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2006年11月1日号掲載記事より

サプリコが3周年・60社達成報告会を開催、売上合計1800億円の第3の勢力に

サプリコが3周年・60社達成報告会を開催、売上合計1800億円の第3の勢力に

 地域卸の全国ネットワークグループ・サプリコ(秋葉吉秋社長)の「3周年並びに60社達成報告会」が10月20日、メンバー社、取引メーカーなど約200人が出席して開かれ、3年間で38社から60社に増加し、北海道と沖縄を除く日本全国の津々浦々を隈なくフォローできる体制が整ったこと、3つの中核事業(①共同企画販売②商品開発③本部商談代行)が順調に推移していることなどが詳細に報告され、出席メーカーの期待を一層高める会合となった。
 秋葉社長は、メンバー社は設立当時の38社から58%増の60社となり、全卸連のメンバー社数の12%を占めるに至ったこと、さらに2008年の5周年には80社を目指すこと、メンバー社の売上げ合計が1800億円となったことなどを説明。また、商品開発、本部商談代行の3つの中核事業について触れ、メーカーとの共同企画販売は短期間・効率的に、広域に商品を販売できることから順調に推移。
 商品開発は「良品スタジオ」「RS2」の2ブランドを現在までに140アイテムを開発し、メンバー社の利益源となっていること、本部商談代行は、メンバー社単独では困難な本部商談代行をサプリコ本部が行い、生命保険会社事業所2500カ所への納品を昨年1月からスタートしている事例を報告し、「地域卸は業界資産であり、サプリコメンバーは仕事に誇りと愛情を持っている。今後とも邁進していく」と力強く語った。
 続いて開かれた懇親会で、サプリコ・森友徳兵衛会長(サプリコ中央・森友通商)があいさつし、「サプリコは設立当初の中期ビジョンの目標を順調に達成。夢の実現がうまくいっている。日本の最低通貨は1円だが1円で買えるものはほとんどないが集まれば買えるものが出てくる。1円の大切さと1億円の素晴らしさをわかる気持ちが持てるサプリコにしていきたい」と語った。

アイスタイル、ヒット商品育成する販売支援サービス・コスメ登竜門を開始

 コスメ情報専門サイト「@cosme」を運営するアイスタイルは、美容ジャンルに特化したコスメショッピングサイト「cosme.Com」で10月から、あまり認知度されていない商品をヒット商品に育てる販売サポートサービス「コスメ登龍門」を開始した。
 このサービスでは、認知度が高まらず売れない、販路が確立できていない、などの悩みをもつ化粧品メーカーや総販売元、卸に対し、「コスメ登龍門」という新たな販路を提供し、販売をサポートする。@cosmeでの告知や、プロのビューティーアドバイザーによるコメント掲載など、様々な形で販促し、あらかじめ設定した販売目標を達成すると、cosme.Comの定番商品と認定し、更なるヒット商品へと育てる。サービス内容は、「ヒットの卵たち」(掲載無料)、「サンプリングプロモーション」、「ブランドPRページ」(有料)、「モニター企画」(有料)で、アイスタイルでは、このサービス導入により、あまり認知されていなかった商品の販売をサポートし、より多くのユーザーと化粧品メーカーを結ぶ、『化粧業界のエージェント企業』として活動していくとしている。

花王19年3月期連結中間決算、売上高は24.7%増、化粧品事業は順調に推移

花王19年3月期連結中間決算、売上高は24.7%増、化粧品事業は順調に推移

 花王は、平成19年3月期の中間決算短信(連結)を発表した。売上高は、モルトン・ブラウン社やカネボウ化粧品が同社グループに加わったことと既存事業での成長により、前年同期より1194億円増加し6025億円 (前年同期比24.7%増)となった。海外売上高の円安による為替変動(+100億円)の影響を除いた実質伸長率は22.6%だった。
 国内事業の売上げは4545億円で26.7%の伸びとなった。家庭用製品は、高付加価値新製品の発売や積極的なマーケティング活動により売上げは拡大。化粧品は、カネボウ化粧品も含めてほぼ計画通りに推移。工業用製品は、注力製品の伸長により堅調に推移した。一方、海外事業の売上げは、19.2%の伸びとなった。営業利益は584億円(前年同期比7.4%減)、経常利益は584億円(同8.1%減)、純利益は295億円(同23.2%減)。
 通期見通しは、売上高1兆2200億円(同25.6%増)、営業利益1170億円(同2.6%減)、経常利益1150億円(同5.7%減)を見込んでいる。
 セグメント別の概況を見ると、【家庭用製品事業】の売上高は、前年同期比5.6%増の3730億円。国内事業は前年同期比3.1%の増加となり、海外事業も各地域で順調に増加。パーソナルケア製品の売上げは、前年同期比2.7%増の984億円。ハウスホールド製品の売上げは、前年同期比1.4%増の1223億円。サニタリーほか製品の売上げは、前年同期比7.5%増の621億円。【化粧品事業】の売上高は1351億円(前年同期比243.7%増)、【工業用製品事業】の売上高は前年同期比4.9%増の1089億円。

資生堂19年3月期連結中間決算、海外化粧品事業等の伸長で売上高5.1%増に

資生堂19年3月期連結中間決算、海外化粧品事業等の伸長で売上高5.1%増に

 資生堂は、平成19年3月期の中間決算短信(連結)を発表、連結売上高3473億9500万円(前年同期比5.1%増)、営業利益258億円2500万円(同13.6%増)、経常利益279億5100万円(同13.1%増)、中間純利益93億8200万円(同8.6%減)となった。
 売上高は前年同期比5.1%増と順調に推移。このうち、国内売上は前年同期比0.7%増、海外売上が前年同期比16.7%増と特に海外売上が伸長した。営業利益は、前年同期比13.6%増と2ケタ増益をとなった。
 国内化粧品事業の売上高は2292億9800万円で0.2%減とほぼ前年並み。海外化粧品事業の売上高は1062億4400万円、16.8%増となった。その他の事業の売上高は118億5200万円、19.1%増となり、ヘルスケア&ビューティーケア領域にあるフロンティアサイエンス事業(医療・研究機関向け)も、順調に売上げを伸ばした。
 通期の業績は、連結売上高6950億円(前期比4%増)、営業利益480億円(同23%増)、当期純利益210億円(同45%増)と見通している。

カネボウHP、2泊3日の京都ツアーが当たるキャンペーン告知イベントを実施

カネボウHP、2泊3日の京都ツアーが当たるキャンペーン告知イベントを実施

 カネボウホームプロダクツは10月18日と19日の2日間、東京駅構内イベントスペースBreakで、トータルヘアケアブランド「いち髪」の新発売を記念したキャンペーン「マキア×いち髪 2泊3日『一髪二姿』京都ツアー」の実施を告知するサンプリングイベントを行った。
 10月22日に応募締切を迎えたこのキャンペーンは、カネボウホームプロダクツ、JR東海、女性誌マキアの3によるコラボ企画で、当選者10組20名(女性のみ)を2泊3日の京都ツアーに招待するもの。マキア専属モデル2名の同行のもと、京都料理やお茶会、舞妓体験などを通じて、日本女性の身だしなみの心得“一髪、二姿”を学ぶほか、小野小町邸と伝わる「随心院」や日本唯一の髪の神社「嵯峨野・御髪神社」など“日本の女髪(めがみ)”に関連する名所を見学し、日本古来の美に触れる旅を満喫できる。
 今回のイベントでは、2日間で「いち髪」のサンプルを合計2万個配布するとともに、特設ブースで同キャンペーンの応募受付も実施。「いち髪」の話題性の高さに加え、全国の旅行客が集まる東京駅という場所柄もあり、OLなどの女性達だけでなく、年配夫婦やサラリーマンなどからも注目を集めていた。

ライオン本社ビルに屋上緑化庭園「ライオンエコグリーンガーデン」が完成

ライオン本社ビルに屋上緑化庭園「ライオンエコグリーンガーデン」が完成

 ライオンは、環境保全活動の一環として、ビルの過熱抑制と空調エネルギー低減によるCO2削減などを目的に、このほど、同社本社ビル屋上に緑化庭園「ライオン エコグリーンガーデン」を完成した。
 同社の本社所在地である東京都墨田区では、建物が密集した街並みで土地の緑化に限界があることから、新規に建築される建物の屋上の一定部分の緑地整備を指導したり、民間建築物に対し、屋上への緑化助成制度を設けるなど、屋上緑化に対する様々な施設を展開する一方、雨水利用にも積極的に取り組んでいる。同社でもこの墨田区の対策を受け、本社ビル屋上の緑化に積極的に取り組み、緑化庭園「ライオン エコグリーンガーデン」を完成。屋上緑化の推進は、ビル過熱によるヒートアイランド現象の防止と、空調エネルギー低減、植物による大気中CO2の固定化などの効果が見込まれる。
 「ライオン エコグリーンガーデン」は、東京都墨田区本所に位置する同社本社ビル屋上(地上高約50㍍)に完成した、広さ240平方㍍の緑の庭園。庭園には、芝生の他に、シラカバ、ツバキ、サザンカなど、20種類以上の樹木、30種以上の草花を栽培しており、四季折々に様々な花や木を楽しむことができる。屋上には、「雨水利用システム」を設け、これらの植物への散水に利用する。東京における2050年の降水量から推定すると、そのシステムで年間最大約150㌧の雨水を収集することができる。
 「ライオン エコグリーンガーデン」は、荷重計算や防水設計の難しい、既存のビルに導入した屋上緑化庭園としては、墨田区で最大級のもの。この庭園は、昼休みには社員に開放し、憩いの場として活用されるという。同社では、今後も、大気中のCO2削減など、地球規模での環境問題に積極的に取り組み、持続可能な循環型社会の実現に寄与していくとしている。


2006年11月1日号 記事一覧

M&A・設立

  • 小林製薬、米国でカイロ事業を展開するHEATMAX社の全株式を取得へ

会合・発表会

  • 紙叶が「第37回紙叶会」を開催、小津産業の子会社となった経緯を説明

製品・サービス

  • 日本香堂の「ナチュレンス」が2006日本パッケージコンテストで表彰
  • 小林製薬、消臭元シリーズとサワデーから冬季限定で「雪の香り」を発売
  • 資生堂、高貴なバラの香りの「ローズロワイヤル」を百貨店等で限定発売
  • 花王、オーブ2007年春の新製品を発表、攻めモードで大人の女性をアピール
  • 近江兄弟社、専門学校と共同開発のリップクリーム「ヘタレな乙女」を発売
  • ドクターサクライコスメ、リンサクライ水肌クリスマスコフレを限定発売
  • チバビジョン、「デイリーズアクアトーリック」から度数を拡大した新製品
  • ライオン、歯槽膿漏薬・歯肉炎治療薬ブランド「デントヘルス」から新製品
  • 旭化成L&Lの「サランラップ」が国際PAデザイン賞2006を受賞
  • 旭化成L&L、「ズビズバ」から研磨粒子付きキッチンスポンジを新発売
  • サンスターの「G・U・M電動ハブラシ」が2006年グッドデザイン賞を受賞
  • いいもの王国、健康食品「燃効スープダイエット」のトライアル品を発売
  • ライオン、フェイストラブルケアブランド「ペア」から大人のニキビ対策品

宣伝販促

  • ジレット、5枚刃システム「フュージョン5+1」の返金保証キャンペを実施
  • ユニチャーム、ムーニーとムーニーマン対象に笑顔いっぱいキャンペを実施
  • J&J、バンドエイド誕生85周年を記念し逸品グルメが当たるキャンペを実施

人事・組織

  • 森下仁丹の新社長に駒村純一氏が就任、相原之壽社長は相談役に
  • ミクニ化学工業の代表取締役に宮下仁志氏が就任、宮下敏夫会長は顧問に

調査・統計

  • DIY協会が会員小売業の実態調査を実施、全店ベース売上高は2兆9030億円に
  • 石洗工18年1~8月期販売統計、数量増・金額横バイで推移、液体洗剤は好調
  • チェーンストア18年9月統計、総販売額は1兆962億円に、医薬品等が好調
  • コンビニ18年9月度統計調査、既存店ベース店舗売上高は3カ月連続で減少

イベント・展示会

  • 寺岡精工、デザイン展示会「東京デザイナーズウィークコンテナ展」に参加
  • ビジネスガイド社、「第37回大阪ギフトショー春2007」の開催概要を発表
  • 日本香堂、お盆の思い出絵画コンクール選考会を実施、応募数は4万点超に
  • 日本SC協会、第12回SC接客ロールプレイングコンテスト東京地区大会を開催
  • スモーキングコレクション2006に48社が出展、成年認識システム等を発表

施設・店舗

  • マツモトキヨシ、熊本県第1号店となる「ロックタウン荒尾店」をオープン

その他

  • 資生堂、社員研修プログラムを整備、企業内大学「エコール資生堂」を開校


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。