2004年1月28日号掲載記事より
KHP販売、16年春の新製品発表会を開催、新ブランド「レシェ」等を発表
カネボウHP販売は1月20日、東京・台場のホテル日航東京に関係業界紙を招き、平成16年度春の新製品並びに春夏マーケティング・営業・宣伝販促など各戦略を発表した。
今春の新製品では、新発想の“髪密度ケア”をコンセプトにした大型ヘアケア新ブランド「RESCHE(レシェ)」が最大のポイントで、カネボウブランドの強みを生かし“脱トイレタリー”を目指す新生・KHPの推進エネルギー役としての期待が込められている。
同社では、脱トイレタリー=コスメタリーメーカーへの脱皮を図るために、6ブランド39品種の新製品を中心に全社一丸となって取り組むと説明。宣伝販促計画は、レシェについては導入前後に300万人のトライアルユーザー創りを行い、早期のリピーター化に繋げていく。同時に番組CMやスポット(2000GRP)を投下し、市場への早期浸透を図る。
一方、レシェの営業戦略について、①卸機能を活用し、売上最大効果を目指す(配荷力+早期導入+山積み交渉力=配荷店数2万6137店計画)②企画提案型営業体制で販売店インストアの拡大(MD推進部の強化、チェーンストア部の増員)③実販から店販へ、店頭競争力の強化(全国1000店舗に“レシェ・ガール”を派遣)と取り組むと述べた。
吉原社長は、「“ブランド”というものをもう一度見直し(ターゲットの現実的志向性を把握)、競合上の位置付けをはっきりさせていく。“レシェ”は、これらを具現化したものであり、16年上期は先々への第1ステップ(布石の第1歩)として、エネルギーと意識を持ってやっていきたい」と述べた。
プラネットが2月24日付けでJASDAQに上場へ、発行新株式は普通株式800株
プラネット(玉生弘昌社長)は、1月22日開催の取締役会で、同社株式の日本証券業協会への登録銘柄としての登録に伴う新株式発行に関し決議。2月24日からジャスダックへ上場する。
発行株式は、普通株式800株。募集方法は、一般募集とし、三菱証券、野村證券、東海東京証券、大和証券エスエムビーシー、日興シティグループ証券、新光証券、UFJつばさ証券及び松井証券に全株式を買い取り引き受けさせる。
申込期間は、平成16年2月17日から2月19日まで。払込期間は2月23日。配当起算日は2月1日。発行株式数単位は1株。公開価格は2月13日に決定する。
同社は1985年に設立され、流通機構全体の機能強化を図るため、流通業界を構成する各企業が合理的に利用できる情報インフラストラクチャーの構築・運営を通じて業務効率化に貢献することを基本コンセプトとして事業を展開している。事業内容はEDI事業、データベース事業、その他の事業は、メーカー・卸店・小売店がインターネットを利用して、コラボレーションをするマーケティングネットワークである「バイヤーズネット」、自社と取引先とのコミュニケーションツールとしての電子掲示板や業界のイベント情報などを交換する「MCS(マルチメディアコミュニケーションサービス)」などがある。
同社の平成15年7月期の売上高は、19億8400万円、経常利益2億6000万円、当期純利益8300万円。
16年7月期の業績予想は、売上高20億8500万円(前年比105.1%)、経常利益2億2600万円(同86.6%)、当期純利益1億4600万円(同175.1%)。
あらたの新組織、新役員人事決まる、全国8支社、本社は5本部制に
今年4月1日から新組織でスタートする全国卸「あらた」の経営陣並びに組織体制が、1月20日明らかとなった。初代社長には伊藤昌弘氏(伊藤伊社長)が、大公一郎氏(ダイカ社長)は代表権のある会長に、小野文明氏(サンビック社長)は代表権のある副社長に、それぞれ就任が決まった。
同社は平成16年4月1日付を期して、完全子会社であるダイカ、伊藤伊、サンビック、徳倉及び伊藤伊の完全子会社である野村商事(同社の完全孫会社)と合併するが、このほど合併会社としての組織及び人事について次の通り決定した。なお、新人事については、平成16年6月開催予定の第2期定時株主総会及び同総会後の取締役会の承認を条件としている。
花王16年3月期連結第3四半期決算、売上高6971億円で前年比4.1%増を達成
花王は1月22日、平成16年3月期の第3四半期(15年4月1日~12月31日)の業績概況(連結)を発表した。
売上高は、海外売上高の円高による換算為替差(マイナス14億円)及び国内市場の低迷及び国内家庭用品の価格低下の影響を受けたが、家庭品市場での新製品効果や欧米家庭用製品事業の買収効果もあり、前年同期より275億円増加の6971億円(前年同期比4.1%増)となった。内訳は、家庭品事業5208億円、化粧品事業604億円、工業用製品事業1368億円。(いずれも内部売上消去除く)
また、利益については、国内家庭用製品市場への新製品に対するマーケティング活動による費用増や、油脂原料価格の上昇などがあったが、売上増とコストダウン活動により、営業利益は前年同期27億円増加して1070億円、経常利益は同33億円増加の1095億円となった。当第3四半期の純利益は、前年同期に対して5億円減少の601億円となり、これらはいずれも計画通りの推移を見せている。
なお、通期の連結業績見通しは、売上高9000億円、経常利益1200億円、当期純利益640億円。(カネボウとの化粧品事業統合の影響は、見通しに含まれていない)
日本リーバ、モッズヘアヘアカラーの発表会を開催、全13色をモデルで披露
日本リーバは1月15日、原宿のクエストホールに報道関係者ら約100名を招いて新製品発表会を開き、この春、「モッズ・ヘア」からヘアカラーを新発売することを発表した。
赤岩社長があいさつに立ち、「『モッズ・ヘア』の今春の新製品について開発担当者は、『従来のコンセプトに加えて、特にヘアカラーには、ユーザーに①アナログ感覚②1人2役(サロンスタイリストの仕掛けを、ユーザー自らが胸躍らせて出来上がりを楽しむ)③タネと仕掛け(競合品との明確な差別化された機能、仕上がり)――の3点を楽しんでいただける要素を盛り込んだ』と説明している。同時に、それぞれの髪の悩みを解決するトリートメント、異なったヘアスタイル毎にお好みで使い分けできるヘアスプレーも新発売するので、今後も変わらぬ支援・協力をお願いする」と述べた。
次に高木ヘアケアカテゴリーマネージャーが、「モッズ・ヘア ヘアカラー」、「同スタイリングエアスプレー」、「同トリートメント」シリーズを紹介。「ヘアカラー」のテレビCM上映を挟み、13名のモデルを起用してヘアカラー全13色のラインアップ(染め上がり)が披露された。
「モッズ・ヘア ヘアカラー」(3月15日発売)は、カラーリングの前後にトリートメントすることで、サロンクオリティの染め上がりを実現する画期的な“3ステップ”(ベーストリートメント、モイスト、トップコート)を採用したファッションカラー。ヘアカラーは、04年のファッショントレンド、メイクアップトレンド、ヘアサロンなどのトレンドを踏まえて「ルビーオレンジ492」、「スイートマゼンダ271」、「チェリーレッド270」など“暖色系”のカラーを充実したものとなっている。
あらたが神奈川物流センターを披露、経営理念「あらたポリシーズ」も発表
「あらた」は、1月21日、昨年11月に完成した神奈川物流センター(神奈川県南足柄市)に得意先販売店、メーカー、報道関係者など約300人を招いて、「関東地区お得意先・お仕入れ先内見懇談会」を行い、同センターを披露するとともに、経営理念、経営方針、経営指針、組織及び人事、当面の目標などを発表した。
「あらた神奈川物流センター」は、延べ床面積1万5242㎡、入荷検収システム、自動倉庫、デジタルピッキングシステム、ピース用スキャン検品機アッテル、ケースソーターなどの最新鋭の物流システム・機器を備えたセンターで、東のつくば物流センターと連携して関東地区の得意先をフォローする。
センター内見の後、南足柄会館に行われた懇談会では、大理事長(ダイカ社長、あらた会長就任予定)が経営理念である「あらたポリシーズ」について、社訓、社是、経営理念、スローガン、経営理念実現のための6つの綱領について説明。「あらたポリシーズを3000人の社員が理解し、世の中のお役に立ち続けたいと願っている」と述べた。次に伊藤副理事長(伊藤伊社長・あらた社長就任予定)が、あらた設立の経緯、主要な経営指標、組織及び人事、経営方針、主要な卸機能、当面の目標などについて発表、経営方針は、「①目標重視主義②商品重点主義③少数精鋭・人材育成主義④財務堅実主義」であると述べた。
この後、嶋脇ダイカ常務(あらた専務営業本部長就任予定)がお礼のあいさつを述べるとももに、社内は人材育成、得意先には提案の差別化、メーカーには全体最適をキーワードに活動していくと述べた。
2004年1月28日号 記事一覧
会合・発表会
- 呉羽化学、販売方針代理店説明会を開き、「新クレラップ」の概要を発表
- 中央ホームズの04年賀詞交換会が開催、来年度のトゥディックの加盟も発表
- 大日本除虫菊が新年懇親会を開催、上山社長「今年は殺虫剤を本命に」
- 大王製紙の新年懇談会が東京で開催、全国の有力代理店から約60名が出席
- 全日ブラシ組合が2004年新年賀詞懇談会を開催、組合関係者ら91名が出席
- クレンザー工業会が常任理事会を開催、鈴木会長「新クレンザーの開発を」
- ハリマ共和が「第53回第一線会」を開催、津田社長「卸業の原点を重視」
- 日衛連が新年賀詞交換会及び平成15年度日衛連表彰式を東京・八重洲で開催
経営・施策
- マンダムグループ、原料調達物流、国内配送等の物流業務全般を日通に委託
製品・サービス
- 花王、ヘルシア緑茶の安定供給のため、新規エリアでの販売を2週間延期
- P&G、日本発のスキンケアブランド「SK-Ⅱ」を米国百貨店で導入へ
- アラミック、素材の味を引き立てる調理専用セラミック「万能炭」を新発売
- 牛乳石鹸共進社2004年春の新製品、主力のセレブ等から新製品を発表
- 小林製薬が2004年春の新製品を発表、炭の脱臭剤「炭力」含む7品目を発表
- 柳屋本店春の新製品、髪のボリュームを抑えるトリートメント等を発表
- マンダム春の新製品、ギャツビーブリーチカラーなど男性用20品目を発表
- 資生堂、「マジョリカマジョルカ」から「恋」をテーマにした新製品を発売
- 花王、ソフィーナレイシャスから透明感の高い仕上がりの化粧下地等を発売
- マックスファクター、「イリュームメークアップクリーンオイル」を新発売
- ニトムズ、家庭用防災用品の「防災シリーズ」を積極展開へ
- ライオン、食洗器用洗剤「全自動チャーミー」の洗浄力を向上
人事・組織
- あらたの初代社長に伊藤昌弘氏が就任、大公一郎氏は代表取締役会長に
調査・統計
- 成長続けるドラッグストア、競争激化で出店過多、薬剤師不足等の問題も
- チェーンストア15年11月統計、全国的な高気温で冬物商材、暖房器具が低迷
- 能率協会総研が「女性のボディケアニーズ」を調査、悩みのトップはたるみ
- 東家同15年12月度市況調査、トイレットロール、ティシュの一部乱売に懸念
イベント・展示会
- 石洗工、洗剤の安全性に関するセミナーを東京・油脂工業会館で開催
- エステー化学、「空気をかえよう」テーマに各地で新製品商談会を開催
- グリーンベルが春の新製品商談会を開催、本物志向に対応した新製品を発表
- ナリスアップコスメティックス春夏の新製品、新ブランド・ラサラ等を発表
- 「画家が描いた女性像」をテーマに第1回ポーラ美術セミナーが開催
- 安全性、機能性の高い健康食品の製品作りに関するセミナーが東京で開催
施設・店舗
- ポーラ化粧品の生産工場、ポーラ化成工業の2工場がゼロエミッション達成
時評・コラム
- 時評 健康を「お金」で買う時代
- 泡沫 米国牛輸入禁止に見る日米関係
連載・講演
- 進路一考(7) 稲垣重久
その他
- 能率協会、「第40回マーケティング総合会議」を3月2日から東京で開催
- ゆーゆー広場(ニチユ広報誌)第45号
- 米J&J、米国環境保護局等から「03年グリーンパワーパートナー賞」を受賞
- マッチ時報第297号
- 大阪市経済局、大阪卸商連盟が「2004年卸商新入社員研修」を実施
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。