2002年12月12日号掲載記事より
広島共和物産と福岡共和が来年1月1日付けで合併へ
福岡共和(佐賀県鳥栖市・椨茂吉社長)は、11月18日開催の株主総会において広島共和物産と合併し、自社を解散することを決議。また、広島共和物産(広島市・中野晴雄社長)でも同27日の株主総会において福岡共和を合併し、その権利義務の一切を承継し、福岡共和は解散とすることを決議した。これにより、両社の合併が具体化され(合併期日は2003年1月1日を予定)、現在福岡県下に大型物流センターを建設中の広島共和物産の九州地区での活動もより本格化されることになる。
ミヨシとミヨシ石鹸製造が来年1月1日付けで合併、ミヨシ石鹸(株)に
ミヨシ(株)(三木晴雄社長)は、平成15年1月1日をもって、ミヨシ石鹸製造(株)(同社長)を合併し、ミヨシ石鹸(株)として設立する。ミヨシ(株)は、16年前、ミヨシ油脂(株)の石鹸の営業部門と、玉の肌石鹸(株)(同社長)の営業部門を併合して、両社の自社ブランド製品を販売する目的で設立、また、ミヨシ石鹸製造はミヨシ油脂の石鹸の伝統を引き継ぐ製造会社として発足した。今回の合併は、販売会社と製造会社を一体化し、名実共に石鹸専業メーカーとしての体制を整えることを目的としている。これにより、ミヨシ石鹸(トイレタリー主体)と玉の肌石鹸(コスメタリー主体)の2社独立体制となるが、OEMが中心の玉の肌石鹸も、今後は自社ブランドの開発と独自販売体制の導入を予定している。
花王販売のRJSが、花王マーチャンダイジングサービス(KMS)に 社名変更
今年4月から花王販売のインストアマーチャンダイジングサービスを全国的に展開しているRJS(糸魚川好紀社長)は、花王販売の進めるカテゴリーマネジメントの店頭実現に目処が立ち、小売店・花王販社・RJSのコラボレーション推進体制ができ上がったことから、花王販売のコア機能である販売企画立案・商談機能と店頭実現機能のうち、店頭実現機能を担う専門会社として設立されたRJSを、花王グループの一員として誰にもわかる「花王マーチャンダイジングサービス」に、平成15年1月1日から社名変更する。
小林製薬、日立造船の杜仲茶を含む健康食品事業を来年1月15日付で譲受
小林製薬は12月9日、日立造船および日立造船バイオから、健康食品事業を平成15年1月15日付で譲受することで合意した。今回の合意は、栄養補助食品を主とする健康食品関連事業において、さらなる拡大を目指す小林製薬と、経営資源をコア事業に集中化したいとする日立造船が、互いに現状最適な選択であると判断したことによるもの。日立造船ならびに日立造船バイオが製造販売する「杜仲茶」は、昭和62年4月に発売され、平成5~6年頃の杜仲茶の大ブームのきっかけとなった製品として知られている。小林製薬は、杜仲茶関連の21品目を主とする健康食品の製造及び販売を引き継ぎ、飲料分野へ事業領域を拡大することが可能となった。対象製品の昨年度の売上高は12億円。
あらた15年3月期中間連結決算、グループ3社計の売上高前年比は12.8%増に
「あらた」は12月10日、東京・千代田区の大手町サンケイプラザで、証券関連のマスコミ、アナリストなどを対象に15年3月期中間決算説明会を開き、中間決算の業績並びに着工間近の「あらた神奈川新物流センター」(仮称)の概要などを発表した。それによると同社の中間期連結決算は売上高1862億7100万円、営業利益4億5900万円、経常利益34億5500万円、中間(当期)利益25億3700万円となり、前年同期(ダイカ、伊藤伊、サンビックの3社合計との比較)に比べ、売上高12.76%増、経常利益49.53%増となり、増収増益を達成した。要因は、関東・関西の売上げが順調に拡大したことで、この地域の先行投資を回収、収益面の改善につながったこととしている。通期の連結業績予想は、売上高3700億円、経常利益64億円、当期純利益44億円。また、「あらた神奈川新物流センター」は、テクノネット湘南(南足柄工業団地)に建設、2003年度内の稼動を目指すとしている。
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