今週の注目トピックス

2025年9月17日号掲載記事より

ライオン「NANOX one」フルリニューアル ブランド史上初の新酵素採用

ライオン「NANOX one」フルリニューアル ブランド史上初の新酵素採用

 ライオンは9月10日、同社本社で「『NANOX one(ナノックスワン)』フルリニューアル新発売メディア説明会」を開催した。さらなる価値創出を目指して改良された新「NANOX one」はブランド史上初となる新酵素を採用し、黄ばみ・ニオイの一因となる「菌由来のDNA」まで徹底洗浄する「超酵素コンプリートジェル」として生まれ変わった。
 今回のリニューアルの最大の狙いは、洗剤の根幹機能である洗浄・消臭力の強化にある。消費者調査で明らかになったのは、洗濯後の「エリ・ソデの汚れ」「黄ばみ汚れ」「生乾き臭」に対する不満であった。新「NANOX one」は、これらの課題を一気に解決することを目指した。
 リニューアルの鍵となるのは、ライオン酵素研究の集大成として開発された新しい酵素。この新酵素は、従来製品に配合されていた代表的な酵素(プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼなど)とは全く異なるものであり、全ヴァリアントに搭載される。この独自の新酵素が繊維の奥に潜むニオイや黄ばみを強力に分解し、最高峰の洗浄・消臭力(同社液体洗剤内)を発揮する。
 このフルリニューアルは、ライオンの衣料用洗濯洗剤における新たな挑戦として注目を集めそうだ。

DMS、30周年記念上半期政策セミナー開催 「次の30年」への挑戦語る

DMS、30周年記念上半期政策セミナー開催 「次の30年」への挑戦語る

 ドラッグストアMD研究会(DMS)は9月3日、「第20回定例会・DMS30周年記念上半期政策セミナー」を都内で開催、232人が参加した。
 はじめに石田岳彦会長(ウエルシア薬局)があいさつに立ち、「第25回JAPANドラッグストアショー」のキーワード「ネクスト25」に触れつつ、DMSも今後30年間で製・配・販がどのように協力して成長、そして30年後も生活者にとって必要不可欠な存在であり続けることの重要性を強調した。
 次にドラッグストアMD研究会事務局責任者の椎名敏也氏が「DMS30年の歩み」を紹介。この後、記念講演が行われ、元大阪府知事・元大阪市長で政治評論家の橋下徹氏が「混迷の時代のリーダーへ~橋下流意思決定術とチームを動かす極意~」のテーマで講演した。
 休憩を挟み、「ドラッグストアの未来戦略~ドラッグストアはどのように進化していくのか~」をテーマにした記念座談会が催され、水田怜・新生堂薬局社長兼CEO、杉浦信哉・スギホールディングス副社長、松田崇・マツキヨココカラ&カンパニー取締役グループ営業企画統括副統括がパネリストとして参加。司会はニュー・フォーマット研究所の日野眞克代表が務めた。

マンダム、MBO実施へ 機動的な投資やM&Aで中長期の企業価値向上図る

 マンダムは9月10日、MBO(マネジメント・バイアウト:経営陣による自社買収)を実施すると発表した。西村元延会長および西村健社長との協議に基づきカロンホールディングスが実施(予定)する株式公開買付けにより非上場化し、短期的な業績変動に左右されることなく、機動的な投資やM&Aを通じて中長期的に持続可能な企業価値向上を目指す。西村会長および西村社長の両氏はMBO実施後も引き続き同社の経営にあたる。
 またこれに伴い同社は同日付で、カロンHDによる株式公開買付けに賛同意見を表明するとともに、株主に対しては本公開買付けに応募することを推奨する旨発表。さらに、2026年3月期の中間配当及び期末配当を行わない(無配)ことや、株主優待制度の廃止も併せて発表した。

DHC、オリーブ生まれの新独自性分「オリーブ発酵液」を開発

 ディーエイチシー(DHC)はこのほど、次世代のオリーブ原料の創出を目指し、搾油後のオリーブ果実部分を発酵させ、化粧品原料としての価値を創出する独自成分「オリーブ発酵液」を開発したと発表した。
 今回の研究では、オイルの搾油後に残る果実部分のポリフェノールなどの有用成分に着目し、“発酵”によって新たな機能を引き出すことで、化粧品原料として再び活かす道を切り開くとともに、搾油後のオリーブ果実を活用してアップサイクルにも取り組んだ。
 その結果、発酵により抗酸化力が高まることや、「オリーブ発酵液」の抗酸化活性が皮膚の老化予防、肌のハリ・弾力の向上に寄与する可能性を見出した。

全家協、合同見本市「リビングワンダーランド2025」開催 104社が出展

全家協、合同見本市「リビングワンダーランド2025」開催 104社が出展

 家庭用品卸による共同仕入組織の全国家庭用品卸商業協同組合(略称・全家協、岡部弘幸理事長/岡部)は9月10~11日の2日間、東京国際フォーラムガラス棟地下2階ホールE(1)で、製配合同見本市「リビングワンダーランド(Living Wonderland)2025」(以下、LW)を開催。メーカー104社(うち新規出展13社)が出展、盛況となった。
 LWの初日の開会式では、岡部弘幸理事長(岡部)があいさつに立ち、「家庭用品は生活に密着した商品であるだけに、従来は“不況に強い”と言われてきたが、昨今の消費動向を踏まえると市況を取り巻く環境は厳しい。こうした状況を受け、今回のLWのテーマは『ザッ活~雑貨で応援する、消費者の“〇活”』とした。今、トレンドとなっている“〇活”にちなんだ商品提案を軸に、出展メーカー様は活発な商談を通じて“活”を“勝”へとつなげていただきたい」と述べた。


2025年9月17日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日石工組東日本支部、香料をテーマに第3回研修会開催

経営・施策

  • 小林製薬、「メンズケシミンプレミアムオールインワンクリーム」を自主回収

製品・サービス

  • ダリヤ、秋の新製品・リニューアル品発売開始 「クレオディーテ」など

人事・組織

  • 大日本除虫菊、新役員人事を決定
  • ファンケル、人事異動を発表

調査・統計

  • 東家同 25年8月度市況概況価格調査 T.P再生紙、価格の底上げ基調続く

時評・コラム

  • 時評 次の30年へ、進化を続けるドラッグストアの挑戦
  • 転新欄万 新幹線の運転見合わせに思わぬ気付きも

その他

  • ライオン、「バスタブクレンジング」が「ジャパンスター賞」を受賞

特集 【キッチン・手袋】

    経営・施策

    • 台所用洗剤 製品の単価アップで食器用洗剤市場は拡大傾向
    • 家庭用手袋 コロナ禍収束以降は市場のダウントレンドが続く

    製品・サービス

    • ライオン 「CHARMY Magica」充実のラインアップで展開
    • 旭化成HP 「ジップロック」人気のディズニーキャラ限定品発売
    • ミマスクリーンケア 「緑の魔女」ブランディング強化 「ソフナー」改良
    • ハイネリー 液体で使いやすい台所用石けん「キッチン純」積極拡販
    • オーエ 好調なキッチンスポンジ「まんてん」アイテム追加で更なる拡大へ
    • エステーPRO 食品衛生法適合の使いきり手袋「モデルローブ」から新製品
    • ショーワグローブ 「さらっとタッチ」AskDoctors認証マークを取得

    宣伝販促

    • 花王 初の3D探索型ホラーアクションゲーム「しずかなおそうじ」を配信
    • サラヤ 「ヤシノミダンスキャンペーン」実施中 イイネで海を守る


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。