2003年5月14日号掲載記事より
コバショウほか3社、四国全域を商圏に共同出資で大衆薬専門卸を設立へ
小林製薬の子会社であるコバショウ(東京都中央区、渡辺晃一社長)、アスティス(新居浜市、神原博社長)、弘和薬品(徳島市、岡内隆三社長)、ダイワ薬品(松山市、成岡力社長)の4社はこのほど、共同出資による四国地区全域を商圏とする大衆薬専門卸の合弁会社を設立し、コバショウを除く3社の大衆薬卸部門の営業を譲渡することで合意した。これまで、アスティス、弘和薬品、ダイワ薬品の3社は、それぞれ四国地区を主な商圏に、医療用医薬品卸事業を主体とし、一般用医薬品や日用雑貨などの大衆薬卸事業を兼業していたが、近年、競争が激化する大衆薬卸事業において、「納入単価の下落」「物流コストの大幅なアップ」により、高い流通コスト負担を強いられる厳しい環境下にあり、本業との兼業という経営形態と単独での事業拡大が難しいとの判断から新会社設立に至った。
ライオン、医療用バファリンの販売事業をブリストルマイヤーズ社へ委託
ライオンとブリストル・マイヤーズは、現在ライオンが製造・販売している医療用医薬品の抗血小板剤「バファリン81㍉㌘錠」及び解熱鎮痛消炎剤「バファリン330㍉㌘錠」の販売に関し、8月1日からブリストル・マイヤーズに委託することを合意した。今回の合意内容は、本剤の製造・発売に関しては従来通りライオンが行い、ブリストル・マイヤーズは販売総代理店として「医療用バファリン事業」に関わる全ての販売及び情報提供活動を行う。この政策変更に伴い、ライオンは医療用医薬品の販売体制を本年7月末をもって廃止し、主力事業である一般用医薬品(OTC)分野への集中・重点化を図り、「バファリンA」「キッズバファリン」などの販売強化を図る。
ジップHD、店舗代金早期回収、管理コスト削減目的にATM回収スキーム導入
ジップ・ホールディングスはこのほど、店舗売上代金の早期回収と管理コスト削減を図るため、東京三菱銀行ATM回収スキームを導入し、本格運用を開始。また、このスキームを補完するものとして、手元流動性が逼迫するリスクを回避することを目的に、東京三菱銀行・百五銀行・十六銀行との間で総額10億円のコミットメントライン契約を締結した。同スキームは、24時間稼動している店舗近隣のコンビニエンスストアATMを使って売上代金を東京三菱銀行の同一店舗口座へ収納し、資金集中管理システムを組み合わせることで、入金の翌日にはグループの資金を効率的に集中させることを可能とするもの。
資生堂15年3月期連結決算、売上高5.3%増で、売上高、利益とも過去最高に
資生堂は、東京・港区の資生堂汐留オフィスに関係業界紙を招き、平成15年度3月期決算発表説明会を行い、同年度の決算及び、16年度の戦略概況について説明した。15年度3月期連結決算は、売上高6213億5000万円(前年比105.3%)、営業利益489億9300万円(同191.6%)、経常利益464億3200万円(同168.5%)、当期純利益244億9500万円となり、2年連続の赤字から一転、売上高、利益ともに過去最高を記録するV字回復を達成した。このうち国内売上高は4670億8200万円で2.1%増収、海外売上高は、1541億6800万円で16.5%の増収となった。
ユニチャーム15年3月期連結決算、売上高8%増、経常利益35.2%の好決算に
ユニ・チャームは5月6日、平成15年3月期の連結決算を発表。売上高は2231億6800万円、前期比8.0%増、経常利益258億9500万円、同35.2%増、当期純利益128億7900万円、同45.5%増の増収増益と、売上高、利益ともに過去最高を達成した。国内における売上高は、主力事業のベビーケア事業、成長分野のヘルスケア事業、クリーン&フレッシュ事業、ペットケア事業において順調に増加。前期に比べて61億円増加し、1775億円となった。またアジアを中心とした海外事業でもフェミニンケア事業、ベビーケア事業がともに参入国でのシェアを拡大し、順調に売上げを伸ばした上、主にヨーロッパにおける大人用失禁製品の売上げが拡大した。
コバショウ、製・販向けのweb商談・会議システム「KOBA-FACE」を開発
コバショウは5月6日、ブロードバンドネットワークを活用した薬局・ドラッグストア、メーカー向けのインターネットweb商談・会議サービス「KOBA-FACE」の記者発表会を開いた。KOBA―FACEは、韓国のリリックメディア社がCNIの協力のもとに開発したソフトウェアをベースに、コバショウの考案したビジネスモデルを取り入れて改良したもので、商談システムと会議システムの2つの機能を持っているのが大きな特長である。これにより、早朝、夜間、また短時間でも可能となり、コストと時間の大きな節約となるほか、電子データのやり取りも可能なことから、直接会う商談と同じレベルの内容、また、それ以上の情報をダイレクトに送ることもできるという。今後は、IP電話、店舗内映像プロモーションシステムなどのサービスも予定されている。初年度は600クライアントの獲得を見込む。
2003年5月14日号 記事一覧
会合・発表会
- 堺線香組合が「第35回定時総会」を開催、北村理事長の再選決まる
経営・施策
- 秋葉商店・秋葉社長インタビュー 「新会社(有)サプリコを5月に設立」
製品・サービス
- 資生堂、美白日中用乳液「ホワイトルーセント」ほかの新製品を発売
- ドクターベルツ、全身用保湿ジェル「ボディジェルローション」を新発売
- 資生堂、イニシオシリーズからムダ毛・美白ケアに着目した美容液を発売
- ユニチャーム、好評の「新ムーニーマン」を近畿、中部地区等でも導入へ
- 桂屋ファイングッズ、セルロースビーズを使用した業界初の防虫剤を新発売
- 大王製紙、モノトーンデザインの新ティシュー「シフォン」等を新発売
- ピジョン、ピジョンベビー飲料・紙パックタイプに2つの味を追加
- 貝印、くまのプーさんの絵柄を採用した製菓用品シリーズを新発売
- 花王、「マーメイドメーク」をテーマにオーブ夏の新色を発売
- マンダム、「ギャツビーナチュラルブリーチカラー」に新色3色を追加
- シービック、ムダ毛ケアの「ソラール」から新シェービング剤を新発売
- アルソア、雪蓮花抽出液配合の新スキンケア「アムニーサースレア」を発売
- 化粧品輸入販売を行うD・S・Aが、体内細胞の環境を整える飲料水を発売
- 王子ネピア、柔らかさ、肌触りを向上した新ネピアトイレットロールを発売
宣伝販促
- ツムラ、新クールバスクリンのCMにタレントの吉田恵を起用
- 日本リーバ、「ドメストバイ菌・衛生研究センター」のホームページを開設
- 王子ネピア、1万円のおもちゃ券等が当たるドレミの消費者キャンペを実施
- カメヤマ、合計200名に空気清浄機等が当たる消費者キャンペーンを実施
決算
- クロバーコーポ15年2月期決算、売上高7%減も攻めの商いで業績確保
研究・開発
- 長瀬産業、京大教授との研究でローズマリー成分の皮膚細胞への有用性発見
調査・統計
- 東京近郊の中堅卸、同業者の廃業、固定費削減の取り組み等で好業績目立つ
- 近化工15年1~2月出荷統計、皮膚用等の伸長でトータル前年比2.9%増に
イベント・展示会
- ビジネスガイド社、「第1回西日本プロモーション企画コンテスト」を実施
- ビジネスシヨウOSAKA2003が「経営未来力の発信」テーマに6月4日から開催
時評・コラム
- 泡沫 増加する世界の人口と、減少する日本の人口
- 時評 紙のリサイクルと古紙価格
連載・講演
- 業界隠居のマーケティング談義(3) 吉田將郎
その他
- 資生堂、02年の美のトレンドをまとめた「生活者と美の白書2003年版」発行
- 工研だより第596号
- 日本能率協会が「2003年度・第19回総合生産性優秀賞」の受賞企業を決定
- 日本能率協会、データマイニング活用セミナー等の各種セミナーを開催
- 資生堂、豊かな高齢化社会のための自然科学分野研究を助成する基金を創設
特集 【家庭紙】
- 家庭紙市場、大手メーカー各社による価格改訂が浸透、出荷量も回復傾向に
- 大王製紙、ふわりシリーズを拡販、高品質製品へのブランドスイッチを促進
- 東家同15年4月度市況調査、ティシュペーパーは200円台後半の価格が主力に
- クレシア、花柄スコッティティシュー等の付加価値製品で売上げ回復へ
- 丸富製紙、開発力、営業力ともに強化、「緑茶力」の需要も確実に伸長
- アストホールディングス林会長インタビュー 「広域のサポートに対応」
- 王子ネピア、ローションティシュが好調、マイナスイオンシリーズも拡大へ
- 日清紡、コットンフィールの配荷が増加、シャワートイレ用の拡販に注力
特別企画
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