2005年1月12日号掲載記事より
JACDS、昨年末に恒例の記者会見を開催し、今後の事業計画などを発表
日本チェーンドラッグストア協会は昨年12月22日、東京駅ルビーホールで年末恒例の記者会見を開催した。
松本会長は「現在、業界にとって最大の関心事は、薬剤師不足問題と薬事法の改正である。ますます業界が力を合わせて、生活者のためになるドラッグストアを構築しなければならない」とあいさつ。04年度の活動実施内容並びに今年度の事業計画について発表した。
次に、第5回JAPANドラッグストアショー高田実行委員長が、次回ショーの概要について「2月10~12日・東京ビッグサイトで、“『広がるセルフメディケーション』~始まりはいつもドラッグストア~”をテーマに開催する」と発表し、質疑応答後に散会した。
【今後の事業計画】
1.基本的政策
①10兆円に向けたマーケットの拡大②業界内のインフラづくり(制度づくり、人材育成など)③豊かな社会実現への建議・提案と協力
2.具体的実施内容〈各委員会活動の総括〉
①一般用医薬品の規制緩和②人材育成③面分業・セルフメディケーションの推進④会員サポート事業⑤行事イベント(第5回JAPANドラッグストアショーの開催、JACDS版カテゴリーマネジメント成功事例発表会、中国チェーンドラッグストア協会との交流=来年4月に中国視察団来日予定、薬剤師“夢”フォーラム《薬学生啓発セミナー》の開催=5月予定)
第47回近畿日用品化粧品業界年詞交歓会に業界関係者363名が出席
2005年の日用品化粧品業界の幕開けを告げる第47回近畿日用品化粧品業界年詞交歓会(近畿石鹸洗剤工業協同組合、大阪府化粧品日用品卸組合、石鹸新報社共催)が、1月5日午後3時から大阪市内の新阪急ホテル新館大ホールで開かれ、メーカー・卸業者ら363名が参加した。今年は各氏のあいさつで、長引く景気低迷の中で重ねた苦労から得た経験を生かし、互いが本当に業界のためになるように動こうという思いが強く押し出され、さらに質の高い連帯を誓う言葉と握手が交わされる交歓会となった。
交歓会は参加団体を代表し、年詞交歓会会長・宮崎仁之氏(牛乳石鹸共進社社長)、近畿石鹸洗剤工業協同組合理事長・瀧山謙氏(日本合成洗剤社長)、大阪府化粧品日用品卸組合理事長・廣富透氏(ウエキ会長)、日本家庭用殺虫剤工業会会長・上山直英氏(大日本除虫菊社長)の4氏が登壇した。
代表であいさつした上山氏は、「価格だけの競争、個性のない同質の競争ではなく、それぞれの企業の存在価値が発揮できる競争をしていく必要がある」と、各企業が互いの資質をさらに高めた中での真の競争を呼びかけた。
続いて来賓を代表してライオンの藤重貞慶社長があいさつし、「流通環境が様変わりする中で、新しい基準や新しいスタイルに業界が総力を挙げれば魅力あるものになる。2005年は、付加価値がある仕事を充実させ、付加価値がある生活をつくり出し、地球環境に対して真剣に対応できる年にしたい」と述べた。
乾杯に移り、ユニ・チャームの高原豪久社長が登壇。デフレ経済の転換点にあたり、いかに素早く対応しチャンスを見逃さないかが大切とし、「当社では今年、相手のことを考え努力するという意味で“愛”をキーワードとしている。皆さまとともに業界のことを一生懸命考える年にしたい」と述べ乾杯を発声した。
このあと参加者は、あいさつを交わしながら、互いの健闘を誓い合った。
最後に近畿の卸業界を代表して、シスコの畑中伸介社長が「道筋は見えてきている。大切なのはやるかやらないかだ。皆さまの力で良い年にするぞという気持ちを1つにしよう」と述べ、万歳を三唱。盛会の中で交歓会を終えた。
マックスファクター、SK-Ⅱ新イメージキャラクターに小雪を起用
マックスファクターはこのほど、誕生25周年を迎える化粧水「SK―Ⅱフェイシャルトリートメントエッセンス」の新ミューズ(イメージキャラクター)に女優の小雪を起用し、1月1日から新TVCMの放送を開始した。
スキンケアブランド「SK―Ⅱ」の原点であり、象徴でもある化粧水「フェイシャルトリートメントエッセンス」は、誕生25周年を迎える今年、すでに同ブランドのミューズとして活躍している女優の桃井かおりに加えて新たに小雪を迎えることで、幅広い年代層に対して“グローバルに進化を続けるブランド”であることを訴求している。
同ブランドの誕生日である昨年12月21日には、東京・渋谷の青山スパイラルホールで「SK―Ⅱ新ミューズ発表会」が行われ、新ミューズとなった小雪が登場。CM撮影時のエピソードなどを披露するとともに「4年前にSK―Ⅱと出会って以来、頼れるスキンケアとして愛用しており、私生活でも馴染みの深い製品のイメージキャラクターに選ばれたことは非常に光栄。今回のCMでは媚びずに中身で勝負する“ハンサム”をコンセプトにしているが、私自身も同ブランドの媚びていないパッケージデザインなど一貫したブランドポリシーに共感している」と述べたほか、同ブランドのミューズに選ばれたことについては「25年間もロングセラーとなっている素晴らしいブランドの顔として、私なりの表現方法でSK―Ⅱとともに頑張っていきたい」と抱負を語った。
日本香堂、新春恒例の需要喚起キャンペーンを展開し、「香初め」をPR
日本香堂は毎年、新春の線香・ローソク需要喚起キャンペーンを展開しているが、これは線香・ローソクの需要がお盆や春・秋彼岸に次いで年末にも大きな山場を構成していることを強く意識したもので、線香・ローソクを新しく買い揃えて新しい年を迎えるという、日本人の受け継がれた習慣が、また、正月にはお香を焚いて一年の始まりを祝うという奥ゆかしい伝統を、さらに広めていく啓蒙活動の一環として実施されている。
同社では昨年12月13日、関係業界紙を招いて、稲坂常務、太田営業推進部長からその具体的内容を説明した。
稲坂常務は「当社は新年をお香で迎える奥ゆかしい風習を広める啓蒙活動として、“香初め(かおりぞめ)”をPRするため、毎年各種情報を発信してきた。今年もポスター、パンフレット、DMハガキなどのツールや、香文化の記事発信を組み合わせた展開を行なうが、“モノを売る前に香文化に共感してもらう”という活動の継続が、一過性でない需要を喚起しじっくり市場を拡大させていくものと思う」とキャンペーン展開の意義を強調した。
また、キャンペーン内容については、テレビCMでは「青雲」「毎日香」「毎日香ローソク」が一体となった年末・正月の総集編を全国的に投下。さらに「毎日ローソク」のCMが東北地区にスポット投下される。ラジオCM(レギュラー提供7番組)は、同社提供番組「笑点」でお馴染みの三遊亭円楽が“正月とお線香”を語る。
ライオン、16年12月期の業績予想を下方修正、家庭用品事業は実質前年増
ライオンは、8月2日の中間決算時に公表した平成16年12月期の業績予想を修正した。
売上高は、家庭用品事業及び薬品事業で市場競争の激化や天候不順の影響を受けた結果、家庭品事業における価格改定等の影響を除いた実質での売上高は前年を上回った(実質前年比100.9%)ものの、当初予想は下回る見通しで、3150億円から7000万円少ない3080億円に修正。
経常利益は、コストダウン施策の前倒しを進めたが、売上減少による利益減に加え、原油価格高騰に伴い原材料価格が上昇したこと、及び家庭品事業において消費税総額表示への変更に伴う影響もあり、市場価格の低下が続くとともに市場競争が激化したため販売促進費が当初の予想を上回ったことなどにより、当初予想の115億円から33億円少ない82億円に修正した。
当期純利益は、経常利益の減少に加え、①平成16年12月29日に実行の中外製薬株式会社の一般医薬品事業譲受によって生じる営業権(64億円)を今期一括償却し特別損失に計上することにより、当初予想の60億円から102億円減の42億円の損失に修正した。配当は予定通り年間8円(期末配当4円)を実施する予定。
2005年1月12日号 記事一覧
M&A・設立
- 三井化学プラテックとハイシート工業が統合、三井化学ファブロが発足へ
- 伊藤忠エネクス、東海の保有全株式を米国のミングマネジメント社に譲渡
会合・発表会
- プラネット物流、環境問題テーマに第2回ロジスティクスフォーラムを開催
- 大王製紙、平成17年度新年会に取引先関係者ほか300名が出席
- 資生堂グループの平成17年度賀詞交換会に仕入先関係者ら約1000名が出席
- 西日本化粧品工業会の平成17年度新年互礼会に製配から420名が出席
- 東化工、歯磨工、日本粧業会主催の業界連合新年会に関係者ら900名が出席
- 日本家庭紙工業会、昨年12月に忘年懇親会を開催し、価格問題打開を呼掛け
- KHP販売、春の新製品発表会で新ナイーブなど8ブランド62アイテムを発表
- ライオン主催の平成17年度賀詞交歓会に1000名を超える得意先関係者が出席
経営・施策
- ライオン、中外製薬OTC事業とCJライオンの営業を開始
- 大王製紙、03年度の環境活動をまとめた環境報告書を昨年12月に発刊
製品・サービス
- 資生堂、ピエヌから新形状の口紅「リップネオ」などの新製品を発売
- 資生堂、女性用抗白髪・育毛ブランド「セラムノワール」全品を改良
- ハーバー研究所、Web限定の肌診断を昨年11月から開始
- グランマルシェ、アクティブシニア向けスキンケア「さらめりあ」を発売
- 柳屋本店、ジェノスヘアクリームに亜土ちゃんパッケージを限定発売
- ニッサン石鹸、銀イオン成分配合の衣料用洗剤「デオテクト」などを新発売
- マックスファクター、イリュームからシート型美容液と乳液を発売
- ビバニーズ・パドック、新ヘアケア「アロマドエコシャン」を美容室で発売
- ポーラ化粧品、高純度コラーゲン配合のリフティプラスを新発売
- 資生堂、エス・アンド・コーからコレクションパレットなどを新発売
- 小林製薬、栄養補助食品シリーズから「ルテイン」を新発売
- フェザー剃刀、クロム仕上げの「エフシステムMR3クロムホルダー」発売
宣伝販促
- ファイザー、「薬用リステリンポケットパック」の新CMがオンエア中
- マックスファクター、リップフィニティプロ新CMの放映を開始
人事・組織
- ライオン、中外製薬OTC事業買収に伴い、組織改正と人事異動を実施
- チバSC、田中和彦氏が取締役コーティング機能材セグメントヘッドに就任
- 花王、香川氏の花王プロフェッショナル・サービス担当含む人事異動を発表
決算
- プラネット、17年度第1四半期の業績は売上高5億3402万円に
調査・統計
- ローソク市況、工業会が製品価格改定への見解示し、現状打破の期待高まる
イベント・展示会
- 100万人のキャンドルナイト@原宿キャットストリートが成功裡に終わる
- ニキタ、ナノシルバー技術セミナー及び製品・原料展示会を開催
- SSL、第18回日本エイズ学会学術集会・総会に参加し、特別公開講座に協賛
- 日本香堂、ふるさとのお盆の思い出絵画コンクール展覧会を開催
- 合同商談会「コラボレイト21 9th」を全国5大都市で開催
- 日本経済新聞社、リテールテックジャパンなど8展示会を3月に同時開催
施設・店舗
- 日本キャップジェミニ、本社を東京都港区海岸に移転
- 富士フイルムイメージング、本社及び各部門事務所を東京虎ノ門に順次移転
時評・コラム
- 日雑談 「ニート」を生んだもの 引きこもる若者たち
- 斜凡珠 若者行動考察「斜めに見る」のススメ
- 時評 乙酉年への思考
連載・講演
- グローバル時代における新流通情報システム最前線 宮原大和氏
- 進路一考(32) 稲垣重久
年頭所感
- 豊かな社会実現への提案実施 JACDS会長 松本南海雄
- 公正な取引制度推進し市場の安定を 全家同・東家同理事長 北村純夫
- 香料業界への信頼高める努力を 日本香料工業会会長 長谷川徳二郎
その他
- ポーラアネックスミュージアム 1月の催事スケジュール
- 日本能率協会、マーケティング入門コースなどのセミナーを開催
- セルフメディケーション推進協議会、Webサイトを大幅リニューアル
- マッチ時報第308号
- NEWS@KOBAYASHI第12号
- 太陽油脂、販促用小冊子「石けんとなかよく暮らそうBOOK」を発行
- ポーラ化粧品本舗、ポーラアネックスミュージアムで海田悠写真展を開催
- 家庭用カビ取り・防カビ剤協議会、ホームページに新コンテンツを追加
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。