2004年4月28日号掲載記事より
白元が平成16年度ホールセールズ会を開催、グループ売上高は430億円に
白元は4月21日、ホテルパシフィック東京に全国の白元ホールセールズ会会員並びにグループ企業(大三、キング化学、マザーズ)の代理店ら約200名を招いて「平成16年度白元ホールセールズ会」を開いた。この中で鎌田收社長は白元グループの昨年度業績について「約430億円の売上高を達成した。中でも大三は、売上高100億円を突破するなど非常に好調だった」と報告。今年度の経営方針については、政策面では①昨年度に続いて開発・生産技術の向上に注力すること②中国・南東市に「南東白元」を設立し、中国市場に向けてカイロの生産を始めたこと③一般市場向け殺虫剤の製造をキング化学に受託し、明治薬品工業は防疫殺虫に特化させたこと--などを報告した。
ライオンの藤重社長が初会見、「VIPⅡ計画」における成長戦略を発表
ライオン・藤重貞慶社長は4月20日、同社本社会議室で関係業界紙と初の会見を行い、経営概況並びにVIPⅡ計画における成長戦略への具体的取り組み姿勢などを説明した。同社長は、21世紀のライオンの役割として「自然及び・再生可能な資源活用の実現による、人々の"健康と美"、そして"クリーンな生活"に貢献するナンバー1企業を目指すこと」にあると述べ、主力カテゴリーでの商品戦略を時代に即した形でテーマを明確化した。また、「VIPⅡ計画のキーワードは"成長力の強化"である」とした上で、計画最終年度(06年)の売上高3400億円(年平均3.5%増)、経常利益180億円(売上高比率5.3%)などの達成を実現するために、①コア事業(家庭品事業・薬品事業)の強化、②コア期待事業、③コアチャレンジ事業の育成④チャレンジファンドの実施――といった「4つの視点」を説明した。
大手GMS5社が2004年2月期連結決算を発表、イオンが業界トップに浮上
このほど、イオン、イトーヨーカ堂、ダイエー、ユニーの04年2月期連結決算がそれぞれ発表され、12月期決算の西友と合わせて大手量販店5社の昨年度業績が出揃った。各社の04年度連結決算を概観すると、イオンが売上高においてイトーヨーカ堂を僅差で上回り業界トップに浮上。ダイエーは経常利益が146.4%増と大幅に改善し、再生計画が進んでいることを印象づけた。しかしながら各社とも本業の総合小売業が不振から脱却できず、ユニー、西友は減収減益となった。
花王16年3月期連結決算、23期連続最高益を達成、花王販売を完全子会社に
花王は4月22日、同日行なわれた取締役会で平成16年7月2日付を期して、株式交換により「花王販売」を完全子会社化することを決議したことを発表した。花王販売を株式交換方式で完全子会社化する目的は、①流通環境の大きな変化を見据え、花王グループとして将来に向けた製販一体の企業統治体制を確立することにより、迅速な意思決定を行い、経営資源の最適配置を推し進めること②花王販売の株式を売却したい株主からの要請に、スピーディーに応えること--の2点。
また、花王の平成16年度3月期連結決算は、売上高が4.3%増の9026億2700万円、営業利益が4.2%増の1197億500万円、経常利益が4.4%増の1226億5100万円、当期純利益が4.6%増の653億5800万円となり増収増益を達成。経常利益は23期連続で最高益を更新した。家庭用品事業は、販売価格低下が進むなか、7年ぶりの新ヘアケアブランド「アジエンス」の投入などによる既存事業の強化、「ヘルシア緑茶」の発売など新規事業の育成などが貢献し、3.7%増の6704億円となった。
2004年4月28日号 記事一覧
M&A・設立
- 全家連、衛生薄葉紙会が一本化、「日本家庭紙工業会(仮称)」を設立へ
- オカモト、コンドームの生産拠点としてタイに新会社を設立
会合・発表会
- カメヤマが「2004大阪展示会」を開催、谷川会長「新製品開発に注力」
- JACDS、厚労省の「テレビ電話による医薬品販売の見解」についてコメント
- 中野粧業社が「第17回粧栄会総会」を開催、2月期決算で増収増益を達成
- ピジョン、ベビーシューズ市場へ本格進出、幼児の歩行発達を促進
経営・施策
- 個人情報管理体制の見直し進む、企業の「情報収集元責任」が論点に
- 日本キャップジェミニE&Yが「日本キャップジェミニ」に社名変更
- カネボウ、経営の刷新、浄化を目的に「経営浄化調査委員会」を設置
- スギ薬局が関西地区に年内40店舗を出店へ、TVCM等で薬剤師募集の告知も
製品・サービス
- 小林製薬、微香空間大容量、噛むブレスケアボトルなどを新発売
- ライオン、食器洗いを楽しくする「チャーミーリブ」の製品発表会を開催
- 資生堂、コエンザイムQ10配合の抗老化サプリメント「美輝Q10」を発売
- am/pm、安心・安全を追求したオリジナルスキンケア「al(アル)」を新発売
- 貝印、「ミニ鉄フライパン」「重ね鍋5点セット」等の家庭用品を発売
- 呉羽化学、NEWクレラップの改良に合わせ「クルッと1発!!キャンペ」を実施
宣伝販促
- フマキラー、JTBの旅行券等が当たるどこでもベープNo.1のキャンペを実施
- 王子ネピア、ドレミのリニューアルに合わせ、2つの消費者キャンペを実施
イベント・展示会
- セルフサービス協、2005スーパーマーケットトレードショーの出展社を募集
施設・店舗
- ニトムズ、日用品・家庭用品を製造する豊橋事業所でISO9001の認証を取得
時評・コラム
- 時評 PRTR2回目の届出集計
- 泡沫 家庭用排水口洗浄剤協議会の創立10周年に向けて
その他
- JACDS、中国のチェーンドラッグ協会と包括的友好関係の共同声明に調印
- マッチ時報第300号
- ポーラ財団、日本の伝統文化についての記録映画上映会を5月に開催
- ハリマ共和主催のゴルフ会「第80回ブツブツ会」が兵庫・加古川で開催
- 老年専門医・笠原政幸氏の著書、アメリカの高齢者医療、介護の実状が発刊
特集 【住居用関連】
- 住居用洗浄剤市場、カビ取り剤、パイプクリーナーを含む3市場が拡大
- 花王、アレルクリンブランドで、新しい「住居用清潔ケア」を提案
- ライオン、ルックブランドの認知向上と明確なブランドイメージを構築
- 王子ネピア、新素材を採用したネピアモッピーハンディークリーナーが好評
- 小林製薬、洗浄キューブがヒット、洗浄除菌水エブリピュアをテスト販売
- 日本合成洗剤、洗濯槽クリーナー、カビとり泡ブリーチが好調に推移
- 日本リーバ、ジフジェルスプレーを新発売、垂れない特長をTVCMで訴求
- ソフト99、自動車ガラス用撥水剤の技術から生まれた「家ガラコ」を拡販
- ジョンソン、5分でこすらずカビキラー、同洗濯槽クリーナーを改良
- 攝津製油、ブラシ並みの強力スプレー「トイレジェットブラシ」が好調
- フマキラー、ヘクトライト効果で除去する「アレルシャット」を積極訴求
- P&G、除菌+ハウスダスト除去のファブリーズハウスダストクリアを新発売
- 大王製紙、掃除が楽しくなる簡単掃除ブランド「イエ・ッサ」を拡販
- ユニチャーム、「ウエーブハンディワイパーお試しパック」を定番化
- 植木、オレンジシリーズのラインアップを拡充、ニーズに対応する品揃えに
- ニトムズ、新生活アイデアグッズを提案、ミニコロコロ洗面所用を発売
- アサヒペン、「人と環境にやさしい」をキーワードに製品を開発
- ハイネリー、住まいを清潔に保つ液体石鹸「キブツクリン」等を積極展開
- クレシア、フロア用、トイレ用を揃えた「スコッティクリンドゥ」を展開
- マルフククレンザー、風呂釜用洗浄剤、風呂水清浄剤等が好調に推移
特別企画
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