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2004年10月6日号掲載記事より

プラネットの創立20周年・株式公開記念講演パーティに関係者185名が出席

プラネットの創立20周年・株式公開記念講演パーティに関係者185名が出席

 プラネットは9月27日、ホテルグランパシフィックメリディアン(東京・台場)で、創立20周年・株式公開記念講演・パーティーを開催した。1985年の設立以来、業界インフラとして、日用品化粧品業界の発展に貢献してきた同社の記念すべき催しには接続メーカー・卸店、関係者など全国から185人が出席し、盛会となった。
 はじめに玉生社長があいさつに立ち、「おかげさまでプラネットは創立20周年を迎え、また、今年2月にジャスダックに株式公開を果たすことができた。EDIの中で最も重要なのは発注データがいかに的確に受信されるかということだ。販売業務でキックオフデータになるのが発注データであり、利用拡大のために十数年発注データ推進キャンペーンを行い、ようやくメーカーの満足いくレベルまで到達した。いい仕事を20年かけてやってきたと自負している。皆様のおかげでここまでくることができた。これからは基幹系から情報系という新しいマーケティングの世界へのネットワークをつくりたいと思っている」と語った。
 引き続き、古美術鑑定家・エッセイストの中島誠之助氏による記念講演の後、懇親会が行われ、中尾会長、玉生社長、高橋達直ライオン会長、野口正エフティ資生堂社長、マイケル・A・バーンホスタージョンソン社長、鈴木喬エステー化学社長、宮崎仁之牛乳石鹸共進社社長、鈴木誠一エステー化学名誉相談役、綿貫民輔衆議院議員、福岡政行白鴎大学教授による鏡割が行われ、プラネットの創立20年と株式公開を祝い、種々歓談した。

花王、肌ストレスからの開放目指す生理用ナプキン「ロリエ エフ」を発表

花王、肌ストレスからの開放目指す生理用ナプキン「ロリエ エフ」を発表

 花王は9月30日、セルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)に報道関係者約180人を招き、生理時の女性の肌ストレス(肌に残った経血や、こすれによる不快感)を軽減することを目指した生理用品ナプキン「ロリエ エフ」の10月23日からの発売を発表した。
 「肌ストレスからの解放を目指す」という新しい価値観を提案する「ロリエ エフ」の発表会には6月に就任した尾崎社長、新製品のイメージキャラクターの長谷川理恵も登場した。
 はじめに尾崎社長があいさつに立ち、「『ロリエ エフ』は、今秋の重要な新製品であり、花王グループの総力を上げて展開していく。新しい時代に羽ばたく女性たちに支持されるために、単に吸収という機能面の価値観を突き破り、肌をケアし、ストレスを開放するという全く新しい価値観を提案していく」と力強く語った。
 次に女性の肌と生理の悩み、開発の背景をVTRで紹介。サニタリー事業本部原岡氏が「ロリエ エフ」の製品特長を説明。肌ストレスのメカニズムに着目し、前半のジメジメストレスと後半のこすれストレスの両方を解決するために吸収性と摩擦低減性両立した『超吸収Fファイバー』の開発に成功したことを詳細に報告し、「『ロリエ エフ』は、モレないだけでなく、肌に残さないまでの吸収力を実現、単なる感触としての柔らかさを超えて、肌との摩擦刺激を抑制することを兼ね備えている。これにより1週間通して女性の肌ストレスからフリーにできると確信している」と語った。
 さらに同氏はマーケティング活動について、10月1日からWEBサイトの開設とモニター募集を行なうこと、全国主要駅でのティザー広告、メディア、チャネル戦略による“肌で選ぶ”という啓発活動、過去最大のサンプリングを実施することを発表した。

カメヤマ、香りと抗菌・清浄機能の「花げしき備長炭消臭線香」等を発表

カメヤマ、香りと抗菌・清浄機能の「花げしき備長炭消臭線香」等を発表

 カメヤマは9月29日、「花げしき 備長炭」同ブランドからさらに機能性を付加した新製品を開発、大阪市内の本社で業界紙7社に向けて発表した。
 初めに近藤副社長が新製品について説明。まず花げしき備長炭のシェアについて「凸版印刷のデータによれば、一般市場でのシェアが全国で約1.4%(第13位)、地域で見れば北海道2.25%、京浜2.12%、関東2.09%、東海2.51%」と述べ、全国的にも商品が浸透し、地域では気密度が高い住居地区や都心で健闘していることを明らかにした。
 続いて新製品として一般市場向けに3品、専門店向けに2品を発売すると発表。一般市場向けには「花げしき 備長炭消臭線香バイオレットの香り」「花げしき 備長炭消臭線香ジャスミンの香り」「花げしき 備長炭消臭線香ローズの香り」が新発売になる。また専門店向けには、「葵乃舞 備長炭消臭線香ローズの香り」「葵乃舞 備長炭消臭線香 白檀」の2品が新発売となる。花げしき備長炭消臭線香は10月1日発売各945円。葵乃舞備長炭消臭線香は10月21日発売、1050円。
 続いて橋本常務が開発の背景や商品概要について説明。発売3年を迎えた花げしき備長炭については、「香りと煙を抑え、消臭効果がある線香として、これまでの線香の常識を超えた内容が受け、全国のほとんどの量販店に導入されるに至った。CVSを除く定番導入率は50%弱で、更なる導入拡大に向けて全力を挙げている」と報告。
 質疑応答で、近藤副社長は「新製品の投入で花げしき備長炭シリーズとしてシェアをさらに拡大していく。木酢液は燃焼とともにその有効成分が発散され、消臭・抗菌のほかに防虫・除湿にも効果が期待される。我々は線香に消臭・清浄機能を加えた、これまでにはない差別化した商品として新製品を強力に打ち出したい」と述べた。

資生堂、欧州の物流機能と在庫管理体制をヨーロッパ物流センターに一元化

 資生堂は10月1日から、物流施設「資生堂ヨーロッパ物流センター」(ドイツ・デュイスブルク、以下SEDC)において、欧州での物流機能および在庫の一元管理と取扱店への直接配送に着手した。
 これまでSEDCでは、欧州各国の販売子会社および代理店倉庫へ商品を配送し、各社が個店配送するシステムをとっていたが、今後はフランスおよびスペイン(2カ国計約1600店)を皮切りにして個店配送を開始、最終的には欧州各国で6000店規模まで拡大することを目指している。
 さらにアジア、アメリカ地区でもサプライチェーン改革および生産供給体制改革を加速し、フランス、アメリカ、中国、日本の各工場において市場動向にフレキシブルに対応する生産体制を推進、各地域の生産比率を高めることでリードタイム短縮に取り組む。
 同社ではこの取り組みを単なる物流改革ではなく、サプライチェーンマネジメントの観点に立った国際事業改革の一環であるとして、販売と生産のつなぎ手となるSEDCを核として欧州での生産、物流、販売情報を集約。市場動向に迅速かつ柔軟に対応できる一元管理体制を確立することより①欧州域内在庫の半減(05年末時点、03年6月末対比)②生産・販売情報集約による経営判断の迅速化③キャッシュフローの創出による市場への再投資――を図り、同社の国際事業の経営効率を高め、意思決定を迅速化するとともに、新たなマーケティング力を生み出す資金を市場に再投入し、激化する国際市場競争に対処するとしている。


2004年10月6日号 記事一覧

M&A・設立

  • クラブコスメチックス、来年1月付けで「クラブ化粧品販売」を吸収合併へ
  • 日本家庭紙工業会が発足、初代会長には王子ネピア・山下洋志専務が就任

倒産・廃業

  • 産業再生機構が粧連への支援を決定、来年1月にパルタックが営業譲受へ
  • 粧連問題、産業再生機構はパルタックの信用力・顧客基盤を最大限に活用

会合・発表会

  • 近石工第7回情報交流会が開催、供給サイドから見た原料事情などを紹介
  • 兵庫線香組合、線香物故先覚者慰霊祭を兵庫県・淡路島の「法華寺」で開催
  • アランセラが新スキンケア「LUCRA」を発表、10月中旬から通信販売で発売

経営・施策

  • 三井化学プラテック、レジン価格上昇に伴い、10月1日からゴミ袋を値上げ
  • エビスが本社工場内に新社屋を建設、今後のビジネス展開視野に体制を整備

製品・サービス

  • ニトムズ、転倒防止テープ等の住まいの事故を未然に防ぐグッズを多数展開

人事・組織

  • 大日本除虫菊、上山久史常務の専務就任を含む組織変更と役員人事を発表
  • SSLヘルスケア、ゲイリー・ワッツ氏の新社長就任を含む新役員人事を発表
  • ライオン、国際事業本部韓国事業準備室を新設、室長に岩井正雄氏が就任
  • マンダム、越川和則氏の広報IR室長就任を含む人事異動を発表
  • 花王がC&S事業部を廃止、花王プロフェッショナル・サービスに業務を移管

決算

  • プラネットが決算説明会開催、基幹EDI事業が堅調、情報系事業も強化へ
  • 資生堂、17年3月期中間連結業績予想を修正、経常利益は140億円に上方修正

研究・開発

  • 資生堂、新感触の化粧品増粘剤「マイクロアクアボール」の開発に成功

調査・統計

  • チェーンストア16年8月統計、台風の影響で客足低調、総販売額は微減傾向
  • コンビニ16年度8月統計調査、月前半の好天で来店客数は増加が続く

イベント・展示会

  • 福祉機器の総合展示会「第31回国際福祉器機展」が10月13日から東京で開催
  • 健康自然食品協会主催の食と自然の祭典「ナチュラルEXPO」が東京で開催
  • 台湾メーカー88社が出展した「台湾生活用品商談会2004秋」が開催

施設・店舗

  • ユニ・チャームペットケアの三重工場がISO14001の認証を取得
  • ニトムズ、商品企画部門の業務統合を目的に商品企画部を豊橋工場に移転

時評・コラム

  • 時評 環境保全製品の「消費者教育」
  • 泡沫 速報性に優れる電子メディア
  • らいたあ 原料高騰の現状は-中国、インドの動向に注目

連載・講演

  • 進路一考(26) 稲垣重久

その他

  • 大日本除虫菊・上山直英社長がセルビア・モンテネグロ名誉総領事に就任
  • ドイツ大使館、独の文化や経済、科学を日本に紹介するキャンペーンを展開
  • 豊田町香りの博物館、現代の香りのうつわを紹介する企画展を開催
  • ポーラ財団、日本の伝統文化を記録した記録映画の42作目が完成

特集 【メンズコスメ&カミソリ】

    特別企画

    • ウェットシェービング市場、各社のホルダー新製品投入で市場が活性化
    • ジレット、ベッカム選手を起用した「ジレットM3 POWER」のTVCMを大量投下
    • 貝印、「K-4 TETRA」が好調に推移、秋冬からゴジラキャンペーンを展開
    • フェザー安全剃刀、MR3替刃が4個添付したエフシステムホルダーを限定発売
    • メンズコスメ市場、伸長のスピードが更に加速、30歳代以上も高い購入率に
    • 花王、サクセススタイリッシュカラーから新色「渋めのダーク系」を追加
    • マンダム、男性用化粧品の主力3ブランドから秋の新製品11アイテムを発売
    • シック、「シッククワトロ4」が好調、年末プロモーションも積極展開へ
    • FT資生堂、ロングセラーブランド「HGスーパーハード」のラインアップ拡充
    • コーセーCP、若年男性向け洗顔シリーズ「メンズソフティモ」を新発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。