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2005年11月9日号掲載記事より

ライオンが生活情報懇談会を開催、部屋干しソフランの開発概要等を説明

ライオンが生活情報懇談会を開催、部屋干しソフランの開発概要等を説明

 ライオンは、11月23日から生乾きのイヤなニオイを抑え、サラッとした柔らかに仕上げる柔軟仕上げ剤「部屋干しソフラン」を発売する。
 同品は、部屋干しする洗濯物に求められる仕上げ性能を追求して開発した柔軟仕上げ剤。衣料用洗剤「部屋干しトップ」の発売以降、同社お客様相談室へ寄せられる「部屋干しに良い柔軟剤は何ですか」という声に応える形で開発したもので、洗濯物の生乾きのイヤな臭いを抑え、サラッとした柔らかさに仕上げるのが特長だ。
 同社では10月28日、東京都墨田区の同社本社に生活情報誌、業界紙などの報道関係者を招き、生活情報懇談会を開き、部屋干し行動の実態や「部屋干しソフラン」の開発について説明した。
絹笠泰久専務はあいさつに立ち、「香りについては良い香りをつけ、悪い臭いを消し去るということが求められるが、ニオイを消すというのは難しい問題がある。当社はイヤな臭いの発生するメカニズムを『部屋干しトップ』の開発と同時に突き詰めてきている。こうして培ってきたものを『部屋干しソフラン』に生かしている。『部屋干しトップ』の発売以降、当社のお客様相談室に部屋干しに関する問い合わせを多くいただき、その中で部屋干し洗剤を使った時に柔軟剤は何を使ったら良いですかという質問が多く寄せられている。『部屋干しトップ』の後に使って相乗効果を期待できる柔軟剤を開発した」と述べた。

ユニチャーム、新パンティライナー「ソフィふわごこち」の発表会を開催

 ユニ・チャームは11月1日、東京・五反田のTOC特別ホールに得意先関係者ら約100名を招いて新製品発表会を開き、パンティライナーカテゴリーで、未使用者の開拓ならびに現ユーザーの毎日使用を促すことができる「ソフィふわごこち」を来年1月25日から新発売すると発表した。
 「ソフィふわごこち」は、まず下着以上の使用感を目指し、「ふわふわクッションシート」「新プリーツ加工」「やわらかサイドシール」の採用で“肌触りを革新”。さらに「速乾さらさら吸収」の実現による“かぶれにくさの革新”、2層目にしなやかで弾力性のあるシートを採用したことによる“よれにくさの革新”、個包装に不織布を採用したことによる取り出し時のカサカサ音の低減を実現。パッケージには、人気の雑貨ブランド「Afternoon Tea」などで活躍しているデザイナーによる、同品のさわやかな世界感を表現したデザインを採用し、購入しやすい製品に仕上げた。
 マーケティングサポートでは、同品の発売とともに終売となる「ソフィリフレイン」のパッケージ裏面と、「ボディフィット2P」の天面を使用した事前告知、発売後の2月上旬から「過去半年間に全メーカーが投入した広告量の2倍」(岡氏)に相当するテレビCMの投下などで商品認知拡大を図るとともに、シティ誌、フリーペーパーやウェブを活用したサンプリング、同梱ディスプレイセットや定番・エンド用店頭演出ツールの用意、消費者キャンペーンなどを実施する。

三洋電機、自己放電抑制を実現した次世代充電池「エネループ」を発表

三洋電機、自己放電抑制を実現した次世代充電池「エネループ」を発表

 三洋電機は11月1日、東京・台場のホテル日航東京に報道関係者を招き、従来の二次電池の欠点「自己放電」を改善した次世代ニッケル水素電池「eneloop(エネループ)」(14日発売)の発表会を開催した。
 野中ともよ会長兼CEOがあいさつに立ち、「当社は4月から『第3の創業』と銘打ち再スタートを切ったが、そのテーマとして“未来の子供たちに美しい地球を還す”ことを目指す新ビジョン『Think GAIA』を掲げた。本日発表する新製品は、その新ビジョンを実現するために若手社員達が率先して生み出した電池である」と述べてThink GAIAの理念を説明した後、「クリーンなエネルギー社会を切り開く21世紀の新しい電池」として同品を発表した。
 次に本間充専務・パワーグループ長・モバイルエナジーカンパニー社長が「現在の乾電池の使用量は、世界で年間400億個、日本だけでも年間27億個に達する。そこで当社では02年から“乾電池を充電池に置き換える”ことを提案してきたが、二次電池には『放置すると放電してしまうので、購入後すぐに使えない』という欠点があり、一般家庭からは敬遠されてきた」とした後、その欠点を克服し、乾電池に代わって循環型社会を形成する充電池として同品の特長などを説明した。
 さらに同氏は、もう1つのサプライズとして大容量化を達成したニッケル水素電池「Ni―MH単3形2700/単4形1000」(24日発売)を発表。続いて野中会長が、小学校に対してエネループの寄贈などを行う社会活動「小学校ENERGY EVOLUTION PROJECT」の概要を発表した後、写真撮影および質疑応答を行い、会を終了した。
 なお、当日は大阪市北区のクラブ関西にも報道関係者約20名が集められ、同時中継により東京会場の様子が伝えられた。

ユニチャーム、LG生活健康と総代理店契約を締結、生理用品等を韓国で販売

 ユニ・チャームと韓国第2位の企業グループであるLGグループ傘下の上場会社LG 生活健康(韓国ソウル特別市、車錫勇社長)は、このほど韓国における総販売代理店契約を締結し、11月1日からLG生活健康によるユニ・チャーム製品(生理用品「ソフィ」ベビー用トレーニングパンツ「赤ちゃんセルフ」等)の独占販売を開始した。
ユニ・チャームは、東アジア、アセアンの参入各地でも生理用品「ソフィ」、ベビー用紙おむつ「マミーポコ」などのブランドでトップシェアを獲得。韓国には現地大手製紙会社との合弁で94年に進出し、99年からは生理用品の自社ブランド「ソフィ」の販売を開始して、現在、同国内でシェア4位を獲得している。
 しかし、ベビー用紙おむつ・生理用品・大人用失禁用品などで構成される吸収体ビジネスで、アジア地域トップシェアの獲得を目指すユニ・チャームにとって、アジアで第3位の市場規模を持つ韓国市場でのこのような現状は十分なものではない。そこで、販売力の強化を模索していたところ、今回、製品力と流通配荷力という互いの強みを組み合わせる取り組みをすることで両社が合意。そして、この取り組みにより、生活者の清潔意識が高く、生理用品やベビー用紙おむつでそれぞれ約300~400億円の市場が見込める韓国において、さらなる生活向上の提案と、本格的な成長を目指す。

ライオン17年12月期第3四半期決算、売上増も原材料価格の上昇が影響

 ライオンは10月31日、平成17年12月期第3四半期の連結決算を発表した。
 前期末に取得した新規のOTC(大衆薬)事業分野および韓国日用品事業の早期育成と主力ブランドにおける新製品の積極的導入を推進し、連結売上高は2354億5100万円(前年同期比7.1%増)となった。一方で、製造原価の低減を中心とするトータルコストダウンや国内家庭品で販売促進費の効率化を推進したが、原油価格の高騰による原材料価格の上昇、国内家庭品での厳しい店頭価格競争による売上の減少、継続的なブランド力強化に向けた広告宣伝への積極的投資などにより、営業利益7億4000万円(同79.3%減)、経常利益24億700万円(同53.0%減)、純利益13億1400万円(同40.4%減)となった。
 セグメント別概況は次の通り。
 家庭品事業の売上高は1666億9900万円(同1.8%増)、営業利益は28億6600万円(同61.5%減)。薬品事業の売上高は360億500万円(同66.2%増)、営業利益は19億3800万円(同100.2%増)。化学品事業の売上高は252億700万円(同3.8%増)、営業利益は、原油価格高騰の影響を受け、8億7600万円(同41.6%減)。その他事業の売上高は75億3900万円(同比24.6%減)、営業利益は1億9700万円(同14.0%減)となった。
 なお、通期予想については、8月1日公表の売上高3350億円、経常利益95億円、当期純利益55億円に変更はない。


2005年11月9日号 記事一覧

会合・発表会

  • 大阪卸組合、日本旅行の名物添乗員・平田進也氏を講師に迎え研修会を開催
  • 油脂工業会館、東京農業大・小泉武夫教授を招き第50回定期講演会を開催
  • ナガセBC、「関節症とQOL」をテーマに 第18回B&Hセミナーを開催

経営・施策

  • 花王、プレミアムヘアケアブランド「アジエンス」を台湾・香港でも発売へ

製品・サービス

  • 資生堂、ダイヤモンドテーマに「マキアージュ」から新製品を発表
  • プリンス電器、看板用スリム形蛍光ランプ初の「三波長鮮白色ND」を発売

宣伝販促

  • ユニリーバのラックススパモイストとファッションブランドがコラボを展開
  • 王子ネピア、保湿ティシュ「鼻セレブ」の新TVCMを11月から放送開始
  • P&G、レノアリラックスアロマの発売を記念し女性限定のキャンペを実施

人事・組織

  • 花王、11月1日付けで研究開発部門の人事異動を発表
  • クレシア、11月1日付けで組織変更及び役員の担当職の変更を発表

決算

  • 攝津製油、地中障害物撤去損の発生で平成18年3月期中間業績予想を修正
  • ユニチャーム18年3月期中間決算、成長分野の伸長で過去最高売上高を達成

調査・統計

  • 目立つ防臭の付加価値、清潔志向の高まりで柔軟剤の3割が防臭機能を付加

イベント・展示会

  • ポーラ文化研究所、黒髪の美しさと江戸の女たちをテーマに講演会を開催
  • オブジィー、びわ湖環境ビジネスメッセに出展し、天然素材の日用品を訴求
  • 第30回プラスチック日用品フェアがビッグサイトで開催、ニトムズ等が出展

施設・店舗

  • プロロジス、埼玉の物流施設「プロロジスパーク越谷Ⅱ」の竣工式を開催
  • ポーラ化粧品、11月16日に東京の松屋銀座に「ポーラコーナー」をオープン
  • マードゥレクス、直営店の「エクスボーテaoyama」にキッズルームを開設

時評・コラム

  • 時評 消費者物価指数上昇説の裏側
  • らいたあ 精一杯の強がり ゴタゴタはモウケッコウ!
  • 独り言 出逢いはえにし 偶然か縁か

その他

  • 日本油化学会、11月21日から界面活性剤評価試験法セミナーを東京で開催
  • ライオン、パキスタン北部地震被災者に日本赤十字社を通じ義援金を提供
  • NPO法人・ハウスクリーニング協会が家庭で役立つ掃除道具ベスト5を発表
  • フマキラー、「35thジャパンPOPフェスティバル」で銀賞を受賞

特集 【カイロ】

    特別企画

    • カイロ市場、年間商材化に向け、医療機器系の製品を各社が発売
    • 桐灰化学、機能性カイロ「ひざホットン」を発売、桐灰はるの新TVCMも製作
    • 立石春洋堂、「極薄・貼るサンホッカーK」など幅広い品揃えで展開
    • オカモト、カラータイプの靴用カイロ、医療機器「温熱用具40℃」を新発売
    • ナガオカ販売、「インピレスカイロちゃんシリーズ」の売れ筋を中心に展開
    • エステーマイコール、高齢者向けの用途別カイロ「ポカックスV」を新発売
    • 白元、ホッカイロから業界初となる3種の用途別立体形状カイロを新発売
    • ロッテ電子、ホカロンブランドを再構築、コアラのマーチで新市場を開拓


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。