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2005年9月21日号掲載記事より

第一石鹸と第一石鹸西日本が10月1日付けで経営統合へ

 第一石鹸はこのほど、子会社である第一石鹸西日本と10月1日付けで経営統合を行うことに合意した。
 今回の経営統合は、厳しい経済環境の下、時代の変化に対応したリストラクチュアリング、市場のグローバル化、情報・物流の高度化への対応、財務体質、企業体力の改善強化が経営課題となっていることから、経営基盤を一層強固なものにするとともに、取引先との協業を深耕して更なる飛躍発展を図ることを目的に合意に至ったもの。
 これにより、第一石鹸西日本は解散、今後、第一石鹸西日本の事業および権利義務の一切を第一石鹸が継承するほか、第一石鹸西日本の元取締役は新たに第一石鹸の取締役に就任する。
 なお、同社は、今回の経営統合について「これを機に、心新たに『お客様に信頼され、満足していただける製品つくり』に邁進し、53年創立以来培った商品力、生産力、技術開発力、販売力を集結し、多様化するニーズに応え、価値ある製品を提供することにより、社会に貢献するとともに、企業の業績の向上、活力ある成長発展を期したい」としている。

CFS、ダイエーのH&Bケア事業における店舗運営業務等の支援協力に合意

 経営再建中のダイエーと大手ドラッグストアのCFSコーポレーション(以下CFS)は9月8日、ダイエーが展開するヘルス&ビューティーケア事業において、CFSが店舗運営業務などの支援協力を行なうことに合意した。
 これは、ダイエーが事業再生計画に基づき、小売業をコア事業と位置付けて事業再生に取り組む中、ダイエーが自社で保有する人材その他の経営資源を最大限に活用しながら、専門性の高いヘルス&ビューティーケア事業を強化するため、CFSが展開する価値訴求型店舗の導入を決定したもの。
 ダイエーは、今後行なう改装店舗を中心に、ヘルス&ビューティーケア売り場の改装及び運営マネジメント業務をCFSに委託。CFSは店舗管理指導者を派遣し店舗運営ノウハウの提供などの支援協力を行なう。
 さらに、両社が協力して特色ある商品戦略、販売戦略をもった店舗形成を目指し、CFSは商品供給面においても全面的に協力していく方針という。
 まずは、今年9月末に改装オープンするダイエー千里中央店から、CFSとの提携に基づく売り場運営を開始するとしており、今後の展開については、両者間で協議し決定していくとしている。

P&G、宮下健治氏の営業統括本部長就任に伴い記者懇談会を開催

P&G、宮下健治氏の営業統括本部長就任に伴い記者懇談会を開催

 P&Gファー・イースト・インクは、10月1日付で、ノースイースト・アジア担当営業統括本部長が異動になることに伴い、新旧の本部長をまじえた業界紙記者懇談会を9月12日、神戸ベイシェラトンで開催した。
 会見でははじめに桐山一憲営業統括本部長が、10月1日付で米国本社にてグローバルビューティケア・マネジャーに異動になる旨を報告。3年余にわたる交誼に深い謝意を示すと共に、P&Gとしても今後ビューティケアに注力する方針と、その責務の大きさにふれた。
 10月1日付で新本部長に就任予定の宮下建治氏は、桐山本部長と同期入社の42歳。営業畑一筋に歩き、日本の他、アメリカや中国でも経験を積んだ国際派である。2003年以降は中国および台湾でスキンケア&コスメティックスに取り組み、売上と利益の伸長に大きな役割を果たした。
 宮下新本部長は自身のプロフィールを紹介した後、基本的な戦略には今後も変化がないこと、これまでの海外経験を活かして「『信頼されるパートナー』という関係を、さらに『最も信頼されるパートナー』へと発展させたい」「従来からの中核カテゴリーを引き続き強化する一方で、ビューティケア全般の強化と日本の流通近代化に新しい風を起こしていきたい」と力強く抱負を述べた。
 なお、営業統括本部長のポジションは、歴代外国人が務めることが多かったが、これで2代続けてローカルの人材が担当することになる。桐山本部長は「外国人が持っている良いものと、日本人が持っているマーケットの知識・経験の両方を兼ね備えた人材が、今後も日本から陸続と輩出されることを願う。中国で成果を上げた宮下は私の後任に相応しいと会社からも支持を頂いた」と語った。これはとりもなおさず日本のP&Gがグローバルの中で重要な位置づけを占めてきたこと、日本から世界へと人材を輩出する段階に入ってきたことを意味している。

プラネット17年7月期決算、EDI事業、DB事業の伸長で増収増益を達成

 プラネット(玉生弘昌社長)は、平成17年度7月期決算短信を発表した。
 同社は既存ユーザーに対し、データ種の利用拡大と接続拡大をキメ細かく進め、EDI利用率向上を図るとともに、隣接業界であるペットフード・用品業界、理美容業界への「基幹EDIサービス」の導入を進め、新たなユーザー企業を増加させてきた。さらに大衆薬業界とも今後のEDIサービス導入に向けて、準備のための取り組みを進めてきた。
また、基幹EDIサービスを中心とする業務系サービスとは別に、情報系サービスである「バイヤーズネット」の導入を進め、従来のメーカー・卸店の双方向ネットワークから小売業バイヤーまで含めた新たなネットワークづくりを進めてきた。
 その結果、売上高21億8640万5000円(前年比3.8%増)、営業利益3億4472万9000円(同26.1%増)、経常利益3億5365万7000円(同43.6%)、当期純利益2億3309万3000円(同57.1%増)となり、増収増益を達成した。
事業別売上高は、EDI事業18億5825万3000円(前年比5%増)、データベース事業2億9607万2000円(同4.7%)、その他の事業3207万9000円(同41.1%減)となった。
 なお、平成18年度7月期の業績予想は、中間期では売上高11億円、経常利益1億9200万円、当期純利益1億7200万円、通期では売上高22億3000万円、経常利益3億9000万円、当期純利益2億6000万円を予想。

第83回藤信会秋の展示会が東京で開催、ウエルネスエイジングを提案

第83回藤信会秋の展示会が東京で開催、ウエルネスエイジングを提案

 藤信会、ピップトウキョウ、ホープオーコーチの3社は9月7、8の2日間、東京都港区の都立産業貿易センターで、メーカー103社(アソートコーナー1社換算)の出展で「第83回藤信会秋の展示会」を開催した。今回は、“すべての年代で、より若く、より美しく、より健康で快適な生活を営んでもらいたい”という願いを込めて「ウエルネスエイジングの提案」をメインコンセプトに、企画コーナーの充実に注力。
 「専売品コーナー」では、衣料用洗剤や乾電池、健康食品など、価格と品質面を吟味したドラッグストアルートの専売商品を紹介。「新製品コーナー」では、今年5月以降に発売された商品をカテゴリー別に展示するとともに、この秋の新製品の中から注力商品をピックアップした特設コーナーを設け、来場者に強力にPRした。「MD提案コーナー」では、ベビー、ヘルス、介護の各カテゴリー毎に主力品、新製品を提案するとともに、秋冬の生活シーンに合わせたテーマ別提案を実施。特に介護カテゴリーは「機能低下擬似体験コーナー」とともに「介護予防商品紹介コーナー」を設けて、充実を図った。
 さらに「医薬品と同程度の売上げ規模に成長しているにも関わらず、販売したことはあっても実際に口にした経験を持つ店頭販売員は少ない」(ピップトウキョウ卸営業推進部統括・若林執行役員)健康食品、ベビーフード、介護食などを試食、試飲できる「ピップカフェ」も開設し、来場者が店頭で役立てることができる知識、情報を発信した。
 8日には、ピップトウキョウ若林執行役員、MD第一グループ松原部長、小島課長企画・業務担当の出席で記者会見が開かれ、今回の展示会では1750名の動員目標と、80億円の売上目標がともにクリアする見込みであること、現在は売上目標よりも動員目標を重視して運営していることなどが発表された。


2005年9月21日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日石工組東日本支部、「日本の政治経済」をテーマに研修・講演会を開催

製品・サービス

  • ライオン、スマイルから「乾き目」「疲れ目」に対応した2種の目薬を発売
  • 日本香堂、上質な時間演出する自然志向のお香「ナチュレンス」を新発売
  • 松下電器、丸形蛍光灯「パルックプレミア」シリーズのラインアップを拡充
  • 花王、キューティクルの研究成果を応用し、「アジエンス」を改良新発売
  • 資生堂、「サプレックス」からα-リポ酸配合の健康食品を新発売
  • 住友3M、プロ仕様のマスク「ネクスケアマスク」から小顔用を新発売
  • 小林製薬、命の母Aが2カ月で3億円を突破、売上げ予想も10億円へ上方修正
  • SSL、ドクター・ショールから外反母趾用のジェルクッションを新発売

宣伝販促

  • P&G、ミューズブランドで「子供の成長を応援する」キャンペーンを展開
  • ライオン、親子の口腔衛生を応援するサイト「LIONオーラルタウン」を開設
  • サラヤ、新感覚洗濯用洗剤「POW」のTVCMを北海道地区で放映

調査・統計

  • 男性化粧品のカテゴリーが拡大、スキンケア中心に男性用ブランドが増大
  • 東家同17年8月度市況調査、再生紙トイレットペーパーは厳しい状況に
  • 花王、乳幼児の遊びに関する実態調査を実施、テレビ・ビデオの鑑賞目立つ

イベント・展示会

  • 第60回東京ギフトショーが開催、「自由なくらし」をテーマに2362社が出展
  • 共立紙業、「2005共立紙業展示商談会」を大阪で開催、メーカー70社が出展
  • ポーラ化粧品、新鋭作家の作品を集めたポーラ新鋭展のレセプションを開催
  • ユースキン製薬、「ハンドクリームの日」記念イベントを全国7都市で開催

施設・店舗

  • マルフククレンザー製造、旧営業本部敷地内に新工場を建設

訃報・葬儀

  • 元ウテナ会長・久保政幸氏が8月5日に逝去

時評・コラム

  • 泡沫 小泉マジックと当確の精度
  • 斜凡珠 「マドンナ旋風」今昔 おたかさん落選に思う

連載・講演

  • 米国最新流通事情視察(6) ミネアポリスのスーパーマーケット3店を訪問
  • ASDAC報告②石洗工スピーチ 日本の洗剤事情などを報告

その他

  • PRページ ライオン フリー&フリーダメージエイド改良で店頭展開活発に
  • ライオン、宮崎県東諸郡高岡町の台風14号被災者に支援物資を送付
  • 工研だより第624号
  • アケボノ物産・河野義行氏の結婚披露宴に業界関係者など73名が出席
  • ボランタリーチェーン(日本ボランタリーチェーン協会広報誌)第14号

特集 【シルバーケア】

    特別企画

    • シルバー関連市場、高齢者人口増加で市場拡大続く、軽失禁ケア製品が急伸
    • 白十字、サルバDパンツしっかりガードが好調、愛情厨房の動きも活発に
    • 小林製薬、タフデントの除菌力を向上、パーシャルデントは消臭力を強化
    • フェニックス、介護衛生用品シリーズ「ARA」を積極展開
    • P&G、アテントテープ式に「背モレ防止ポケット」を採用
    • 王子ネピア、「ネピアテンダー安心幅広テープ」が2ケタ伸長を達成
    • リブドゥコーポ、テープ止めタイプを改良、横向き寝でも安心を積極訴求
    • 花王、リリーフから女性用消臭パッド発売、コンチネンスケアの普及を推進
    • サラヤ、衛生・介護用品「スマイルヘルパーさん消臭シリーズ」が好調
    • 健康・介護用品の常設展示場 「ATCエイジレスセンター」を訪問
    • 9月25日は「介護の日」 制定記念イベントとしてセミナーを東京で開催
    • ファイン、高齢者向けの歯ブラシ、食事用グリップ等を発売
    • ユニチャーム、「ライフリー」が小売バイヤーアンケート調査で高評価
    • 桐灰化学、独自の温熱技術を応用した温熱シート「ひざホットン」を新発売
    • クレシア、ポイズブランドを強化、悩みを解決しロイヤルユーザーを育成
    • 大王製紙、テークケアからパッド交換の手間を軽減する尿取りパッドを発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。