2006年4月19日号掲載記事より
P&G Far East,Inc.、7月1日付けで日本法人「P&Gジャパン」に事業を移管
P&Gでは、現在日本におけるP&Gグループの代表的な法人であるプロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(ラヴィ・チャタベディ社長)の事業を、7月1日付けで、新設のプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&Gジャパン)に移管する。
今回の変更の目的は、現在の社名を、30年以上日本に深く根付いたビジネスを展開し続け、今後の日本での事業にも強いコミットメントを持つ同社にふさわしい名称・P&Gジャパンに変更するとともに、日本における販売の拠点であり、日本のP&Gグループの代表的な役割を果たす法人を、従来の外国法人から現地法人化することにある。基本的な業容に変更はない。
同社では、今後、P&Gジャパンを筆頭にグループ一体として、よりいっそう日本の消費者の暮らしを向上させる優れた品質と価値をもつP&Gブランドの製品とサービスを提供したいとしている。
ユニチャームが06年度方針説明会を開催、「環境変化を協働でチャンスに」
ユニ・チャームは4月7日、全国の有力代理店42社のトップを招き、「2006年度方針発表会」を開催。当日はペット業界の方針発表会(22社が参加)も行われ、懇親会は日雑卸・ペット卸の合同で開かれた。
まず高原社長は05年度の業績概況並びに環境変化に対応してきた同社の歩み及び今後のビジネスビジョンなどについて報告。次いで木村グローバルマーケティング本部長が、商品戦略と業界活性化に向けた新たな時代の成長戦略などについて説明、特にマーケティング活動は全て消費者の生活向上のために、同社の企業理念である“ノーラ&ドーラ”に基づいて取り組んでいることを強調。高齢化社会に突入した今後は、人口構造の変化、消費構造の変化などに対してキーワードとなるのは“団塊の世代”であるとし、その辺の動向について数値で具体的に説明。その上でマーケティング戦略も「ターゲット人口の量から質変化に対応したビジネスチャンス拡大が重要であり、“アップセリング(新たな売上げ拡大)”をキーワードに掲げて全力で取り組む」とした。
次いで森営業本部長が、営業の使命は「お客様に対して商品を通じて永遠に支持していただける“売り方”の仕組みを作っていくことだ」と述べ、「小売業の変化と消費者の変化を捉えた提案でなければ支持されない」とし、この2つの変化との取り組み姿勢を説明。消費者(市場)の変化については、同社のカテゴリーがベビーケア、フェミニンケアの成熟市場と、ヘルスケア、クリーン&フレッシュの成長市場に分けられるとし、成熟市場には“アップセリング”を行動の重点におき、成長市場には“初動スピードを上げる”ことを重点に置いた営業活動を展開すると説明した。
高原社長はあいさつで「当社はシェアナンバー1を頂いているメーカーとして、これからのビジネスチャンスを確実に開花させるべく、これまで以上に商品開発、売り方開発を皆様と共に進めてまいりたい。特にコア事業である吸収体分野はグローバル全体では約4兆円規模の市場であるが、当社はこの10%、4000億円の市場を取れれば、アジアでナンバー1だけでなく、世界でもトップ3に入る」と語った。
岡山四国共和が第6期社員大会を開催、町田社長「今期は将来を決する年」
岡山四国共和の第6期社員大会が4月9日、岡山市で開かれた。
町田光一社長は、「昨年度は減収減益で終了する見込みだが、09年3月を最終年度とする中期3カ年計画の初年度となる本年は、将来を決する最も重要な年になる。課題の1つ目が売上高・利益率の改善。2つ目は営業の質の見直しの中で業務の振り分け、いわゆる店頭フォローと本部商談の明確化で、今期新たに共和サービスという店頭フォロー会社を立ち上げる。3つ目は四国地区の営業・物流拠点の整備であり、ここ3カ年の内に再構築したい」と方針を述べた後、今年度は特にシェアの低い四国の強化に取り組むため、大西副社長が四国の営業責任者として赴任したこと、また新任の代表取締役として川部常務が管理部門の強化に取り組み、3本の矢で折れない会社に、また文殊の知恵を発揮して出来る限りの方策、施策、改革を提案したいとした。
「小売店に密着した営業、すばやい行動で店頭を活性化し、小売店に儲けてもらえば、われわれにも利益が返ってくる。常にこれで良いか、新しいやり方はないかと、改革の気持を持ち続けて欲しい」と実践の大切さを強調。西共の中核という誇りと自信、岡山四国共和の一員としての良識と常識を持ち、新しい仕事の創造に取り組む自覚を促した。
ユニリーバ、「06年夏のアップスタイル提案&新製品発表会」を開催
ユニリーバは、4月11日、「06年夏のアップスタイル提案&新製品発表会」を開催した。
午前の部は、冒頭、粧業品ブランドビルディング モッズ・ヘア武田優子氏が登壇して、今後のブランド戦略を「現在、ロゴに“Salon Secrets”と付け、全ての広告宣伝活動において“サロン”を前面に押し出した訴求を展開している。今後は、サロンプロフェッショナルブランドとして①パリ発のトレンド②毛髪知識③テクニック―を核に、季節ごとのスタイル提案や、自宅でサロン仕上げのスタイルを実現するためのアドバイスなどを通して『日本女性のヘアケアシーンをリードするブランド』に育成する」と紹介。
併せて、この夏は4つの“アップスタイル”を提案するとともに「質=クレンジングシリーズ」「形=スタイリング エアスプレー、スタイリングワックス」「色=ヘアカラー、アートオンワックス ニュアンスカラー」を訴求すること、新製品として「モッズ・ヘア アートオンワックス ニュアンスカラー」に新色2色を用意したことを発表。続いて、モッズ・ヘアサロンの山口テクニカルディレクター、同パリのヘアアートディレクター、オリヴィエ・ドゥ・ヴリント氏が登場。モデルへの実演を交えながら、この夏、同ブランドが提案する仕上げのポイントなどを解説した。
新色が追加された「モッズ・ヘアアートオンワックス ニュアンスヘア」は、髪に動きをつけるというワックス本来の機能に「色づけ」要素を加えて“髪に光と色をオン”したことで、いつものスタイルをより立体感のあるヘアスタイルに演出する。
大王製紙、「第12回elisディスプレイコンテスト授賞式」を開催
大王製紙は4月11日、「第12回elisディスプレイコンテスト授賞式」を開催した。
佐光常務事業部長があいさつに立ち、今回のコンテストについて「12回と会を重ねる中で、前・後期合わせて1万店を越える参加をいただけるまでに成長できた。展示技術も格段に成長しており、今回も“より見やすく、選びやすく、手に取りやすい売場”をテーマに審査したが、力作揃いで大変に選びにくい作業だった」とのコメントを述べるとともに、この春改良新発売した「エリス新・素肌感」について「昨年、我が国の総人口は減少に転じた。当社は、“紙”に係る事業を展開しており、この事態は、長期的には需要減退に繋がるわけで、今後は、どのような環境変化があろうと、お客が求めるものをいち早く開発し、店頭化することが重要になってくる。こうしたことを背景に、この春は『エリス新・素肌感』を“ムレ・カブレ”を解消するナプキンとして進化させることを目的に改良。現在は2万店で展開しており、新しいテレビCMの放映も開始された。これを機に、今後はさらに展開店を拡大する。当社では、今年度を“フェミニンケアに注力する年”に位置付けており、“いたくないお客でも思わず買ってしまうような商品開発”、こうした商品の上市を続けていく方針である」と発表。
次に、H&PC事業部商品企画部商品企画課フェミニンケアグループ・塗木由美子氏が「エリス新・素肌感」の商品特長、プロモーション計画を発表。
続いて、商品企画部・山上部長が、今回のディスプレイコンテスト各受賞店の評価のポイント解説した後に、タレントの石川亜沙美がプレゼンターとして登場。参加5230店の中から選出されたA、B各コースの最優秀賞、優秀賞、地区優秀賞と代理店を表彰した。
2006年4月19日号 記事一覧
M&A・設立
- アイスタイル、IT業界での優良メディア育成目的にマーケティング会社設立
会合・発表会
- コラボレイト21の「第22回メーカー懇談会」で、プラネット玉生社長が講演
- マックスが第24回社員会を開催、小川社長「計画と実行の精度向上へ」
- 第12回排水協通常総会が大阪で開催、藤原会長「安全性高める努力を継続」
経営・施策
- 小林製薬、普通株式270万株の売り出し及び18年3月期配当の増配を決議
製品・サービス
- ウェルコ、お弁当用油とりシート、風呂水ポンプ専用洗浄剤を新発売
- アガツマ、ドイツの助産婦が開発したベビーバス「タミータブ」を新発売
- 小林製薬、排水口用消臭剤「消臭ビュビュット」等の新製品を発売
- UYEKI、食品添加物100%の安心クリーナー「オレンジシャワー」を新発売
- オカモト、水とりぞうさんから「防虫プラス」「消臭プラス」の2品を発売
- 貝印、女性用3枚刃システム「Lady K-3ES ハイビスカスホルダー」を発売
- 東海、サンリオキャラクター電子ライター「スパーカー150」を復刻発売
- J&J、RoCゴールドから日焼止めとUVカット傘をセットにした限定品を発売
- 資生堂、「マジョリカマジョルカ」の夏の新製品を発表
- マックスファクター、革新的ブラシを採用したマスカラを新発売
- 大塚製薬、新薬用有効成分配合のスキンケア「インターシグナル」を展開
- ポーラ化粧品、アシストワンから毛穴の悩みに対応した新洗顔料を発売
- 仏プロバンディ社、ビューティーワールドでマルセイユ石鹸のOEMを提案
- 小林製薬、家独自の生活臭に対応した新消臭剤「クリエアー」を新発売
- 貝印、キッチンウェアブランド「Kai House」から新製品を発売
- 花王、夏場のスキンケアニーズに対応した「エモリカクールアロマ」を発売
- ジャパンメディカル、女性のデリケートゾーンにも使える消臭ミストを発売
- 衣料品の製造販売事業を手掛けるアローがピーターラビット柄の着物を発売
- 常盤薬品、低刺激性のスプレー化粧水「ノブウォーター」をリニューアル
- P&G、「プリングルズオリジナルサッカー缶」をCVSで限定発売
宣伝販促
- ダリヤ、パルティの新TVCM放映と連動し、渋谷でプロモイベントを開催
- 旭化成L&L、サランラップ新TVCMを放映、新キーワード「SHINSEN!」で表現
- マンダム、子供用教育番組風の世界観を持つ「ギャツビー」の新TVCMを製作
- 王子ネピア、「ネピアテンダー安心幅広テープ」の新TVCMを放映
- P&G、パンテーンの新TVCMに女優の中山美穂を起用
人事・組織
- エステー化学、4月3日付けの指名委員会および取締役会で取締役候補を内定
- KS東北、4月1日付けで渡辺憲治氏の新社長就任を含む取締役人事を発表
研究・開発
- 資生堂と東北大学が、髪を指で触った時の人の感性を測定できる装置を開発
- 花王ペット研究グループと大和製衡が共同で、犬用の体脂肪計を開発
- ポーラ研究所が毛穴に関する新知見を発表、「毛穴は2度大きくなる」
調査・統計
- 東家同18年3月度市況調査、適正価格販売への動きに手応え
- マスターフーズ、320人を対象に「愛犬の肥満に対する意識調査」を実施
イベント・展示会
- 第15回プロモーション企画コンテストでP&Gのジョイがプロモ企画賞で入選
- DIY協会、「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2006」の出展社募集を開始
- エステー化学、こころ洗うミュージカル「赤毛のアン」の製作発表会を開催
- ロジスティクスパートナー、「倉庫管理システム活用事例セミナー」を開催
- 第5回東京ファッショングッズトレードショーが6月7日から東京で開催
施設・店舗
- プロロジス、愛知県小牧市に複数企業向け大型物流施設の建設を発表
- ハーバー研究所、69店舗目となる直営店を近鉄百貨店生駒店にオープン
時評・コラム
- 日雑談 小売店の熱意 MD展開を有効に
連載・講演
- 企業探訪 GSX 日本版SOX法コンサルティングサービスを提供
- 進路一考(62) 稲垣重久
その他
- PRページ サンスター カリオロジー取り入れ「sunstar Do」を新展開
- @cosme、公式ムック「2006年度版・本当によかったコスメ456」を発刊
- 花王antuプロジェクト、女性のQOLをテーマにした「花王・艶BOOK」を出版
- エイコー、中小メーカーが開発するユニーク商品の売上げが急伸
- 新刊紹介 「仕事ストレスで伸びる人の心理学」(ダイヤモンド社刊)
特集 【エコロジー】
- 企業の環境マネジメント行動が活発化、環境ビジネスのチャンス拡大
- 環境省、グリーン購入に関する調査を実施、国・地方のグリーン購入進まず
- 花王、花王ウェイに基づくCSR活動を推進、逸早くエコレールマークも取得
- UYEKI、液体タイプ天然系洗剤「ドライニング」を改良、洗浄力更にアップ
- ライオン、「ECO LION活動」を推進、経済発展と環境保全の両立目指す
- ニッサン石鹸、グリーンウォッシュが好調に推移、社内省エネ活動も展開
- ミマスクリーンケア、緑の魔女シリーズが人気、環境に優しい高品質を訴求
- サラヤ、自然との共生への取り組みを実践、パウがバイオマスマークを取得
- ハイネリー、石鹸の優れた洗浄力を持つ液体洗濯石鹸「はな」が好評
- 渋谷油脂、SOCボディソープ竹炭を改良、スキンローションにアイテム追加
- シャボン玉石けん、EM液体石けんが好調に推移、14アイテムをシリーズ展開
- 日衛連、紙おむつの環境保全を視野に入れた技術革新の推移まとめる
- 牛乳石鹸、新ヘアケア「セレブヘアパックシャンプー」シリーズを新発売
- ペリカン石鹸、泥炭石、スーパーマリンコラーゲンシリーズから新製品
- 日本合成洗剤、豊かでマイルドな泡の「ウインズボディソープ」が好調
- サバ、「地球家族」がロイヤルユーザーを獲得、ものづくりネットとも連携
- カネボウ、商品のライフサイクル全体を見直し、アーム&ハンマーも展開
- 愛媛の家庭紙メーカーが出資する高齢者事業所・スバルのお茶パックが好評
- 資生堂、グループ及びサプライヤーの行動基準を策定、CSR活動等を推進
- 太陽油脂、植物性洗顔料「パックスオリーフェイスフォーム」を新発売
特別企画
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