今週の注目トピックス

2025年11月5日号掲載記事より

ライオン×むすびえ「おくちからだプロジェクト」、「こども食堂」を支援

ライオン×むすびえ「おくちからだプロジェクト」、「こども食堂」を支援

 ライオンは、こども食堂の支援を通じ、誰もとりこぼさない社会の実現を目指し活動するNPO法人むすびえと共同で、10月27日、ライオン本社で「おくちからだプロジェクト記者懇談会」を開催した。(写真)
 このプロジェクトは、子どもたちへ食を提供する場であり、すべての子どもたちに開かれた居場所としても機能する「こども食堂」を通じ、食と親和性の高いオーラルへルスケア領域の体験プログラムを提供する活動である。
 地域差が残る子どものむし歯罹患状況と、諸外国に比べ低い日本の自己肯定感という2つの社会課題の解決に向け、自己肯定感の向上を基盤としたオーラルヘルスケアの習慣化を目指すもので、「楽しく遊ぶ」「褒められる体験」「他者とのコミュニケーション」をポイントにした体験プログラムを開発。具体的には、オーラルヘルスケアの知識を遊びながら学べる「すごろくゲーム・はごろく」、独創性や発想性を広げる「デコ歯ブラシ」、基本的なポイントをクイズで伝える「紙芝居」などがある。これらは食事との親和性が高く、全国に広がる「こども食堂」や居場所で提供されている。2021年からの活動により、延べ2662カ所、13万2040人の子どもたちにプログラムを提供し、歯みがき習慣の改善や、自己肯定感の向上が確認されたという。今後は他企業や学校、流通など様々なパートナーと連携し、活動をさらに発展させていく方針だ。

ユニ・チャームグループ、「Kyo-sei Life Vision 2035」中長期ESG目標発表

 ユニ・チャームは10月22日、同社グループ中長期ESG(環境・社会・ガバナンス)目標「Kyo-sei Life Vision 2035 ~For a Diverse, Inclusive, and Sustainable World~」を、同社ホームページで発表した。
 同社は2020年10月22日に中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030」を公表し、全社員で取り組んできた。今回、その成果や反省点などを踏まえて、重要取り組みテーマと目標を見直し、新たに「Kyo-sei Life Vision 2035」として2026年より始動することとした。
 「Kyo-sei Life Vision 2035」を着実に実行することで、環境問題や社会課題の解決、消費者や地域社会への貢献と、継続的な事業成長の同時実現を加速させる。
 「Kyo-sei Life Vision 2035」は、「ユニ・チャーム プリンシプル」(全てのステークホルダーから信頼を得られるような公正で透明性の高い企業運営を目指すこと)をベースに、次の「3つの健康」を「守る・支える」ことで構成している。

 〈私たちの健康を守る・支える〉
 全ての人が「自分らしさ」を実感し、日々の暮らしを楽しむことができる社会の実現に貢献する商品・サービスの展開を目指します。
 〈社会の健康を守る・支える〉
 提供する商品・サービスを通じて、お客様の安全・安心・満足の向上と、社会課題の解決や持続可能性への貢献の両立を目指します。
 〈地球の健康を守る・支える〉
 衛生的で便利な商品・サービスの提供と、地球環境をより良くする活動への貢献の両立を目指します。

花王、健康に関する本質研究から生まれたD2Cブランド立ち上げ

花王、健康に関する本質研究から生まれたD2Cブランド立ち上げ

 花王は11月26日、同社の多岐にわたる本質研究を背景に、現代人の健康課題をサポートする新コンディショニング・ライフケアブランド「花王ライフケア研究所」を立ち上げる。歩行から姿勢のゆがみを解析する無料アプリ「my Symmetry(マイシンメトリー)」の配信を開始し、着用時の身体のゆがみを補整するインソール「THE CORE(ザ コア)」(3品目12品種・各1万500円〉)を花王公式オンラインショップ「My Kao Mall」にて発売する。
 同社は、ヘルスケアに関する豊富な研究知見を、情報と商品の両面から生活者にダイレクトに届ける新たなD2Cブランドを通じて、心地よく人生を楽しめるコンディショニング・ライフケアを提唱する。
 100年以上にわたり人と生活を見つめてきた花王は、スキンケアやヘルスケア研究で培った知見を、「なんとなく疲れが抜けない」「肩や腰が重い」といった、“病気ではないけれど、本調子ではない”という悩みの解決に役立てられないかと考えた。
 着目したのは、シンメトリー(Symmetry:対称性・調和)という考え方。特に今回は、偏った身体の使い方の積み重ねによる姿勢のゆがみを整えることに注目した。同社は長年の歩行姿勢研究から、骨盤や関節の動きや左右差、可動性を定量化する技術を構築しており、これを利用すると、姿勢のゆがみを自分自身で即時に確認することが可能となる。
 こうした知見をもとに、立ち上げる「花王ライフケア研究所」は、シンメトリーをコンセプトに、毎日の生活の中で心身のバランスを整えていくことをめざす。

ローソン、25年度第2四半期業績は増収増益、コンビニ事業が好調

ローソン、25年度第2四半期業績は増収増益、コンビニ事業が好調

 ローソンは10月15日、都内で2025年度第2四半期決算説明会を開催。同期業績はチェーン全店売上高1兆5244億2100万円(前年同期比5.6%増)、営業収益6218億6000万円(8.7%増)、事業利益613億7900万円(1.9%増)、四半期利益383億9500万円(9.8%増)の増収増益となり、いずれも第2四半期では3年連続で過去最高を更新した。
 増収増益の主な要因となった国内コンビニエンスストア事業の取り組みについて川尻祝由管理本部長は、「既存店売上高は5.3%増、客数1.5%増、客単価3.7%増となり、いずれも前年を上回った。また全店平均日販は過去最高の60万3000円となり、当社初の60万円台に到達。加盟店利益もオーナー1人あたりの店利益前年比は10%超の増加となった」と説明した。
 続いて竹増貞信社長が、2025年度をスタート年度とする新中期経営計画「Challenge2030」の概要について説明。2030年に創業55周年を迎える同社は、「圧倒的な美味しさ」「人への優しさ」「地球(マチ)への優しさ」の“3つの約束”を基盤に、リアル店舗が持つ“人の温かさ”といった価値に、デジタル技術を融合させた「Real×Tech Convenience Group」への進化を目指す。それにより「地方再創生」と「圧倒的な成長」の両立に挑み、名実ともにNo.1リテールグループへの成長を目指すとした。

「Tokyo Beauty Week」11月19~25日に原宿・表参道で開催

「Tokyo Beauty Week」11月19~25日に原宿・表参道で開催

 原宿・表参道エリアで初めて開催されるビューティーの祭典「Tokyo Beauty Week」(11月19日~25日)に先立ち、主催のTokyo Beauty Week実行委員会(企画・運営:アイスタイル)は10月28日、都内でメディア向けプロジェクト発表会を開き、その概要を発表した。
 「Tokyo Beauty Week」は、表参道・原宿エリアを舞台に、化粧品業界内外の共創によって最新のビューティー体験を提供する大型イベント。Tokyoが持つ多様性(Diversity)、編集力(Mix Culture)、そして創造性(Creativity)とBeautyの可能性とを掛け合わせ「Beautyとは何か」を問い、「これからのBeauty」を模索し、ビューティーカルチャーを育み発信していくことを目的に開催される。
 原宿駅前のヨドバシJ6ビルに登場するメイン会場「Tokyo Beauty Studio」(11月20~23日)では、肌診断やパーソナルカラー診断を通じて自分の肌質や魅力を再発見できる。さらに国内外の多彩なブランドの商品と出会い、メイクアップ・スキンケア体験を通じて“自分らしさ”をアップデートする場となる。体験後はプロカメラマンによる撮影や、人気ブランド・メディア・ビューティーゲストによるステージコンテンツも楽しめる(要予約)。
 発表会では、アイスタイル・遠藤宗社長があいさつに立ち、「これまで当社は、@cosmeというメディアを中心に、EC、リアル店舗の3つを1つのプラットフォームとしてユーザーと化粧品ブランドとの接点を拡大してきた。今後は、イベントやSNSなど、従来のプラットフォームの外でも生活者との接点を広げ、ブランドとの新しい出会いを創り出していきたい。今回の『Tokyo Beauty Week』は、その第一歩となる取り組みである。“ビューティーの東京”として世界中に認知される存在にし、業界全体の活性化にもつなげていきたい」と述べた。


2025年11月5日号 記事一覧

製品・サービス

  • サンスター、「いい歯の日」に向けて 「GUM」「Ora2」中心に活発な展開
  • ライオン、「いい歯の日」は「デントヘルス」「クリニカPRO」を積極展開
  • コーセー、“推し”とファンをネイルシールで繋ぐ「muw maze」立ち上げ
  • コーセー、「雪肌精BLUE」からライフスタイルアイテム限定発売
  • コーセーコスメポート、「ソフティモ」からクレンジングウォッシュ発売
  • ファンケル、「プレミアムビューティセレクション」数量限定発売
  • クラシエ、「ディアボーテHIMAWARI」ムーミン限定デザイン第2弾発売
  • クラシエ、ふんわりさらさら前髪へ「プロスタイル 前髪メイクバブル」発売
  • エステー、「オンパックス 開運祈願 貼らないカイロ」限定発売
  • ユニ・チャーム、「ウェーブ ハンディワイパー」17年ぶりホルダー刷新
  • 白元アース、人気の「ビースタイル」に新色追加 季節に応じた販促図る
  • バスクリン、「きき湯」スプーンなし2回分増量企画品を数量限定発売
  • カメヤマ、人気の香りを詰め合わせた「花ふぜい セレクト3」新発売
  • フマキラー、「カダン感動再生パワー」など2026年春の新製品発売
  • 桃谷順天館、「メディダーマ」輪郭デザインシートマスクをLOFT先行発売
  • DHC、「薬用Qシリーズ」から全方位エイジングケアクリーム発売
  • UYEKI、好評の薬用入浴剤「百楽湯」から新アイテム「白檀の香り」新発売

宣伝販促

  • 牛乳石鹸共進社、「濃厚なるバウンシア王国」Xキャンペーンを実施中
  • コーセー×サンロッカーズ渋谷、「ガールズ」公式メイクパターン公開
  • ファイントゥデイ「uno」、山﨑賢人出演の新WEB CM公開
  • バスクリン、「日本の名湯」×「桃太郎電鉄」コラボキャンペーン実施中
  • ファンケル、更年期に関する夫婦の本音を描いたWEB動画など公開
  • デンタルプロ、「磨くを変える。キャンペーン」実施 合計5000名に賞品
  • クラシエ、「ディアボーテHIMAWARIブルームドール」新CM放映中

人事・組織

  • ツルハHD、役員人事を発表

決算

  • スギHD、26年2月期中間決算は大幅な増収増益

研究・開発

  • マンダム、細胞の感覚センサー「TRPチャネル」の研究で新たな発見
  • ライオン、歯みがき行動で唾液のインフルウイルス不活化能向上を確認
  • マンダム、特定のカミツレエキスにTRPV1抑制効果があることを発見

調査・統計

  • 経済産業省 25年1~8月洗浄剤統計 合成洗剤、柔軟仕上げ剤が堅調

イベント・展示会

  • ウテナ「マトメージュ」、@cosme TOKYOでPOP UPイベント開催

時評・コラム

  • 時評 新政権に期待する「スピード」と「抜本策」

特集 【シニア・ヘルスケア】

    経営・施策

    • 大人用排泄ケア関連製品市場は順調に拡大基調を維持
    • フェニックス 中野社長インタビュー 全身清拭料の名称を一新

    製品・サービス

    • 花王 国際福祉機器展2025に「リリーフ」「消臭ストロング」出展
    • ロート製薬 ガマンの限界超えた目の疲れに「Vロートプレミアム」展開
    • ユニ・チャーム、「ライフリー下着の感覚Premium極上のはき心地」発売
    • グリーンベル 「ステンレス製 角質削り」(NC-308)が好評
    • P&Gジャパン 吸水ケアブランド「ウィスパー」新改良
    • 日本製紙クレシア 「ポイズ さらさらシリーズ」改良発売
    • 小林製薬 関節のはれや痛みに効く漢方処方の「ミズナイン」発売
    • シャボン玉石けん 人・自然にやさしい商品拡充 シニア層にも浸透図る
    • リブドゥコーポレーション 施設向けレクリエーション事業を本格始動


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。