2025年11月19日号掲載記事より
トライアルHD、「トライアルGO」都内初出店 次世代型ローコスト店舗
トライアルホールディングスは11月7日、都内初となるトライアルの小型次世代店舗「TRIAL GO西荻窪駅北店」(東京都杉並区)をオープンした。
「トライアルGO」は現在、都内初出店の「TRIAL GO西荻窪駅北店」と「同富士見台駅北店」(練馬区、同日開店)を含め31店舗を展開。都市部のマンション内や駅近エリアなどへの出店を想定した小型店舗フォーマットで、既存の大型店舗を拠点に高頻度で商品を配送する“サテライト型店舗”として、限られた売場面積でも豊富な品揃えと新鮮な生鮮・惣菜を提供している。
また、「トライアル GO」は顔認証決済対応のセルフレジや、棚モニタリングシステム「Retail EYE」による遠隔店舗管理など、テクノロジーの活用で省人化・ローコスト運営を推進した環境により、30人時で運営できるローコストオペレーションを実現していることも特長である。
同社執行役員広報部部長・野田大輔氏は、「『トライアルGO』は『毎日行きたい、何度も行ける』をストアコンセプトに掲げている。特に“何度も行ける”という点が重要で、朝・昼・夜と時間帯を問わず行きたいと思わせる店舗を目指している。“売り”である即食品の魅力と価値を提供できるように、今後も“食”へのこだわりを徹底していきたい」と、今後の展開に意欲を示した。
ユニ・チャームとサントリー、鉄道コンテナによる長距離往復輸送を開始
ユニ・チャームの生産子会社であるユニ・チャームプロダクツは、サントリーグループと共同で、関東・四国間の鉄道コンテナによる長距離往復輸送を、2025年11月より本格稼働を開始した。
本取り組みでは、これまでそれぞれトラックでの片道運行となっていた輸送を鉄道コンテナ輸送へ切り替え、ユニ・チャームプロダクツとサントリーが連携し、往路(四国から関東)は、ユニ・チャームグループの衛生用品を、復路(関東から四国)は、サントリーの酒類・清涼飲料製品を輸送する。これにより、年間で約200台分のトラック運行を削減し、二酸化炭素(CO2)の排出量を約180t削減できる見込み。
ユニ・チャームは、企業間連携による輸送効率の向上と環境負荷低減を通じて、持続可能な物流体系の構築を推進して、SDGsの達成に貢献しながら、環境問題と社会課題の解決の両立を目指していく。
貝印、「いい刃の日」PRイベント開催 新カミソリ「NADESORI!」発表
貝印は「いい刃の日」(11月8日)に先立ち7日、東京・銀座の観世能楽堂で報道関係者向けに「『いい刃の日』PRイベント」を開催。遠藤浩彰社長兼COOは、KAIグループの理念体系「KAI Philosophy」に基づき、今後も新たな取り組みとより良い製品づくりを進めていく方針を表明。新製品では子どもでも肌をなでるだけで毛が剃れる新感覚カミソリ「NADESORI!(なでそり)」や世界初のフルメタル構造を採用し、深剃りと快適なシェービングを両立した替刃式5枚刃レザー「THOLL(ソル)」を発表した。
遠藤社長の説明によると、今年創業117年を迎える貝印は、家庭用包丁、ツメキリ、使い捨てカミソリで国内トップシェアを維持。海外売上比率も52%と順調に推移していると報告。
新製品では、子どもでも肌をなでるだけで毛が剃れる新感覚カミソリ「NADESORI!(なでそり)」を来年5月に発売する予定。加えて、プラスチックフリーで世界初のフルメタル構造を採用し、深剃りと快適なシェービングを両立した替刃式5枚刃レザー「THOLL(ソル)」を、米国のクラウドファンディングサイト“Kickstarter”で来年3月に数量限定販売すると述べた。
その後、俳優の小雪さんが登壇し、遠藤社長とのトークショーが行われた。
リブドゥコーポレーション、新ブランドコミュニケーションを全国展開
リブドゥコーポレーションは、コーポレートスローガン「生きるチカラを応援する」をより具体的に周知するためのブランドコミュニケーションを11月上旬から創業の地・愛知をはじめ全国で展開していく。
同社では、創業60周年を迎えるにあたり、介護・医療の枠を超えてさまざまな社会課題に取り組む姿勢とその想いを表現するため、コーポーレートカラーであるオレンジを基調に女優・戸田恵子さんの前向きな表情で構成した新ビジュアルと、戸田さんの優しい眼差しを通じて「生きるチカラを応援する」とは何かを伝えるTVCM2本を制作した。
新ビジュアルは、①愛知県新居浜市:国道11号バイパス看板②愛知県四国中央市:JR四国 川之江駅構内看板③東京都:都営地下鉄大江戸線ヘルプマーク広告④栃木:宇都宮芳賀ライトレール線芳賀町工業団地管理センター前停留所看板――の4カ所に順次掲出。
新TVCM「リブドゥコーポレーションの人 介護」篇と、「同 医療」篇の2本は、TV放映のほか、YouTubeでも公開している。
「トレンド大賞&メンズトレンド大賞」発表 マンダムとの分析調査解説
SHIBUYA109エンタテインメントが運営する若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」は11月11日、「SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2025」「同メンズトレンド大賞2025」の発表に伴い、都内でメディア発表会を開催した。
同大賞は、around20(15~24歳)を対象としたノミネート選出会議やアンケート調査の結果をもとに、今年のトレンドを決定する同社独自のランキング。ファッション部門、アーティスト部門、コンテンツ部門など部門ごとに2025年で特に流行ったアイテムやキーワードなどのノミネート項目を選出する。
会では、各部門の大賞発表とともに、メンズトレンド大賞のメインターゲットとなる若年層男性を対象に、マンダム・SHIBUYA109 lab.・coordimateの3社の共同調査の分析結果を発表した。
それによると、若年層男性の消費実態の傾向としては、「消費ムード」「コミュニケーションムード」「ありたい姿」があるという。
また、今後のトレンド予測として、主に情報収集の効率化のために日常的にAIを活用する現状から、今後の一部の消費において決定権までAIに委ねる受動的な姿勢が加速するとして「『決めてもらう消費』の増加」、SNSやスマホ依存に危機感を覚える人が増加している傾向から、敢えてスマホから離れる機会を一時的に取り入れる「『アテンションデトックス行動』の広がり」、外見磨きは継続しながらも、独自の知識を蓄えられる質の高いインプット体験が注目されていることから「『内面的な余裕』の追求」が挙げられた。
2025年11月19日号 記事一覧
製品・サービス
- 花王、「ミーミーミー」からツヤメキエフェクタージェル発売
- 小林製薬、電動ファンで悪臭吸引「無香空間PureFan」一部量販店等で発売
- ライオン、「ソフランアロマリッチ」からトレンドの香り2香調発売
- UYEKI、「加湿器の除菌タイム」シリーズの店頭展開を強化
- ユニ・チャーム、「ウェーブ」限定カラーの増量品を限定発売
- 牛乳石鹸共進社、「バウンシア」「カウブランド赤箱」から数量限定品発売
宣伝販促
- コーセー「雪肌精」、Number_iが出演の冬シーズン新TVCM放映中
- クラシエ「プロスタイル」、にじさんじとコラボキャンペーン実施中
人事・組織
- アース製薬、2026年1月1日付の機構の変更と役員異動を発表
- コーセー、持株会社体制移行に伴い組織再編
- アインHD、人事異動を発表
決算
- 花王、25年度3Q業績は増収増益 「稼ぐ力」向上 化粧品事業は成長軌道
- PALTAC、26年3月期2Qは売上高4.1%増 物価高影響下でも堅調維持
- ライオン、25年12月期3Qは増収増益 収益性改善が順調に継続
- ユニ・チャーム、25年度3Q業績発表 国内売上高は過去最高更新
- アース製薬、25年12月期3Q決算発表 虫ケア用品は国内シェア59.1%に
- あらた、26年3月期中間期は11期連続で売上高過去最高更新
- エステー、26年3月期2Qは増収減益 エアケア、ペットケアが増収に
- マンダム、26年3月期2Q決算発表 日本では夏季品とルシードが好調
- 小林製薬、25年度3Q業績は減収減益 TV広告再開で国内3Q単体は増収
- コーセー、25年12月期3Q業績 「コスメデコルテ」等が売上げを牽引
研究・開発
- 小林製薬、防風通聖散が華麗による内臓脂肪蓄積を抑える効果を発見
調査・統計
- KSP-POS 2025年10月 カテゴリー別ランキング
イベント・展示会
- 白十字、「介護の日スペシャルプログラムDケアセミナー」オンライン開催
訃報・葬儀
- 訃報 寺西忠幸氏(キリン堂創業者) 96歳
時評・コラム
- 時評 認知症とともに歩む時代、ビジネスが担う共生社会のコストと価値
- 転新欄万 日用品化粧品も消費減税の対象にすべき
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。
