2007年3月7日号掲載記事より
DgSチェーンのセガミメディクス、セイジョーが経営統合で協議開始
ドラッグストアチェーンのセガミメディクス(大阪市、瀬上修社長)とセイジョー(東京都、塚本厚志社長)は、2月28日に開催した両社それぞれの取締役会において経営統合に向けた協議を開始することに合意、同日付けで覚書を締結したことを発表した。今後は、両社から選出される委員で構成された経営統合委員会を設置し、同委員会において年内の最終契約締結を目指し、経営統合の時期、方法、統合後の運営、事業の展開、その他の細目などについて協議する。
今回の合意に伴い、昨年の資本・業務提携(11月20日付け)時に発表した資本提携(発行済み株式の4.5%を相互に取得する)は実施せず、業務提携については、経営統合委員会で引き続き協議することになった。
両社は昨年11月、今後の環境変化、消費者ニーズへの対応を模索することを目的に、資本・業務提携を行うことで合意していたが、協議の結果、激しい変化にスピードを上げて対応し、潜在的なビジネスチャンスを具現化しながら持続的な成長により企業価値の極大化を図るためには経営統合が最善だとの結論に達した。
今後は、業容の拡大、経営の効率化、コスト競争力の強化を図り、グループ全体のスケールメリットを生かすとともに、セルフメディケーション時代に社会貢献できる企業として、日本を代表するドラッグストアチェーンに発展させることを目指す。
日本医薬品登録販売者協会発足 保険薬局協会とJACDSが事業協力
日本保険薬局協会(今川美明会長)、日本チェーンドラッグストア協会(松本南海雄会長)、日本置き薬協会(河上宗勝会長)の3団体は、2月24日、緊急合同記者会見を開き、①日本保険薬局協会と日本チェーンドラッグストア協会の事業協力について②日本医薬品登録販売者協会など新団体発足について③配置販売業における配置員の教育・研修制度の導入について④薬剤師常駐指導について――の4項目について報告した。
日本保険薬局協会と日本チェーンドラッグストア協会の事業協力については、両協会は2月15日、都内で話し合いを行い、「日本薬業連絡協議会(仮称)及び、日本薬業政治連盟連絡協議会(仮称)の連携」「薬学教育6年生における実務実習受け入れについて」「税制に関する要望事項の検討について」「勤務薬剤師の受け入れ組織の必要性について」「その他共通問題事項」について協力していくことを協議した。
日本医薬品登録販売者協会など新団体発足については、平成21年度から施行される改正薬事法により新資格「登録販売者」制度が誕生するが、登録販売者が勤務する様々な業界団体を統一した「日本医薬品登録販売者協会」を発足させる。同協会は登録販売者養成、登録販売者生涯・継続教育など、新資格者が新制度に機能し、さらに社会に役立つための支援事業を行っていく。当初は任意団体として活動するが、9月までに有限責任中間法人として、組織及び運営体制を再編し、活発な活動を行っていく。
「カネボウ」から「クラシエ」へ 新社名は快適で楽しい“暮らしへ”願う
ホームプロダクツ、薬品、食品など“カネボウ”ブランド3事業を展開しているカネボウ・トリニティ・ホールディングスは、7月1日から商号及びコーポレート商標を社内公募と2度の社員アンケートで決定した「Kracie(クラシエ)」に変更する。なお、ホームプロダクツと食品の両事業については、6月1日より先行して変更される。
新社名「クラシエ」は、“人を想いつづける”という発想から生まれ、「四季の変化やお客様の日々の生活の中で、弊社グループ製品を通じてお客様の心を晴れにする。そんな健やかで、快適な楽しい“暮らしへ”」という全社員の願いが込められて命名された。
小森社長は新社名について、ボリュームからバリューへの合言葉のもと、1年間の改革を通して得られた“顧客志向の起点”をより明確化・鮮明化したものとして、「1日でも早く新社名をカネボウに代わる信頼の証に育て、次の100年を目指したい」と述べた。
一方、中嶋会長は、新社名「クラシエ」のもとで積極粋に顧客起点の商品を開発し、すばらしい社員とともにカネボウの名前で従来獲得できなかった顧客獲得のために、全力を挙げて取り組むという決意表明を行った。
今後の社名変更スケジュールについては、7月までを移行準備期間、7~9月を新社名製品の移行期、10月~12月までを新商品移行切り替え完了期としている。
あらた、新社長に畑中伸介副社長就任へ 若返り図り新経営体制構築
あらたは2月28日開催の取締役会で、4月1日付をもって代表取締役の異動を決議し、 新社長には、代表取締役副社長執行役員の畑中秀介氏が就任。代表取締役会長の大公一郎氏は取締役名誉会長に、代表取締役社長執行役員の伊藤昌弘氏は取締役会長に就任する。
また取締役専務執行役員(営業本部長)の島脇明氏は代表取締役副社長執行役員(同)に、取締役専務執行役員(管理本部長兼内部統制推進室室長)の鈴木洋一氏は代表取締役専務執行役員(同)に就任する。同社では設立当初から経営トップを務めていた大氏、伊藤氏に代わり、若返りを図ることで、新たなる経営体制を構築する。
シャボン玉石けん、新社長に森田隼人副社長が就任
シャボン玉石けんは、3月1日付で、森田光徳社長が相談役に、そして森田隼人副社長が新社長に就任した。森田隼人新社長は、昭和51年生まれ。平成12年に専修大学経営学部経営学科を卒業し同年シャボン玉石けんに入社。13年には取締役に、そして14年には副社長に就任し、現在に至っている。
今回の社長人事について森田光徳相談役は「生涯現役を目指していたが、年齢には勝てず今回の社長交代を決断した。幸い息子の副社長が昨年来、私の代役をこなしており、シャボン玉の経営哲学をしっかりと引き継いでいってくれると信じている。私も今後は相談役として会社を支えていく」、そして森田隼人社長は「弊社は今後もお客様に安心できる商品を提供できるよう、社員一同しっかりと心がけ、より良い商品作りに励んでいく。全国にはまだ『石けん』と『洗剤』の違いを知らない人もおり、そういった人に石けんの良さを伝えていくのは大変だが、一歩ずつでも石けんファンを増やしていきたい。私も好きで、信じて、楽しんでシャボン玉を広めていきたい」としている。
中央ホームズがMDフェア開き77社が出展、264社が来場し盛会に
中央ホームズは2月23日、「2007年春夏中央ホームズマーチャンダイジングフェア」を開催した。第55回を迎えた今回は、新規出展9社を含む77社81小間が出展し、264社の来場を迎えた。
会場では、主催者企画として「既存店売上げを伸ばすために非常に効果的であること」(営業部)などを理由として“新製品”にスポットをあてた企画を用意。会場入り口付近には「新製品特別展示コーナー」を設置するとともに、会場中央には「プレゼンテーションステージ」を用意。ステージでは5社が今春の注力新製品を紹介。またメンバー社・ときわ商会もブース出展して専売品を紹介するとともに、①製品パッケージの基調色をベースにした色別店頭陳列②フェミニンサポート商材③殺虫剤④男性用化粧品などを提案。さらに昨年実施した米国流通視察ツアーのレポートをパネル展示して多くの訪問者の注目を集めていた。
開場前には朝礼が行われ、西形社長は「生活者が欲しい商品を配荷するのは製配販の義務である。メーカー各社は、厳しい目で消費者ニーズに合致した商品開発を進めて欲しい」と述べた。
2007年3月7日号 記事一覧
M&A・設立
- ツルハHD、グループ統一ブランドの開発・販売専門の新会社設立
- 白元、白元加工・白元商事と合併して両社の権利義務の全てを承継
- 中央物産、アケボノ物産と一部事業譲受け契約を締結
会合・発表会
- 全糊連、定時総会開き「伝統ある接着剤を更に品格ある接着剤にしていく」
- 近石工、技術部会開催し花王・ミヨシ油脂から講師招いて講演会を実施
- ユニチャーム、新製品“吸水下着”「ライフリースリムウェア」発表会開く
- ウェ・ルコ、春の新製品発表会開く ISO認証取得も発表
- ユニリーバ里村取締役が会見 「地域卸との関係の再強化進める」
- 石洗工が2月度定例会見 グリセリン研究助成制度を創設
製品・サービス
- pdc、2つのコラーゲン配合した高保湿「ダブルコラーゲン」など発売
- 資生堂、うるおい感アップした「洗顔専科パーフェクトミルクa」を新発売
- SSLヘルスケア、UVケア「コパトーン」からスプレータイプ新発売
- シーボン.、UVカットメイクアップベース「UVシールド」新発売
- PRページ マックス 美肌石鹸「ヒアルロン酸石けん3P」を新発売
- 旭化成L&L、ジップロックコンテナーにミッキーマウスを採用
- ライオン、衣料用中性洗剤「アクロン」にフレッシュハーブの香りを追加
- 東芝ライテック、ネオボールZリアルに「電球100ワットタイプA形」追加
- サンスター、G・U・Mから“バス法”実現した電動ハブラシ発売
- 大王製紙、エリエールからフラワープリントのトイレットティシュー発売
- リブドゥコーポ、「リフレはくパンツうすくて快適」を新発売
- ユニチャーム、「ソフィ超熟睡ガード」改良で横モレの不満解消
- オカモト、世界初の水系ポリウレタンコンドーム「ヌード」新発売
- 住友3M、スコッチ・ブライトからキッチン・浴室用スポンジ新製品を発売
- ジョンソントレーディング、ジョイペットなどペット用品春の新製品を発売
- ネイチャービューティラボ、ユニクロとボディケアアイテムを共同開発
- ユニチャーム、ライフリーから新尿とりパッドを新発売
- サンスター、トニックからナチュラルモイストタイプのシャンプー新発売
- J&J、ジョンソンベビーベビーローションUVケアなど春の新製品発売
- 花王、生理用ナプキン「ロリエスーパーガード」を改良発売
- ライオン商事、ペット用品「ペットキレイ」から春の新製品発売
- ユニチャーム、「トレパンマン」にくまのプーさん起用し、パッケージ改良
宣伝販促
- ハーバー研究所、ホームページをリニューアルして商品検索機能を強化
- サンスター、「撮ったらメール!キャンペ」で社名・ブランド認知拡大図る
- マンダム、木村拓哉起用の「ギャツビー」新CM放映中
人事・組織
- ライオン、4月1日付け人事でIR室長に藤井貴将を任命
- 住友3M、スコッチ・ブライト愛用者向けキャンペーンを実施
- あらた、新体制・組織変更発表 マーケティング部を商品部に移管
研究・開発
- ポーラ化粧品研究所、「ワレモコウエキス」の育毛効果を発見
調査・統計
- チェーンストア19年1月統計、冬物商材の動き鈍化
- 石洗工19年1~12月販売統計発表 ヘアケア3品・液体洗剤が好調に推移
- ユニチャーム、神戸大と大人用紙オムツのはき心地について共同研究
- P&G清潔生活研究所、「洗濯槽のカビ」に関する調査結果を発表
- 家庭紙工業会18年年間販売統計発表 ティッシュペーパーが強い仮儒で影響
イベント・展示会
- 石井化薬、京都本社工場に太陽光発電を導入で竣工見学会開く
- 日本香堂、東京ギフトショーでディスプレイコンテスト大賞を受賞
- 第80回東京医療品フェア開催で130社出展 春夏物に期待集まる
- C3×HOBBYキャラホビ2007、8月開催で出展社を募集
- HOTELES Jなど3展 3月13日から東京ビッグサイトで開催
時評・コラム
- 時評 珍しい日本語の横文字社名
- 泡沫 いつの世も重要な「報・連・相」
- 日雑談 荒廃する社会の中でのある社長の取り組み
連載・講演
- 物流・ロジスティクス事情③ なぜ物流に着眼か その1
その他
- コマース21、電子商取引サイト構築ソフトをリニューアル
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。