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2005年2月23日号掲載記事より

ユニチャームが05年度政策発表会を開催、3つのDNA継承と共振の経営目指す

 ユニ・チャームグループの05年政策発表会が2月16日、帝国ホテルに業界卸・小売のトップ並びにペット専門卸など約200名を招いて開かれ、高原慶一朗会長からユニ・チャーム44年の歴史の中で変化対応の基本的考え方、会社として継続していくべき3つのDNA、会長自身の人生観、職業観などについて説明があり、さらに高原豪久社長からグループ経営の基本的考え方について報告が行われた。
 政策発表会では、高原会長が自身の人生観として“一生勉強・一生危機感・一生青春・一生感動”の4つをキーワードとして実践し、同時に職業観として“高志・創造・挑戦・貫徹”にプラス“感謝・報恩”の6つを基本テーマに取り組んできたことを説明。
 次いで高原社長はグループ経営の基本的考え方として、①3つのDNAの継承②共振の経営(現場の知恵を反映)でトップ・オブ・トップスの実現を掲げ、「企業価値アジアナンバー1のライフサポートインダストリーを目指す」と述べ、グループの目標に対するキーワードは“業界総資産の拡大”であるとし、「経営・商品開発全てにおいてこのキーワードにこだわりたい」と語った。また、同社が関係する日本のマーケットは約7000億円、アジア全体では約1兆円の市場規模と見て、この中で「商品開発、マーケティング戦略、店頭活性化の3つのファクターで差別化を進めていく」と方針を述べた。
 さらに05年の決意として「お客様の満足度向上、市場の成長のために、新製品の投入と大量の広告活動を実施する計画であり、そのためにも是非ともスピードある店頭展開をお願いしたい」とした上で、企業の継続的な成長のために「鳥の眼+虫の眼+魚の眼と、個人では全てを持ち得ない眼を、会社組織による協働体制で持つことを目標にしたい」と述べた。

あらたが中期経営計画を策定、2008年3月期連結売上高5200億円目指す

 あらたは、06年3月期を初年度とする中期経営計画を発表した。卸機能強化と財務体質の向上を図り、08年3月期に連結売上高5200億円(04年3月期4205億円)、営業利益60億円(同12億円)、経常利益90億円(同80億円)を目指す。
 同社の中期経営計画は、「ステークスホルダーから第1に選ばれる卸商社を目指す」ことを経営ビジョンとし、「代替できない優れた卸機能を有した企業になることで社会貢献し続ける」ことを目指すとしている。
 事業領域は、「美と健康、清潔で快適な生活に貢献する」分野を事業領域とし、中間流通業としての機能の高度化と一層のローコスト化を図りつつ、当面は、①化粧品・装粧品②トイレタリー③家庭用品④家庭紙⑤ペット商品の5大カテゴリーの業種卸として、高い専門性を確立すると同時に、時代に要請される新カテゴリー開発を積極的に行っていく。中期経営計画の基本方針は、「高い企業倫理」(ビジネス倫理)、「高い消費者志向、「高い技術革新」を目指す。

マックスファクター定例会見、ラム社長「04/05年度上期業績は3%増に」

マックスファクター定例会見、ラム社長「04/05年度上期業績は3%増に」

 マックスファクターは2月16日、P&G本社で定例社長記者会見を開き、04/05会計年度上半期(7月-12月)の業績を発表。全体の売上伸長率は103%で推移し、ブランド別ではSK-Ⅱ109%、マックスファクター102%、イリューム96%に、チャネル別では百貨店102%、GMS118%、パートナーストア99%ととなった。
 SK-Ⅱが約2ケタ増と強力に伸長したほか、MFもプラス成長となったが、イリュームに関してはブランド体系の変更に伴う在庫調整などの要因により前年並みの推移となったが、「将来の成長のための準備」(ラム社長)として、下半期ではプラス成長に転じていくべく展開していく。
 下半期の展望については、最も重要な事例としてSK-Ⅱ25周年を挙げ、「伝統と革新」をテーマに包括的なキャンペーンを実施する。消費者向けには、新セレブリティに女優の小雪を起用し、ロイヤルユーザーにプレミアムコンパクトをプレゼントするほか、販売店向けには、販売コンテストやマックス会限定セット第2弾を展開。
 ラム社長は、「SK-Ⅱ25周年を迎えるにあたり、さらなる成長を遂げる1年とするべく、成長の根幹となるロイヤルユーザーや取引先にまず感謝したい。販売店のSK-Ⅱへの情熱はブランドの強みであり、大事な財産であり、これからの成長を支えるものと考えている。本年も業界を取り巻く状況は厳しいと認識しているが、当社の04年1-12月での成長率はプラス5%となるなど、満足のいく結果となった。今後も3つの核となる分野(革新的新製品導入、ロイヤリティ構築、戦略的パートナーとの協働強化)を連動させて、3ブランド全てで長期的・継続的成長を目指していく」と語っている。

第5回JAPANドラッグストアショーが閉幕、会期中の来場者は約12万人に

第5回JAPANドラッグストアショーが閉幕、会期中の来場者は約12万人に

 2月10~12日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「第5回JAPANドラッグストアショー」(主催・日本チェーンドラッグストア協会)は、総来場者数11万8109人を達成、目標だった10万人を大きくクリアして全日程を終えた。
 同ショーは今回、「広がるセルフメディケーション/~始まりはいつもドラッグストア~」をテーマに、初日と2日目をバイヤーズデーに、2日目と3日目を一般公開日に設定。バイヤーズデーには、「日本におけるカテゴリーマネジメント成功事例発表会」や各種アドバイザー認定制度の更新講座、レセプションパーティー(ブースコンテスト表彰式)、記者会見など協会の公式行事が集中的に行われ、関係者の利便性向上が図られ、また出展各社も、「交通の便がよい都心に会場が移ったことで、前回よりも多くの業界関係者の来場が期待できる」などの理由から、一般公開日と分けたブース運営など工夫を凝らして出展内容を強化・積極的な訴求活動を展開するところが多く、バイヤーズデーを効果的に使う試みも数多く見られた。
 一方、一般来場者数(2、3日目)は、首都圏で展開する会員店舗での招待状配布などに取り組んだものの、前回の8万6603人に対し今回は8万8792人で微増に終わった。


2005年2月23日号 記事一覧

M&A・設立

  • オカモト、イチジク製薬の子会社化を決議、シナジー効果で総合力向上へ

会合・発表会

  • フマキラーが05年発表会を東京で開催、東京支店管轄の取引先450名が出席
  • JACDS、カテゴリーマネジメント発表会を開催、食品SMでの事例を発表
  • 松下電器が春の新商材商談会を開催、単4形オキシライド乾電池等を発表

経営・施策

  • ホーユーが創業100周年を機に新VIを導入、ロゴマークも一新

製品・サービス

  • 小林製薬、消臭元ブランドの3アイテムから春季限定で「桜の香り」を発売
  • 日本デキシー、ガスコンロ用「魚焼きグリル受け皿シート」を新発売
  • フマキラー、「どこでもベープ蚊取りGO!」を含む2005年春の新製品を発表
  • マンダム、ルシードエルヘアカラーの新色を含む2005年女性用新製品を発表
  • FT資生堂、洗顔専科パーフェクトミルクを含む2005年春の新製品を発表
  • 花王、染めた髪を輝かせる「ブローネニュアンスアップグロス」を新発売
  • サンスター、トニックシリーズからエナージングボディウォッシュを新発売
  • 呉羽化学、NEWクレラップのパッケージを一新、新食品保存容器5種も新発売
  • ユニチャーム、美脚ショーツ「ソフィスリムアップフィット」に黒色を追加
  • 花王、業務用手指消毒剤「花王アルコールラビング液0.2W/V%」を新発売
  • 白元、毛穴ケアブランド「Kealabo」から、角栓ひきよせジェル等を新発売
  • ライオンが植物物語を一新、「植物物語ハーブブレンド」を発表
  • ジョンソン、「パイプユニッシュ」をリニューアル、粘度を3倍に向上

人事・組織

  • 児玉商会の新社長に児玉悟氏が就任、自然派蚊取り線香等の拡販目指す

調査・統計

  • 公取委が優先的地位濫用の実態を調査、納入業者と小売業者の回答に乖離

イベント・展示会

  • 第5回JAPANドラッグストアショー概況 トレードショーの機能より明確に
  • 日本香堂、関東地区の愛用者約3500名を招き「愛用者観劇会」を東京で開催

施設・店舗

  • 石井化薬、2月28日付けで本社機能を京都府八幡市の京都工場に統合

時評・コラム

  • 時評 温暖化防止と企業の社会的責任
  • 泡沫 大量の飛散が予想される今年の花粉シーズン

その他

  • ユニチャーム会長・高原慶一朗氏の「叙勲を祝う会」に750名が祝福
  • シャボン玉友の会だより第92号
  • NEWS@KOBAYASHI第13号
  • 第5回ドラッグストアショーのブースコンテストでKHP販売が大賞を受賞
  • 大王製紙、平成16年度下期ellisディスプレイコンテスト授賞式を開催
  • 花王のビオレu泡ハンドソープがリビング新聞「助かりました大賞」を受賞


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。