2005年8月10日号掲載記事より
第5回コバショウ売場企画提案会が大阪で開催、ドクターズコスメ等を提案
小林製薬グループの薬粧卸コバショウは8月3日、大阪マーチャンダイズ・マート2Fで、近畿地区のドラッグストアなど約600名を招待し、第5回売場企画提案会を開いた。
今回は、「『新しい発見!』生活者起点で買場はこう変わる!」のテーマのもと、生活者の生活スタイルとニーズに合った商品の提案によって、悩みを解決する買い場作りを具体化した内容で、出店社は前回を上回る150社で展開された。
会場は、入口にコバショウグループの概要を説明したパネルが掲示され、続いて①新製品ゾーン②新規・専売品紹介ゾーン(計20社)③話題・注目・おすすめ売場提案ゾーン④シーズン提案ゾーン⑤最適売場作りの提案ゾーン⑥店頭支援システム提案ゾーン(コバフェイスなど)⑦メーカープレゼンテーションゾーンの7つで構成され、各ゾーンには、コバショウ担当者が配置され、売り場提案ごとのコンセプトを来場者に説明。人気企画の最適売り場作りの提案ゾーンでは、①コンタクトケア売り場での事例②売場の演出をテーマにした什器、ディスプレー、POPの効果的な活用例などの成功事例が紹介された。
また、同日報道関係者を集めて記者発表が開かれ、コバショウ・竹沢常務が今回の売り場提案会の開催主旨、各買い場提案ごとのコンセプトについて説明し、その中で「今回は昨年に引き続き、ドクターズコスメのコーナーを展開した。三菱商事と共同で『内外美容』というテーマのもと、他社に先駆けて取り組んだカテゴリーである。この市場は安定した成長を続けており、当社においても今後さらに拡大させていきたいと考えている。このほか、今回『調剤薬局向けの健康食品の衛生用品』『アクティブシニア』『ベビースキンケア』といった従来にはない切り口を提案できたと自負している」と語り、今後も生活者起点での提案・営業を推進していくことを明らかにした。
メディ・パルHDが中期連結経営計画を発表、08年売上目標は2兆1750億円に
10月1日からスタートする「メディセオ・パルタックホールディングス」(以下メディ・パル)は、グループとしての経営理念、経営方針、ロゴマーク、スローガンなどを7月28日開催の取締役会で決定するとともに、7月29日、同社東京本社にマスコミ関係者を集め、両社の経営資源を活用して変革し続ける市場に対応し得る新しい業態卸の進展と、確固たる経営基盤の確立を図るため、06年3月期から08年3月期までの3カ年にわたる「中期連結関連経営計画」の具体的内容を発表した。
中期連結経営計画最後の08年3月期の目標数値として、売上高2兆1750億円、売上総利益1866億円、営業利益307億円、経常利益416億円、当期純利益243億円、ROA3%、ROE9.2%を掲げているが、本年下期からパルタックが連結対象となることから、売上高の推移を06年3月期1兆8900億円、経常利益250億円、当期純利益172億円、07年3月期が同順に2兆1220億円、341億円、151億円を見込んでいる。
中期計画達成の重要な鍵を握るのはパルタックを除くメディセオHD主体に行われる人件費などの「コスト削減効果」(販管費ベースで約88億円)と、パルタックとメディセオHDのヘルス事業統合による「シナジー効果」(営業利益ベースで約21億円)であるとし、コスト削減についてはこの春から経営革新推進委員会を設置して“聖域なきコスト削減”と取り組んでおり、高コスト体質からの早期脱却を目指す。
JACDS、推奨認定品制度の「マーク」を決定、万引防止キャンペも実施
日本チェーンドラッグストア協会(略称JACDS)は8月2日、東京・港区の同協会東京事務所に関係業界紙を招いて定例意見交換会を開き、先月の同会で発表した「推奨認定品制度」の準備状況などについて次の通り報告した。
①推奨認定品制度
「推奨認定マーク」が決定したことを報告。この制度は、ドラッグストア向け商品の拡大を目指して導入するもので、デザインは“シーズからニーズにシフトする”という同制度のコンセプトをそのまま図案化した。
②セミナーへの協力
6月から来年3月まで全国主要10都市で開催される「生活習慣病予防セミナー」(主催=日本心臓財団)に協力、開催エリアの会員企業店舗でポスター掲示や参加応募ハガキの配布などを行う。
③万引防止キャンペーンの実施
7月11日から10月10日までの期間、警察庁、東京都の後援を得て、会員企業209社・1万1123店舗で実施する。内容はポスター掲示、従業員や店内放送による声かけなど。
④セルフメディケーションアワード開催
地域のセルフメディケーション推進を担う人材・商品育成を目的にした研究システムを新設する。対象は、薬剤師や各種アドバイザーで、今年度は、セルフメディケーションに関する研究、サポート内容と結果、論文などを12月末までに審査委員会に提出。1月の審査を経て、上位入賞者には、2月に東京ビッグサイトで開催される第6回JAPANドラッグストアショーの併催イベントで研究成果を発表する機会が与えられる予定。
ライオンが17年12月期連結中間決算を発表、薬品事業は73.8%増に
ライオンは8月1日、平成17年12月期の中間決算短信(連結)を発表したが、翌2日に定例のLPC懇談会を同社両国ビルで開き、業績の具体的内容を報告した。
連結売上高は1598億8200万円(前年中間期比88億8000万円、5.9%増)だが、家庭品の一部商品で生産者販売価格を引き下げたので実質伸び率は107.2%。一方、原油価格の高騰や売上構成の変化などの影響により、営業利益31億7900万円(同17.9%減)、経常利益44億3200万円(同6.9%減)と前年中間期に比べ減益となった。ただ、国内販売競争費の削減などトータルコストダウン(約13億円)などで、中間純利益は26億5900万円(同32.3%増)となった。
連結のセグメント別概況では、家庭品事業の売上高は、1121億9100万円(前年中間期比0.8%増=実質2.6%増)。営業利益は、製造原価低減等のトータルコストダウンや国内での販売促進費効率化を積極的に推進したが、厳しい販売競争や原油価格高騰の影響を受け、42億1600万円(同23.5%減)。主要分野の状況では、オーラルケア事業分野は、売上高231億3400万円(前年中間期比7.5%増)、ビューティケア事業分野の売上高は、197億9300万円(同3.9%増)、ハウスホールド事業分野の売上高は692億6300万円(同2.1%減)となった。
薬品事業の売上高は、251億300万円(同73.8%増)。営業利益は、12億6300万円(前年中間期比33.4%増)となった。
通期の連結業績予想については、売上高を初期目標の3400億円から下方修正し3350億円(前年比8.2%増)、経常利益は予想通りの95億円(同14.8%増)、当期純利益も予想通りの55億円を見込んでいる。
マンダム18年3月期連結第1四半期決算、核ブランドの伸長で売上高4.8%増
マンダムは7月28日、06年3月期第1四半期業績(連結)の概況について発表した。
売上高は前年同期より6億円増加して130億8800万円(前年同期比4.8%増)となった。営業利益は19億2500万円(同11.0%減)、経常利益は20億900万円(同8.8%減)とともに減少したが、純利益は9億3200万円と同5.8%増加した。
売上高の伸びは、販売面で、国内事業及び海外事業とも、コアブランド「ギャツビー」で夏シーズン品(シート剤等、国内)及びワックス(整髪料、海外)を中心に大きく売上げを伸ばしたことによるもの。
なお当期からスタートした中期経営計画における新たな重点カテゴリーである「フェイス&ボディ」分野は、「ギャツビー」「ピュセル(インドネシアで販売)」ブランドの好調が寄与して、前期同期比2ケタ増収となり、40億円規模の水準で進捗した。
一方、製造拠点であるマンダム(単体)及びインドネシアの子会社(PT MANDOM INDONESIA Tbk)では、継続的にコストダウンに注力したものの、原油高騰の影響を受けたインドネシアにおいて原材料価格の上昇から原価率が高止まりしたことに加え、前年同期よりも積極的にマーケティング費用を投下したことで、営業利益・経常利益とも前年同期に比べ2億円程度減少した。
2005年8月10日号 記事一覧
M&A・設立
- 日本キャップジェミニが親会社の業務提携に伴いNTTデータの傘下に
会合・発表会
- ユニチャーム05年秋の新製品発表会が大阪で開催、取引先など500社が出席
- ユースキン製薬、新ユースキンAを医薬部外品へ移行、販売チャネルを拡大
経営・施策
- ライオン、17年上期家庭品事業業績を発表、4月以降は単価下落傾向止まる
- メディ・パルHD経営計画、「物流の完全化」によるメリットに注目
- プラネット物流、関西地区から中部地区へのクロスドッキング配送を開始
製品・サービス
- サンスター、「オーラツーステインクリア」からスペシャルケア品等を発売
- サンナップ、焼肉・バーベQ用紙皿「燃やせるバーベキュー取り皿」を発売
- ヱスケー石鹸の琉球粘度配合の電動歯ブラシ用歯磨「クチャ」が順調な動き
- ライオン、ソフラン発売30周年に合わせソフランシリーズ2製品を改良
- ピジョン、ベビーローション配合のおしりふき「おしりナップ」を新発売
- ピジョン、乳幼児用システムカップ「マグマグ」のリニューアルを発表
- 桂屋FG、簡単に手描きやキラキラ光るステンシルができる新染料を発売
- ツムラ、バスクリンから「摘み立て緑茶の香り」を新発売
- ライオン、F&Fダメージエイドを改良、カラーリング持続成分を新配合
- ニベア花王、「ニベアボディ」からCoQ10配合のボディミルクを新発売
- サンギ、アパガードMプラスに砂時計が付いた限定企画セットを発売
- マックスファクター、お近づき肌、しましょテーマに秋冬の新製品を発表
- パズルメーカーの毛塚がピーターラビットのジグソーパズル4品目を新発売
- 牛乳石鹸、「モイシエ入浴液」「美温浴泡とろ湯」等の秋の新製品を発売
- ユニ・チャーム05年秋の新製品、「チャームナップ吸水さらフィ」等を発表
宣伝販促
- ユニリーバ、webの投票結果が直接反映される日本初の投票式広告を展開
- 白元、ホッカイロの売上の一部をユニセフに寄付するキャンペを今秋実施
- ライオン、トップのラッピングバスを運行、試供品100万個をサンプリング
- フマキラーのどこでもベープNo.1ぬいぐるみがクレーゲームの景品に採用
人事・組織
- カネボウ、清水章彦氏の薬品企画部長就任を含む新人事を発表
- FDK、販売店、卸店との関係強化を目的に関東、西日本の営業体制を再編
決算
- 大王製紙18年3月期連結第1四半期決算、紙加工製品事業実績は前年割れに
- 資生堂18年3月期連結第1四半期決算、主力の化粧品事業の好調で増収増益に
研究・開発
- ライオン、「高分子カチオン化セルロース」のフッ素滞留性向上効果を発見
イベント・展示会
- 資生堂、「色は命のメッセージ」をテーマに第9回資生堂フォーラムを開催
- ユニリーバ、ダヴの「リアルビューティLIVEトークイベント」を東京で開催
- 日本におけるドイツ年のマスコット「マウス」の展覧会が東京・渋谷で開催
- ポーラミュージアムアネックス、「近代の化粧100年展」を8月25日から開催
- ジレット、ブラウンの製品デザインを紹介するブラウン・デザイン展に協賛
時評・コラム
- 時評 ブランド価値の維持望む
- 日雑談 沖縄のコンビニ事情、ほぼ寡占化状態
連載・講演
- プラネット設立20周年特別企画 ⑥プラネットの基幹EDIサービス
- 進路一考(48) 稲垣重久
- 米国最新流通事情視察(1) ウォルマートに対抗する小売業を訪問
その他
- プロロジス、埼玉の新物流施設「プロロジスパーク杉戸Ⅰ」の竣工式を開く
- OWA大阪卸商連第1号
- 石洗工、第5回アジア石鹸洗剤工業会会議併催の展示ブース出店企業を発表
- 日本香堂、恒例の設立記念納涼会を開催、同社OB、近隣住民等400名が参加
- フマキラー、広島県廿日市市とアルゼンチンアリの駆除啓発活動を展開
- アケボノ物産の恒例の納涼ビアパーティーにメーカー関係者ら160名が出席
- 大阪卸連合会、ワード、エクセル等を学ぶ平成17年度IT研修を9月に実施
- 花王、「第6回みんなの森づくり活動助成」の助成対象団体の募集開始
- 能率協、フロンティア経営をテーマに「第2回開発経営会議」を10月に開催
特集 【暑中号③】
- 今年の大手量販店動向 大手2社が巨大SCを展開、関東勢の近畿進出目立つ
- 経産省・大店立地法新設届出データ調査 2005年も高い出店ペースを維持
- ミヨシ石鹸三木晴雄社長インタビュー 中小メーカーは餅は餅屋に徹すべき
- ショーワ、50周年記念事業プロジェクト「姫路本社R&Dセンター」を見学
- ラッキーコーポ長谷川俊彦社長インタビュー 「様々な体質改善を断行」
- 家庭紙業界の上半期を振り返る 花粉症等でティシュペーパーが大幅に拡大
- クレシア、スキンケア切り口にローションティシューの通年商品化目指す
- 王子ネピア、加村新社長体制が発足、筋肉質の強い王子ネピアを作る
- 春日製紙工業、付加価値商品を店頭推販、定期的な新製品発売を計画
- 大王製紙、エリエールローションティシューがセグメントシェア5割を獲得
- 丸富製紙、新製品「綾紗」でキャンペーンを実施中、多数の応募に手応え
- ライオン、CSR報告書2005を発行、オーラルケアの普及・啓発活動等を報告
- 特別講演 「20~30代女性の海外旅行時の衛生・美容意識と行動」 坪内徹氏
- 特別講演 「洗剤や化粧品成分の安全性」 笠井裕氏
- 経済産業省が「企業活動基本調査」の結果を発表、売上高は微増傾向に
特別企画
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