2005年8月31日号掲載記事より
小林製薬、12月15日付けで小林コームを吸収合併、小林製薬100%子会社に
小林製薬はこのほど、8月19日開催の取締役会において、12月15日付けで同社100%子会社である「小林コーム」と合併することを決議したと発表した。今回の合併は、商法の規定する簡易合併として行なわれるもので、小林製薬が存続会社となり、合併後小林コームは解散する。
小林コームは、平成3年に小林製薬と米国Combe社の両社の折半出資会社として設立され、Combe社が有する鎮痒消炎剤「ラナケイン」などの製品を小林コームが輸入し、小林製薬が日本市場における小林コームの独占販売元として事業展開を行ってきた。
今年3月、小林製薬がCombe社の持つ小林コームの株式と商標権を取得することで100%子会社とし、小林製薬グループのさらなる経営効率を高めることを目的に今回の合併に至ったもの。
小林製薬は、小林コーム発行済株式の全てを所有しているため、新株式の発行及び資本金の増加は行わない。また合併に伴う合併交付金の支払いはない。
小林コームは小林製薬の連結子会社のため、連結業績への影響は軽微としている。
P&G定例社長会見、チャタベディ社長「長期的・継続的な成長段階に」
P&Gファー・イースト・インクは8月22日、神戸本社で社長記者会見を開催した。
会見では、昨会計年度のP&Gグループ全体で売上数量8%増、売上高10%増と、長期的な成長を達成、日本ではグローバルの伸びを上回る6半期(3年)連続で売上数量の2ケタ成長を達成、新製品ヒット率は85%にのぼっていることなどが報告された。
成長の要因として、粉末洗剤から液体洗剤へのシフトを実現した(液体洗剤市場のシェアは金額ベースで11%から17%に拡大)「アリエールイオンパワージェル」や防臭便益で市場拡大を実現した「レノア」など、WIN-WIN-WINを実現する新製品イノベーションだけでなく、ジョイ「鳥を救おう」キャンペーンやパンテーン「ウインター・レスキュー」キャンペーンなど、既存品へのアイデアの革新が大きな役割を果たしたこと等、中核的な強みに焦点を当てた諸活動の継続をあげ、日本のP&Gがいよいよ長期的、継続的な成長段階へと入ってきたことを強調した。
チャタベディ社長は、現在の価格下落現象を「業界の上にある黒い雲」と表現し、「一方にコストインフレを抱えながら、価格下落が続けば、消費者にとってカテゴリーの魅力は急速に薄れる。メーカーもイノベーションが出来なくなり、WIN-WIN-WINの逆のサイクルになってくる」と警告。自らは「安売りを避け、消費者への価値向上を促進するイノベーションをさらに推進したい」と抱負を述べた。
さらに桐山本部長は、新会計年度上半期の状況を報告。同氏はその中で、昨会計年度の大きな問題であった品切れ、品薄を解決するため、「社内体制を変革し、需要予測精度も高めることで、1月からは出荷も安定してきた」と報告、8月下旬の出荷に向けて受注を開始した「置き型ファブリーズ」は、「初日で予測の2カ月分のオーダーを記録したが、供給面も十分対応できているので満足している」と力強い自信を見せた。
あらた18年3月期連結第1四半期決算、売上高は4.9%増、テクノカネカと合併
あらた(伊藤昌弘社長)は8月12日開催の取締役会で、平成17年9月30日を期して、完全子会社のテクノカネカと合併することを決議した。
同社は平成16年11月、テクノカネカの名古屋地区の販売などに係る営業を譲り受け、その後、テクノカネカは東京地区及び甲信地区の営業を従来通り続けてきたが、同地区においても営業を分割することが同社グループとして効率的ではなくなってきたことから、グループの営業効率向上のため合併を決めた。合併方式はあらたを存続会社とする吸収合併方式で、テクノカネカは解散する。テクノカネカの17年3月期売上高は216億6400万円だった。
また、あらたは平成18年3月期第1四半期(平成17年4月1日~同6月30日)の業績を発表した。連結売上高は関東、関西での売上げの増加、家庭用品卸・木曾清との合併による売上増などが寄与し、1098億5600万円(前年同期比4.9%増)となった。
ユニリーバ、ジフの販促イベントを開き1200人分の巨大パエリアを製作
ユニリーバは8月23日、東京・新宿ステーションスクエア(新宿駅東口)で、クリームクレンザー・ジフの販促イベント「超巨大パエリア試食会」並びに「ジフクッキングセッション」を開催した。
当日は正午過ぎから、海外で行われている「パエリアコンクール」の優勝経験を持つ村田禮三シェフが約2時間かけて炊き上げた1200人分のパエリアを通行人にプレゼント。引き続き午後2時30分から同所で、俳優・保阪尚希が「ジフ1日クレンジング大使」として登場し、パエリア試食会時に行われた抽選会で選ばれた6名の消費者代表とともに、試食会用のパエリアを炊き上げた後の巨大な鍋をエプロンをつけて洗浄した。
自宅でもジフを愛用していると語る保阪は、「ジフは、普通の台所用洗剤と違い、使用後に手が荒れないのが良い」など、愛用者ならではのコメントを披露。また、パエリア鍋の焦げがネットスポンジで軽くこするだけで落ちるのを体験した消費者代表は、その洗浄力に改めて驚いていた。
同社では、ホームページや主婦向けの雑誌、女性週刊誌などを通してこのイベントの告知とともに、家族で楽しめる「パエリアセット」プレゼントキャンペーンも実施中で、これらの活動を通して、今後も家庭の必需品としての「ジフ」の魅力を消費者に伝えていく。
東京都内HC最大級の売場面積を持つ「スーパービバホーム豊洲」がオープン
トステムの子会社であるトステムビバは6月30日、スーパーセンター「スーパービバホーム豊洲店」(東京都江東区)を開店するとともに、8月5日からは2階フロア「専門店街・レストラン街」をオープンした。
店内は、1階のホームセンター「ビバホーム」(生活館および資材館)、2階の専門店街・レストラン街で構成され、3階および屋上には合計850台駐車可能な駐車場を確保。特に1階のホームセンターでは、同チェーンの特徴である「一般のお客様からプロのお客様まで」を満足させる専門性の高い品揃えを、都内ホームセンター最大級の売場面積1万540平方㍍で提供するとともに、ショッピングカートで自由に動ける広い通路幅と低い陳列什器を採用し、分かりやすく見やすい売り場を実現したという。
日用品、ペット用品、ガーデン用品などを扱う「生活館」をみると、入口正面に設置されたトイレタリー売場では、各カテゴリーの主要製品を組み合わせた大きな山積み展開に加え、製品特長を訴求する販促什器もふんだんに使用しており、来店客は多様なラインアップの中から自分のニーズに合った商品を簡単に探し出すことができる。また、前述の通り全体的に陳列が低いため、バラエティストアのような圧迫感がなく、ゆったりとした気持ちで買い物を楽しむことが可能だ。
店内の設備に目を向けると、床には段差がほとんどなく、また、エスカレーターはすべてスロープタイプになっているため、カートや台車はもちろん、車椅子でもスムーズに移動できるなどバリアフリーが徹底されている。さらに買い物カゴや従業員の制服は、再生材を基に作られており、リサイクルや環境問題への取り組みも積極的だ。
なお、2の専門店街については、8月10日現在で文化堂(食品スーパー)、マツモトキヨシ(ドラッグ)、くまざわ書店(書籍)など13社が出店し、今後もノジマ(家電)やキンカ堂(手芸用品)など12社が出店する予定。
2005年8月31日号 記事一覧
会合・発表会
- ナリスアップコスメ、2つの新ブランドを含む秋冬の新製品発表会を開催
- マックスファクター定例会見、ラム社長「5年連続ビジネス成長を達成」
製品・サービス
- 花王、「サクセス」からジェルタイプヘアカラー等の新製品を発売
- P&G、ハーバルエッセンスをリニューアル、オリーブエッセンスを新配合
- J&J、大人の女性用のスキンケア「ジョンソンソフトローション」を新発売
- ユニリーバ、ダヴモイスチャーフォームを改良、パッケージデザインも一新
- 王子ネピア、「鼻セレブ」から風邪・花粉症用ウェットティシュを新発売
- ジャックス、舌苔を除去する「デンタルプロ舌ブラシ」等の秋の新製品発売
- ウェルコ、風呂水ポンプも洗える洗濯槽クリーナー・ダブルハイパーを発売
- P&G、ウィスパーから「すきまぴったり朝までガード400」等の新製品を発売
- サンスター技研、ターボモード搭載電動アシスト自転車を東急ハンズで発売
- ライオン、「スーパー手間なしブライト」を改良、パッケージも一新
- 白元、「ホッカイロ」から業界初の新立体形状カイロ3品目を新発売
- ニトムズ、ピカピカハウスからイチョウ葉エキス配合お掃除シート等を発売
- 昭和化学、衣料にスプレーするデオドラント剤「イオンダッシュ」を新発売
- 不二ラテックス、人気の「ミチコロンドンコシノ」のパッケージを一新
- ツムラ、漢方かぜ薬シリーズの新内服液「麻黄湯内服液」を新発売
- P&G、「アテントテープ式」をリニューアル、背モレ防止ポケットを新採用
- ジレット、肌を整えて優しいシェービングを実現する新フォーム剤を発売
- キング化学、和テイストの入浴剤「赤白黒湯アソートパック」を新発売
- 白元、「レンジでゆたぽん」を改良、持続時間を7時間に
- 大日本除虫菊、1年間有効の無臭昇華性衣類防虫剤「ゴンゴンα」を新発売
- ユニチャーム、尿までケアするパンティライナー「吸水さらフィ」を新発売
- 花王、「バブ」から4つの香りの乳白色入浴剤アソートパックを新発売
- ニトムズ、天然柔軟成分配合の「天然ソフナーふわり」を改良新発売
- マスターフーズ、ベディグリーから犬の生活環境に対応したフードを新発売
- ニベア花王、ニベアフォーメンからCoQ10配合のフェイスクリームを新発売
- ハーバー研究所、皮膚の構成成分を集約した美肌サプリメントを新発売
- ウエラ、「トリートメントカラー」に新色「ウォームブラウン」を追加
- 資生堂、「ザ・メーキャップ」から秋の新製品5品を新発売
- マーガレット・ジョセフィン、アウトバス用ヘアケア美容液を新発売
- 住友3M、スコッチブライトから混成素材を採用した新ネットスポンジを発売
- 花王、エッセンシャルダメージケアから太く硬い毛先用のパックを新発売
- 資生堂、ベネフィーク発売10周年を記念し特別限定コンパクトを9月に発売
- SSL、ドクターショールから先進消臭技術の女性用インソールなどを新発売
- ウエラ、3剤式ヘアカラーのウエラトーン2+1に新色ナチュラルブラウン追加
- ハーバー研究所、シート状全顔美容マスク、プレストパウダーを限定発売
- 白元、ソックタッチから期間限定デザイン「くまのプーさん」を新発売
- 花王、ソフィーナから「スフィンゴシン」の働きを応用した新製品を発売
宣伝販促
- エステー化学、秋の防虫剤需要に向け売り場を活性化する5つの施策を展開
- 貝印、特製フィギュア等が当たる「GET! Z GUNDAMキャンペーンⅡ」を実施
- ユニチャーム、ボディピースセット発売記念モニターキャンペに多数の応募
調査・統計
- コンビニ17年7月度統計調査、既存店ベース売上高は12カ月連続で前年割れ
- 西化工17年1~6月出荷統計、染毛料、シャンプーの好調続く、化粧水も堅調
イベント・展示会
- 第6回JAPANドラッグストアショーが来年2月10日から幕張メッセで開催
- 日本経済新聞社、RETAILTECH JAPAN 2006を含む6展示会を来年3月に開催
- FDK、レーシングミニカーレース「ダンガンサマーキャラバン2005」に協賛
- マンダム、夏の野外音楽イベント「サマーソニックゼロファイブ」に協賛
- エステー化学、ミュージカル・赤毛のアンの全国7会場9公演が盛況裡に閉幕
- 第4回東京ファッショングッズトレードショーが11月8日に開催
時評・コラム
- 時評 個人消費の回復と設備投資
- 泡沫 宮城地震による被害と対応
- 東京・巣鴨の線香・ローソク販売状況 お盆商戦明けから価格改定実施
- 斜凡珠 郵政民営化の是非 サービスに取り組むには
- 日雑談 HIV検査を無料で 感染予防に期待
連載・講演
- 米国最新流通事情視察(3) アコスタ「変貌遂げたブローカー」
- 企業探訪 トータルシステム 多目的高機能洗剤「洗剤革命」好調に推移
その他
- ニトムズの「コロコロ」の誕生秘話がTV番組「大阪ほんわかテレビ」で紹介
- 花粧絵(ビーバンジョア広報誌)第122号
- PRページ サラヤ 新感覚洗濯洗剤「POW(パウ)」を新発売
- 貝印、雅楽師の東儀秀樹氏らを迎え、「第7回文化事業コンサート」を開催
- ポーラ文化研究所、美術書シリーズの新刊出版記念美術セミナーを開催
- ポーラ伝統文化振興財団、設立25周年記念映画「手の匠」の試写会を開催
- アイスタイルとアクションクリックが「化粧品業界向けセミナー」を開催
- 油脂工業会館、「第5回油脂優秀論文賞受賞講演会」を慶應大学で開催
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。