に脱毛シグナル「NT-4」抑制効果を確認

 ライオンは「脱毛シグナルNT-4」に注目して研究を進めた結果、①男性ホルモンが「脱毛シグナルNT-4」の作用を強めることを世界で初めて解明し、NT-4の増加が男性型脱毛症の一因である可能性を見出したこと②「オキナワモズク抽出物」を塗布すると、男性ホルモンに起因する「脱毛シグナルNT-4」の生成が抑制され、発毛回復の効果がることを確認したことを発表した。
 同社生物科学研究所では、「発毛促進シグナル」の研究とともに、男性型脱毛症のもうひとつの発症因子として考えられてきた「脱毛シグナル」にも着目して研究を進めた。特に毛成長の阻害が誘導されることが報告されている「脱毛シグナルNT-4」に対する男性ホルモンの関与についての解明および「脱毛シグナルNT-4」を抑制する成分探索の研究に取り組み、新たな知見を発見した。
 次に「脱毛シグナルNT-4」の働きを弱める物質を探索した結果、特に海藻類にNT-4抑制効果の高いものが多いことが判明。さらに、そのNT-4抑制効果の高かったものについて、男性ホルモンを投与することで発毛開始を遅らせたマウスを用いて、試料塗布の有無と毛の発毛遅延を回復させる効果を調べた結果、「オキナワモズク抽出物」にその効果があることを確認した。「オキナワモズク抽出物」を塗布すると「脱毛シグナルNT-4」の生成が阻害され、男性ホルモンによって発毛の遅れた毛周期を正常な状態に回復させる効果があることを確認した。同社は今後、「オキナワモズク抽出物」を用いた育毛剤の年内の発売を目指して研究開発を進めていく。


2007年4月4日号 記事一覧

会合・発表会

  • 東京卸組合、3支部合同でセミナー開催 花王販売高橋社長が講演
  • 石洗工、定例会見開きGHS対応に関する活動内容などを報告

経営・施策

  • ライオン、能登半島地震で輪島市に被災者向け支援物資送る
  • ライオン、取締役・執行役員向けに株式報酬型ストックオプションを発行

製品・サービス

  • シック、クアトロ4フォーウーマンなど夏季限定品を発売
  • ジャックス、「トム&ジェリー2本組」から限定品発売
  • 小林製薬、薬用シミケア剤「ケシミンペン」など新製品・改良品発売
  • オカモト、ゴキブリ駆除剤「インピレスホウ酸ダンゴ」に箱タイプを追加
  • PRページ サンスター、「VO5」「サンスタートニック」から強力新製品
  • 貝印、キッチン用品「リズムdeクックちゅーぼーず」など新発売
  • ライオン商事、「ペットキッス山切りガム」に「超小型犬用」を追加
  • プリンス電機、環境配慮型看板用蛍光灯から9品種を追加発売
  • 貝印、オールステンレス高級洋包丁「関孫六 匠創」新発売
  • ジョンソン、「シャット流せるトイレブラシ」改良新発売
  • P&G、プリングルズから「ベイクドチーズポテト」期間限定発売
  • 花王、爽快バブシャワーから「さわやかライムの香り」を追加発売
  • 資生堂、「化粧惑星」から新スキンケア品とメーキャップ限定品発売
  • ニベア花王、マチュア世代向けフェイスケア「ニベアヴィタル」から新製品
  • 柳屋本店、巻き髪ローションなど新製品・改良品発売中
  • パンゲアオーガニクス、オーガニックボディケアシリーズを本格展開
  • ナガセBC、洗顔料・化粧水など男性用スキンケア商品を発売
  • 花王、「オーブ」からリップグロス新製品「グロスフルーティア」新発売
  • 貝印、専用ブラシ付属のユニークなシェービング用品新発売

宣伝販促

  • アース製薬、モンダミン20周年記念キャンペで「リカちゃん」とタイアップ
  • ホーユー、雑誌GETON!との共同企画でキャラフルボーイコンテスト開催
  • マンダム、木村拓哉出演のギャツビー新CMオンエア

人事・組織

  • 白元、4月1日からの新組織発表 内部統制システム確立へ
  • 日本製紙クレシア、4月1日付けの組織改訂・関連人事を発表

研究・開発

  • ライオン、「ラクトフェリン」の内臓脂肪低減効果を確認

調査・統計

  • 石洗工19年1月度販売統計、洗濯用洗剤の回復目立つ
  • インテージ、国内唯一の消費・小売の両パネルリサーチを実施
  • ポーラ文化研究所、女性の「エイジング」「加齢」の受け止め方を調査
  • チェーンストア19年2月度販売統計、暖冬で張るもの商材が好調
  • コンビニ19年2月度販売統計調査、来店客数増加、店舗売上高1.4%増
  • 電池工業会、06年電池販売実績発表 06年電池市場は好調に推移

イベント・展示会

  • 流通経済研究所、マーケティング戦略セミナー開催し6名の講師が講演

施設・店舗

  • プロロジス、大型物流施設「プロロジスパーク成田Ⅲ」の竣工式実施

時評・コラム

  • 時評 春は桜の花見と黄砂現象
  • 日雑談 高齢社会に浸透するユニバーサルデザイン

連載・講演

  • 物流・ロジスティクス事情⑤ 「なぜ物流に着眼か その3」
  • カテゴリーマネジメント事例発表会講演① ユタカファーマシー羽田洋行氏

その他

  • P&G ビジネス・ビューポイント第15号
  • ポーラミュージアム「アネックス」、企画展カフェトークを18日に開催
  • 花王芸術・科学財団、美術文化・科学技術に関する研究奨励賞受賞者を決定
  • ポーラ美術館、開館5周年記念して2つの企画展開催 プレスデー催す
  • マッチ時報 第335号
  • 花王、音声情報CD「くらしの中のサイエンスお洗たくBOOK版」発行
  • ポーラ財団、伝統文化映画4月の上映会スケジュール発表
  • ビアトリクス・ポター資料館がオープン1周年迎え記念イベント実施中
  • ポーラ化粧品、アネックスで「香水づくり講座」4月に開催

特集 【家庭用包材】

    特別企画

    • 家庭用ラップ、安定価格で推移 価格健全化へ流通が価値認識
    • 旭化成HP、付加価値訴求型の施策を展開
    • クレハ、「NEWクレラップ」を4年連続改良
    • 小林製薬、弁当のあら熱素早く取るジェルシート発売
    • 三井化学ファブロ、カラスに中が見えにくいゴミ袋「散らカラ~ズ」展開
    • エステー化学、保存用品「ジッパーズ」で様々な使用方法を提案
    • リケンテクノス、「リケンラップ」たっぷり100mが好調
    • 日本製箔、ニッパクキャラクターアルミホイルが人気
    • 宇部フィルム、「ポリラップ」でタイムリーな提案推進
    • ライオン、「リード」拡販、ファン拡大に積極策


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。