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2007年1月31日号掲載記事より

ユニ・チャーム、春の新製品発表会開き、関係者ら約700名が出席

 ユニ・チャームは、1月23日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルに取引先関係者ら約700名を招いて2007年春の新製品発表会を開き、新カテゴリー〃吸水下着〃を創造するとともに、男性の軽失禁ケアを訴求する「ライフリースリムウェア」、〃感覚派〃の女性に向けた「センターイン」シリーズ、〃新うんちポケット〃搭載で、新生児期の軟便を脅威のスピードで吸収し、赤ちゃんのおしりをピュアに保つ「ムーニーおしりピュア」などの意欲的な新製品と、今年上期の営業方針を発表した。
 また、当日のあいさつの中で高原社長は、社長就任以来提唱し続けている“業界総資産の拡大”に向けての取り組みの中で、より大きな市場を形成するためには、団塊の世代など特定世代ごとの消費スタイルやその変化に着目し、①特定の世代に正しくセグメントを合わせて、そこに徹底的にフォーカスする力②それぞれの世代セグメントごとに世界最高水準の力に裏付けられた本物の差別化商品を造る力③メッセージや主張を自ら発信する、つまり分かりやすく、選びやすく、買いやすい売り場を創る力――という3つの力が必要であるとの考えを示すともに、業界総資産の拡大チャンスを逃さず、これを生かすという同社の決意を込めて、今年のキーワードを『フォーカス2007』に設定すると述べた。

中央ホームズ、協力会賀詞交換会でオフィス2020・緒方氏が講演

中央ホームズ、協力会賀詞交換会でオフィス2020・緒方氏が講演

 中央ホームズならびに中央ホームズ協力会は、1月19日、東京・浅草の浅草ビューホテルで「中央ホームズ協力会賀詞交換会」を開いた。
 第1部・講演会は中央ホームズ・岡畑取締役の司会で進行。はじめに西形社長があいさつに立ち、昨年1年間の同社について紹介するとともに、昨年12月に廃業したマルヤマについて「まだ問題が山積しているが、中央ホームズとしては、協力会の皆様に一切ご迷惑をおかけしないという方針の下で整理を進めている」と報告。J‐NETについては「コンサルタントを招き戦略会議、実務者会議、代表者会議を設置して活動しており、昨年末には東京・御徒町に事務所を設けた。3月には正式に株式会社として登記する予定だ」と紹介した。さらに、業界の現状について「売れないのではなく、安く売ってしまうのがこの業界の悪い癖だ。皆様とともに知恵を絞ることで、こうした難局を乗り切っていきたい」と述べた。

小林製薬、大阪で春の新製品発表会を開き、「バクテリート」などを発表

 小林製薬は1月23日、マイドームおおさかに近畿地区の卸店、販売店を招き「2007年春の新製品商談会」を開催、同日、8F会議室で報道関係者を集め記者発表を開いた。
 今春の新製品は計15品目で、清潔空間を作る生活菌対策スプレー「バクテリート」のほか、小さくてもしっかり香るガラス製ルームフレグランス「エアフラン」、生活スタイルに合わせてデザインが選べる「ブルーレットセレクト」、シミを隠しながらメラニンと戦う新発想のペンタイプのシミケアアイテム「ケシミンペン」などが発表された。新製品15品目の初年度売上目標の合計は68億5800万円を見込んでいる。
 また、別室で行われた記者発表には、小林マーケティング室長、篠広報部長が出席。小林マーケティング室長が、①製品事業の業績②06年の新製品の状況③カテゴリー別の状況④新製品寄与率の推移⑤製品事業方針⑥07年春の新製品――について説明した。
 まず、販売高(メーカー出荷ベース)については、06年12月末現在で794億円(前年同期比106.6%)で推移していることを踏まえ、07年3月期には1000億円(前年同期比105.6%)を達成するべく全社一丸となって取り組んでいることを表明。
 カテゴリー別の実績(06年4月~12月)では、芳香消臭剤270億円(前年同期比106%)、医薬品172億円(同123%)、衛生雑貨品110億円(同98%)、口腔衛生品103億円(同111%)、食品90億円(同95%)、家庭雑貨品46億円(同99%)となり、医薬品ではナイシトール85、命の母、口腔衛生品では生葉ブランド、芳香消臭剤はクリエアー、消臭シャボンがカテゴリーの伸長に大きく寄与したことを明らかにした。

花王、4月に事業推進体制を改編、花王販売と花王化粧品販売は合併へ

 花王は今年4月1日をもって、子会社である花王販売(東京都中央区入船、資本金・17億2900万円、高橋辰夫社長)と花王化粧品販売(東京都中央区茅場町、資本金・1億円、中野幹男社長)の2社を合併するなど事業推進体制の改編を発表。合併会社は花王販売で、花王化粧品販売が被合併会社となり、新会社名は「花王カスタマーマーケティング㈱」(高橋辰夫社長)となる。
 花王グループは、「商品の高付加価値による〃利益ある成長〃の達成」に向けて、従来から①ビューティケアとヘルスケアの事業領域での成長の加速②基盤事業であるファブリック&ホームケア事業のさらなる強化・発展③グローバルに特徴ある強い化学品事業への注力―の3点を重点目標に掲げている。
 一方で、市場は少子・高齢化、晩婚化や単身世帯の増加など、社会の仕組みの根底に関わる変化、消費者の商品選択や購買に関わる変化と、それに伴う流通の変化といった大きな動きが起こっており、これに対応し消費者起点に立った成長戦略をスピーディに力強く実践するため、花王の現事業本部も改編し、新たに4つの事業ユニットを導入する。
 それは①ビューティケア事業ユニット②ヒューマンヘルスケア事業ユニット③ファブリック&ホームケア事業ユニット④ケミカル事業ユニットの4事業で、同時に、研究、生産から販売にいたる各機能部門を改変する一環として、家庭用製品を扱う花王販売と、化粧品を扱う花王化粧品販売の経営統合を図ったもの。
 今後、4つの事業ユニットの導入、新販売会社の発足及びグループのカネボウ化粧品と緊密な連携により、花王グループとしての総合力を発揮し、消費者及び流通に対して価値ある商品を創造し、提供していく計画である。

あらた、店頭管理専門子会社「インストアマーケティング」の設立を発表

 あらたは1月18日、店頭管理専門子会社「インストアマーケティング」を設立すると発表した。
 4月2日から営業を開始するこの新会社は、同社グループの「次世代型卸商社」を追及する新しい戦略として、消費者と商品の最大の出会いである店頭において、最適な売場を提案し、各個店に適したきめ細かいサービスの実現を目指すもの。具体的には、昨年10月に吸収合併したシスコの店頭管理〃販促工房〃の機能を、同社が強みとする〃提案型営業〃と組み合わせて有効活用し、①店頭作業の受託(店頭作業および店頭情報の早期・正確な伝達)②リテール・マーチャンダイジング・サービス(メーカー・小売業の販売店頭支援)――などを展開。同社の持つ全国流通ネットワークにより、この事業を全国展開することで規模の拡大を図る。
 さらに、昨年11月に設立を発表した店頭マーケティング専門会社「電通リテールマーケティング」とのシナジー効果で、同社グループとして〃売れるマーケティング戦略〃を展開し、真に世の中に役に立つ中間流通業として成長することを目指す。
  【新子会社概要】
 商号=株式会社インストアマーケティング(英文名・ISM CORPORATION)▽本店所在地=千葉県船橋市海神町南1の1389▽設立日=平成19年4月2日▽事業年度末日=3月31日▽従業員数=未定▽資本金=5000万円▽発行済株式総数=1000株▽株主構成=あらた100%
 【新子会社役員】(敬称略)
 代表取締役社長=徳倉英雄(あらた専務)▽常務取締役=岩宮彰(同営業本部マーケティング部販売促進課統括マネージャー)▽非常勤取締役=畑中伸介(同副社長)、嶋脇明(同専務)▽監査役=内田喜美雄(同監査役)
 ◎販促工房
 小売業の顧客である消費者が求める店舗作りに貢献していくために必要となる店頭機能を提供する。具体的にはプロ用サイズの大型プリンター、ラミネーターを設備し、専任デザイナーがタペストリー・ボード、スイングポップなどの販促物を起案・作成し、山積み、エンド提案、店頭販促用などとして提供する。

コンビニ18年12月度統計調査、既存店ベースで6カ月連続のマイナスに

 日本フランチャイズチェーン協会(JFA)は、平成18年12月度の統計調査月報を発表。これによると、12月度の正会員コンビニエンスストア本部11社(4万616店舗・前年同月比1.6%増)における店舗売上高は、6429億4000万円余りで、前年同月比(全店ベース)は2.3%増、同(既存店ベース)では0.2%減となった。全店ベースでは3カ月連続のプラス、既存店では6カ月連続のマイナスとなっている。商品別の内訳では、日配食品が前年同月比(全店ベース)1.4%増、加工食品同0.7%増、非食品同3.8%増、サービス同12.0%増となり、来店客数は全店ベースで10億2456万人(前年同月比2.4%増)、既存店ベースでは、9億5003万人(同0.5%増)となっている。12月は、全国的に暖かい日が多かったため、既存店ベースの来店客数は前年同月比0.5%増と10カ月ぶりに増加に転じたものの、既存店ベースの客単価は608.4円と前年実績を割り込み、その結果既存店ベースの店舗売上高は前年同月比は0.2%減と6カ月連続のマイナスとなった。


2007年1月31日号 記事一覧

会合・発表会

  • エステー化学、「マーケット拡大」テーマに春の商談会を大阪で開催
  • ナリスアップコスメ、春夏新製品発表会で「リベルテージ」など発表
  • アース製薬、07年度方針発表会を大阪で開催、新製品57品目を発表
  • クレハ、平成19年度方針説明会で販売方針とNEWクレラップの改良を発表
  • 松下電器の春の新商品商談会が大阪で開催、約2300人が来場
  • 日本香料工業会が通常総会を開催、長谷川会長「業界の発展に寄与」

経営・施策

  • 石井化薬、「環境に優しい企業」宣言し、太陽光発電などを導入

製品・サービス

  • ライオン、洗濯中の衣類のこすれを防ぐ「トップ風合い感」新発売
  • ライオン、クリーミーな泡が持続する「CHARMY泡のチカラ」新発売
  • P&G、「トイレの置き型ファブリーズ」を4月から新発売
  • ポーラ化粧品本舗、部分用美白美容液を3月から新発売
  • ダリヤ、「サロンドプロ」からコーム乳液の新製品など発売
  • フタバ化学、スキンケアブランド「マイリーブル」2アイテムが人気
  • エクスジョン社、純国産アイデンティティ管理ツールの最新版を提供開始
  • カネボウ化粧品、「KATE」春の新商品を発表、映画「NANA2」とコラボも
  • 資生堂、TSUBAKIからスペシャルケアアイテム「美髪ヘアマスク」を新発売

宣伝販促

  • ハーバー研究所、女性向けの総合クチコミサイトを開設
  • P&G、「パンパース」で日本ユニセフ協会と共同キャンペーンを展開
  • ダリヤ、産地直送グルメなどが当たる2つのキャンペーン実施
  • エステー化学、ミュージカル・赤毛のアンチケットプレゼントキャンペ実施
  • フマキラー、「花粉鼻でブロック」の映画館用広告を6映画館で上映
  • ユニチャーム、川原亜矢子起用した「デオシート」新CMを放映中

決算

  • 花王19年3月期連結第3四半期決算、カネボウ化粧品買収で売上高24.9%増に

調査・統計

  • 年末年始の店頭状況、掃除関連品は安定も季節品は苦戦
  • チェーンストア18年12月統計、売上高3.8%減、18年度暦年も前年割れ
  • 西化工18年1~11月出荷統計、ヘアケア3品とアイメークアップが好調

イベント・展示会

  • コラボレイト21、恒例の合同商談会を東京・五反田で開催
  • 製品評価技術基盤機構ほか3団体、化学物質のリスク評価研究成果を報告
  • 日本経済新聞社、「街づくり・流通ルネサンス」の開催概要を発表
  • 日本自動認識システム協会、2月中旬に自動認識総合展を大阪で開催

施設・店舗

  • 山崎産業、本社事務所などを大阪市浪速区の大阪営業所ビルに移転

時評・コラム

  • 時評 花王の強みは販社にあり
  • 泡沫 「納豆ダイエット」捏造騒動に思う
  • 日雑談 朝の通勤トラブル 過密ダイヤが原因?

その他

  • ロジスティクスシステム協会、グリーン物流についてのセミナーを開講


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。