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2006年5月31日号掲載記事より

ライオンが生活情報懇談会を開催、睡眠と美肌テーマに機能性食品を提案

 ライオンは5月24日、生活情報懇談会を開催。ストレスフルな現代の女性の「健康」と「美」をサポートするための研究並びに、その研究から開発した「睡眠」と「美肌」に対する新たな提案を行う新・機能性食品の発売について説明した。
 山田哲夫常務があいさつに立ち、「当社は09年を最終年度とする中期経営計画を推進しているが、この中で薬品、機能性食品、トイレタリーからなる新しい市場『新・快適生活産業』においてナンバー1企業になるビジョンを掲げている。高齢化の進展、生活習慣病の増加などから生活者の健康に対する意識は高まっており、また、生活者は自分の考え方で、食品や薬品の区別をすることなく、よい商品を選択するようになっている。規制緩和が進み、これまで薬局でしか扱えなかった商品が他の業態で扱えるようになるなど買い場も変化している。当社は、こうした状況を包括して『新・快適産業』と捉え、生活者に新しい生活習慣を提案していく。機能性食品は薬品と食品の境界線にあるといえるが、この分野は多くの製品が導入され、市場も成長している。その一方で安全性や表示の問題もある。当社では、独自の技術に基づき、効果が確認された商品、安全な商品を提供していきたい」と語った。
 プレゼンテーションに移り、第1部では「睡眠」への新提案が行われ、始めに「ストレスフルな現代を生きる女性の睡眠事情」について、次に「睡眠の科学」について説明。第2部では「美肌」への新提案が行われ、「美肌につながるコラーゲンの上手なとり入れ方」について説明。この後、新・機能性食品の新製品快眠サポート飲料「グッスミン」、美容サポート飲料「キュプルン」、トマト酢系活力ドリンク「グロンサントマトの赤酢ドリンク」などについて説明。第3部の懇談会では、会場の展示コーナーで研究員、企画担当者から詳細な商品説明を受けた。

東流社が「第7回なとわ会総会」を開催、第11期業績は増収増益を達成

東流社が「第7回なとわ会総会」を開催、第11期業績は増収増益を達成

 東流社は5月19日、平成18年度(第7回)なとわ会総会を開き、第11期(05年2月~06年1月)の実績を報告するとともに、第12期(06年2月~07年1月)の経営方針を発表した。
 寺嶋社長があいさつに立ち、第11期の業績が売上高455億4600万円(前年比101.6%)、経常利益7100万円(同68.6%)となったが、当期利益は増加し、増収増益となったこと、第12期は小売業、メーカーの変化に対応するために大幅に人事、組織変更を行い、売上高456億円、経常利益1億3900万円を目指すことを報告。「行動の原点を“愚直なまでに本業を極める”として活動していく」と語った。また、メーカーへ①返品処理(1カ月以内の処理)②補填処理(同)③欠品(新製品、企画品など欠品のない供給)④物流対応(祝祭日の物流対応)の4つのお願いをするとともに、注目の「J―NET」(西日本共和、中央ホームズとの連合体)についても触れ、「3社がエリアの深堀と基盤強化を図り、付加価値を創造できる機能連合体をつくり出す」と述べた。
 引き続き、北川秀雄常務営業本部長が第12期営業方針を説明。同常務は売上目標456億円をつくりだすために、カテゴリーの強化を図り、営業本部に新設したカテゴリー事業部では化粧品、紙、ペットの3カテゴリーの専門性を高めることなどを報告。
 次に橘光弘営業副本部長営業統括が粗利予算達成のために組織力の強化、役割の明確化、予算の共有化を図ることを、佐藤幸雄同物流統括が物流システム部門の計画について在庫日数12日の実現、物流センターの最適配置、J―NETのシステムネットワークの構築を図ることを報告した。

伊勢半が業界紙記者懇談会を開催、第1次中期4カ年計画の始動を発表

伊勢半が業界紙記者懇談会を開催、第1次中期4カ年計画の始動を発表

 伊勢半は5月19日、業界紙記者懇談会を開催した。藤井敬二氏の社長就任に伴い開かれたもので、新任取締役の島津勉、磯田富美穂の両氏も同席。
 はじめに藤井社長が、両取締役を紹介。両取締役が、それぞれ略歴を自己紹介するとともに「新社長が打ち出した方針に沿った形で東日本統括として売上目標を完遂する」(島津取締役)、「新しい伊勢半を盛り上げ、結果を出していく」(磯田取締役)と力強く表明した後に藤井社長が、新社長としての目標・方針などについて次のように説明した。
 藤井社長はあいさつで、「私は社長として、①ブランドを大切にすること②キメ細かな営業展開③組織力強化④新システム(生産、経理など)を経営に有効活用する――の4点を当面の目標に設定した。また、今期から第1次中期4カ年計画をスタートさせた。今年度を、次の飛躍のための“基礎固め”と位置付けるなど大体の方向性は策定したが、詳細は今後各部門長と詰めていく予定だ。また現在、当社の課題は、社名・伊勢半の認知度向上ならびにキスミーブランドの若い人への浸透だと認識しており、媒体戦略を含めて従来の広告宣伝活動を見直すことで、これの改善も図りたい」とした。

全卸連が「第1回地域活性化セミナー」を開催、MD研究会の設立を提案

全卸連が「第1回地域活性化セミナー」を開催、MD研究会の設立を提案

 全国化粧品日用品卸連合会が、首都圏化粧品日用品卸8組合との共催で企画した「第1回地域卸活性化セミナー」が5月23日開かれ、各単位組合など49社80名が参加した。
 同セミナーは、3月に東京卸組がライオン・久保常務を講師に開催した「地域卸活性化セミナー」が好評だったことから、改めて全卸連と各単位組合の共催という形で企画されたもので、今回は、ユニ・チャーム取締役常務執行役員営業本部長の森信二氏、ライオン常務ハウスホールド事業本部長の久保直一氏、サンスターリテール営業部営業本部長の濱田和生氏が講師を務めた。
 森友会長があいさつに立ち、「現在、地域卸の間ではメーカーに対する不満が蓄積している。この不満は、スポーツでは審判が敵側に付き、全ての判定を敵側に有利に下しているという状況に例えることができ、審判たるメーカーには、公平で透明性のある制度を作り上げて欲しいというものだ。大量購入することができる大手卸と、それができない地域卸の価格に差が付くことは当然だが、その価格差はきちんと説明が付くものであって欲しい。そうすれば、地域卸にとっても『同じ量を買えば同じ価格で買える』という1つの目標ができる。しかし、近年は説明できない価格差が多く見受けられることから、メーカーには“正しい価格差”の追求をお願いしたい」と、メーカーに対して公平な制度づくりを要請。
 続いて講演に移り、各氏は次のように地域密着卸に対する政策・期待感を表明、協働を呼び掛けていた。なお、森友会長が指摘した“説明できない価格差”については、各社ともに制度や営業展開の中で解消に向けた取り組みを始めていることを説明した。

クレシアが25%以上の価格修正を表明、現状価格の50%の修正目指す

 5月24日、家庭紙業界大手のクレシアが価格修復を表明した。発表内容は、7月18日出荷分からティッシュ5個パック、トイレットペーパー12ロール、ペーパータオル4ロールともに25%以上の価格修復に取り組むというもの。
 実施理由について同社では「昨年上期、市場価格の建て直しに努力したが、残念ながら3年前からの販売競争激化による価格下落を止めることができず、現在、市場価格は過去最低水準まで落ち込んでいる。一方、重油をはじめとする原燃料価格は市場最高値を記録し、その他の原材料も逼迫商状の中で価格高騰を続けており、当社は大幅なコストアップを強いられている。このような状況に対して当社は、あらゆる面でのコスト低減を図るとともに、徹底した合理化に取り組んできたが、原稿の市場価格は再生産不可能な水準に陥っており、経営努力の範囲を逸脱しているため、早急に再生産可能な価格まで修復することが必要と判断した」と説明。
 併せて同社・鹿野常務は「プラネット玉生社長が数年前に発表した著作の中で、『日本の消費者物価は決して高くない』ことを説明するための商品としてティッシュを取り上げ、『1箱70円で販売されている』と紹介していたが、原材料費高騰が話題になっている中、ティッシュは現在“1箱40円”で販売されており、それだけを考えても、現在の価格水準の異常さがわかるのではないか」と述べるとともに、今回の価格修復は“第1弾”であり、最終的には現状価格との比較で50%の修復を目指していること、具体的には、同社「スコッティティッシュ160W5箱パック」(花のスコッティ)では、第1弾=248円、第2弾=298円を目標に設定しており、第1弾は9月末までに実現させる考えであることを表明している。

サンスター18年3月期連結決算、オーラルケア事業が牽引し増収増益を達成

 サンスターは、平成18年3月期連結決算短信を次の通り発表した。
 連結業績は、売上高691億8200万円(前期比8.3%増)、営業利益47億9700万円(同14.0%増)、経常利益37億5400万円(同23.2%増)、当期純利益16億9100万円(同36.0%増)と増収増益を達成した。
 部門別に見ると、オーラルケア事業は、新製品・改良品を順調に市場導入し、売上高561億5100万円(同11%増)、営業利益54億1100万円(同28%増)と好調に推移。
 コスメタリー事業は、市場競争激化や広告宣伝費投入の影響もあり、売上高93億5300万円(同0.9%減)、営業利益5億1900万円(同38.9%減)。その他事業は、売上高36億7700万円(同4.4%減)、営業利益1億6800万円(同45.7%減)となった。
 国内市場では、オーラルケアのコアブランドを中心に、高付加価値商品の開発・投入と、効果的な広告宣伝活動によるブランド強化を進めるとともに、新カテゴリーへの商品投入など、市場育成による業績の拡大を図ってきた。また、オーラルケアの大型新ブランド「sunstarDo」を発売し、全社一丸での積極的な営業活動にも努めてきた。
 19年3月期の連結業績予想は、売上高733億円、経常利益39億円、当期純利益20億円を見込んでいる。


2006年5月31日号 記事一覧

会合・発表会

  • 石洗工が平成18年度定時総会を開催、7項目による活動基本方針を発表
  • 店技研クラブが「平成18年度総会」を開催、新委員長に牧口高啓氏が選任
  • 近石工が第56回通常総会を開催、瀧山理事長「原料問題クリアし成長を」
  • ロート製薬、新製品発表会を開き「obagiプラチナイズドシリーズ」を発表
  • チェーンストア協会が18年総会を開催、地域への貢献、環境への対応を実施

経営・施策

  • 新日本石油、6月1日出荷分からワックス製品を1kg当たり20円値上げへ
  • 石洗工、「薬用石鹸の成分表示に関する自主基準」を作成
  • メディパルHD、6月29日付けであずさ監査法人への異動を決議

製品・サービス

  • 資生堂、中国美容化粧品博覧会に出展、UV-Wホワイトニングソフナーが表彰
  • 資生堂、最新の美容情報やテクニックを紹介する無料プログラムをスタート
  • ヱスケー石鹸、同社ナショナルブランドの製品ラインを再編成
  • ライオン、女性用フェイストラブルケアブランド「ペアシリーズ」を新発売
  • 春日製紙、新トイレットペーパー「香りのおもてなしローズ」を新発売
  • ニトムズ、まさかの危険を未然に防ぐ「防災用品シリーズ」の提案を強化
  • ライオン、タブレットタイプの清涼食品「ブレスエイド」をCVS限定で発売
  • 小林製薬、消臭元ブランド3品から夏季限定で「トロピカの香り」を発売
  • SSLヘルスケア、「メディキュットハイソックスピュアホワイト」を新発売

宣伝販促

  • CM総合研究所、「第17回日本のベストアドバタイザー」の贈賞式を開催
  • 大日本除虫菊、「蚊に効くカトリス」でユニクロ企業コラボTシャツに参加
  • シックジャパン、「シッククアトロ4フォーウーマン」の店頭プロモを実施

人事・組織

  • サンスター、工藤治夫氏の取締役就任を含む新人事を発表
  • マックス、小川範子氏の取締役経営戦略室室長就任を含む新役員人事を発表
  • マンダム、取締役、執行役員、子会社を含む人事異動を発表
  • ハリマ共和物産、油井洋氏の専務就任を含む新役員人事を発表

決算

  • ハリマ共和18年3月期連結決算、受託物流事業の伸長等が寄与し増収増益に
  • ハーバー研究所が18年3月期連結決算を発表、販管費の増加で増収減益に

研究・開発

  • サンスター、癌治療による口腔合併症の軽減等に関する共同研究契約を締結

調査・統計

  • 石洗工18年1~3月期販売統計、大型ブランド登場でヘアケア部門が活性化
  • チェーンストア18年4月統計、低気温と天候不順の影響で衣料品中心に苦戦

施設・店舗

  • 東芝電池、5月29日付けで長野県佐久市に本社、東京事務所等を移転

訃報・葬儀

  • 柳屋本店会長・外池榮一氏が逝去、享年79歳

時評・コラム

  • 時評 増える中高年フリーターの影響
  • 泡沫 ゴルフの自信をなくす理由
  • 独り言 菓子流通の挑戦 異業種チャネルの開拓
  • らいたあ 台北で感激 カリスマ店員の働きぶり

その他

  • J&J、お仕事体験タウン「キッザニア東京」に病院パビリオンを出展
  • PRページ 花王 「ロリエエフ」新しい生理用品の市場を創造
  • 石洗工、「手洗いステッカー第6回デザイン原画コンテスト」の募集を開始
  • ポーラミュージアム、6月26日から「綾木いづみ展」を開催
  • マッチ時報第325号
  • 石洗工、第19回環境美化功労表彰「地球ピカピカ大賞」の受賞団体を発表
  • ポーラ財団、日本の伝統文化についての記録映画上映会を6月に開催
  • ポーラアネックス6月の催事、「第20回型紙作品展」等を開催
  • 資生堂とCBRC MGH/HARVARDの共同発表が、中国化粧品学術研討会で表彰

特集 【歯の衛生週間】

    特別企画

    • 歯磨工、口腔衛生の啓発活動を幅広く推進、HPも分かりやすくリニューアル
    • オーラルケアにおけるカテマネ導入事例 くすり自然堂部長 滝 裕樹氏
    • 歯の衛生週間をバックアップ 日本歯磨工業会会長 高橋達直氏
    • 良質な歯ブラシの向上目指して 全日本ブラシ工業協同組合理事長 佐野清氏
    • 歯の健康をポジティブに考える 花王社長 尾崎元規氏
    • ライオン、「チェック&ケア習慣」を訴求、山積みコンクールを実施
    • 歯磨工業会が「お昼に歯を磨かない理由」を調査、1位は「面倒」で20%
    • サンスター、カリオロジー発想のオーラルケア提案、sunstarDoが好発進
    • ファイザー、リステリン薬用ターターコントロールベターケアを積極展開
    • J&J、「リーチ歯周病対策3列」を新発売、デザイン統一しブランドを強化
    • 小林製薬、新製品投入で市場拡大を推進、タフデント10周年キャンペも実施
    • ジレットジャパン、「ブラウンオーラルBデンタプライド」を新発売
    • 花王、クリアクリーン薬用ハミガキから「ピーチ」「ベリー」を限定発売
    • ジャックス、デンタルプロ歯間ブラシから「サイズ6(LL)」を新発売
    • ニッサン石鹸、薬用マウスウォッシュを新発売、ラインアップの拡充図る
    • エビス、顧客中心主義の姿勢を追求、「オラクルフィール」の配荷が順調に
    • 江崎グリコの口中ケア製品が話題に、オーラルケア製品と併売でヒット
    • ファースト、天然鉱石イオンハブラシ「ノシカコンパクト」を新発売
    • ファイン、開運をテーマにした「開運梵字歯ブラシ」シリーズを新発売

    特集 【除湿剤】

    • 除湿剤市場、PB製品が価格破壊を生む、各社高付加価値・高機能化で対応
    • エステー化学、備長炭ドライペットを拡充、ふとん快適シートも新発売
    • 石井化薬、「私の出番住まいの湿気とり」を450mlと800mlの2サイズで展開
    • ニトムズ、省ゴミ設計の除湿製品を提案、若年層に除湿剤の使用を啓発
    • 白元、ドライ&ドライUPを新デザインに改良、機能・効果を伝わりやすく
    • オカモト、「水とりぞうさん」から防虫・消臭機能付加した除湿剤を発売
    • フマキラー、「激乾シートタイプ」に注力、豊富なラインアップを展開


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