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2003年2月19日号掲載記事より

エステー化学子会社のエステートレーディングが自動車用品部門を分社化

 エステー化学は、連結子会社であるエステートレーディングの自動車用品部門を分割し、4月1日に設立するエステー化学100%出資の新会社「エステーオート㈱」にその事業を承継すると発表した。新会社の代表者はエステートレーディング代表取締役・佐藤毅氏が兼任する。エステーオートは、現在トップシェアである消臭剤カテゴリーの強化、国内外のアライアンス事業の拡大、自動車関連の業務用ルートへの参入--などを重要な取り組みと捉え、自動車用品事業のより一層の拡大を図っていく。新会社の資本金は3000万円、売上高は11億5000万円(03年3月期見込み)で、事業内容は①自動車用品の仕入れ販売②自動車用品の輸出入③上記各号に附帯する一切の業務--などとなっている。

旭化成、ピーターラビットの石鹸関連ギフトを4月1日から販売へ

 旭化成は、「ピーターラビット」の日本における版権契約の代理権をもつコピーライツ・ジャパンと、石鹸、洗剤、入浴剤などのギフト製品のキャラクター使用契約を締結することで合意した。同商品は従来、コピーライツ・ジャパンと積水化学工業が契約していたが、旭化成は、コピーライツ・ジャパンの了解の下、積水化学より営業権を受け継いだもので、15年4月1日からギフト製品の販売を開始する。旭化成生活製品カンパニーは、「今後はピーターラビットブランドが持つイメージを訴求した製品展開や、ギフト分野以外の生活製品へのラインアップを充実させ、将来的には、清掃・清潔、鮮度保持、ヘルスケア、ビューティーケア関連などの分野での事業拡大を目指す」としている。初年度売上目標は15億円。

東京の中堅卸・大熊商事が2月13日付けで経営破綻

 東京の中堅卸で全国中小卸で構成するビッググループのリーダー・大熊商事(大熊幸一社長)が2月13日、「諸般の事情により、営業を終了する」旨の通知を関係先に行い、事実上破綻した。同社は年商86億円(01年度)のCVS、中小スーパー、中小ドラッグチェーンなどを得意先とする中堅卸で、当日まで「春の見本市」を実施していただけに、「諸般の事情」の具体的なものが見えないとするメーカーも多い。通知文では「詳しいことについては、後日改めて通知したい。今後は法的処理にゆだねる事となろう」としている。

大日本除虫菊が新製品説明会を東京で開催、「水性キンチョール」等を発表

大日本除虫菊が新製品説明会を東京で開催、「水性キンチョール」等を発表

 大日本除虫菊は2月5日、東京・千代田区のホテルニューオータニに関東地区の卸店・販売店600人を招いて「関東地区金鳥製品説明会」を行った。今回の発表会は「Create A New Standard」をテーマに、世界標準を作る意気込みで開発した新製品「水性キンチョール」「水性コックローチ」をはじめ「蚊に効くカトリス」「クリーンフロー花の香り」などの強力な新製品を発表した。今年度の営業方針は、①流通との目標の共有と達成②企画提案の励行③エリア活動の確実な実施④流通の適正マージンの確保--の4点を営業の基本方針とし、殺虫剤関連では、ファン式カトリス、水性シリーズ商品(キンチョール、コックローチ、リキッド)、金鳥香を、また、家庭用品ではゴンゴン、クリーンフロー花の香り--を重点商品として拡販、シェアアップを図ることが発表された。また、売上げアップの6提案や、それを具体化するためのプラス1「攻防一体型売り場の提案」についても説明があり、最後に「14年度VIP陳列コンテスト表彰式」が行われ、発表会を終了した。

ライオン14年度12月期連結決算、VIP計画が順調に推移し、利益大幅増に

 ライオンは2月13日、平成14年度12月期連結決算短信を発表した。当期連結売上高は3085億7200万円(前年比100%)と前年並みとなったが、営業利益は83億9800万円で33.8%増、経常利益も99億7700万円で31.3%増、当期利益は58億4700万円となった。同社は中期経営計画(VIP計画)の下、トータルコストダウンと子会社の収益改善に努め、売上げは横ばいながら、利益の大幅アップを達成した。主力の家庭品事業の売上高は2312億2300万円(同100.5%)で、その内訳は、オーラルケア事業427億3800万円(同96.8%)、ビューティーケア事業412億6300万円(同96%)、ハウスホールド事業1472億2200万円(同102.9%)となった。オーラルケア、ビューティーケアが前年割れとなったものの、ハウスホールド事業は「部屋干しトップ」「センイふんわりソフランC」などが順調に推移する中、「アクロンコットン&カジュアル」など新製品が寄与し、厳しい環境の中、2.9%伸長した。15年12月期の連結予想は売上高3100億円、経常利益105億円、当期利益35億円。

マンダム、安室奈美恵を招きルシードエルプリズムマジックの発表会を開催

マンダム、安室奈美恵を招きルシードエルプリズムマジックの発表会を開催

 マンダムは2月10日、東京丸の内ビルディング・丸ビルホールに報道関係者ら約100名を招いて新製品&新テレビCM発表会を開き、新女性用ヘアカラー「ルシードエルプリズムマジックヘアカラー」を紹介、広告キャラクターに歌手の安室奈美恵を起用することを発表した。初めに西村社長が「ヘアカラー市場は、急激に拡大しており、現在では頭髪用化粧品カテゴリーの中で最大の市場規模を持つ市場に成長した。その市場に当社は自信の商品を持って参入する」とあいさつ。続いて商品概要、新作テレビCMが披露された後に、安室奈美恵が登場し、「ルシードエルプリズムマジックは、かわいい色が多く、いろんな色を選ぶ楽しみがある」などとコメントした。新テレビCMは、2月22日から全国でオンエアーされる予定。


2003年2月19日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日石工組が新春懇親会を東京で開催、「最近の中国事情」の講演等を聴講
  • 松下電器、春の新商材商談会開催、ニッケル水素電池メタハイ2100等を発表
  • ユニチャーム新製品発表会が大阪で開催、近畿の卸・小売業者500名を招待
  • 日本香堂が新製品発表会を東京で開催、かたりべプラス等3ブランドを発表
  • フマキラーが新製品発表会を東京で開催、卸店・小売店から390名を招待

経営・施策

  • 花王が有力販売店会を大阪で開催、後藤社長「店舗と協働で商品育成へ」
  • トゥディックが業界紙記者会見開く、野村社長「非食品一括品揃えを訴求」

製品・サービス

  • 資生堂フィティット、ホワイティアなど11ブランドから春の新製品を発表
  • ポーラ化粧品本舗、家族で楽しめるバスギフトセット「FAMI-U」3品を発売
  • キスミーコスメ、パッションNYディビジョンからコンシーラー等を発売
  • 花王、百貨店専用ブランド「エスト」から目もとケア専用化粧品を新発売
  • ポーラ化粧品、ポイントメークの「アニャック」から2アイテムを発売
  • 資生堂、化粧品専門店ブランド「エメルジェ」から春夏の新製品を発売
  • 資生堂、ザ・スキンケアシリーズから肌に弾力感与える高機能美容液を発売
  • 資生堂、日焼け止め総合ブランド「アネッサ」から新製品2品を新発売
  • ポーラ化粧品、ソフィカルブランドから最高級エジプト綿製インナーを発売
  • ジョンソン春の新製品、「スキンガードハーブでダニよけ」等を発表
  • P&G、ウィスパーからワコールと共同開発の生理用ショーツ4アイテムを発売
  • 小林製薬春のアイテム追加品、「噛むブレスケアピーチミント味」等を発売
  • ライオン、スタイリッシュな歯磨セット「L-PACK otomari@lion」を新発売
  • ユニチャーム、重度花粉症の人に向け「ユニ・チャーム立体マスク」発売
  • フェザー安全剃刀、「エフシステムホルダー」のパッケージをリニューアル
  • アース製薬春の新製品、復刻版ゴキブリホイホイほか4品目を発売
  • ジレットジャパン、マッハシンスリー含む男性用3ブランドに新パッケージ
  • 花王、敏感肌向けの「キュレル」からUVミルクとローションを新発売
  • 東京サービス、複合型トラブル解決ブランド・FIONからスキンケア2品発売
  • 日本ロレアル、ロレアルフェリア3Dカラーから新色「サクラ82」を新発売
  • 大王製紙、エリエールローションティシュー鼻すっきりメントールを発売

宣伝販促

  • シック、マンチェスターU観戦ツアー等が当たる消費者キャンペを実施
  • 花王、レイシャスのラッピングバス「美人曲線号」が東京都内を巡回

人事・組織

  • 花王の前大阪事業場代表高田清氏が2月1日付けで退任

研究・開発

  • ポーラ化粧品研究所、皮脂を吸収し固化する新規高分子被覆粉体を開発
  • 資生堂、透明感とサラサラ感が持続する新高機能パール剤の開発に成功

調査・統計

  • 今春の殺虫剤関連製品、電池式蚊取り、ダニ用防除剤などに期待集まる
  • ACニールセンが最新の中国消費者調査結果を発表、地域毎の特性が顕著に
  • システムハバの小売業利用調査、高年代ほど「ついで買い」傾向が高い
  • サンスターがオーラルケア売り場を分析、価値・鮮度を高める提案を発表

イベント・展示会

  • 大王製紙、タレントの優香を招き14年度elis陳列コンテストの表彰式を開催
  • 小川屋、春の展示会に販売店ら180社450名を招待、メーカー79社が出展

施設・店舗

  • 中央香料、本社を東京都中央区日本橋大伝馬町へ移転

時評・コラム

  • 時評 新たなアレルギー対策に向けて
  • 独り言 自らの責務を問う~勝ち残りのために~

連載・講演

  • グローバル時代における新流通情報システム(20) 西山智章

その他

  • ポーラ伝統文化振興財団の企画映画がキネマ旬報の文化映画作品賞を受賞
  • 工研だより第593号


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。