今週の注目トピックス

2025年4月30日号掲載記事より

イオン、涼活推進プロジェクト「COOL de ACTION 2025」スタート

イオン、涼活推進プロジェクト「COOL de ACTION 2025」スタート

 イオンは今夏、“身を守る猛暑対策”と“猛暑でも楽しめる夏”を柱とした涼活推進プロジェクト「COOL de ACTION 2025」〈4~9月〉を展開する。4月17日、東京・渋谷の「ZeroBase渋谷」において、今プロジェクトの概要についての発表会を開催するとともに、同所を今回提案する商品やサービスを体感できる“涼活体感スポット”として公開〈4日間限定〉した。
 説明会では、イオンリスクマネジメント統括部エネルギー・取引改革推進室の本松才二部長と、イオンリテールMD本部執行役員の西野克本部長が登壇し、それぞれ企画主旨や狙い、提案する商品とサービスの内容について解説を行った。
 それによると、今取り組みはこれまで同社グループが培ってきた環境施策や災害対応の経験を基盤に、「猛暑でも前向きに、より快適に夏を楽しんでもらいたい」との想いから生まれ、“暑さをCOOL(涼しく)に快適に、COOL(かっこよく)に楽しむ”をメッセージに掲げ、商品・サービス・場所・プロモーションの4つの面から、同社ならではの夏の過ごし方を提案、推奨するもの。
 特に場所については、「猛暑による社会課題に対応し、身を守りつつ夏を楽しめる環境づくりを推進」との考えのもと、約4500カ所の「イオンのクールスポット」を用意。約1万3000人の専門知識を持つスタッフによるサポートを実施する。
 一方で商品については、「トップバリュ」ブランドを中心に、接触冷感ウエア「ピースフィット」や寝具「ホームコーディコールド」をはじめ、経口補水液や冷凍食品など、暑さ対策に役立つアイテムを9月まで長期に展開していく。
 同社では今プロジェクトを通じて、地域生活者が安全・快適に、夏をより満喫できる環境づくりを提供していく構え。

ユニ・チャーム、「知ることから、はじまる。みんなの妊活研修」初開催

ユニ・チャーム、「知ることから、はじまる。みんなの妊活研修」初開催

 ユニ・チャームはパナソニック コネクトと共同で、職場における「妊娠・出産」に関する正しい知識と理解を促進し、多様なライフプランの選択肢を広げることを目的としたプログラム「ソフィ 知ることから、はじめる。みんなの妊活研修」を4月21日にパナソニック コネクト本社(東京・銀座)にて初めて開催した。
 ユニ・チャームは、女性のウェルネスケアブランド「ソフィ」において、「妊活」に関する正しい知識を学べる機会を提供することで、社会全体の理解を深めることを目指す「妊活の選択肢を、もっと。」プロジェクトを4月7日から開始した。このプロジェクトでは、賛同を得た企業や自治体と連携し「知ることから、はじめる。みんなの妊活研修」を開催し、妊活に関する正しい情報の理解を促進し、すべての人が自分に合った選択肢を広げることができる社会を目指している。今回はその第1弾。
 研修にはパナソニック コネクトの社員39名が参加。冒頭、同社の西川岳志代表取締役CFOが妊活研修開催の目的や想いについて語ったのち、ユニ・チャームグローバルフェミニンケアマーケティング本部の村上真菜氏がカラダの仕組みや将来設計(ライフプラン・キャリアプラン)、妊娠に関する正しい知識や様々な選択肢について理解を深める講義を行った。また研修の後半では、「妊活についてもっと知りたいこと」や「研修を通じて検討すべき妊活に関する福利厚生制度」などをテーマに、1グループ4~5名でグループディスカッションを実施した。
 参加したパナソニック コネクトの社員からは「妊活について職場の理解をえられて、温かく見守ってもらえるのはとてもありがたいです」(30代女性)、「周囲のサポートと理解があってこそ妊活は成り立つと改めて気づかされました」(30代管理職男性)といった声が挙がった。

全家協・協力会、第49回通常総会開く 「力結集し、前向きに歩む」

全家協・協力会、第49回通常総会開く 「力結集し、前向きに歩む」

 全家協は4月24日、都内ホテルで全家協・協力会の第49回通常総会を開催した。
 はじめに、岡部弘幸全家協・協力会会長(岡部、写真)があいさつに立ち、「厳しい市況の中、令和6年度における全家協の取扱高は268億円となり、前期比96%と苦戦を強いられる結果となった。特に我々が取り扱う家庭用品は、他の商材と比べて価格転嫁が難しいという構造的な課題を抱えている。しかしながら、生活者に対し付加価値ある商品を継続的に提案していくためにも、メーカー様と連携して価格改定に取り組んでいきたい。
 市場環境は大きく変化しているが、我々はその変化に柔軟かつ的確に対応し、生活者の快適な暮らしの実現に貢献していかなければならない。また、全家協の会員企業は、個々の規模こそ小さいものの、共通の目的のもとに力を結集することで、より大きな価値を生み出すことが可能である。今後も組合活動を通じて業界全体の活性化を図りながら、厳しい時代を前向きに歩んでいきたい」と述べた。
 続いて各議案を審議・承認した後、手塚圭一郎全家協副理事長(手塚商事)が展示会「リビングワンダーランド2025」を9月10~11日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催すると発表した。
 小休憩を挟み、元モスフードサービス専務の田村茂氏(Office igatta代表)による記念講演「中小企業が生き抜く『独自の価値創造経営』~モスバーガーのブランド形成の知恵~」を聴講。この後、会場を移して懇親会が行われ、製配の懇親を深めた。

クラシエ、“ゆがみ毛”の原因解明、改善する機能成分も発見

クラシエ、“ゆがみ毛”の原因解明、改善する機能成分も発見

 クラシエは4月21日、加齢性の“ゆがみ毛”に関するヘアケア研究の新たな成果を公表。同日、都内本社でマスコミを対象に技術説明の場を設け、ホームプロダクツカンパニービューティケア研究所第二研究部毛髪基礎研究グループ主任研究員の布施直也氏が、この新ヘアケア技術について詳細な解説を行った。
 それによると、“ゆがみ毛”とは同一人にある「直毛とは異なる、うねりやくせ、広がりのある毛髪」のこと。同社はベンチマーク調査から、ゆがみ毛保持者が加齢に伴い、ゆがみだけでなく、髪が思うようにまとまらない“きまぐれ髪”への変化を実感していることを捉え、今回、ゆがみ毛の加齢変化にフォーカスした研究を実施した。
 布施氏はまず、加齢により髪の弾性率が低下するのは髪の体幹が弱くなっていることを反映していると指摘。さらに年齢を重ねたゆがみ毛の毛髪内部のタンパク質は、髪を形づくるイオン結合とジスルフィルド結合が切れていることが分かり、「この2種類の結合が切れたことで弾性率が低下し、髪の体幹が弱くなっていることが考えられる」と結論づけたことを説明した。
 続いて同社は、このゆがみ毛について、成分を内部に浸透させ、架橋密度を上げることでゆがみ髪をケアすることを目的に、機能成分の探索に着手。20種類ほどをスクリーニングした結果、「毛髪内部の架橋密度を上げる成分として『ジラウラミドグルタミドリシンNa』を見出した。検証から同成分を配合した処方によって、年齢を重ねたゆがみ毛の体幹が向上するとともに、芯のある美しい髪へと導くことができた」(布施氏)と報告し、説明を締めた。
 同社ではこの研究成果を受け、今年秋に発売を予定する新製品に応用する考え。

香・未来の会、「お香の日」PRイベントを大阪・天王寺の2カ所で開催

香・未来の会、「お香の日」PRイベントを大阪・天王寺の2カ所で開催

 全国の薫物線香メーカー45社が加盟する・日本薫物線香工業会(畑正高理事長/松栄堂)の下部組織で、40代以下の若手経営者・後継者有志16社で構成する「香・未来の会」(平川善統会長/精華堂)は4月18日、「お香の日」のPRイベントを大阪・天王寺で実施した。(写真)
 このPRイベントは、4月18日の「お香の日」に合わせて、伝統ある日本の薫香文化への関心を高めることを目的に行われているもので、今回で5回目の開催となる。近年、コロナ禍を契機に部屋焚き香(お香)の需要の高まりに加え、日本文化への関心がますます高まる中、大阪・関西万博の開催年となる今年は、大阪の玄関口の1つである「天王寺」(JR天王寺駅東口とあべのキューズモール前の計2カ所で実施)で、お香のサンプリングが行われた。
 当日は、伝統ある和の香りから、花やスイーツの香りまで、日本薫物線香工業会の会員企業24社が持ち寄った個性あふれるお香や線香のサンプルとともに、お香の日の由来や薫香の魅力を記したリーフレット(今年4月に工業会HPを刷新)、また、すぐに製品の香りが楽しめるよう「簡易香立て+特製マッチ」が入ったサンプル袋の無償配布が行われた。
 香・未来の会の平川会長は「近年は、若年の女性層を中心にお香への関心が高まっている。こうした方々は、将来の薫物線香市場の核となるユーザー層となると考えている。今回のサンプリングではこうした層に加えて、多くの方々に『お香』の良さを知っていただく機会にしたい」と語っていた。


2025年4月30日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日本香堂グループ450年記念香会、「香の歴史・今・あした」テーマに開催
  • サラヤ、「夜間熱中症プレスセミナー」開催 熱帯夜サポート飲料発売記念
  • 界面工、第75回定時総会開催 「今後は情報発信により一層注力」
  • 流通BMS協議会、25年度通常総会開催 記念講演・懇親会も実施

経営・施策

  • イトーヨーカ堂、ネット通販サイトを刷新 リニューアルセールも実施中
  • 花王、「第16回花王国際こども環境絵画コンテスト」募集開始
  • ファンケル美健、滋賀工場に太陽光発電設備を増設 従来比約4倍の発電量
  • ファンケル、店舗スタッフ用「接客アプリ」全店導入 過去の情報一元管理
  • 富士薬品、山形大学と連携協定を締結 健康維持・増進目的キャンペ実施

製品・サービス

  • セブン&アイHD、「セブンプレミアム」年間売上金額1兆5000億円初突破
  • フマキラー、「AI病害虫診断 園芸はかせ カダンくん」新機能を追加
  • 花王、浴室用洗剤「バスマジックリン エアジェット」改良新発売
  • 花王プロフェッショナルサービス、「パワフル消臭ストロング」全国発売
  • 相模ゴム工業、「サガミオリジナル0.01」通常サイズ10個入新発売
  • エステー、「消臭力 ゴミ箱用」リニューアル 環境配慮外装・容器を採用
  • 小林製薬、「ファイチ」「ナイトミン」から新製品発売
  • ピップ、「ピップエレキバン」新形状の磁石を開発 数量限定品発売
  • ユニ・チャーム、「ソフィセンターインコンパクト1/2」アナスイ限定品
  • ユニ・チャーム、ムーニーマンみらいのお肌のために低刺激であんしん発売
  • ユニ・チャーム、「ソフィクールフレッシュおりものシート」期間限定発売
  • ユニ・チャームと日本教材製作所、再生パルプ活用した教材用紙粘土を発売
  • クラシエ、「プロスタイル」×サンリオキャラクターのコラボ限定品発売
  • クラシエ、「いち髪」から夏限定の香り「和ハッカの香り」数量限定発売
  • I-ne、頭皮と髪を両立ケアする「WELLP」からドライシャンプー限定発売
  • ファンケル、「パーフェクトブライトニングキット」数量限定発売
  • 常盤薬品工業、「エステニー」からクールタイプボディスクラブ新発売
  • マツキヨココカラ、「プリマヴィスタ」スティックタイプの部分用化粧下地
  • コーセー、「メイクキープ」シリーズからパウダーEX、紙おしろい発売
  • マックス 子どもにも使いやすい日焼け止めなど3品を新発売

宣伝販促

  • 千寿製薬、「マイティアルミファイ」新CM発表会開く 充血ケアを訴求
  • サンスター、「#VO5を買ってブチ上がろう!キャンペーン」実施
  • ピップ、「しんどりコリ、つらいつらい川柳」を大募集
  • ピップ「ピップエレキバン」、ラジオ「ナポリの男たちα」に初協賛
  • サンスター、家族一人ひとりに合わせたおくちケアはじめよう!キャンペ
  • クラシエ、「ディアボーテHIMAWARI」新WEBムービー公開

人事・組織

  • ウエルシアHD、池野隆光会長が代表取締役を退任
  • 王子ネピア、役員人事を発表
  • KCMK、人事異動
  • 小林製薬、人事異動を発表

決算

  • サンエー、25年2月期決算は増収増益 既存店売上高が全部門で前年クリア
  • フジ、25年2月期業績は増収減益 統合による経費増加等が影響
  • エコートレーディング、25年2月期業績は減収減益 本社移転費用など響く

調査・統計

  • スーパー3団体、25年3月度販売実績は104.8% 25カ月連続で前年超え
  • インテージ、25年GW予算を調査 前年比5%増の2万9237円に

イベント・展示会

  • ミヨシ油脂、化粧品産業技術展に出展 サステナブルな機能性原料を展示

施設・店舗

  • ライオン、小田原工場内に環境配慮型の医薬品新工場を竣工

時評・コラム

  • 転新欄万 老朽化したインフラが悲鳴を上げる
  • 日雑談 平安時代のお香「六種の薫物」を体験

特集 【衛生材料】

    経営・施策

    • 衛生材料関連品市場 快適生活の必需品としての位置付けが定着

    製品・サービス

    • ユニ・チャーム 「ライフリー」からうす型軽快テープ止めRefF新発売
    • 花王 「ロリエ しあわせ素肌 もちふわfit」夜用ナプキンレベルの吸収力
    • 白十字 「サルバ」から「さらさらケアパッド」全4種新発売
    • リブドゥコーポ 「リフレ超うす安心パッド」コミュニケーション刷新
    • 大王製紙 新発想生理用ナプキン「エリス素肌のきもちルナフィット」発売
    • 牛乳石鹸共進社 フェムテックブランド「&fem」妊産婦向けセミナーに協賛
    • 日本製紙クレシア 「ポイズさらさらシリーズ」改良 肌ケア訴求強化


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。