2025年12月3日号掲載記事より
ユニ・チャーム、26年春の新商品発表会開催 成長牽引する3条件を明示
ユニ・チャームは11月26日、都内ホテルで「2026年春の新商品発表会」を開催し、全国の販売店・卸店から429人が出席した。冒頭、高原豪久代表取締役社長執行役員があいさつに立ち、同社が2030年に向けて成長を牽引するための3つの必要要件として、①「Love Your Possibilities」の実現②AI活用によるイノベーション創出③「ルネッサンス(Renaissance)」の推進を挙げ、その具体的な取り組みを説明した。
高原社長は、今年度の国内売上見通しが3267億円であり、5年後に4500億円を目指す方針を提示した上で、少子化対策や女性の社会進出など社会課題の解決に貢献する「絶対価値」の創出が不可欠であると強調。2026年の象徴として「R」を掲げ、「Renaissance」「Rebirth」「Resonance」の3つの意味を重ね、SDGsとパーパスを基軸に持続的成長と業界資産の拡大を狙う姿勢を示した。
社長あいさつに続き、グローバルマーケティング本部の担当者が春の新商品を紹介。最後に、渡辺勉常務執行役員ジャパン営業統括本部長が営業方針を説明し、顧客一人ひとりの満足度を高める価値起点の売り場提案と、高品質な商品供給を組み合わせ、業界総資産の拡大を目指す考えを示した。
関西卸組合、「全卸連後援セミナー」開催 「ハラスメント」をテーマに
関西化粧品日用品卸組合は11月19日、大阪市内のホテルで「全卸連後援セミナー」を開き、組合員・賛助会員60社79名、来賓・報道関係者3名の計82名が出席した。
定刻、藤原和則理事(藤原物産)の司会で開会。はじめに石原真一理事長(イシハラ)があいさつに立ち、来年の干支が「午」であることに触れつつ、「馬は人間の感情を感じ取る動物と言われる。接する人間が怒っていたり、ネガティブな感情を持っていると動揺すると言われている。それは人と人の関係も同様で、ネガティブな発言や態度は周囲との人間関係に良い影響を与えない。当卸組の組合員と賛助会員のメーカーにおいては、ポジティブな思考のもと一致協力して相互の課題解決に取り組んでいきたい」と語った。
続いて、全卸連・三好謙太郎専務理事のあいさつの後、人材支援コンサルタント・河内理恵氏が「あなたは大丈夫? ハラスメント講座~誰もが働きやすい職場づくりのために~」のテーマで講演。途中「ハラスメントチェック」を交えながら、ハラスメント起こしやすい人の特徴について解説し、ハラスメントを予防するポイントとして「『遠慮はしないが配慮はする』という信頼関係の構築が重要となる」と解説した。
最後に小西誠副理事長(PALTAC)の閉会のあいさつでセミナーを終了した。
小林製薬、使用済みカイロの鉄鋼原料再利用実証実験の第2期を開始
小林製薬はこのほど、神戸市と共同で使用済みカイロを回収し鉄鋼原料として再利用する実証実験「めぐるカイロプロジェクト」の第2期を、神戸市内の「エコノバ」(資源回収ステーション)で12月から順次開始することを発表した。
この取り組みは、カイロの大半が使い捨てタイプであり、廃棄時の環境負荷や、そのまま捨てることに対して抵抗感を感じる人がいることを背景に企画され、この課題解決のために同社が神戸市に協力を打診し、賛同が得られたことから共同で実施することとなったもの。
第1期の実証実験は今年2月~5月までの約4カ月間行われ、神戸市内のエコノバの内、36カ所に使用済みカイロの回収ボックスを設置。当初の回収目標量は1tであったが、最終的には約3.3tを回収。回収されたカイロは鉄鋼原料の元となるペレットへと再生処理され、今後鉄鋼原料となり、様々な鉄鋼製品へと生まれ変わる予定となっている。
12月から実施する第2期の実証実験は、年間を通して回収する予定で、10tの回収を目指す。
マツキヨココカラ、マツキヨPB10周年記念企画でPOP UPイベント開催
マツキヨココカラ&カンパニー(以下マツキヨココカラ)は、同社のプライベートブランド誕生10周年を記念した特別企画として初のPOP UPイベント「matsukiyo Beauty School」を11月21~23日の期間、ZeroBase渋谷(東京・渋谷)で開催。オープン前日にはメディア向け内覧会とトークイベントが行われた。(写真)
「matsukiyo Beauty School」は、“美容の課外授業”をテーマにした体験型POP UPストアで、会場では10周年を迎える「matsukiyo」をはじめとしたPB商品の体験・購入ができるほか、SNSに思わず投稿したくなるフォトジェニックな空間・展示など、来場者が楽しみながら美容知識を深められる多彩なコンテンツを用意。
さらに、美容に詳しい人気タレントやインフルエンサーが“先生”として登場し、PB化粧品を通して美容の魅力を伝える美容講義も実施し。見て・触れて・学べる特別な3日間となった。
内覧会では、美容トークイベントの特別講師として参加するタレント・松村沙友理さん、芸人・EXIT りんたろー。さんがゲストとして登壇し、イベントの気になるコンテンツや美容に関する悩みをテーマにトークショーを実施。その後、内科・皮膚科医の友利新氏を交え、プロの視点からゲストの悩みに対して解決策を伝授したほか、美容にまつわるクイズで美容やPB商品への理解を深めた。
イオンペット、ペット参加型イベント「ペテモフェス2025」開催
イオンペットは11月22~23日、ペットと楽しめる大型ペットイベント「ペテモフェス2025」(後援:千葉市)をイオンモール幕張新都心ならびに隣接する豊砂公園、市道豊砂701号線の広場で開催した。
「ペテモフェス」は、同社が主催するペット業界の様々なステークホルダーとともに盛り上げるペット参加型のイベント。今回は、「ペットも人も、もっとつながる、ずっとハッピーに!~新しい学びもココにある~」をテーマに掲げ、「うちの子オリジナル健康免許証」や、ペットが全力で駆け抜ける姿をまるで空を飛んでいるかのように撮影する「飛行犬撮影会」、ペットに関わる職業体験など、ペット飼育の有無を問わず、ペットと過ごす楽しさや喜びを感じられる多彩なコンテンツを提供した。
さらに、会場ではジャペル、ライオンペット、ユニ・チャーム、アース・ペット、日本ペットフード、いなばペットフード、ペテモなど60社を超えるメーカーブースを用意し、フードやおやつ、アパレル用品の展示や販売を行った。
同社担当者は、「お客様とメーカーとの直接交流を通じて、さまざまなご要望を各々の商品やサービスに反映させていくことでペットとの共生社会の実現に貢献していきたい」と述べた。
2025年12月3日号 記事一覧
会合・発表会
- イトーヨーカドー、「BLACK FRIDAY」プレス発表会開催
経営・施策
- PALTAC、情報セキュリティマネジメントシステム「ISO27001」認証取得
- ライオン、「おくちからだプロジェクト」宮古島海上保安部と初のコラボ実施
- マンダム、MBOが成立の見通し TOB価格の引き上げにより
製品・サービス
- コーセー、きれいの価値観診断するWebサービス「キレイバル」開発
- サンギ、「アパガードセレナ」@cosmeベストコスメアワード25殿堂入り
- コーセー、「コスメデコルテAQ毛穴美容液オイル」が特別賞受賞
- 花王、KATE「リップモンスター」にホリデーシーズン限定カラー登場
- コーセーコスメポート、濃密クリームで洗うシャンプー「スパタイム」発売
- クラシエ、「いち髪」インバスヘアケアシリーズ全面改良
- DHC、「スヌーピー」コラボパッケージの洗顔料・リップクリーム限定販売
- DHC、1品7役のハイカバークッションファンデーション発売
- 花王「THE ANSWER」、累計出荷本数250万本突破
- 小林製薬、「消臭元パルファム ゆず」数量限定発売
- UYEKI、つけおき衣類洗剤「ドライニングシリーズ」拡販図る
宣伝販促
- エステー、選べる国産和牛ギフト等当たる消臭力発売25周年キャンペ実施
人事・組織
- コーセー化粧品販売、1月1日付組織変更・人事異動を発表
- 小林製薬、12月1日付、来年1月1日付、4月1日付人事異動・組織変更
- ファンケル、12月1日付人事異動を発表
決算
- 米P&G、25/26事業年度1Q(7~9月期)業績は純売上高3%増に
研究・開発
- 桃谷順天館と慶応大、脳波測定により、化粧品の香りが与える影響明らかに
- ファンケル、保湿性に優れたナノカプセル「液晶ニオソーム」開発に成功
調査・統計
- 粧工会 25年1~7月化粧品統計 シャンプー好調もヘアリンスが減に
イベント・展示会
- アイスタイル、体験型ビューティイベント「Tokyo Beauty Studio」初開催
- 千葉卸組合、「千葉を知る会」開催 組合員、賛助会員など18人参加
- ウテナ、高知・北川村産ゆず使用ハンドクリームPRイベントを開催
- 牛乳石鹸共進社、「いいふろまつり2025」開催 銭湯ギャラリーなど展開
- 日本製紙クレシア、鹿島アントラーズ最終戦で紙資源リサイクルイベント
時評・コラム
- 時評 再び燃えた木造密集地、想定外では済まされない災害と向き合う覚悟
- 転新欄万 店舗改装で便利になったけれども
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