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2006年6月7日号掲載記事より

全日本ブラシ工組が第37回通常総会を開催、新理事長に稲田眞一氏が就任

全日本ブラシ工組が第37回通常総会を開催、新理事長に稲田眞一氏が就任

 全日本ブラシ工業協同組合は5月26日、大阪市内のホテルニューオータニ大阪で第37回通常総会を開き、組合員70名(委任状を含む)が出席した。役員改選では新理事長に稲田眞一氏(稲田歯ブラシ)を選任したほか、全議案を全会一致で承認した。
 佐野清理事長(大平工業)は、4月1日付で念願だった歯ブラシの「品質推奨マーク」を施行でき、事前の記者発表(3月)により、多数の報道機関がこれを取り上げたことを報告。また昨年6月には、近鉄八尾駅前に八尾市の歯ブラシ生産日本一宣言と今後の業界発展を願い歯ブラシのモニュメントを顕彰し、6月5日にはモニュメント前で歯ブラシ感謝祭を行うなど、組合にとって意義深い活動が実現できていることを報告し、組合発展に向けた一層の支援を訴えた。
 人気満了に伴う役員改選では、理事27名、監事2名を選出。その後の協議で新理事長に稲田氏、副理事長として野田秀樹氏(野田ブラシ工業)が留任、また新たな副理事長に小倉義生氏(太陽刷子)、岡田尚士氏(オリエンタル刷子)を選任した。山尾専務理事、西脇弘会計理事(西脇工業)は留任した。
 なお佐野理事長と池本副理事長は退任し、共に相談役理事に就任。退任あいさつで佐野氏は「絶大なご協力の中でメジャーな組合となった。青年部が育成されたことが成果」、池本氏は「27年の長きにわたり、役員として組合活動に携われたことは幸せ」と述べた。
 稲田新理事長は「組合の発展のために精一杯がんばりたい」と抱負を述べた。

カネボウ、9月下旬をメドに1億円に資本の減少を実施

 カネボウは、5月1日付けでホームプロダクツ事業をカネボウホームプロダクツに、薬品事業をカネボウ製薬にそれぞれ営業譲渡したが、これら事業の再編に伴い、同社の売上げや資産などの事業規模は小さくなっており、相対的に過大資本の状態になっていることから、資本の減額を図ると共に、欠損金の解消を図るために、9月下旬の予定で資本の減少を実施することを決定した。
 なお、株主の保有株式総数の変更は行わず、帳簿上の資本の額のみ無償で減少する。
 減少する資本の額は、同社資本350億9998万5000円を、349億9998万5000円減少して1億円とする。減少の方法は発行株式数の変更は行わずに資本金の額を減少するが、実施によって同社資本の合計(18年3月末現在409億4500万円)は変動しない。
 減少の手続き日程は、5月31日に取締役会決議を行い、6月29日の株主総会で決議、9月下旬に債権者異議申述期日を経て、同月下旬に減資の効力発生となる。

ショーワが06年3月期決算を発表、売上高11%増の増収増益を達成

ショーワが06年3月期決算を発表、売上高11%増の増収増益を達成

 手袋最大手のショーワは5月26日、06年3月期(第53期)営業概況報告並びに人材開発センターの披露を実施した。決算業績は、純売上高175億200万円(前年比111.5%)、経常利益10億8000万円(同111.2%)と増収増益を達成した。
 売上面では、自動車産業やハイテク産業などの積極的な設備投資による需要増大や昨年の異常寒波に加え、付加価値新製品の投入などで販売数量でも前年比113.1%と好調に推移した。また利益面では、価格下落に伴う利幅縮小や原油価格高騰による原材料費のアップなど収益圧迫要因が重なり、人材開発センター建設、その他M&A実施など次世代に向けた投資継続などの大幅コストアップ要因もあり、11%増に留まったとしている。
 また同社では昨年、経営基盤強化に向けた投資・取り組みとして、旧本社ビルを、次代を担う人材開発・育成に向け「人材開発センター」として全面リニューアルした。1階はショーワと手袋の歴史を視覚化した「ショーワミュージアム」を開設。2階から5階までは研修ルームとして自らの能力を研鑽できる環境となっている。
 三裏社長は、「手袋を通じ、世界の人たちに安全と安心をお届けすることで社会に貢献するのが当社の企業理念だ。技術中核型手袋多角化企業を基本戦略にして、世界一の手袋メーカーを目指す」と述べた。

ミスターマックス、首都圏出店の基幹店となる湘南藤沢店をオープン

ミスターマックス、首都圏出店の基幹店となる湘南藤沢店をオープン

 九州を中心にチェーン展開している総合ディスカウントストア・ミスターマックス(福岡市・平野能章社長)は5月29日、記者会見を開き、6月1日に神奈川県下1号店、全体では42店舗目となる「ミスターマックス湘南藤沢店」並びに「同ショッピングセンター」のオープンを発表するとともに、プレスプレビューを開催した。
 同センターは、総店舗面積2万6819平方㍍、駐車台数1599台、駐輪台数563台で、商圏人口として半径5㌔圏内44万人、同7㌔圏内70万人を見込む、同社最大級のショッピングセンター。ミスターマックス湘南藤沢店、食品スーパー・三和の新業態「FOOD ONE」、スポーツ大型専門店「SPOPIAシラトリ」、大型書店「KaBoS」を核テナントに、「ユニクロ」「ダイソー」など競争力の高いカテゴリーキラー54店がテナントとして入居した。立地はJR藤沢駅と辻堂駅のほぼ中間で、ホームセンター「ロイヤルホームセンター」、家電量販店「ノジマ」、食品スーパー「三和」などで構成された「湘南モールフィル」に隣接しており、今後の激しい商戦が早くも注目を集めている。
 平野社長は、同センターについて「いままでの首都圏出店(新習志野店やおゆみの店など)の集大成として、また今後、首都圏に積極出店に向けた基幹店に位置付けて出店する。競争の激しい首都圏に進出する理由は①商圏人口、商圏密度の厚さ②総合ディスカウントストア空白地帯であること――の2点で、来春には東京・町田への進出を計画している」と発表した。

P&G、消費者の清潔生活の向上目的に「P&G清潔生活研究所」を設立

P&G、消費者の清潔生活の向上目的に「P&G清潔生活研究所」を設立

 P&Gは6月1日、除菌や消臭・防臭などの分野における幅広い情報発信を通じて、消費者の「清潔生活」を向上させることを目的に「P&G清潔生活研究所」を立ち上げることを発表するとともに、立ち上げ記念メディアセミナーを行った。
 同社は、これまで日本をはじめ世界中の洗濯洗剤や台所用洗剤、消臭・防臭関連商品を通じて、グローバル・レベルで、生活者の「清潔生活」に貢献してきたが、今回の研究所の設立を機に、進化する消費者のライフスタイルに合わせ、「清潔生活」分野のエキスパートとして、日本の消費者のためになる情報を発信していく。
 活動内容は、①「清潔生活」分野における研究の推進②「清潔生活」分野における外部専門家との共同研究の推進③「清潔生活」向上に役立つ情報の提供として、「除菌衛生」「ニオイのマネジメント」「グローバルノレッジ」「消費者理解」の4領域で行っていく。
 研究所のシンボルマークは、研究開発から製品化せれていくイメージを、地面から「伸びて行く植物の芽」と「空に向かって両手を広げる人」に置き換えたもの。新しい研究により生れた商品を手にした人に喜びが生れる。その「約束」を宣言するものとなっている。
 またP&Gは、5月30日、31日に行われた「防菌防黴学会」で、「衣類の汚れと微生物」「衣類に付着した病原菌の家庭用洗濯機による除菌効果」「風呂の残り湯での洗濯と除菌効果」の3つの研究発表を行った。

ライオン、歯磨剤1万本を含むジャワ島中部地震の支援物資の提供を発表

 ライオンは6月2日、インドネシア・ジャワ島中部地震被災者への支援物資として、同社のインドネシアでの合弁会社であるライオンウイングスの製品を、合弁パートナーであるウイングスグループを通じて提供したことを発表した。
 支援物資の内容は①歯磨「チプタデント」(35㌘)約1万本②歯ブラシ「チプタデント」約7000本③虫よけローション「ラベンダー」(10㍉㍑)約3万8000個④シャンプー「エメロン」(300㍉㍑)約2万本▽「ジンク」(300㍉㍑)約2万本▽「エメロン」(50㍉㍑)約8000本。これらの製品は5月31日、6月1日の両日、ジョグジャカルタ市域に向けて出荷されている。


2006年6月7日号 記事一覧

M&A・設立

  • 花王とリブドゥが資本・業務提携で合意、花王がリブドゥ株式9%を取得へ

会合・発表会

  • 日石工組が第47回通常総会を開催、省資源、高齢化社会等への対応を協議

経営・施策

  • ライオン、昨年のチームマイナス6%の活動結果を報告、計410tのCo2を削減
  • ビック廣済堂、7月1日付けで「BICジャパン(株)」に社名変更
  • 家庭紙価格修正その後 大手3社の足並み揃う、製配販の意思統一が必要

製品・サービス

  • コンパスジャパン、シンガポール企業約3000社の情報を収録したCDを提供
  • マックスファクター、ヴァカンス・ブロンズをテーマに夏秋の新色を発表
  • P&G、新タイプの紙トレーニングパンツ「パンパース卒業パンツ」を発売
  • ツムラ、カプセルタイプの滋養強壮剤「ワンテンPα」を新発売
  • 小林製薬、「ハローキティ熱さまやわらかアイス枕」を新発売
  • ドクターベルツ、たるみによる毛穴の開き改善するスペシャルマスクを発売
  • ユニチャーム、ウェーブハンディワイパーにオリジナルケース付きを発売
  • マンダム、「クレージュ」からフェイスカラーの限定品3アイテムを発売
  • マックスファクター、SK-Ⅱからふきとりタイプの集中保湿パックを新発売
  • アメーズユープランニング、ピーチキャンディの香りの香水を新発売
  • コバショウ、バガスを利用したダイエット食品「BAGASSE」を全国発売

宣伝販促

  • ユニチャーム、「ウェーブ」でハワイ旅行が当たる夏のキャンペを実施
  • サンスター、Webサイト「haburashi.com」の1周年記念キャンペーンを実施
  • ユニチャーム、5万円分の旅行券等が当たる夏の生理用品キャンペを実施

人事・組織

  • 西日本共和、中野晴雄氏の新社長就任を含む新役員人事を発表
  • カネボウHPが新役員人事を発表、社長執行役員に岩倉昌弘氏が就任
  • 流通システム開発センターの新会長に坂本春生氏が就任
  • ユニチャーム、5月30日付けでセンターイン事業部長等の部長級人事を発表
  • クレシア、人事異動及び組織改訂を発表
  • 花王、6月1日付けで人事異動・機構改革を発表

調査・統計

  • 6月1日から改正道交法が施行、懸念される都市型店舗への配送の影響
  • 西化工18年1~3月出荷統計、シャンプー、染毛料などが伸長
  • コンビニ18年4月度統計調査、全店ベース売上高は5カ月ぶりのマイナスに
  • 花王が飲みものの摂取意識と実態調査の結果を発表、68%が肥満を自覚
  • ライオンが働く男女の睡眠意識調査を実施、睡眠満足度は65%が「不満」
  • ファイザーが歯に対する意識調査を実施、一般人は充分なケアが行なわれず

イベント・展示会

  • PLMジャパン、ビジネス書「実践PLM構築」の出版記念セミナーを開催
  • 米国日本香堂が「第10回LOHAS会議」に出展、「かゆらぎ」などを紹介
  • ビジネスガイド社、第34回PIショー2006秋を10月11日から3日間東京で開催
  • 小津産業、「三越ロハス」に和紙を展示即売する「小津和紙」を出展
  • 第41回スーパーマーケットトレードショーが、来年2月28日に東京で開催
  • インテリア関連の見本市「インテリアライフスタイル」が6月14日から開催
  • ライオン主催の第63回学童歯みがき大会が開催、都内の児童ら3500名が出席

施設・店舗

  • プロロジス、都内最大の物流施設・プロロジスパーク東京Ⅱの竣工式を開く

時評・コラム

  • 時評 業界が注視するヘアケア市場
  • 日雑談 コンドームCM、日本初の昼間枠放映

連載・講演

  • 進路一考(65) 稲垣重久

その他

  • PRページ サンスター オーラルケア意識高めて「歯の健康」を推進
  • ボランタリーチェーン(日本ボランタリーチェーン協会広報誌)第18号
  • ポーラ美術館、企画展「ピカソ5つのテーマ」のギャラリートークを開催
  • PRページ P&G・5社協働企画 子育てママを支援する「womamaプログラム」
  • ベルツニュース第55号

特集 【ペット関連】

    特別企画

    • ペット関連市場、飼育世帯と飼育頭数の増加で伸長、各社が商品開発に注力
    • 平成16年度ペットフード産業実態調査、数量は安定推移も金額は微減に
    • ライオン商事、「うちの子想い」「ペットキレイ」の2ブランドを積極展開
    • ジョンソンTD、忌避剤「立入禁止シリーズ」からハト用、カラス用を発売
    • ユニチャームペットケア、ペットフードはグルメ化を推進
    • マスターフーズ、犬用フードのプレミアム化進む、猫用フードは足場固め
    • 花王、「ヘルスラボ」が好調に推移、愛犬の健康考えるユーザーから支持

    特集 【薫香・ローソク】

    • 薫物線香市場、匂い線香に多ブランド化施策、価格改定機に製配販が協調
    • ローソク市場、原料高騰に苦慮も今こそ各メーカーの前向きな連携が必要に
    • 東京・巣鴨の商店街で聞く線香・ローソク小売事情 需要は前年並みを維持
    • 栃木線香事情 厳しい市況が打撃、早急な対応が必須に
    • 日本香堂小仲社長インタビュー 「消費者から選ばれるブランド展開を」
    • 全日本ローソク工業会・鳥居会長 価格改定に理解と支持を
    • カメヤマ新庄社長インタビュー 「プラス志向で積極的に仕掛ける」
    • 東京ローソク製造塩田社長インタビュー 「原料価格の高騰に懸念」
    • 孔官堂山下営業本部長インタビュー 「地道かつ基本に忠実な販促を実施」
    • こもりコーポ小森社長インタビュー 「積極的商いで増収増益を達成」
    • 一心堂、書いた文字が浮かび上がる線香「名香 現字合掌香」を積極展開
    • 淡路の線香メーカー16社の製品が仏・パリで開催された国際展示会に出展
    • 大発、天然漢方香料と和花の香りをブレンドした「明星」等の新製品を発売
    • 梅栄堂、緑茶の香りのお線香「煎香茶」を新発売
    • 平安堂、従来の2倍の速さで燃焼する線香「はやて 花橘」が好調に推移
    • キャンドルアーチスト・Candle JUNE氏が直営店「ELDNACS」をオープン
    • 100万人のキャンドルナイトの開催に合わせ東京・表参道でイベントを開催
    • 薫寿堂、香ばしいお茶の香りの線香「八十八夜」等を新発売
    • マルエス、トータル提案に注力、得意先の掘り起こし図る
    • 敷島線香、ボリューム感あるミニ寸線香「花小町」を新発売
    • 天昇堂、微煙・微香タイプの線香「ポプリ花心地ROSE」のファン層が拡大
    • インターマックスデベロップメント、独創的なキャンドル製品を展開
    • 日本香堂、一般・専門ルートのシナジー効果図る、青雲アモーレが好調
    • ローソク業界、原料値上げに苦慮 再度の価格修正検討も
    • ブルーオレンジスタジアム、100万人のキャンドルナイトの写真集を発刊
    • 梅薫堂、紀州備長炭木酢液配合の線香「備長炭麗シリーズ」が好調
    • 喜多商店、蝋燭の芯を差し込んだ着火が簡単な束線香「澪つくし」を考案


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