2005年7月20日号掲載記事より
カーマ、ダイキ、ホーマックが共同持株会社「DCM JAPAN HD」の設立に合意
大手ホームセンターのカーマ(愛知県刈谷市)、ダイキ(松山市)、ホーマック(札幌市)の3社は、2006年9月1日を期日として株式移転により、共同持株会社「DCM Japan ホールディングス」を設立することで合意した。
3社はこれまで、平成15年2月に結んだ業務・資本提携に基づき、同年5月に設立した共同仕入会社「DCM Japan」を通じて、商品の輸入や、PBの開発・共同仕入などの積極的な取り組みを続けていた。特に、DCM Japan政策商品の取り扱いは順調に拡大しており、現在では全商品の約25%を占めるまでに成長したことから、この提携・協力関係を大きく前進させ更なる発展を図るために、今回の経営統合に至ったという。
これにより、グループ全体で37都道府県524店舗(提携先、FC含む)、売上高4207億3300万円(3社の17年度売上高の合計)という国内最大のホームセンターチェーンが誕生することになる。今後は、物流網の整備や取引先との協業の強化を行なうとともに、システムの一体化、管理系業務の集約化を通じ、業務の合理化を図っていく。
なお、ダイキは今回の経営統合に伴い、ベターライフを10月1日付けで吸収合併する予定であるとともに、環境機器関連事業などの非ホームセンター事業をダイキアクシスへと分社化する。
プラネットのEDIユーザーが1000社突破、新サービス・SMOOTHEDIも稼働開始
プラネットは7月12日、国際標準に準拠した新インターネットEDIサービス「SMOOTHEDI」の8月15日からの稼動とそれに伴う料金の改定について報告した。
「SMOOTHEDI」は、世界標準の1つである「AS2」手順によるインターネットEDIサービスで、可変長フォーマットを採用。また、国際標準として導入が進められている商品コード「GTIN」、事業所コード「GLN」も組み込まれる。XLMについては、基本的準備は整え、ユーザーから要望があり次第稼動させる方針。同サービスについては、通信回線はインターネットを利用すること、セキュリティはプラネットが業界認証局を開設、電子証明書を発行すること、世界標準のインターネットプロトコル「AS2」を採用すること、フォーマット変換により現EDIとの互換利用が可能であることなどを詳細に説明。また、料金改定について、一時金、月次基本料金を引き下げ、①利用データ種を容易に拡大できること②広域で多数の拠点を持って卸売業との利用コストが下がること③広域で多数の拠点を持って卸売業とは一層接続しやすくなること――を報告。
新システム導入に伴う料金改定は06年2月に行う。従来利用するデータ種によって異なっていた接続時の一時金と月次基本料の制度を見直し、24種あるデータを基本的には自由に利用できるようにする。また、広域卸売業の複数営業拠点との接続料金を17%値下げする。同社では、新システムの導入と料金改定で利用データ種の拡大と広域卸売業の接続本数が増加すると見ており、08年にはメーカー500社、卸売業600社になると見ている。
玉生社長は、「新EDIはインターネットによる通信で大容量、高速で様々な通信が可能だ。インターネットEDIサービスは、セキュリティが問題であり、リスクを回避しながらプロレベルのサービスを提供することが課題だった。『SMOOTHEDI』は、この点についても自信を持って提供できるサービスである。また、更なる安全性を追求し、ホットスタンバイの2重化を行う。新サービス導入に伴い、料金改定を来年の2月から実施する。これにより更なるユーザーの獲得を目指す」とあいさつした。
コダックが国内電池事業に新規参入、アルカリ乾電池等を8月中旬から発売
コダック(小島佑介社長)はこのほど、世界100カ国以上で販売実績を持つ同社電池製品を日本市場に導入し、国内電池事業に本格参入することを発表した。8月中旬の「アルカリ乾電池」(単3形、単4形)の発売を皮切りに、10月中旬には「オキシ水酸化ニッケル乾電池(単3形)」および「カメラ用リチウム電池(CR2、CR123A)」を順次新発売する。
なお、同社では、近年のデジタル機器市場の拡大を背景に、04年秋から日本市場でのコンシューマー向けデジタルカメラの販売を再開しており、今回の電池市場参入については「国内でより多くの方々に当社製品を手にする機会を提供するため、電池事業における日本市場への参入を決定した。販売にあたっては、写真フィルムやレンズ付フィルムで築いた国内での販路を生かし、国内での当社電池製品の定着に向けて販売に力を入れていく」としている。
プロロジス、大型ランプウェイ2基を備えたプロロジスパーク横浜を竣工
物流施設専門に不動産開発を行うプロロジスは7月11日、横浜市生麦に立地するマルチテナント型大型物流施設「プロロジスパーク横浜」の竣工式を同施設内で行った。
同施設の内覧会が同日に開かれ、参加者達は同施設の両脇に設置された2基の大型ランプウェイや、乗用車281台、4㌧トラック56台、20㌧セミトレーラー40台が駐車可能な屋上駐車場などを見学し、同施設の規模の大きさを実感した。
その後、施設内レストランで竣工披露パーティーとなり、山田マネージングディレクターがあいさつで「当施設の入居企業については、起工直後から多数の申込をいただき、竣工時点で入居率100%を達成することができた」と報告。
「プロロジスパーク横浜」は、京浜急行生麦駅より徒歩13分、東京首都高速横羽線生麦JCTへ至近の距離に立地し、横浜市などの首都圏各都市、そして羽田空港へのアクセスに優れるマルチテナント型大型物流施設。施設規模は地上5階建、敷地面積5万1097平方㍍で、40フィートコンテナトレーラーが各階へ直接乗り入れできるランプウェイを2基(上り用、下り用)装備したほか、1階に53台、2~4階には31~33台の大型貨物車両が接車可能なトラックバースを設置している。
また、昨今頻発している地震対策として、独自の免震構造を採用。地震発生時の荷崩れを防ぎ、保管所および施設内での従業員の安全も確保するなど、人とモノに優しく、多様な物流ニーズにきめ細かく応えた施設となっている。
2005年7月20日号 記事一覧
M&A・設立
- 花王、英国の化粧品会社「モルトン・ブラウン社」の買収交渉を進める
会合・発表会
- 日本繊維製品防虫工が第42回定期総会を開催、全役員の留任決まる
- 丸三産業が秋の新製品発表会を開催、セレナから敏感肌用コットン等を発表
- 流通システム開発センターが「平成17年度記者説明会」を開催
- ジレットがオーラルケアプレスセミナーを開催、電動歯ブラシの効果を紹介
製品・サービス
- 花王、百貨店専売化粧品ブランド「est」からメイク落としと洗顔料を発売
- 資生堂、マジョリカマジョルカから使いきりファンデなど秋の新製品を発表
- カネボウHPのシンプロポイントカラーが05パッケージングコンテストで表彰
- ダリヤ、植物の種の力に着目したスポットケア美容液「美肌の種」を新発売
- エクスボーテ、リップグロス、ファンデーションの夏季限定品を発売
- マンダム、ギャツビー、ルシード等から男性用化粧品秋の新製品16品を発表
- ホーユー、ビューティラボカラーケアを一新、10アイテムを9月から新発売
- フタバ化学、美肌効果を訴求した湯葉豆乳シリーズが業務用ルートで好評
- ニッサン石鹸秋の新製品、銀イオン配合衣料用洗剤液体デオテクト等を発表
- エステー化学、新開発ゼリーを配合した置くタイプのエアウォッシュを発売
- 大三、自動製氷機内が簡単に除菌できる「自動製氷機の除菌水」を新発売
- シック、微振動でヒゲをカットする「シッククアトロ4エナジー」を発売
- P&G、新置き型消臭芳香剤「置き型ファブリーズ」を9月上旬から新発売
- ポーラ化粧品コフ事業部、バリア密度と潤いを実現する敏感シリーズを発売
- エステー化学秋の新製品、消臭ポット、消臭力シリーズ等をリニューアル
- P&G、プリングルズから「フレッシュトマト&ガーリック」を新発売
宣伝販促
- エステー化学、お部屋の消臭力の新TVCM「消臭への道篇」のオンエアを開始
人事・組織
- コーセーコスメポート、堀田裕司氏の常務就任を含む新役員人事を発表
- ユニチャーム、中野健之亮氏の取締役就任を含む新役員人事を発表
- 富士フイルムイメージング、古森重隆氏の取締役就任を含む役員人事を発表
- アイスタイルが組織改変を発表、CSの向上実現とEコマース事業の充実図る
- サプリコが新役員人事を発表、取締役を3名に削減、執行役員制度も導入
- 日本製箔、北村宏典氏の取締役兼専務執行役員就任を含む新役員人事を発表
研究・開発
- ライオン、抗炎症物質と抗酸化物質による脱毛抑制効果の増強を解明
調査・統計
- トイレタリー大手卸の再編劇の陰で中小卸の「専門業種卸化」への動き
- 東家同17年6月度市況調査、低価格傾向止まらず
- 流開センター、2004年度流通情報システム化実態調査等の調査結果を発表
イベント・展示会
- 東京・台場の「アクアシティお台場」がフジテレビとの夏のイベントを開催
- アクアシティお台場のテーマパーク「ラーメン国技館」の第2期がオープン
- DIY協会がDIY SHOW 2005の開催概要を発表、8月25日から幕張メッセで開催
- マンダム、今夏開催の音楽イベント・サマーソニックゼロファイブに協賛
- 大日本除虫菊、クリーンフロー朝顔タイプを「入谷朝顔まつり」でPR
施設・店舗
- ポーラ化粧品研究所、みずみずしいツヤ肌を演出する新規粉体の開発に成功
時評・コラム
- 時評 輸入品が圧倒するポリ袋市場
- 泡沫 中小地域卸に求められる機能
- 進路一考(46) 稲垣重久
その他
- 東京商工会議所、大創産業社長・矢野博丈氏を講師に迎え講演会を開催
- 石洗工、お茶の間の目線で洗剤を紹介する小冊子「くらしと洗剤」を発刊
- 講談社、ピーターラビットの「アイディアブック」3作品を発売
- エステー化学鈴木社長がテレビ東京の株式番組「オープニングベル」に出演
- 花王、視覚障害者向けCD「商品と暮らしのボイスガイド05年版」を発行
- 工研だより第622号
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。