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2005年8月17日号掲載記事より

ウェルコ、業界初の風呂水ポンプも洗える洗濯槽クリーナーの発表会を開催

ウェルコ、業界初の風呂水ポンプも洗える洗濯槽クリーナーの発表会を開催

 ウェ・ルコは8月8日、同社本社会議室で、業界初となる風呂水ポンプも洗浄できる風呂水ポンプ&洗濯槽用クリーナー「ダブルハイパー」の新製品発表会を開催した。
 「ダブルハイパー」の特長は、「洗濯槽の汚れ」「給水ポンプの汚れ」の2つの異なる汚れに対応している点。洗濯槽は「黒カビや石鹸カス」など、風呂水ポンプは「皮脂や垢によるヌメリ」などで、それぞれの汚れに対して、高い洗浄力を発揮させるため「2剤式」となっている。洗濯槽用には、溶けやすい顆粒で高い洗浄力と洗濯槽を傷めず安心して使用できる「低腐食性塩素製剤」を採用するとともに、風呂水ポンプの洗浄には風呂水の汲み取り中に行なうため、吸水による接触時間を考慮した発泡タイプの錠剤を採用している。これにより洗濯機を1サイクル(洗い→すすぎ→脱水)運転させることで、風呂水ポンプと洗濯槽の除菌・洗浄を行なうことができる。
 同品はステンレス槽、プラスチック槽の洗濯槽にも使用できるほか、全自動式、二槽式、ドラム式の洗濯機にも使用できる。
 容量は、1回分入り(ポンプ用錠剤3㌘×2個、洗濯槽用顆粒120㌘×1袋)で、吊り下げ展開に最適な、12個入りのボリューム感を持たせたBOXタイプの吊り下げセットも用意されている。年間販売目標は100万個を見込む。

伊藤忠商事が東京堂の株式12%を取得、共同物流センター設置も検討

 東京堂(関武一社長)は、このほど伊藤忠商事と業務提携を結び、伊藤忠商事が東京堂発行の株式の12%を取得した。東京堂は伊藤忠グループのファミリーマートとの取引が大きく、業務提携については以前から話し合いを進めていたという。
 今後は伊藤忠グループ企業の共同物流センターの設置も検討していく模様。
 日用雑貨卸の商社との提携は初めて。今年はパルタックと医薬品卸のメディセオホールディングスとの経営統合が秋に行われ、また、ペット関連卸のジャペルが12月にあらたの完全子会社となるなど異業種との経営統合による業態卸化が進んでいる。

住友商事が関西スーパーの株式10.23%を取得、関西スーパーの筆頭株主に

 阪神地区を中心に展開する食品スーパーの関西スーパーマーケット(本社兵庫県伊丹市、井上保社長)は8月11日、住友商事(本社東京都中央区、岡素之社長)が市場買付により同社株式を取得し、筆頭株主となったことを発表した。
 今回住友商事が取得した株式は285万7000株(議決権数2万8570個)、総株主の議決権数に対する割合は10・23%となり、関西スーパーの大株主順位の第1位となる。
 今回の住友商事の株式取得について、関西スーパーは、「住友商事の『株式取得のお知らせ』での取得目的は、当社との取引関係の維持・強化とされており、長期保有されるものと考えている」としている。

カネボウ18年3月期第1四半期業績、事業撤退等の影響で売上高は27.9%減に

 カネボウは8月11日、平成18年3月期第1四半期業績概況を発表したが、事業再編を進める繊維・新素材事業及び食品事業の飲料、カップ麺事業の撤収影響などにより、当期の売上高は452億9000万円(前年同期比27.9%減)となったが、9月末中間期売上げ計画の750億円に対しては60.39%の進捗率となった。
 同社は、事業差異性計画に基づきホームプロダクツ、薬品、食品などの消費財事業の強化を図るともに、事業ポートフォリオの再編を進めているが、同四半期は前記3事業の廉売回避と販売効率の向上を営業方針に掲げ、アイテム数の削減や販路の絞込みなどを実施。
 セグメント別の売上高は、ホームプロダクツ84億8200万円(同5.8%減)、薬品42億9200万円(同10.3%減)、食品84億7200万円(同32.4%減)、ファッション42億3600万円(同25.8%)、繊維149億7900万円(同30.4%減)、その他48億2700万円(同48.1%減)。
 ホームプロダクツ事業については、安易な価格競争の回避による利益重視の営業方針を明確にし、効率的な営業活動に努めた。主力カテゴリーのボディソープは、ナイーブの全面リニューアルの効果もあって前年同期比で増加となり、ヘアスタイリング剤プロスタイルの伸長により、アウトバスヘアケアの売上げは大幅に増加。一方、シャンプー・リンスについては、7月に行ったレシェのリニューアルを控えて、大幅に出荷を絞り込んだことにより減収となった。
 同事業全体では、廉売回避の価格政策により、前年同期比5.8%の減少となったが、薬品事業の漢方研究所との連携により開発した、和漢植物エキス配合の基礎化粧品シリーズ・和漢花を9月から発売する予定。

花王、細胞間脂質中のセラミド関連物質「スフィンゴシン」の働きを解明

花王、細胞間脂質中のセラミド関連物質「スフィンゴシン」の働きを解明

 花王では、美しい素肌をテーマに、肌の構造に焦点をあてて研究を進めてきたが、これまでに美しい素肌の条件として、肌の1番外側にある角質層に水分を保持させることが重要であり、それには角質細胞の隙間にある細胞間脂質が規則正しく整列した構造(ラメラ構造)であることが必要ということが分かっている。
 そしてこのほど、細胞間脂質中のセラミド関連物質の微量成分であるスフィンゴシン〈角質層でセラミドが代謝される際につくられる物質であり、セラミド同様、細胞間脂質を構成する物質の1つ〉が、細胞間脂質のラメラ構造を“より規則正しく、緻密に整列させる”働きをもつことを初めて解明した。さらにスフィンゴシンと同じ働きをもつ類似物質を含むセラミド複合体〈スフィンゴシン機能物質、セラミド機能物質、コレステロール、脂肪酸の混合物〉を開発し、肌に使用すると、バリア機能の改善や角質層の水分量の増加に加え、かさつきやキメが改善することを実証した。
 花王ではこれらの研究成果を活用したスキンケア製品の開発を進めていく。
 以上の研究結果は、日本香粧品学会第30回学術大会(6月3日、東京・新橋)で発表し、第15回国際SINS学会(SIMS XV)(9月12日~16日、英・マンチェスター)、国際化粧品技術者会連盟中間大会05(9月19~21日、伊・フローレンス)で発表する。


2005年8月17日号 記事一覧

会合・発表会

  • ユニチャームが名古屋で新製品発表会を開催、卸・販売業者ら300名が出席
  • 紙叶、富士地区で初の「紙叶会」を開催、仕入先22社38名が出席
  • マックスファクター、12カ国から美容部員を集めSK-Ⅱコンベンション開催

製品・サービス

  • カネボウHP、厳暑効果で新装ナイーブのシェアが急伸、肌美精パックも好調
  • サンスター、GUMから歯周医学に基づく機能付加した改良・新製品を発売
  • ライオン、クリニカシリーズを改良、ムシ歯リスクケアをさらに強化
  • ライオン、チャーミーリブを改良、スポンジのベタつき抑える新成分を配合
  • ライオン、軽い仕上り感を保つ「f&fパーフェクトスタイル」に3品目を追加
  • ライオン、楽しく使えるオーラルケア「クリニカKid'sシリーズ」を新発売
  • GSK、「アクアフレッシュ」からキメ細かな泡で磨く新発想の歯磨剤を発売
  • オカモト産業、果物と花の香りをブレンドした室内用芳香消臭剤を新発売
  • 花王、柔軟仕上剤「ハミングシリーズ」を改良、柔軟効果をアップ
  • 花王、メリーズパンツから歩きやすさと肌ざわりを追求した新製品を発売
  • 花王、ブローネから白髪を隠し上品な髪色に仕上がる新ヘアカラーを発売
  • 花王、サクセスからワックス配合の新スタイリングシリーズを新発売
  • サンスター、殺菌作用持つCPCを配合したGUMメディカルケアシリーズを発売
  • J&J、リーチブランドから人気キャラクターを採用した歯ブラシ等を新発売
  • 小林製薬、消臭元ブランド3アイテムから秋季限定で「紅葉の香り」を発売
  • P&G、ボールドからジェル洗剤、グレープフルーツ成分入りジョイを新発売
  • ニベア花王、アトリックスからふっくらとした手肌ためのクリームを新発売
  • 資生堂、マシェリから艶髪とサラサラ感を両立する新ヘアケアラインを発売
  • 北日本電器産業、革やウール製品を自宅で洗える洗剤「革るん」を新発売
  • P&G、VSプロフェッショナルスタイルを一新、アミノホットオイルを新配合
  • 資生堂、敏感肌用スキンケア「デリエ」をドラッグストアルート等で新発売
  • 渋谷油脂、SOCスキンケアローションにコラーゲンとイソフラボンを追加

人事・組織

  • エビス人事異動、取締役管理本部長に寺島実氏が就任、十川弘会長は退任へ

決算

  • 攝津製油18年3月期第1四半期決算、油脂部門が牽引し売上高は12.6%増に

調査・統計

  • 東京商工会議所が「卸業の生き残り戦略」を提案、中小卸は専門性の追求を
  • 東家同17年7月度市況調査、価格修正へのメーカーの強い姿勢に期待

イベント・展示会

  • 第60回東京ギフトショー秋が9月6日から4日間開催、2310社が出展予定
  • 商品化権のビジネスショー「ライセンシングアジア2005」が10月に開催
  • 自動認識の最新技術を集めた「第7回自動認識総合展」が9月に東京で開催

施設・店舗

  • 情報セキュリティ関連のGSXが8月15日付けで本社を東京都千代田区へ移転
  • ジュジュ化粧品、7月1日付けで名古屋市東区に「中部営業部」を開設
  • 太陽刷子、神戸市東灘区に社屋を移転、本社工場、播磨工場は閉鎖へ
  • ジークス、8月15日付けで本社を東京都渋谷区神宮前へ移転

時評・コラム

  • 時評 輸送費コストアップへの対応
  • 斜凡球 略語氾濫の罪と罰 受け取る側の見方で
  • 業界隠居の残暑お見舞い びわ湖で花火鑑賞
  • 日雑談 新宿で路上喫煙禁止 迷惑行為減少に期待

連載・講演

  • 米国最新流通事情視察(2) NYでウォルマートなど4店訪問
  • 進路一考(49) 稲垣重久

その他

  • ライオン、東京都墨田区に点字・触図入り歯磨き読本600冊を寄贈
  • 工研だより第623号


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。