2026年2月18日号掲載記事より
花王、2025年12月期連結業績は増収増益 国内稼ぐ力が定着
花王は2月5日、2025年12月期の連結決算業績、中期経営計画「K27」の進捗、ならびに今後の成長戦略について発表した。同期の連結業績は、売上高1兆6886億3300万円(前期比3.7%増)、営業利益1640億6900万円(11.9%増)、税引前利益1698億4600万円(12.5%増)、親会社所有者帰属当期利益1200億8100万円(11.4%増)となり、増収増益を確保した。売上総利益率は39.6%と前年から0.4ポイント改善し、営業利益は前年比174億円の増益で、営業利益率は9.7%まで向上している。
長谷部佳宏社長の説明によれば、「K27」における過去最高益達成の要諦は、ケミカル事業での電子材料等の高付加価値ビジネスの加速と展開国の強化、スキンケア・ヘアケアでのスキンプロテクションの展開強化、そして化粧品の海外展開強化とチャネル戦略の高度化である。これらを推進することで、2026年から27年にかけて営業利益300億円増の実現を目指す。
さらに、今回の説明会では経営体制の刷新も報告された。P&Gジャパンの社長経験を持つ奥山眞司氏を3月の株主総会を経て社外取締役に迎え、アナリストの佐藤和佳子氏をエグゼクティブ・フェローとして1月に招聘したことで、「対話の経営」を前進させる姿勢を鮮明にしている。
PALTAC、26年3月期3Q決算発表 販管費率が前期を上回り増収減益に
PALTACは2月6日、2026年3月期第3四半期決算短信を発表。売上高9506億3600万円(前期比4.3%増)、営業利益219億4700万円(2.2%減)、経常利益245億4800万円(3.4%減)、四半期純利益173億2000万円(5.3%減)の増収減益となった。
売上高については、帳合の獲得に加え、付加価値の高い新規商材の拡充、外出需要や健康志向の高まりなど、生活者の購買行動の変化を捉えた販促施策などが奏功し、前期を上回った。また、日用品(玩具・オーラルなど)や気温低下に伴う冬物商品(シーズン化粧品)の好調が全体を押し上げた。
販管費については、人財投資に加え、庫内人件費や配送費の単価上昇に伴う物流費の増加などにより額・率ともに前期を上回った。
なお、26年3月期の通期業績予想は、売上高1兆2300億円(3.5%増)、営業利益290億円(3.5%増)、経常利益322億円(1.6%増)、当期純利益220億円(3.8%減)を見込む。
小林製薬、25年12月期通期業績は増収減益で着地 新中期経営計画を発表
小林製薬は2月10日、大阪市内で、2025年12月期通期決算説明会を開き、同期業績が売上高1657億4200万円(前年同期比0.1%増)、営業利益149億2300万円(40.0%減)、経常利益169億9500万円(36.7%減)、当期純利益36億5600万円(63.7%減)の増収減益となったことを公表した。
はじめに豊田賀一社長が、「当社は2024年の紅麹事案で被害に遭われたお客様、損害に遭われたお取引先様に対する補償を最優先に進めている。社長就任から来月で1年を迎えるが、この間、再び小林製薬を良い会社に立て直したいという想いで、従業員との対話を重ね、組織風土の改革にも取り組んできた」と述べた。
続いて中川財務本部長が、紅麹事案への対応状況について、2024年9月リリースの「再発防止策」に記載の内容は概ね導入が完了したこと、また、「健康被害(入通院)補償の進捗状況」(1月末時点)については、補償対象者510人に対し260人への支払いを完了したことを報告。
続いて、2025年12月期通期の業績について、「売上高は、国内事業においては広告再開の遅れ等により微減収となったが、国際事業では米国、東南アジアが牽引し増収となった。また、営業利益の減益要因は広告活動の再開と品質管理体制強化による固定費増加によるもの」と説明した。
ファイントゥデイ、「uno」ヘアケア市場に参入 4Dヘアケアシリーズ展開
ファイントゥデイは、メンズビューティーケアブランド「uno(ウーノ)」から、4Dヘアケアシリーズ「ウーノ オールインワンシャンプー/薬用スカルプエッセンス」を2月26日に発売する。男性特有の“ガシガシ洗い”という習慣に着目した新提案で、ブランド初となるヘアケア市場への本格参入となる。これに伴い6日には都内で新商品誕生を記念したプレスセミナーを開き、開発背景や商品の特長を説明した。
それによると、メンズビューティーケア市場全体が拡大するなか、男性ヘアケア市場は停滞傾向にあるという。ただ、「uno」はこれまでメンズ市場を切り拓いてきた実績を背景に、停滞市場を成長期へと転換できるポジションにあると同社はみている。
特に若年層でAGA(男性型脱毛症)治療への関心が高まっている一方で、未来の髪と向き合うこと自体に心理的なハードルがあり、無意識にケアを避けている実態が浮き彫りになった。さらに男性4人に1人が頭皮や髪に物理的ダメージを与える「ガシガシ洗い」が習慣になっていることも判明。そのうち約7割が「悪習慣だと分かっていながらやめられない」と回答しており、行動変容の難しさという男性特有の実態も明らかになった。
そこで同社は、この「ガシガシ悪習慣」を無理に改めさせるのではなく、“習慣を変えずに今と未来の髪を変える”という新発想のもと、4Dヘアケアシリーズ「ウーノ オールインワンシャンプー/薬用スカルプエッセンス」を開発した。「uno」にとっては2019年のメンズメイク市場参入以来となる新カテゴリーへの挑戦となる。
ライオン、“すすぎ0回”「NANOX one 抗菌×時短」一部店舗で新発売
ライオンは、すすぎ0回で洗濯が約15分で完了し、高い抗菌効果によって衣類のニオイを抑制する衣料用洗剤「NANOX one 抗菌×時短」を3月18日から一部販売店で新発売する。(写真)
ライオングループは、2019年に策定した長期環境目標「LION Eco Challenge2050」のもと、持続可能な地球環境の実現に向けて水使用量の削減に取り組んできた。水道水の浄化や移送、排水処理には多くのエネルギーが必要であることから、同社は特に洗濯工程の中でも水使用量の多い「すすぎ」に着目し、すすぎ工程を省いても十分な洗浄力を維持できる衣料用洗剤の開発を進めてきた。
一方、日本では単身世帯や夫婦のみ世帯が全体の約6割を占め、共働き世帯は1200万世帯に達している。こうしたライフスタイルの変化を背景に、家事においても効率性や時短への関心が高まっており、同社調査では「洗濯は短時間で済ませたい」と回答した人が84%に達している。
こうしたニーズに対応して発売する「NANOX one 抗菌×時短」は、少量で高い効果を発揮する界面活性剤と洗浄ポリマーを組み合わせた新技術により、泡立ちを抑えながら汚れを素早く落とし、すすぎ0回洗濯を実現した。すすぎ工程を省くことで洗濯時間を大幅に短縮でき、忙しい朝や夜、すきま時間での洗濯にも適した製品だ。
2026年2月18日号 記事一覧
M&A・設立
- マンダム、TOB価格を3105円に引き上げ 株主へTOBへの応募を推奨
会合・発表会
- 貝印、東急不動産と提携、新サービス“上質な食体験”を順次提供開始
- DHC、新オフィス見学会開催 社員の“Well-being”向上へ
経営・施策
- セブン-イレブン・J、北海道エリアで製造2便制を導入
- 大王製紙、4月1日納品分から価格改定を実施
- ユニ・チャーム、「スポーツエールカンパニー2026ブロンズ+」に認定
- ライオン、サプライチェーンマネジメント高度化戦略で物流効率改善に貢献
製品・サービス
- ライオン、「NANOX 洗濯槽の防カビボール タテ型専用」一部店舗等で発売
- アース製薬、「マモルーム」「はだまも」など春の新製品を発表
- カメヤマ、お線香シリーズ「花ふぜい」から「薔薇」「くちなし」2香調発売
- エステー、ひじ上までカバーするロングタイプの使いきり手袋新発売
- 花王、日やけ止めブランド「アリィー」から凹凸補整フィルターUV新発売
- クラシエ、「肌美精」乳液処方のシートマスク「マイクロミルクマスク」発売
- 牛乳石鹸共進社、「スキンライフ」化粧水を改良、洗顔料をブラッシュアップ
- コーセー「雪肌精」、スキンケアUVエッセンス スティック店舗限定発売
- ウテナ、「プロカリテ」くせ毛ケア発売 くせ・うねりトータルブランドへ
- 白元アース、「ソックタッチ ハローキティ」数量限定発売
- ライオン、「ソフラン プレミアム消臭 汗臭ブロック」新発売
- ライオン歯科材、「SystemaハグキプラスP-PRO」低研磨ペースト改良発売
- 丹後絹塩、「NIGARI SALT歯磨き」新発売 “にがりと天然塩”のケア効果
宣伝販促
- ファイントゥデイ「+ t m r」、スペシャル動画放映中 白石聖さんを起用
人事・組織
- PALTAC、執行役員・その他重要な人事異動を決議
- エステー、中四国支店を近畿支店に統合 「西日本支店」に名称変更
決算
- マンダム、26年3月期3Q決算は増収増益 通期業績予想は下方修正
調査・統計
- 粧工会 25年1~11月化粧品統計 おしろいが前年割れに転じる
イベント・展示会
- G&G、26年度上期西日本商談会・記者会見を開催 メーカー39社が出展
- ライオンハイジーン、「第54回国際ホテル・レストラン・ショー」に出展
時評・コラム
- 転新欄万 本当の勝者が見えない衆院選結果
連載・講演
- 【インテージ スポットライト】①リップメイク市場の変化
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