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2003年6月4日号掲載記事より

石洗工第53回通常総会が開催、新会長に日本油脂宇野会長が就任へ

石洗工第53回通常総会が開催、新会長に日本油脂宇野会長が就任へ

 日本石鹸洗剤工業会は5月23日、東京・丸の内の東京會舘で第53回定時総会を開き、全議案を原案通り承認、任期満了に伴う役員改選では、新会長に宇野允恭氏(日本油脂会長)らを選出した。
 総会終了後に、記者会見が開かれ、宇野新会長が今年度の基本方針と、重点活動として、①市場並びに需要動向に関する調査、分析並びに対策の検討②流通情報システムの発展への対応③最新技術の情報のフォローと技術標準などの設定活動への協力④環境安全対策並びに対応力強化⑤広報活動の充実⑥海外関連団体等との協力関係の強化⑦工業会活動の協力--が決定したことを報告。また、会見後に開かれた懇親会では、「環境と石鹸洗剤関連製品との関係について再度見直したいと考えており、当工業会としても、環境問題をより重要的な課題として取り組んでいくつもりである」と今後の抱負を述べた。

カネボウ15年3月期連結決算、コスト削減、多数の好調ブランドで大幅増益

カネボウ15年3月期連結決算、コスト削減、多数の好調ブランドで大幅増益

 カネボウは5月23日、平成15年3月期決算の概要を発表した。15年3月期は、連結売上高5182億4000万円(2.0%減)、営業利益296億1500万円(24.3%増)、経常利益141億3300万円(19.7%増)、当期純利益5億1800万円(639.4%増)の減収増益となり、売上高はほぼ計画通りに推移。営業利益、経常利益は、フルコスト削減効果によりそれぞれ大幅増益を達成した。今期は好調に推移したブランドが化粧品、ヘアケアで多数あったほか、ダイエット食品・ヴィタロッソが、年間売上高目標60億円を大きく上回る140億円を達成するなど大ヒットを記録した。
 化粧品事業の売上高は前年ほぼ横バイの2112億円となり、店頭売上高では前年比5.6%増を達成。また営業利益段階では、販管費、一般管理費を中心とした経費削減効果から322億円と大幅増益を記録した。ホームプロダクツ事業は、依然として厳しい状況が続く中、売上高は504億円と前年を大きく下回った。同社は現在、新基幹ブランドやCVS専用商品などを用意しており、今年度以降の回復を見込んでいる。今年度は連結売上高で5100億円、経常利益180億円、当期純利益12億円を目標としている。

大王製紙15年3月期連結決算、売上高3858億4500万円、前年比3.9%増に

 大王製紙は5月23日、平成15年3月期の連結決算を発表した。それによると売上高は3858億4500万円(前期比3.9%増)となり、損益面では、減価償却を310億4500万円実施後、営業利益は360億3000万円(同18.8%増)、経常利益は250億2100万円(同49.6%増)、当期純利益は6億2200万円(同75.5%減)となった。事業別セグメントの概況は、パルプ製品事業では、売上高は3110億1700万円となり、営業利益は346億5600万円となった。
 紙加工製品事業は、紙おむつのブランド名を変更し高価格商品を販売したことで営業利益が増加。この結果売上高は684億円となり、営業利益は54億8700万円となった。その他の事業は、売上高64億2700万円、営業利益は12億4500万円となった。同社では平成16年3月期(連結)の業績について、売上高3900億円、経常利益300億円、当期純利益110億円を予測している。

SARSへの不安で、除菌・殺菌製品が急伸、SARS対策テーマの売り場が増加

 SARS流行国や近隣国では、飛沫感染を防ぐためのマスクや、消毒用の液剤製品が品切れ状態だと言われ、日本からの輸出も急増し、日本でも先頃SARSに感染していた台湾人医師が、関西圏を旅行していたことが報道されたことにより、国内でも除菌スプレーや殺菌効果を持ったグッズが目立った動きを見せている。
 メーカーサイドも、5月以降は、マスクや除菌・洗浄剤、消毒剤などの商材が前年の2~3倍を超える注文を受けたとするところもあり、一部で欠品が発生する商品も出てきているという。そうした背景から、都市部ではドラッグストアなどで、専用ボードや手書きツールによる「SARS対策コーナー」を設置して、こうした商材を集めた売り場展開が増え始めている。

中堅メーカー8社による合同見本市「コラボレイト21」が全国4都市で開催へ

 カネヨ石鹸、キクロン、牛乳石鹸、ショーワ、大三、日本香堂、白元、ミヨシ石鹸の8社は、6月17日から全国4都市で恒例の合同商談会「コラボレイト21」(6回目)を開催する。
 この合同商談会は、消費者の持つ日用品に対するニーズをバイヤーなどの流通関係者に提案して合理的な仕入れや品揃えを実現させるだけでなく、ビジネス情報交流の場として業界活性化の一助を担うことを目的に、00年秋に7社合同で初めて東京・大阪で開催、好評裡に終了している。6回目となる今回は、昨年から参加した牛乳石鹸共進社を加えた8社合同での開催となる。
 開催日程は、大阪=6月17~19日・大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)ホールC(全8社出展)、東京=6月24~26日・東京卸売センター(TOC)D、E、Fホール(全8社出展)、札幌=7月9~10日・札幌商工会議所北海道経済センター内7F会議室(カネヨ石鹸、ショーワ、大三、日本香堂、白元、ミヨシ石鹸が出展)、福岡=7月17~18日・福岡サンパレス(ショーワ、大三、白元が出展)となっている。


2003年6月4日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日石工組が東京で第44回通常総会を開催、平野理事長「一体感ある経営を」
  • 家同連・東家同が定時総会を開催、新理事長に小津産業北村会長が就任へ
  • 近石工が第53回通常総会を開催、瀧山理事長「SARSを機に危機管理を再考」

経営・施策

  • ユニチャーム、使用済み成人紙おむつの全量リサイクルシステムを事業化

製品・サービス

  • ライオン、高熱用熱冷却シート「冷えピタ超冷却ジェル」が新発売
  • J&J、「バンドエイド」のフットケアラインを全面リニューアル
  • 新昌化学、トルマリンと備長炭配合の浄水剤「水がうまい」ほかを新発売

宣伝販促

  • ファイザー製薬、オリジナルクロックが当たるリステリンのキャンペを実施

人事・組織

  • 大王製紙、6月27日付けで新役員人事を発表
  • サンスター役員人事、社外取締役ジョセフ・ティ・プラマー氏が退任
  • クレシアが新役員人事を発表、新社長に羽田昭彦副社長が就任へ
  • 花王化粧品販売、小松慎哉氏の取締役近畿支社長就任を含む人事異動を発表
  • ライオン、7月1日付で生活者行動研究所長に魚谷修氏が就任

調査・統計

  • 石洗工15年1~3月期販売統計、数量・金額トータルの前年比は回復基調に
  • コンビニ15年4月度統計調査、飛び石連休の影響で、売上高前年比3.3%減に
  • ライオン歯科衛生研究所、小学3~6年生対象に「歯の健康」アンケート実施
  • サンスター、歯の衛生週間にオーラルケア意識を高める売り場作りを実施

イベント・展示会

  • カメヤマ主催の東京地区総合展示会・講演会に小売・卸業者ら300名が来場
  • 最新のSCM動向を発信するサプライチェーン経営フォーラムが東京で開催
  • 「第1回化粧品産業技術展」に化粧品・日用品メーカーなど122社が出展
  • ライオン、歯の衛生週間イベントを東京の京王百貨店新宿店ほかで開催
  • 日本リーバ、音と映像を駆使したモッズヘアのクラブイベントを開催

施設・店舗

  • ユニチャーム、製造子会社の福島工場でゼロエミッションを達成

時評・コラム

  • 時評 公正な取引推進のために
  • 泡沫 消費税法一部改正による税込価格設定の懸念

連載・講演

  • 業界隠居のマーケティング談義(5) 吉田將郎

その他

  • PRページ 「アタック漂白剤in」導入でNo.1ブランド拡大さらに進む

特集 【ペット関連】

    特別企画

    • ペット関連市場、ペット飼育率上昇、日雑メーカー参入等で市場活性化進む
    • ペット業界3団体、業界統一伝票の普及目的に東京・大阪で説明会を開催
    • 花王、花王ペットケアから「ワンだふる清潔トイレワイドサイズ」を新発売
    • ネスレピュリナペットケア、犬・猫向け2ブランドで消費者キャンペを実施
    • ペットフード市場、数量微増も金額は減小、健康維持訴求する製品が拡大へ
    • アイムス、アイムス犬・猫用フードに「歯石蓄積減小サポート機能」を追加
    • ライオン商事、ペットとの快適空間テーマにペットキレイボディケアを強化
    • マスターフーズ、成長著しい犬・猫用フードの核セグメントに新製品を投入
    • ジョンソンTD、犬猫用ノミ・ダニ駆除剤「パワースポット」が好調に推移
    • ネスレピュリナペットケア、健康6要素満たす「ピュリナワン」を新発売
    • ユニチャームペットケア、健康訴求の犬・猫用プレミアムフードが好調


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。