2005年11月16日号掲載記事より
マツキヨと中島ファミリー薬局が業務提携、コスト削減、販路拡大を目的に
大手ドラッグストアのマツモトキヨシと長野県内に21店舗を展開する中島ファミリー薬局は11月4日、業務提携に関する基本契約を締結した。
これにより、両社はマスタ統一による原価の低減、共同配送センターの共有化によるコスト削減、顧客ニーズに合わせた幅広いPB商品の販路拡大、各種グループ販促企画の展開拡大などで大きな成果を期待する。また、中島ファミリー薬局の地域密着型経営とマツモトキヨシのノウハウが融合した形での、強いフランチャイズチェーン店舗の展開を研究することに関し、一定の方向性を持ち検討を進めているという。
なお、今回の業務提携について、マツモトキヨシでは、今期業績への影響は大きくないものの、中期経営計画の根幹である08年度3月期の1兆円グループ体制確立に向け基盤強化が期待できるとしている。
中島ファミリー薬局の概要/本社所在地=長野県須坂市▽代表者=代表取締役中島克彦氏▽設立年月=昭和63年3月▽資本金=4400万円▽売上高=41億8300万円▽店舗数=21店▽従業員数=149名(平成17年8月期)
プラネットユーザー会2005が東京で開催、SMOOTHEDI等の新サービスを説明
プラネットは11月7日、東京・大手町サンケイプラザで、「プラネットユーザー会2005」を開き、メーカー、卸店、協力企業、報道関係など132社、239人が参加した。
玉生弘昌社長はあいさつで、20年間果たしてきた同社のインフォメーションオーガナイザーとしての役割や「バイヤーズネット」「SMOOTHEDI」などの意義を説明。
次に経済産業省商務情報政策局流通・物流政策室長浜辺哲也氏による基調講演「流通・物流システムの革新を目指して~次世代情報共有基盤の方向性について~」が行われた。
引き続き、プラネットのサービスの説明が行われたが、今回はセッションA「商談業務の効率化を支援するバーヤーズネット」(営業本部ユーザー支援室今村佳嗣チーフプランナー)、セッションB「新ネットワークサービスの紹介とEDIサービスの現状について」(営業本部黒岩昭雄副部長)の2つのセッションが別会場で行われた。
セッションAでは①バイヤーズネットの商品マスタ登録を簡単にする「商品マスタ登録申請サービス」(06年2月開始予定)、取引先への帳票提供を効率化する「帳票ファイル振分配信サービス」(サービス中)を紹介したほか、商品データベースの現況、卸店から各バイヤーに送信される販売データをプラネットが代行受信・集計し、販売実績帳票をバイヤーズネット上で提供する新サービス「販売レポートサービス」(06年4月開始予定)、バイヤーズネット上から、販促物の配送手配や在庫管理を行うことを可能にする「販促物管理サービス」(06年2月開始予定)について説明。また、セッションBでは、「SMOOTHEDI」の詳細、EDIサービスの近況、新サービス、SMOOTHEDI料金と現行料金改定について、業界イントラネットの便利な機能についての説明が行われた。
大日本除虫菊、金鳥創業120周年記念式典を開催、取引先関係者250名が出席
大日本除虫菊は11月9日、帝国ホテル大阪で「金鳥創業120周年記念式典-セルビア・モンテネグロ名誉総領事館開設記念-」を開き、同社代理店・資材関係を含む取引先関係者ら250名が出席した。
式典では初めに映画評論家の浜村淳氏が、創業者上山英一郎氏と除虫菊との出会い、棒状蚊取り線香の発明、英一郎氏の妻ゆき夫人のアイデアによる渦巻型蚊取り線香の誕生秘話、金鳥マークの由来など創業から今日に至る様々なエピソードを織り交ぜながら金鳥120年の歴史を名調子で紹介、続いて東京三菱銀行会長、セルビア・モンテネグロ大使、あらた社長伊藤昌弘氏の3氏が祝辞を述べた。
上山社長が「120年前、60年前と比べ、来席いただいた取引先の皆様に囲まれて次の1年間の仕事を考えることができる環境にある私は本当に幸せである」と感謝の言葉をのべ、創業から今日までの同社の歴史を振り返りながら、「当社の歴史は、蚊取り線香をはじめ、世界で初めての商品を世に送り出し、それを育てていく歴史であった。私がなすべき仕事は、すでに存在するものをやるのではなく、まだ誰も手掛けたことのないものをやっていくということ、つまり新しい挑戦の歴史を加えていくことである」と決意を述べた。
JACDS、「JACDS推奨認定品制度」の運営概要をまとめる
日本チェーンドラッグストア協会(略称JACDS)は11月1日、かねてから発表していた「JACDS推奨認定品制度」の運営概要が正式にまとまったことを明らかにした。
この制度は、ドラッグストア業態が今後、他の業態と差別化され伸び続けていくために必要だと考えられる“ドラッグストア専用商品”の開発をサポートする目的で立ち上げられた。「健康や美容に役立つ」「人や環境にやさしい」「使いやすい、買い物しやすい」など、ドラッグストアならではの特徴を持った専用商品は、今までにも複数のメーカーによって開発・発売された経緯があるが、市場に定着することなく消えてしまっていた。
そこで、ドラッグストアの役割や買物に合致した商品の開発意図、狙い、メリットなどを、企業から担当者、さらに毎日来店する約5000万人の消費者にまで情報伝達することを目的に、協会では専用サイト(http://www.j-suishou.com/)を立ち上げるとともに、特に一般消費者への認知浸透を目指して、同制度のマークと、ここで受け取る認定料全額を①セルフメディケーション推進事業②環境対策事業③防犯・防災対策事業④医薬品副作用被害者救済事業――など社会貢献に活用する方針とを紹介する店頭用ポスターを、タレントで協会認定の“ヘルスケアアドバイザー”を取得した生島ヒロシ氏を起用して製作した。
今後の方針について同協会では「商品の取り扱いは小売企業・ベンダー間の決定事項ではあるが、今まで以上に“品質の高い商品が揃ったドラッグストア”という認識が高まり、取り扱いが増えるだけでなく、消費者の高い支持も得られることになると考えている。メーカーや小売のイメージアップが図れるとともに、業界全体のため、お客のためになる制度になるよう努めていく」としている。
マンダム18年3月期中間連結決算、マーケティング費用の増加等で増収減益
マンダムは11月10日、同社東京日本橋オフィスに証券アナリストらを招いて18年3月期中間決算説明会を開き、西村社長が今中間期の概要について説明した。
連結売上高は260億3400万円(前年同期比102.4%、6億700万円増)で、計画比101.1%を達成。グループ合計では294億7900万円(同99.9%、2600万円減)で、計画比99.9%となった。営業利益は40億1600万円(同87.1%、5億9300万円減)、計画比98.6%。経常利益は、棚卸資産廃棄が著減したことにより営業外収支が大幅に改善(黒転)した結果、40億7400万円(同87.1%、4億1000万円減)、計画比102.4%。中間純利益は、役員退職慰労金制度廃止に伴う退職慰労金と減損損失を特損で経常したことで21億1100万円(同7800万円減、96.4%)、計画比101.5%を達成。
地域別概況は、日本での連結売上高は193億9800万円(同101%)となった。「ギャツビー」の夏シーズン品を中心に、「ルシードエル」「ルシード」の主力ブランドが各ルートで売上げを拡大。営業利益は30億7400万円(同92.6%)となった。アジアなど海外の売上高は66億3600万円だった。
通期業績については、海外における流通事情の変化、グループ企業の整備を行っていることに併せて期首予想の修正を行い、連結売上高は482億円、営業利益63億800万円、経常利益62億円、当期純利益31億円に変更した。
メディ・パルHD18年3月期中間連結決算、前年同期売上高の4.4%増を達成
メディセオ・パルタックホールディングスは11月11日、平成18年3月期中間決算短信(連結)を発表した。17年9月中間期の連結業績は、売上高8509億7400万円(前年同期比4.4%増)、営業利益52億1400万円(同14.0%減)、経常利益114億2000万円(同7.4%減)、中間(当期)純利益90億3100万円(同31.5%増)、1株当たり中間(当期)純利益48円37銭となった。
また同社は同日、完全子会社のパルタックと、同じくメディ・パルグループで九州地区の一般用医薬品等卸売業・アルコスの両社が来年4月1日をもって合併することを決議し、合併契約を締結したことを発表した。合併はパルタックを存続会社とする吸収合併方式とし、アルコスは解散となる。
2005年11月16日号 記事一覧
M&A・設立
- 花生堂、12月1日付けで共益商事の卸売事業に関わる全ての営業を譲受
会合・発表会
- カイロ工業会が17年度会員懇談会を開催、新JIS制度への対応などを討議
- 生活害虫防除剤協議会が17年度通常総会を開催、新会長に鈴木喬氏が就任
- 佐藤製薬、仏国製の温泉水スキンケア「ユリアージ」のリニューアルを発表
- ペットフード公取協、「ペットフードの表示に関する講習会」を東京で開催
経営・施策
- 業界各社がCSR活動を拡充、多岐にわたり社会貢献を実施
- ハリマ共和、兵庫県神崎郡・福崎企業団地内の2件の固定資産取得を決議
- 日本精蝋、原油価格高騰で12月からワックス製品を1kg当たり20円値上げへ
製品・サービス
- ロッテ電子、特定保健用食品「ギャバ・20タブレット」を東日本限定で発売
- クロバーコーポ、来年の干支をかたどった「迎春石鹸・戌」を発売
- マードゥレクス、ビタミンC配合スキンケア「VC×100」から新製品を発表
- 松下電器、デジタルオーディオプレーヤー「D-snap Audio」等を新発売
- 花王、「クリアクリーン薬用ハミガキシリーズ」3品を改良新発売
- フマキラー、「花粉マスクでブロック」ほか花粉対策商品を12月から発売
宣伝販促
- 三洋電機、新ニッケル水素電池「eneloop」を国内の小学校対象に寄贈
- ユニリーバ、東海地区初の「バス停留所広告付き上屋」のサポートを実施
人事・組織
- カネボウ、新井清一氏をビューティケア研究所長・R&D統括部長に任命
研究・開発
- ライオン、汗をかいた時の不快原因を解明、衣服内の湿度上昇が原因
- コーセー、色素成分「アスタキサンチン」の皮膚光障害防御効果を説明
調査・統計
- 西化工17年1~8月出荷統計、男性用皮膚化粧品が2ケタ成長を記録
イベント・展示会
- 雑貨、玩具等の合同商談会「ファッショングッズトレードショー」が開催
- いい皮膚の日(11月12日)記念のスキンケアセミナーが横浜赤レンガで開催
- ベストファミリーマン&ワイフで、船越英一郎・松居一代夫妻らが表彰
- 大王製紙主催の「第24回エリエールレディスオープン」が11月18日から開催
施設・店舗
- プロロジス、宮城県黒川郡富谷町に東北エリア初の物流施設を建設へ
- コーナン商事、海外物流の拠点となる「貝塚流通管理センター」を本稼働
時評・コラム
- 時評 企業情報は決算報告書から
- らいたあ ヨドバシakibaを見た 「伝統ある電気街」との共存の行方は
その他
- 平成17年秋の叙勲で資生堂相談役・弦間明氏が旭日中綬章を受章
- 大日本除虫菊とアース製薬による液体加熱蒸散式殺虫剤に関する裁判が終結
- PRページ 花王 アジエンスを改良、より洗練されたアジアンビューティ表現
特集 【歳暮ギフト】
- 歳暮商戦、「感謝の気持ち伝える」が多数、洗剤は実用ギフトとして浸透
- 花王、アタックギフトの鮮度をアップ、TVCM投入で市場を活性化
- 旭化成L&L、北欧海塩ミネラル配合の「ムーミンハーブバスギフト」を一新
- ライオン、部屋干しトップギフトを強化、洗剤3ブランドを各年齢層に提案
- クロバーコーポ、高級感訴求したローズスパが好評、新製品で拡販目指す
- ユニリーバ、ラックス3シリーズを集中展開、当用品との相乗効果を見込む
- マックス、生粋無添加、黒づくし石鹸ギフトなど新製品3品が好スタート
- マスター、スヌーピーのキャラクターギフト、柑橘系フルーツギフトを発売
- FT資生堂、サボンドール3シリーズを展開、高級石鹸「資生堂石鹸」も人気
- KHP販売、絹石鹸シリーズ等を中心に分かりやすさと一体感ある販促を展開
- 宇部フィルム、ラップを含む「ハロキティーデイリーグッズギフト」を発売
- 中央物産に今歳暮期の方向性を聞く 実用ギフト、洗剤ギフトに期待
- 2005年度歳暮期カタログ調査 高価格商品は百貨店の品揃えが充実
- AGF2005年主婦のお歳暮意識調査、こだわり、伝わり、早割りがテーマに
特別企画
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