バックナンバー

セイジョー、埼玉のドラッグストア・シブヤ薬局の全株式取得を決議

　セイジョーは8月25日開催の取締役会において、埼玉県の地元ドラッグストア・シブヤ薬局の全株式を取得し、完全子会社化することを決議した。
　シブヤ薬局は埼玉県を中心にドラッグストア及び調剤薬局32店舗を展開する地元有力ドラッグストアで、介護福祉施設7カ所、居宅支援・訪問介護事業所14カ所など介護事業にも力を注いでいる。
　セイジョーでは、中長期経営計画「2011年の売上高1000億円・経常利益70億円」の達成のため、東京都、神奈川県、静岡県および山梨県を中心に積極的な出店を進めているが、シブヤ薬局を傘下に収めることで、店舗立地的な補完関係、販売面の相乗効果が期待できるという。また、仕入れや人材教育の共通化による費用低減効果などを総合的に判断した結果、中長期経営計画達成のために最適な方策との結論に至ったとしている。

花王化粧品販売が全国有力販売店懇談会を開催、ビューティケア事業に注力

　花王は8月29日、ホテルオークラに全国のドラッグストアの経営トップ・幹部・バイヤーなど約200人を招き、「花王化粧品販売　有力販売店様懇談会」を開催、ドラッグチャネルにおける化粧品事業の今後の方針を発表するとともに、ドラッグチャネル専用ブランド「フィトマックス」について説明。出席者と懇談した。花王が化粧品を中心としたビューティーケア事業について販売店に説明するのは今回が初。
　尾崎社長は、中長期の視野に立った経営戦略の構築と、成長事業に集中的に経営資源を集中させていくことが不可欠で、花王の根幹となる研究開発力、基盤技術の研究、マーケティング力強化による価値の高い商品開発、さらには成長のスピードアップと競争力の強化のため、Ｍ＆Ａによる事業基盤の整備に努めていることを報告した。
　この後、10月から発売されるドラッグストア向けの新製品「フィトマックス」を紹介。
　また、中野幹男花王化粧品販売社長執行役員は、今後の方向性について、「花王グループが5年後を見据えた成長戦略として最重要視しているのがビューティーケアとヘルスケア事業の更なる強化であり、商品面では高付加価値化戦略である。これはドラッグストアの企業戦略とも共通するキーワードだと考えている。花王はビューティーケアカンパニーとしてドラッグストアの発展に貢献していく」と述べた。

マックスファクタージャパンの新プレジデントに野上麻理氏が就任

　Ｐ＆Ｇグループでは、マックスファクタージャパンの新プレジデントに、現スキンケア化粧品担当マーケティングディレクターの野上麻理氏が９月１日付けで就任したことを発表した。現プレジデントのシベッシュ・ラム氏は、同グループ内に新設される世界的なＳＫ－Ⅱビジネスを掌握する部署に移動し、今後の日本を含めた世界的なＳＫ－Ⅱビジネスの構築をリードする。
　◎野上麻理氏略歴　１９６９年１月12日生まれ。92年大阪外国語大学英語学科卒業。
　92年Ｐ＆Ｇ（日本）入社。以後同年「リジョイ」担当アシスタントブランドマネージャー、95年ランドリー新規事業開発担当ブランドマネージャー、97年「ウィスパー」担当ブランドマネージャー。２００２年「ＳＫ－Ⅱ」担当ブランドマネージャーを歴任し、同年「ＳＫ－Ⅱ」「イリューム」（日本・韓国）担当マーケティングディレクターに就任。

麻友が「第78回総合見本市」を開催、先回り提案をテーマに101社が出展

　麻友は、8月24～25日の2日間、第78回総合見本市を開催した。
　会場では出展社101社のブースとともに、①生活者先回り提案！　潜在需要を大研究②家庭用品の吊り下げ台紙コーナー③商品構成グラフ「新潟・長岡地区～競争激化　小売業戦略の変化④変わる流通代予測－少子高齢化・改正薬事法により業界はどう変化するのか⑤高価格帯商品の提案⑥人気ランキングエンドの提案⑦販促カレンダー＆ＣＭ情報の紹介――から構成された同社提案コーナーが設けられ、来場者の関心を誘っていた。
　24日午前中には記者会見が開かれ、清水政弘社長は、「物が溢れ返っている時代に売上を伸ばす為には、過去の常識を超えて動く生活者の“気まぐれ消費”を追い続け、先回りする細かな“提案”が必要だ。生活者の購買行動を見ると、主婦の行動範囲は500㍍で、このエリア内で支持率ナンバー1の小売業は必ず成長している。そこで、小売業と同社が共に手を取り合い生活者が要望する商品と使用シーンを見つけ出し、全社を挙げて取組先小売業の店頭強化にまい進していきたいという願いを込めて、今回は“先回り提案”をテーマとした。今後も自主独立、地域密着卸として、地域の小売業・生活者に貢献するために、責任ある提案などの活動を具直に続けていく」と説明した。

カネボウHP、いち髪の発売を記念し、9月1日に東京と京都でイベントを開催

　トータルヘアケアブランド「いち髪」を新発売したカネボウホームプロダクツは、世界3大美女の１人・小野小町ゆかりの古寺である真言宗・大本山「隋心院（ずいしんいん）」（京都市山科区）協力のもと、8月31日に京都と東京で発売記念イベントを開催した。
　京都・隋心院で午前11時から開かれた「『日本に、いち髪』キャンペーン発表会」では、テレビＣＭ「登場編」を初公開。“日本の女髪（めがみ）たちの美”と同ブランドの躍進を祈願した。一方、午前11時から東京・赤坂に、隋心院の協力のもと期間限定（8月31日、9月1日の2日間）で建立された「美心院（びじんいん）」をオープンし、午後5時からは岩倉社長と髄心院・亀山執事出席のもと「イブニングセレモニー」が開かれた。
　美心院は“内面的な心の美しさを追求する日本女性のために”という同ブランドの商品コンセプトに基づき、女性の美を求める願いに奉仕することを目的に特別に建立され、会場では1000枚の絵馬を用意。来場した女性にそれぞれの「美への思い」を記してもらい、企画終了後には、その絵馬を隋心院に奉納することになっている。
　セレモニーは、はじめに岩倉社長が京都での発表会について報告。岩倉社長は「『登場篇』に続き、9月後半には新作のオンエアも予定している。今後は四季折々にバージョンを製作する予定」と発表した。続いて亀山執事が同院と小野小町との関係や、小野小町について解説。最後に岩倉社長が「新発売する『いち髪』は、我々の想いを込めたブランドである。『日本の女髪たちへ。いち髪、誕生』」と述べてセレモニーを終了。同社長は、そのまま絵馬受付所に移り、一般来場者に「いち髪」のサンプルを手渡していた。