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2005年6月15日号掲載記事より

コラボレイト21が業界紙懇談会を開催、メンバー間での商品共同開発が目標

コラボレイト21が業界紙懇談会を開催、メンバー間での商品共同開発が目標

 カネヨ石鹸、キクロン、牛乳石鹸共進社、キング化学、ショーワ、大三、日本香堂、白元、マザーズ、ミヨシ石鹸の10社が共催している合同商談会「コラボレイト21」の運営事務局は6月3日、東京・ミヨシ石鹸会議室に関係業界紙誌を招いて懇談会を開き、合同商談会が次回(6月14日・大阪を皮切りに全国5都市で開催)で10回の節目を迎えることを報告するとともに、今後の方向性について意見交換を行った。
 はじめにメーカーを代表して白元・鎌田社長があいさつを行い、合同商談会開催に至る背景を紹介するとともに、「10回目の開催を迎えるにあたり、各社から『開催から5年が経過したので、新しい形に持っていくべきではないか』などの意見が登場するようになった。そこで、さらなる発展・隆盛を図るべく、意見をいただければありがたい」と、この会合の主旨について説明した。
 続いてミヨシ石鹸・三木社長、カネヨ石鹸・鈴木社長、城副社長、ショーワ・山本取締役(キクロン取締役兼任)、大三・鎌田社長、牛乳石鹸共進社・宮崎社長、日本香堂・太田営業推進部長、キング化学・岡田社長、マザーズ・行田社長が①企業経営の手段としてのメーカーコラボレーションのとらえ方(一般論として)②メーカーコラボレーションである合同商談会の在り方とは――をテーマに、合同商談会に対する考えなどを披露した。
 参加各社は現在の合同商談会について、「他社の営業第一線で活躍している人と接触することで、自社の営業レベルを判断でき、刺激を与えられた」「来場者が固定化してしまう傾向が強かった1社単独での展示商談会とは異なり、今まで接することが少なかった得意先との接触機会が増加した」「出先機関を持っていない地方の営業が強化できた」などを参加メリットだと捉えている一方、「合同商談会が終わると、それだけで全ての営業作業が終わったと勘違いしてしまう傾向がある」「合同商談会に合わせて年2回新製品開発を行ってきたが、それが厳しくなってきた」などをデメリットとして挙げていた。
 なお、今後の方向性については全ての出席者が「“1社ではできないことを共同で行う”の主旨に基づき、『商品の共同開発』にまで関係を発展させたい」と口を揃えていた。

あらたが05年3月期決算説明会を開催、伊藤社長「関東・関西の強化図る」

あらたが05年3月期決算説明会を開催、伊藤社長「関東・関西の強化図る」

 あらたは6月6日、東京・大手町サンスカイルームで「05年3月期決算説明会」を開き、当期の決算内容、来期の計画、中期経営計画、について説明した。
 05年3月期の決算は、消費税総額表示後の値頃感の混乱、猛暑による消費不振、台風の相次ぐ来襲、新潟県中越地震の影響など厳しい消費環境の中で、売上向上と経費削減を図る一方、システム統合の準備を進め、家庭用品卸の木曾清を完全子会社化、家庭用品の充実を図るなど、事業の再構築と統合メリットを出すことに努めだが、売上高4248億6700万円(前期比1%増)、営業利益マイナス12億3700万円、経常利益21億2300万円(同73.5%減)、当期純利益6億2200万円(同89.5%減)となった。
 営業利益の減少は、主に東北、中部地区の物流センター稼動による一時的な初期コストの負担増加によるもので、当期以降は物流費の削減、人件費の減少を予定しており、営業利益は増加する見込み。
 中期経営計画における数値目標は、売上高が06年4700億円、07年4980億円、08年5230億円、売上総利益が06年543億円、07年576億円、08年605億円、営業利益が06年3月期16億円、07年同35億円、08年同54億円とした。
 06年3月期は、連結売上高4700億円、営業利益16億3000万円、経常利益45億円、当期純利益15億6000万円を目指す。

ユニリーバ、リアルビューティイベントの模様を編集したダヴの新CMを製作

 ユニリーバ・ジャパンでは5月20日から、世界80カ国以上で発売されている世界戦略ブランド「ダヴ」のヘアケア製品(ダヴモイスチャーシャンプー、同コンディショナー)の新TVCMをオンエア中。新しい作品は、今年4月10日、一般消費者が参加したゲリラパフォーマンス「リアルビューティイベント」の模様を収録・編集したもので、製品のCMでありながら製品カットは一切使用せず、パフォーマンスとそのパフォーマンスを見守る一般の人々だけで構成されているというユニークな作品なものに仕上がっている。
 このパフォーマンスは、全国から新聞広告やウエブサイトで募集した10代から70代の女性約300人が全員金髪のカツラを被り、様々な場所から会場である新宿ステーションスクエアへ向かって集合。「300人の女性が集まれば300通りの美しさがあるはずです。そろそろ脱ぎ捨てましょう。私達を縛ってきた美の既成概念を」というメッセージとともに、美の象徴である金髪のカツラを脱ぎ捨てるというもので、高い注目を集めた。
 「ダヴ」では、04年度に実施した「女性の美しさに関する調査」の結果、自分のことを“美しい”と表現する女性は世界で2%、日本では0%という驚くべき結果を受け、女性自身が自ら縛られている美の既成概念から解放されようというメッセージを込めて、金髪のカツラを空へ投げ捨てる内容のTVCMを制作し、北米及び日本(3月に放映)でオンエアした。このパフォーマンスは、同CMを再現したもの。
 「ダヴ」ブランドでは、今後も様々な商品と活動を通して“リアルビューティ”を提案し続ける方針で、「気づいてください、あなただけの髪の美しさに」というメッセージとともに、製品及び「ダヴ」ブランドのイメージ革新、ブランド構築を図っていく。

中央物産17年3月期連結決算、既存得意先見直しの実施等で減収減益に

 中央物産は5月24日、平成17年度3月期連結決算を発表した。
 同社では化粧品、石鹸、洗剤、医療衛生用品などの販売やホテル業を通じて消費者に「ヘルス&ビューティー」をコンセプトとした新しい生活スタイルを提供すべく営業活動を展開し、株主価値を最大化させるために利益重視の様々な施策に取り組み、当期は中間流通業として様々な機能とコストを明確にするとともに取引先のニーズを的確にとらえた提案型営業(ソリューション・セリング)を徹底。メーカー、小売業、卸売業それぞれが得意機能に注力できる新しいビジネスモデルを提案し、消費者、小売業に高品質な商品を配送することを可能にした。
 また、長期的な観点から、不採算や信用不安などの懸念のある取引先を整理するなど既存得意先の見直しなどを進めた結果、連結売上高1036億3300万円(前年比3.9%減)、営業利益2億9500万円(47.9%減)、経常利益4億5700万円(34.9%減)、当期純利益1億1100万円(79.6%減)と減収減益に終わった。
 各セグメントの業績は、日用雑貨事業が売上高1023億9600万円(4.0%減)、営業利益5億9100万円(58.2%減)、ホテル事業が売上高8億6000万円(3.1%減)、営業利益7000万円(同49.6%減)、運送取扱事業などその他事業が売上高38億8500万円(8.8%減)、営業損失2億3600万円となった。
 来期は連結売上高1042億円(0.5%増)、経常利益6億700万円(46.6%増)としているほか、当期純利益については減損会計適用による損失を見込むことから4000万円の損失を予測している。


2005年6月15日号 記事一覧

会合・発表会

  • 愛知卸組合が第49回定時総会を開催、山口理事長「地域卸の効率性を訴求」
  • 油脂工業会館、経済アナリスト・森永卓郎氏を招き第49回定期講演会を開催

経営・施策

  • ポーラデイリーコスメ、7月1日付けで新社名「pdc(株)」に変更

製品・サービス

  • J&J、解熱鎮痛薬「タイレノールA」に5錠入りの小容量サイズを新発売
  • マックスファクター、イリュームブランドから皮脂ケアライン2品を新発売
  • 資生堂、ザ・メーキャップからツヤのある夏肌を演出するパウダーを新発売
  • 資生堂、ベネフィークからポイントメーキャップシリーズ・セオティを発売
  • マンダム、ギャツビーからポイントカラーとブリーチカラー夏の新色を発売
  • 花王、ビオレ毛穴すっきりパックから「黒色タイプ」を新発売
  • クロバーコーポ、CoQ10配合の美肌洗顔石鹸「リフェア」を新発売
  • サラヤの「アラウ洗濯用せっけん」が育児情報誌のアンケートで高い評価
  • ユニチャーム、ファインディング・ニモの子供用紙おむつを数量限定で発売
  • テトラジャパン、インテリア性に優れたガラス水槽とエアポンプを新発売
  • ソリトン、余剰汚泥の発生しない廃水処理技術で損保補償制度をスタート
  • 小林製薬、更年期特有の症状を緩和する女性保健薬「命の母A」を発売開始
  • 小林製薬、入浴用アロマフォーム「オフロート」からメロンの香りを新発売
  • 白元、「1年脱臭ノンスメル」に料理レシピ小冊子付き企画品を限定発売
  • バーネットインター、ベンチャーフェスタで機能性新素材ソイファンを紹介
  • GIRLS-Lab、ローティーンガール専門マーケティングサービスを展開

宣伝販促

  • P&G、結婚情報誌「ゼクシィ」と協働でパンテーンの新TVCMを製作
  • ユニリーバ、旅行会社と共同で海外旅行商品「スパ美肌への旅」を企画
  • ユニチャーム、ウェーブピュピュッとモップキャッシュバックキャンペ実施
  • ジョンソン、「第2回ジョンソンおそうじ川柳」の作品を募集
  • 白十字、「ご満足キャンペーン」の一環として新たに2つのキャンペを実施

人事・組織

  • エステー化学、中村泰人氏の経営企画グループマネジャー就任を発表
  • オデオクの新社長に長谷川専務が就任へ、古川社長は会長に
  • 王子ネピア、加村喜久男専務の新社長就任を含む新役員人事を発表
  • あらた、6月29日付けで組織変更・新役員人事を発表、執行役員制も導入へ

調査・統計

  • 花王、サラリーマンの生活行動調査を実施、6割以上が「太りやすい生活」
  • 花王、浴室の使用法とカビ掃除の実態を調査、半数が入浴中に浴室を清掃
  • 日本リテイル研究所が05年度職業信頼度調査を発表、消防士が4年連続1位に

イベント・展示会

  • エステー化学、卸店15社16名を招き仙台支店開設30周年記念式典を開く
  • ライオン主催の第62回学童歯みがき大会が開催、都内の児童ら1700名が出席
  • ヘアーディメンションが「サロン創立30周年パーティ」を東京で開催
  • 第3回東京ファッショングッズトレードショーが開催、有力企業100社が出展
  • 第30回全日本プラスチック日用品フェアが11月に東京ビッグサイトで開催
  • 東京の新名所「アクアシティお台場」がオープン5周年記念イベントを開催

施設・店舗

  • 注目の小売店レポート ヘルスケアセイジョー薬局西池袋店を訪問

時評・コラム

  • 時評 「中元商戦」早くも本格化
  • 泡沫 効果的な禁煙方法を考える
  • らいたあ 初めての田植え、農業巡る現状を憂う

連載・講演

  • プラネット設立20周年特別企画 ⑤プラネットの基幹EDIサービス
  • 進路一考(43) 稲垣重久

その他

  • ボランタリーチェーン第12号
  • プラネット、「創立20周年記念米国最新小売業視察研修」の参加者を募集
  • ポーラ文化研究所、近代欧州の髪型研究家・コックスの書籍展示会を開催
  • ポーラ美術館、岐阜陶芸美術館の展示会にエミール・ガレの作品を展示協力
  • 油脂工業会館、「油脂産業における食の安全性」に関する報告書をまとめる
  • 工研だより第621号
  • 20~30代向けのマーケティング入門小説「マーケティングは愛」が発刊
  • ポーラ美術館、ジャズ歌手のnoonを迎え、箱根JAZZ温泉VOL5を7月に開催
  • 日本能率協会、健康商品マーケティングセミナー等の各種セミナーを開催
  • ライオン、視覚障害者用書籍・さわってわかる歯みがきの本(口臭編)を発行
  • ポーラ化粧品、ポーラミュージアムアネックスで香水作り講座を7月に開催

特集 【薫香・ローソク】

    特別企画

    • 薫物線香市場、トップメーカーの舵取り鍵に、中堅企業はノウハウの活用を
    • ローソク業界、原料高騰で各社が値上げ対応、粘りの交渉が結実
    • 全日本ローソク工業槌橋会長に聞く 進み出したローソク値上げ
    • 日本香堂小仲社長インタビュー 「付加価値商品の開発で市場に貢献」
    • 東京・巣鴨、田原町の小売店に聞く 一部販売店で白檀線香の値上げを実施
    • カメヤマ新庄社長インタビュー 「次代の商品供給考慮した開発を」
    • 天昇堂、微煙・微香タイプの線香「ポプリ花心地ROSE」がハーブ人気で好評
    • 東京ローソク製造塩田社長インタビュー 「伝統的事業として積極展開」
    • 薫寿堂、白檀、沈香等の天然香木の値上げで一部商品の価格を改定
    • 孔官堂山下営業本部長インタビュー 「ミニ寸市場の拡大に注目」
    • こもりコーポ小森社長インタビュー 「線香・ローソクの値上げに賛成」
    • 100万人のキャンドルナイトが夏至の6月18日から4日間に日本各地で開催
    • マルエス、豊富な品揃えでお盆商戦に対応、総合提案力強化で更なる成長を
    • 日本香堂、青雲発売40周年に合わせ謝恩キャンペ等を実施
    • 淡路の線香産業が経産省の「ジャパンブランド育成支援事業」に選出
    • 梅薫堂、木酢液配合の線香「備長炭麗」シリーズが好評
    • 梅栄堂、ハチミツの香りを練りこんだユニークな線香「文文香」を新発売
    • 大発、原材料及び諸経費の高騰で、15年ぶりの価格改定を実施
    • 東京ローソク製造のアンテナショップ「リブライト」が神戸にオープン
    • 孔官堂、ワンランク上の新高級線香「自然派かぐや姫」シリーズを新発売
    • グローバルプロダクトプランニング、新アロマ雑貨ブランドが好調に推移

    特集 【制汗・UVケア】

    • 制汗剤市場、汗とニオイのケア意識向上で、今後も安定成長を見込む
    • UVケア市場、意識の高まりで市場が拡大、日常生活での使用が成長を後押し
    • マンダム、ギャツビーから2種の殺菌成分を配合した新デオドラントを発売
    • ニベア花王、8×4ブランドから足用デオドラント洗浄料を新発売
    • ライオン、バンゼロのデザインを一新、制汗剤需要期に向け積極訴求
    • SSLヘルスケア、コパトーンブランドの日焼止めラインを強化
    • ユニリーバ、「ポンズダブルホワイト」から集中美白ジェルを新発売
    • 伊勢半、サンキラーブランドからヒアルロン酸配合UVジェル等3品を新発売
    • ニッサン石鹸、UVカットシリーズをリニューアル、大手CVSが定番で導入へ
    • FT資生堂、爽快感をテーマにシーブリーズボディ&フェイスシリーズを展開


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。