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2005年3月2日号掲載記事より

サプリコ、株式会社改組報告会を開催、秋葉社長「3つの中核事業を推進」

サプリコ、株式会社改組報告会を開催、秋葉社長「3つの中核事業を推進」

 サプリコ(秋葉吉秋社長)は2月18日、東京・台場のホテルグランパシフィックメリディアンで株式会社改組報告会を開催した。出席者は約200人。
 会ははじめに秋葉社長(サプリコ千葉・秋葉商店)があいさつに立ち、設立から1年半をかけ04年12月14日に念願の株式会社に改組したことを報告するとともに、組織内容、3つの事業(共同企画販売、商品開発、本部商談代行)内容などについて説明。また、今後について、①3つの中核事業によりゴーイングコンサーンし、経営の安定と事業の継続を行う②生産と流通と消費の期待に応え効率的かつ良質な全国配荷を行う③地域卸が不可欠な社会的な存在と確信し全国の地域卸の組織化を行うとして、「この3つの方針を進めていく地域卸は業界資産であり、我々はこの仕事に誇りをもってまい進する」と語った。
 サプリコの現在のメンバー社は46社、年商合計は約600億円。89年の全卸連加盟卸店数は1540社、04年は569社に減少しており、サプリコの構成は、約8.1%。今後も全卸連メンバー社が減少し、サプリコのメンバー社が増えるとすると近い将来10%を超えると予想できる。

ローソク市場、原油価格の高騰でメーカー各社が値上げに本格的な動き

 この2年間で、再三にわたるパラフィン原料の値上げを受け、ローソクメーカー各社は、厳しい経営状況に追い込まれている。こうした中、このままではローソクメーカー各社の経営基盤が揺らぎ、安定供給にも支障が出る恐れがあるとして、昨年末には全日本ローソク工業会(槌橋悦次会長)が、製販価格の改定(値上げ)に向けた方針を打ち出していたが、今年に入り実際に各メーカー単位で値上げ実施に踏み切る動きが出てきた。パラフィン原料は、ここ2年間で㌔㌘当たり約50円近い値上げが実施されローソクメーカー各社にとって製品の価格改定は切実な問題となっている。
 すでにガソリンやゴミ袋など他の商品でも価格改定が実施されているが、日雑業界の昨年の市場推移を見る限りでは消費税の総額表示問題や、小売業における激しい競争からデフレ圧力は依然として強く、末端価格は下がる傾向が続いている。再三にわたる原料値上げはすでに企業内努力でカバーできる範囲を超えていることも明らかであり、ローソクメーカー各社は、今年に入り相次いで「ローソク価格改定のお願い」というかたちで流通サイドに対し、値上げの打診を行なっている。
 ローソクメーカー最大手のカメヤマでは、数年間据置いてきた製販価格を3月21日より5%以上の値上げ(パラフィン原料以外の製品は除く)を実施したい旨を発表、そのほかのローソクメーカーでも、概ね3月以降を目処に10%程度の価格改定をすでに流通サイドに打診する動きが出てきている。

P&G定例社長会見、チャタベディ社長「5半期連続の2ケタ成長を達成」

P&G定例社長会見、チャタベディ社長「5半期連続の2ケタ成長を達成」

 P&Gは2月24日、同神戸本社にて定例社長記者会見を開催、04/05会計年度上半期(04年7~12月)のビジネス状況と下半期の展望、および今春の新製品について説明を行なった。
 同会見にはラヴィ・チャタベディ社長、桐山営業統括本部長らが出席、国内での販売が5半期連続での2ケタ成長を達成したことを報告。さらに、その好調を支えた同社の取り組みをはじめ、成功事例とその分析を踏まえ、今後も「消費者はボス」を掲げ、より質の高い消費者満足を目指し、革新的な取り組みを続けていくとの方針を示した。
 チャタベディ社長は、P&Gグループ全体の業績について、04/05会計年度第2四半期(04年10~12月)は、売上数量が7%増、売上高9%増、純利益は12%増を達成したこと、さらに日本国内においても、5半期連続となる売上数量の2ケタ成長を達成したと報告。また、この高い成長を支えた要因として、従来から推進してきた①「消費者起点」②「2つの真実の瞬間(購買する瞬間と使用する瞬間)における消費者満足の提供」③「グローバルネットワークを活かした情報やノウハウの共有」を挙げ、引き続きこれらの推進を図ると述べた。
 桐山統括本部長からは同社の取り組みについて報告が行なわれ、昨年一部商品で品切れが発生したことにふれ、その後対策チームを作り、得意先との在庫、出荷バランス等の調整を図り、現在ではほぼ全ての商品において安定供給できる体制を整えることができたと、改善が確実に進んでいることが伝えられた。また昨年、事業統合を行なったウエラについては、基本的に従来の販売展開を継承していくと報告。
 5半期連続の2ケタ成長については「ハーバルエッセンス」や「パンテーン」など、ヘアケアカテゴリーでの伸びが大きな牽引役を果たしたとし、毎年、発売されては消えていく数多くの新製品の中で、P&G製品の高いヒット率の背景には、消費者に対する深い理解があると述べ、今春の新製品についても消費者起点に立った有力商品の数々を展開していくとの報告が行なわれた。

麻友が第75回総合見本市を開催、清水社長「売り方の知恵比べで成長を」

麻友が第75回総合見本市を開催、清水社長「売り方の知恵比べで成長を」

 麻友は、2月17~18日の2日間、埼玉県川越市の川越バンテアン組合会館で第75回総合見本市を開き、仕入れ先メーカー107社が出展した。
 今回は「店頭主義」というテーマのもと、毎回話題になる企画コーナーでは、昨年「医薬品販売免許」を取得し、今季からくん煙剤をはじめとする医薬品殺虫剤の取扱いを始めることを発表するとともに、吊り下げ台紙によるクロスMDと高品質・値頃価格の家庭用品を提案、さらに、今秋シーズンに向けた「土鍋」の先行受注も行った。また、3年ぶりに麻友寄席を復活させて、今春発売の13の新製品を三遊亭神楽の名調子で紹介した。
 清水社長は、「見本市というと、新製品だけが注目を集める傾向があるが、既存品をいかに売るかも、既存店の活性=前年実績クリアには大切で、“既存品をいかに売るか”“いかに発掘するか”に重点を置いて見本市を開催した」と今回の展示会の開催意図を紹介。
 同社の近況については、昨年7月からの新年度は、累計では前年クリアのペースで推移していること、現在の業態別売上げ構成比はドラッグストアが32%で、以下ディスカウントストア(DS)、スーパー(SM)と続き、伸長率ではドラッグとDSが増加していることを明らかにしながら、「売れるものを集めて売る時代から、売るものを創造して売る時代に入った、この売り方の知恵比べにより、卸も成長できる。今後は『売り方を創造すること』に挑戦する」と報告した。


2005年3月2日号 記事一覧

M&A・設立

  • ラッキーコーポレーション、化粧品製造販売・輸出入を行なう新会社を設立
  • イトーヨーカ堂、商品・売場の企画会社「IYG生活デザイン研究所」を設立

会合・発表会

  • 松下電器、明るさが長持ちする新丸型蛍光灯「パルックプレミア」を発表
  • トゥディックが2005年春の商談会を開催、商談重視し多彩な企画を提案
  • 松下電器が春の新商材商談会を大阪で開催、単4型オキシライド電池を披露

経営・施策

  • コピーライツアジア、2005年のピーターラビットの展開を発表
  • トゥディックが業界紙記者会見を開く、コストダウンと実践的MD展開を訴求
  • クレシア、ティシューマルチパック等の製品価格15%以上の値上げを協議
  • 伊勢半・西村元伸社長インタビュー 「業界シェア3%獲得を目標に」

製品・サービス

  • ユニチャーム、ムーニーマンMサイズに「おしりすっぽりカバー」を新採用
  • 花王、部分汚れ専用漂白剤・ワイドハイターシミすっきり泡スプレーを発売
  • 花王、クリアクリーンホワイトニングの新香味・スプラッシュミントを発売
  • P&G、高い洗浄力の新世代液体洗剤・アリエールイオンパワージェルを発売
  • ライオン、デンターシステマハブラシをリニューアル、新歯間ブラシも発表
  • 白元、人気キャラクター「チップ&デール」のソックタッチを限定発売
  • ライオン、小中学生向けの「バンプチスプレー」から3つの香りを限定発売
  • 貝印、新機構を採用した女性用カミソリ「アクアレディー」を新発売
  • P&G、ヴィダルサスーン、パンテーンを含むヘアケア3ブランドから新製品
  • ツムラ、漢方猪苓湯エキス顆粒、漢方桂枝加朮附湯エキス顆粒を同時発売
  • 大王製紙、テークケア、エリスの2ブランドから新発想の軽失禁商品を発売
  • 日本香堂、第59回東京ギフトショーでかゆらぎ、夢の夢等の新製品を発表
  • 資生堂、「ベネフィーク」からファンデーション、おしろいを新発売
  • ポーラDC、スキンケアを中心に春の新製品6ブランド13アイテムを発表
  • コーセーCP、サロンスタイルカラーケアを一新、ソフティモから新アイテム
  • ダリヤ、CoQ10とオリゴペプチド配合した「Q10スキンケアシリーズ」を発売
  • 日本リーバ、「リアルビューティ」をテーマにダヴブランドの展開を発表

宣伝販促

  • P&G、異業種4社による合同企画「夢ごこち、うっとりキャンペーン」を実施
  • ジレット、ベッカムとサッカーが楽しめるツアー等が当たるキャンペを実施
  • ライオン、Banの新CMにシンガーソングライターの大塚愛を起用
  • P&G、主要チェーンと共同で取り組むチャリティキャンペーンを実施

人事・組織

  • イーライフ共和の代表取締役社長に高田肇氏が就任、椨慎一氏は同副社長に

研究・開発

  • マンダム、1剤式ヘアブリーチ剤使用時の不快臭発生原因を解明

調査・統計

  • コンビニ17年1月度統計調査、全4カテゴリーで売上高が前年実績を上回る
  • JACDSドラッグストア実態調査、国内店舗数1万4348店、売上高4兆円規模に
  • @cosme16年12月のベストコスメ、1位はピエヌプリズマライズグロスに

イベント・展示会

  • G&Gが「第22回春季商談会」を東京で開催、04年度売上高は60億円の見込み
  • ハリマ共和が2005年春の見本市を神戸で開催、物流機能紹介に注目集まる
  • ロジスティクスパートナー、「ロジスティクスSCMフェア」を東京で開催
  • 日本化粧品工業連合会、「薬事法改正に関わる説明会」を東京・大阪で開催
  • 第59回東京ギフトショー春2005がビッグサイトで開催、国内外2437社が出展
  • プラネット、「メーカー向けEDIサービス説明会」を東京・大阪で開催
  • 商業施設新聞、中国・上海の現状を分析した中国商業施設セミナーを開く
  • セルフサービス協会、米国スーパーの対ウォルマート戦略セミナーを開催

施設・店舗

  • 大東文化大、ピーターラビットの著者・ビアトリクスポターの資料館を建設
  • 高砂香料、機能強化・効率化のため3月1日付けで大阪支店を移転

時評・コラム

  • 進路一考(35) 稲垣重久

連載・講演

  • プラネット設立20周年特別企画 ②プラネットの基幹EDIサービス

その他

  • 油脂工業会館、「16年度油脂優秀論文」の表彰式を東京・経団連会館で開く
  • マッチ時報第310号
  • 流開センター、XMLサブセットを採用した家電量販店「セキド」の事例紹介
  • ポーラ文化研究所、同研究所学芸員による講演会「装いの近代」を開催
  • ライオン、05年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・長野に製品を寄贈
  • エステー化学のR&Dセンターがフジテレビ月9ドラマのロケ地に採用
  • KHP販売の旅の宿ギフトが第44回パッケージングコンペティションで表彰


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。