2006年8月16日号掲載記事より
SSLヘルスケアのデュレックス、コパトーン等の販売権をシックが取得
エスエスエルヘルスケアジャパン(以下SSL)は、9月30日付けで、シービックとの「ドクター・ショール、デュレックス、コパトーン製品の日本における販売元契約」の期間満了により契約を解消し、新たにシック・ジャパンがブランドに関わる営業と、受注・配送を含む倉庫管理業務を行う旨の契約を10月1日付けで締結することで合意に達した。
SSLは、フットケア用品「ドクター・ショール」や、コンドーム用品「デュレックス」、サンケア用品「コパトーン」を販売するSSL International plc(英国法人)の日本法人。また、シック・ジャパンは、「シック」ブランドのシェービング用品販売や、ファイザーとの契約によるオーラルケア用品「リステリン」の営業活動を行っているEnergizer international Inc.(米国本社)の日本法人。
SSLは、今回のシック・ジャパンとの契約について、「弊社のマーケティング力と、シック・ジャパンの営業力とを最大限に発揮し、お客様各位にご満足いただける商品やサービスをより充実した形で提供できるよう努力していく」としている。なお、「ドクター・ショール」のフットウェアは、従来通りSSLの自社営業を継続する。
小林製薬、日本杜仲研究会の公開シンポジウムで杜仲葉の研究結果を発表
小林製薬は8月5日に開催された「日本杜仲研究会第1回定期大会」の市民公開シンポジウム「杜仲とメタボリックシンドローム」において、杜仲葉による「ヒト内臓脂肪減少」と「血管若返り効果」に関する研究結果を発表した。
今回行なわれた市民公開シンポジウムは、有病者数約940万人、予備軍者数約1020万人の計1960万人(厚労省調査)と推定されている国内におけるメタボリック症候群の現状を踏まえ、現在その予防・治療法が求められていること、また「杜仲葉」の持つ働きがメタボリック症候群の予防素材として大きな可能性を持っていることを発表する場として開かれたもの。
プログラムは、基調講演、シンポジウム講演、パネルディスカッションの3部で構成。
シンポジウム講演では、①「杜仲葉によるアディポサイトカインを介した抗肥満効果」(藤川隆彦氏/三重大学大学院医学研究科)②「杜仲葉エキスによる血管弛緩作用とその機序-血管老化の抑制-」(川崎博己氏/岡山大学大学院医歯薬総合研究科)③「ヒト試験における杜仲葉の内臓脂肪蓄積抑制作用」(平田哲也氏/小林製薬薬粧品開発部主任研究員)--の3氏が杜仲葉の持つ「抗肥満効果」「血管弛緩作用」「内臓脂肪蓄積抑制作用」などについて行なった具体的な研究事例を発表。
中でも平田氏は実験結果として「杜仲葉は『内臓脂肪の蓄積の抑制』『血中脂質の改善』などが認められ、メタボリック症候群のドミノストッパーとして活躍が期待できる素材である」と述べ、今後は関与成分及び作用機序の解明が大きな課題であることを明らかにした。
資生堂、「TSUBAKI」が8月末に年間売上計画の100億円突破が確実に
資生堂はこのほど、3月下旬にメガブランド第4弾として発売した新ヘアケアブランド「TSUBAKI(ツバキ)」の店頭出荷数量が7月末で2000万本を突破、発売6カ月間にあたる8月末には年間売上計画100億円を突破する見込みであることを明らかにした。
4月17日~7月30日におけるインテージSRI Weeklyデータでは、シャンプー・リンス(インバストリートメント含む)市場における同ブランドの金額シェアは、ブランド別で13%、メーカー別で24%で、ともにナンバー1。直近週(7月24日~30日)でも、ブランド別で15%、メーカー別で25%を獲得している。
現在は「夏のプロモーション」を展開しており、6月30日からテレビ放映しているCM“夏・宣言篇”では、夏の「TSUBAKI」を多彩に表現するイメージモデルとして相沢紗世、荒川静香、香里奈、黒木メイサ、吹石一恵、森泉の6名を新起用。「夏に生える日本女性の美しい艶髪」をテーマに「高純度 椿オイルEX」が導く“動くたびに艶あふれだす髪”をいきいきと表現している。
さらに7月15日からは、消費者に「TSUBAKI」を体感してもらうとともに、夏のレジャーシーンを盛り上げることを目的に、神奈川県・逗子海岸に「TSUBAKI BEAUTY BEACH in逗子」を展開中で、これらプロモーションの積極展開が愛用者拡大と売上げ好調につながっている。
マツモトキヨシ19年3月期連結第1四半期決算、売上高前年比は1.8%増に
マツモトキヨシは8月7日、平成19年3月期第1四半期の概要について、売上高774億1400万円(前年同期比1.8%増)、営業利益33億800万円(同21.2%減)、経常利益36億9700万円(同18.7%減)、四半期純利益21億1200万円(同16.2%減)と発表した。
ドラッグストア業界では、前期に続く出店競争激化や価格競争から商品単価が下落傾向にあるなど厳しい経営環境が続いているが、そうした中で同社は、業績向上に向けて医薬品・化粧品の専門性強化を行うと共に接客を最重要視して、店舗では高品質なサービスを提供することで積極的な集客に努めたものの、前年同期に好調だった風邪・花粉症関連など季節商品の売上げが、花粉飛散量の大幅減や天候不順等の影響により前年を下回ったこと、コエンザイムQ10などサプリメント商品の個人消費が横ばいだったことなどから、売上高・利益共に伸び悩んだ。
なお第1四半期の出店状況は、計13店舗を出店。同期末総店舗数は749店舗となった。
マンダム19年3月期連結第1四半期決算、国内の主力製品伸び悩み微減収増益
マンダムは7月28日、第1四半期(4~6月)決算(連結)を発表した。
販売面では海外事業は、コアブランド「ギャツビー」においてヘアワックスを中心に売上げを伸ばしたが、国内事業は、ギャツビー主力製品(ワックス、ヘアカラー剤)並びに夏シーズン品(デオドラント)が伸び悩み、売上高は130億3300万円(前年同期比0.4%減)となった。
一方利益面では、売上原価は継続的なコストダウンと海外各国為替の好転があったものの、原油高騰の影響を受けた原材料価格が高止まりし前年同期比1.5%の増加となった。しかし、第1四半期における広告宣伝費等販売費の投下が低水準であったことから営業利益21億7500万円(同13.0%増)、経常利益22億4400万円(11.7%増)となり、純利益は10億8500万円(16.4%増)となった。
海外連結子会社全体としては、2ケタ水準の増収を持続しており、同第1四半期におけるアジア・セグメント売上高及び海外売上高は引き続き前年同期に比べ大幅に増加し、連結売上高に占めるウエートは30%を超えるまでに至っている。
2006年8月16日号 記事一覧
経営・施策
- 資生堂、化粧品専門店若手経営者の会を設立、経営ノウハウや情報等を提供
- ユニチャーム、「ライフリーさわやか布パンツ」等を介護施設・病院で発売
製品・サービス
- ポーラ化粧品のクレアテージエクセレントがパッケージデザイン賞を受賞
- リブドゥコーポ、パンツとテープの長所を併せ持つ大人用紙おむつを新発売
- ユニチャーム、「ライフリー一晩中あんしん尿とりパッド夜用」を新発売
- サンスター、オーラツーからステイン除去に最適な専用歯ブラシを新発売
- 小林製薬、トイレットペーパーでちょいふきの「お試し品」を先行発売
- ポーラ化粧品、9月1日から「リンクルケアセット」を百貨店で数量限定発売
- P&G、レノアから優しい香りの「ベビーソープの香り」を新発売
- ピップトウキョウ、磁束密度180ミリステラの「エレキバンEX」等を新発売
- ピジョン、歯磨習慣をサポートする「親子で乳歯ケア乳歯ブラシ」を新発売
- アップリカ葛西、ピーターラビットの絵柄を採用した高機能哺乳瓶を新発売
- ライオンのバルサン虫よけキューブが好評、発売4カ月で金額シェア1位に
- P&G、白髪染めシリーズ「ウエラトリートメントカラー」をリニューアル
- ライオン、おふろのルックを改良、ラッパ噴射による泡の広がりを20%拡大
- 常盤薬品、低刺激性化粧品ブランド「ノブ」から敏感肌向けグロス等を発売
- 川西商事、水だけでも磨ける歯ブラシ「ナチュラルセラミックス」を新発売
- ライオン、キレイキレイ薬用泡ハンドソープつめかえ用に大型サイズを追加
- ユニチャーム、敏感肌用パンティライナー・ソフィ天然エアコットンを改良
- 大日本印刷とシアーズがネットワーク対応型電子POPシステムを共同開発
- ユニチャーム、チャームナップ吸水さらフィから「消臭タイプ」を新発売
- 花王、キッチン用スプレー洗剤「キッチンマジックリン消臭プラス」を発売
- 東芝ライテック、「ネオボールZミニクリプトン電球」に60ワット型を追加
- 住友3M、「ポストイット」から手帳用リフィールスタイルキット等を新発売
- コラムジャパン、特殊合金の触媒作用を利用した消臭・脱臭アイテムを展開
- P&G、プリングルズから「テキサスバーベキュー」を期間限定で発売
- 森下仁丹、フコダインとβ-グルカンを配合した健康食品を新発売
- 花王、エッセンシャルダメージケアを改良、仕上感追求した2ラインを発売
- 丸三産業秋の新製品、用途別のコットンシリーズ「ふわピュア」等を新発売
- 資生堂、ベネフィークから新スキンケアライン「NT」を新発売
- 花王、ソフィーナファインフィットから2種の新ファンデーションを発売
- P&G、ヴィダルサスーンプロフェッショナルから夜用エッセンス等を新発売
- ライオン、デンターシステマから歯周病予防歯磨、新デンタルリンスを発売
宣伝販促
- 日本香堂、青雲アモーレのCMソングを歌う里アンナのライブに協賛
決算
- 攝津製油19年3月期連結第1四半期決算、売上高前年比は7.5%減に
調査・統計
- 主要カテゴリー1~6月上半期POSランキング、12品目でトップが入れ替わる
- 東家同18年7月度市況調査、超低価格域は脱する
- 西化工18年1~5月出荷統計、ヘアトニックが2ケタ増、頭髪用化粧品も伸長
イベント・展示会
- 全家協、製配共同見本市「リビングワンダーランド」を9月5日から開催
- ロジスティクスシステム協会、「SCMフォーラム2006」を9月に東京で開催
- ハウスウェア見本市「ジャパンハウスウェアトレードショー」が10月に開催
- ビアトリクス・ポターの世界展が新宿タカシマヤで8月23日から開催
施設・店舗
- 広栄社の「つまようじ資料室」が第9回なにわ大賞の準大賞を受賞
時評・コラム
- 時評 地域卸活性化と取引制度
- 日雑談 改正道路交通法の影響 卸店「対応に苦慮」
連載・講演
- 企業探訪 ヱスケー石鹸 石けん歯磨が業績牽引 NB商品の改良、再編成も
その他
- 油脂工業会館、「第6回油脂優秀論文賞受賞講演会」を東京理科大で開催
- 工研だより第635号
- 貝印、雅楽師・東儀秀樹氏を迎え、「第8回文化事業コンサート」を開く
- クラレ、グループのCSR活動まとめた「クラレCSRレポート2006」を発刊
- ポーラ化粧品が納涼会を開催、小林執行役員「上昇気流に乗る77周年に」
- ブリタジャパン、「水の週間」にちなんだコンテンツをウェブサイトで配信
- ポーラ美術館、小学生を対象に「子供美術鑑賞会」を9月9日に開催
- UYEKI、取引先関係者を集め納涼会を開催、花火大会を本社屋上で観賞
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