2006年3月15日号掲載記事より
ジップホールディングスとライフォートが共同持株会社設立で合意
東海・近畿地区を主な商圏とするジップ・ホールディングス(北嶋永一社長・名古屋市)と近畿・山陰地区を主な商圏とするライフォート(石橋一郎社長・神戸市)は、3月9日の両社取締役会において、ことし11月1日を目処に株式移転により共同持株会社を設立することで合意した。
ジップホールディングスは傘下に東洋薬局、白沢ドラッグ、シーズアンドアーパスを持ち、流通業界初の持ち株会社を設立し、再編の続くドラッグストア業界にあってグループ化による再編で注目を集めている。一方、ライフォートはマルゼンと神薬堂の合併で平成16年に誕生したもので、両社は今回の共同持株会社設立について次のようにコメントしている。
「大競争時代にあるドラッグストア業界は大きな変革期を迎えている。こうした中、営業基盤、主要顧客、得意分野の補完性が高い両社は、それぞれの強みを集結し、より競争力のある企業集団として発展・成長していくために、経営統合を行うことが最善の選択であると判断した。
今後、新会社グループは、「生活者への貢献」という基本理念のもと、兵庫から大阪・愛知を中心に山陰、近畿~東海・首都圏エリアにかけてドラッグストアをドミナント展開するとともに、管理運営体制・物流システム・販売・仕入などの合理化・効率化を一段と図り、顧客満足の向上に努めていく。そして新会社グループは、地域に根ざしたドラッグストアの連合体として、当業界における新たなパラダイムの創造目指していく」
メディセオパルタックHD傘下のパルタックとアルコスが4月1日付けで合併
メディセオ・パルタックホールディングス傘下のパルタックとアルコスは、4月1日付けで合併する。存続会社はパルタックで、アルコスの一般医薬品流通業サービスは同社ヘルスケア事業としてヘルスケア商材との融合を図り、得意先への一層のサービス機能の向上を目指すとしている。なお、アルコス筑後営業所は3月31日をもって閉鎖する。
JACDSが定例記者会見を開催、「JACDS版EDI」への対応着手等を発表
日本チェーンドラッグストア協会は3月6日、定例の記者懇談会を開き、第6回JAPANドラッグストアショーの結果を報告するとともに、協会の今後の取り組みについて次のように発表した。
小田副会長は、“第1回薬剤師フォーラム”の反響について「反応は概ね良好で、中には『次回は協会の政策に反対の立場を取る方々の出席が実現すれば、内容がより深まるのではないか』などの意見も寄せられた。さらに、我々の薬剤師教育に対する関心も高かった」と報告。次回のショーも大成功につなげるべく、既に企画会議を開始させていることを紹介。さらに、薬事法改正に向けた作業が最終段階に入っていることを発表した。さらに、次回の常任理事会で、地方開催についての検討が行われる予定であること、開催候補地には大阪、名古屋、福岡が挙がっていることも明らかにした。
薬事法改正への対応については、新資格者(名称未定)をはじめ、各種アドバイザーなど従業員教育の充実を図ること、カテゴリーマネジメント及び「JACDS版EDI」の推進・普及すること、スイッチOTCの推進・強化すること、日本薬剤師会、日本薬粧協会などをはじめとする他団体との連携強化を図ることなどで対応する方針で、そのうち「JACDS版EDI」について宗像事務総長は「現在は、業界VAN・プラネットなどの協力を仰ぎながら報告書をまとめている段階で、2月一杯でこれを完成させ、来月の常任理事会に上程する。ここでの決議に基づいて、次のステップに移行する」と発表した。
中央ホームズが「第53回MDフェア」を開催、初出展の10社を含む81社が出展
中央ホームズは3月2日、第53回マーチャンダイジングフェアを開催。初出展社10社を含む81社が出展、300を超える来場小売業と商談を行った。
今回、提案コーナーでは、輸入洗浄剤(身体用、住居用など)とともに、DHC化粧品(サプリメント)、ユースキン製薬(スキンケア)、ジャックス(歯ブラシ)、ファーストゲイト(マスク)の各商品を紹介。メンバー社のときわ商会は、同社取り扱いの化粧品とともに、6月にドイツで開催されるサッカー・ワールドカップをテーマにした売り場展開などを提案した。
西形社長は、2月20日に終了した前期業績について「まだ確定していないが、売上高は124億円で対前年比102.5%、利益も前年並みを確保できる見込み」と報告するとともに、「この厳しい時代に、未だに原価割れの見積もりを提出するところがあると聞く。こうした“業界縮小罪”にあたる行為は、メーカーも含め業界全体が再考する必要があるのではないか」と指摘した。
新メンバーとして同フェアに初めて出席した麻友・清水社長は、「店頭で生活者が気づかない“穴”を見つけ出し、それを埋め、生活者に便利だと感じていただければ、それが売上げ・利益に繋がる」などの持論を展開しながら、同社が標榜する“自主独立”“地域人密着”ならびに、営業方針である“製配販で汗して圧倒的に支持される売り場を構築する”について説明した。
麻友の加盟について、中央ホームズ・西形社長は「売上げ拡大、埼玉県内のフォローだけではなく、業界内でも進んでいるMD提案力、引いては当社のレベルアップへの貢献に期待したい」と歓迎の意を表明している。
第40回スーパーマーケットトレードショーが開催、過去最高の7万972人来場
食品スーパーを中心とする流通業界に最新情報を発信する専門展「2006スーパーマーケット・トレードショー第40回記念大会」(主催=日本セルフ・サービス協会)が、3月1日から3日までの3日間開催された。通算40回目を迎えた今回は、“DISCOVER THE NEXTオンリーワンを目指して”をテーマに、「ふるさと食品全国フェア/こだわり食品フェア」、「店舗開発ショウ」、「スーパーショーケース」3展と合同開催。4展合計で過去最大の1001社が出展し、総来場者数は過去最高の7万972人に達した。
2目には、世界最大の流通小売業団体FMIとセルフ・サービス協会間で、相互の情報提供などを目的とした「協力共同宣言」を締結、また、米国の地域密着型スーパーのウェグマンズフードマーケット社が、同協会初の海外会員となったことが発表され、それぞれの調印式が行われた。
さらに式終了後には、ウェグマンCEOが「ウェグマンズ流スーパーマーケット経営のすべて」をテーマに基調講演を行った。同氏は「従業員には『単なるスーパーではなく、他にはない素晴らしいスーパーだ』という誇りを持たせて教育する一方、『我々の家族の一員』として扱い、福利厚生やサラリーを充実させるなど、“人”をファーストプライオリティとすることが大切だ」と語り、“地域密着型”“親族経営”を守り続ける独自の経営哲学を披露した。
2006年3月15日号 記事一覧
経営・施策
- ロッテ電子工業、4月1日付けで「ロッテ健康産業」に社名変更
- 資生堂が組織改正・人事移動を発表、チャネル特性に最適な営業体制を構築
- 日本家庭紙工業会宇高道夫会長インタビュー 3月下旬から新価格で出荷へ
- パルタック傘下のマーケティング会社「システム・ハバ」が3月末で解散へ
製品・サービス
- ライオンの「花粉ガード」が2005年日経優秀製品・サービス賞優秀賞を受賞
- ジャックス、口臭予防の高まりで「デンタルプロ舌ブラシ」が伸長
- ジャックス、デンタルプロ歯間ブラシから大型サイズの「サイズ6」を発売
- わかもと製薬、生きた乳酸菌配合の薬用歯磨剤「アバンビーズ」を発売
- pdc、新化粧下地シリーズ、スキンケアラインなど2006年春の新製品を発表
- シービックの薬用消臭石配合デオドラントシリーズ「デオナチュレ」が好評
- サンスター、軟包材を使用した業界初のコンパクトサイズのエコ容器を開発
- 大王製紙、ベビー用紙おむつ「GOO.N」を改良、改良記念した限定品も発売
- ツムラ、夏特有の疲労を緩和する入浴剤「きき湯カルシウム炭酸湯」を発売
- サンスター、トニックエナージングシリーズを改良、清涼感、爽快感を向上
- ユニチャーム、「ソフィ夜用」を刷新、4タイプの実態・意識に対応
- 旭化成L&L、ジップロックを拡充、密閉性高い「スクリューロック」を発売
- 王子ネピア、基幹のネピアブランドを改良、新ブランド「ネピネピ」を新設
- 小林製薬、「小さくて目立たないあせワキパット」を含む新製品を発売
- スフィルインター、唇をボリュームアップさせる新リップグロスを発売
- 東芝CM、アルカリ乾電池・アルカリ1をリニューアル、ロゴデザインを一新
- 丸富製紙、花模様を装飾した高級フェイシャルティシュ「花ベーゼ」を発売
- ユニリーバ、ポンズWホワイトの新スキンケアライン「フレッシュ」を発売
- 花王、ソフィーナからシミの記憶にアプローチする美白化粧品を新発売
- クラブコスメチックス、「クラブ洗粉創製100年」を記念しリニューアル
- シュワルツコフヘンケル、パオンシルキープラスから乳液状白髪染めを発売
- 花王、セラミドを守って洗う洗顔シリーズ「ソフィーナクレンズ」を新発売
- SSLヘルスケア、トータルラインによる脚の疲れ、ムクミ対策を提案
- パナソニック電池シリーズがさらに充実、オキシライドは性能を20%向上
宣伝販促
- マンダム、HP開設10周年を記念し、グループ会社のサイトで記念企画を実施
- カメヤマ、毎月300名に5000円分の商品券が当たる消費者キャンペを実施
- 大日本除虫菊、「第24回ゴンゴンV.I.P.陳列コンテスト」の実施概要を発表
- P&G、異業種4社と共同で「女性」と「ママ」に向けた情報サイトを開設
- カネボウHPのナイーブボディソープのCMがTVCM好感度調査で1位に
- ダリヤ、5000名に新商品のポイントカラーが当たるモニターキャンペを実施
- 日本香堂、春彼岸の需要期に向け販促策を発表、全国でTVCMを投下
- SSLヘルスケア、話題の「PSP」等が当たる2種の消費者キャンペを実施
- ダリヤ、パルティの新TVCMに渋谷系人気ユニット「mihimaru GT」を起用
人事・組織
- 松江共和物産の新社長に米田卓郎専務が就任、米田真治社長は会長に
- ピップトウキョウが新役員人事を発表、役付取締役の専務、常務は配置せず
- 資生堂、執行役員及び関係会社等の人事異動を発表
研究・開発
- 資生堂、睫毛の生理特徴を解明、ステビオシドの睫毛発現促進効果も発見
調査・統計
- 話題の春の新製品が店頭に並ぶ、洗顔料、マウスウォッシュなどが高い評価
- 東家同18年2月度市況調査、前月と大きな変化なく推移
イベント・展示会
- 東京医療用品卸組主催の「第78回東京医療衛生用品フェア」が東京で開催
施設・店舗
- ピーターラビットの世界をイメージしたジュース専門店がアリオ亀有に開店
時評・コラム
- 時評 全卸連初の「元卸出身」会長
- 泡沫 日本独自の習慣「彼岸」を啓発
- らいたあ 100年の重み 変化と伝統の選択
その他
- ライオン、油脂工業会館主催の「油脂優秀論文」で最優秀賞を受賞
- 花王、音声情報CD「くらしの中のサイエンス」を発行、点字図書館等に寄贈
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。